336 / 538
~拓海~
二人目
しおりを挟む
珈琲を飲んで少し頭を落ち着かせてから…
彼女をあらためて見る。
仰向けで口をパカっと開けたまま、気持ちよさそうに寝息をたてている。
思えば、俺以外の人間でこのベッドに寝たことがあるのはもちろん、葉月だけで…
この女は、二人目ということになる…。
それでも回数で言うと、引っ越してきてまだ間もない時期、葉月がこっちに来たときの…たった二日間だけ。
その二日間はベッドでイチャイチャしまくって…夜も一緒にこのベッドで二人でくっついて寝て…
それからは本当に俺だけ…
ずっと一人きりで寝ているベッド。
今そこに、今日初めて会ったばかりの、707号のお隣さん、高橋…なんとかさんが眠っている…
なんとなく現実ではないような、
不思議な気がしてくる…
「う… んっ… 」 その声に、
また、ドキリとする…
このやたら色気のある女の…
しかも、生の声は…ちょっと今の俺にとっては毒だ…
しばらく葉月に会えていないせいで、日に日に高まる男の欲望をなんとか沈めながらの毎日を送っている俺。
この前も飲み会の後、職場の先輩にそう言う店に誘われたが、秒で断った…
だって無理なものは無理…
今のところ一度も足を踏み入れていない未知の場所。
独身ならともかく、結婚をしている先輩がその店にたまに出入りする意味も全く俺には、理解できない。
先輩が言うには、妻と、その相手は違うんだと…
奥さんに頼めない、奥さんがしてくれないようなことをその子がしてくれるし規定の範囲内ならなんでもお願いできる…
内容は、ただの疑似恋愛に過ぎないが、でも、それがいいんだって…。
そんなこと…
相手に愛情もないのになんでしたがるんだろう…
性欲を発散するという意味においてはわかるが、それなら…自分でするか、恋人に頼むしかないだろうって…俺はずっと、そう思っている。
ただ…そんな俺でもどうしようない時がある…
彼女をあらためて見る。
仰向けで口をパカっと開けたまま、気持ちよさそうに寝息をたてている。
思えば、俺以外の人間でこのベッドに寝たことがあるのはもちろん、葉月だけで…
この女は、二人目ということになる…。
それでも回数で言うと、引っ越してきてまだ間もない時期、葉月がこっちに来たときの…たった二日間だけ。
その二日間はベッドでイチャイチャしまくって…夜も一緒にこのベッドで二人でくっついて寝て…
それからは本当に俺だけ…
ずっと一人きりで寝ているベッド。
今そこに、今日初めて会ったばかりの、707号のお隣さん、高橋…なんとかさんが眠っている…
なんとなく現実ではないような、
不思議な気がしてくる…
「う… んっ… 」 その声に、
また、ドキリとする…
このやたら色気のある女の…
しかも、生の声は…ちょっと今の俺にとっては毒だ…
しばらく葉月に会えていないせいで、日に日に高まる男の欲望をなんとか沈めながらの毎日を送っている俺。
この前も飲み会の後、職場の先輩にそう言う店に誘われたが、秒で断った…
だって無理なものは無理…
今のところ一度も足を踏み入れていない未知の場所。
独身ならともかく、結婚をしている先輩がその店にたまに出入りする意味も全く俺には、理解できない。
先輩が言うには、妻と、その相手は違うんだと…
奥さんに頼めない、奥さんがしてくれないようなことをその子がしてくれるし規定の範囲内ならなんでもお願いできる…
内容は、ただの疑似恋愛に過ぎないが、でも、それがいいんだって…。
そんなこと…
相手に愛情もないのになんでしたがるんだろう…
性欲を発散するという意味においてはわかるが、それなら…自分でするか、恋人に頼むしかないだろうって…俺はずっと、そう思っている。
ただ…そんな俺でもどうしようない時がある…
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
212
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる