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<名前負け>2
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翌日の放課後、担任に許可を得た三人は掲示板に貼り紙を開始していた。
「もうちょい右!行き過ぎ!そこじゃな~い!」
「そんなに違いないですよ」
精一杯背伸びしたハカセとチビが、健太の指示に従い位置の微調整を繰り返す。
「もうここで良いでしょう」
「ん~、じゃあOK!」
やっとの思いで張り付け終わった二人に「お前達相変わらずヒマそうやの~、次は飼い主探しけ~!」と偶然通りがかった洋介が、貼り紙をまじまじと覗き込む。
「お~!四人目の団員や!」
熱望している洋介の登場に健太は瞳を輝かすが「凝りひん奴やの~!そんなに入ってほしいけ」と洋介は面倒臭さそうに頭を掻き混ぜる。
「そんなに遠慮せんでも、いつでもウェルカムやで!」
「遠慮って、まあ考えとくわ!」
誘われるのがあながち満更でもなさそうに、洋介は笑顔で去って行く。
「さあ僕達も行きますか」
まだ洋介を快く思っていないのかハカセは二人を急かす。
「コレで飼い主も見つかるやろ!」
だが能天気な健太の予想とは裏腹に、数日経っても連絡は来なかった。
「見つけましたよ!」
待ち合わせしていた基地に駆け付けたハカセは、珍しく取り乱している。
「ハッピー良かったな~!飼い主見つかったって!」
健太は優しくケージを突き、ハッピーに語りかける。
「で、どんな人やった?」
「違いますよ!これを見て下さい」
そう言ってハカセが差し出し開いた図鑑のページには、ハッピーと全く同じ見た目の野鳥が写っていた。
「あれっ、ハッピーと同じやん、えっ‥‥どういう事?」
何度も見比べる健太の後ろでは、チビが見ずらそうに左右から覗き込む。
「要するに野鳥なので、最初から飼い主が居ないはずなんですよ」
「え~!貼り紙意味ないや~ん!」
前のめりに倒れ込む健太に「結果的に言うとそうなりますね‥‥」とハカセは冷静に止めを刺す。
先行きの見えない展開に悩んだ三人は一時黙り込む。
「でも、それやったら飛べるようになったら問題ないんちゃう」
「まぁ、そう言われればそうですね」
あながち間違いではない健太の結論に、納得するハカセ。
「じゃあ俺達が飛べるようになるまで面倒見たるか~!」
気分の高ぶりからか大声で宣言する健太に「とりあえずは、やはり食べ物が1番ですよね」とハカセは回復方法を提案する。
「太って余計に飛べれんようになるんちゃう?」
いつもの仕返しとばかりに健太がからかう。
「それは量と食べる物次第ですよ」
「コレじゃあアカンのかな~?」
健太は不安そうに、用意していた給食のパンを取り出す。
「やはり鳥なのでミミズとかを食べるみたいですね」
図鑑を確認したハカセの意見を参考にする間も無く「まぁ大丈夫やろ!試しにやってみよう!」と健太はハッピーにパンを与えた。
「ほら!食べた食べた!」
嬉しそうに健太は手を叩くが、呆れ顔のハカセを見てチビは思わず吹き出している。
「そろそろ練習するか~!」
この日いつものように健太の号令で練習を熟した三人は、ハッピーを残し基地を離れる。
基地での定位置だったソファー上から、入っていたケージごとハッピーが居なくなったのに気付いたのは次の日の出来事だった。
「アレっ?ハッピーが居らへん?」
ソファーの前で健太が立ち止まる。
「おかしいですね‥‥、昨日帰る時はそこに居たはずですけど‥‥」
不思議そうにハカセとチビも首を傾げる。
「泥棒や!泥棒の仕業に違いない!」
異論を聴き入れる隙も無い程険しい表情で、健太は辺りを見渡す。
「泥棒はこんな所に来ないですよ」
呆れた様子でハカセは笑うが「とは言え‥‥カゴごと飛んで行くわけ無いので断言出来ないですけど、探すしかないですね」と納得した様子で言葉を付け足す。
「それにしても名前負けしてるな~、ハッピーやのに」
「僕達の団名も似たようなものですけどね、ギャングらしい事しないので」
冗談っぽく笑うハカセに「ハッピー見つかる迄は応援団じゃなくて探偵団やけどな!」と健太は笑顔を返した。
「もうちょい右!行き過ぎ!そこじゃな~い!」
「そんなに違いないですよ」
精一杯背伸びしたハカセとチビが、健太の指示に従い位置の微調整を繰り返す。
「もうここで良いでしょう」
「ん~、じゃあOK!」
やっとの思いで張り付け終わった二人に「お前達相変わらずヒマそうやの~、次は飼い主探しけ~!」と偶然通りがかった洋介が、貼り紙をまじまじと覗き込む。
「お~!四人目の団員や!」
熱望している洋介の登場に健太は瞳を輝かすが「凝りひん奴やの~!そんなに入ってほしいけ」と洋介は面倒臭さそうに頭を掻き混ぜる。
「そんなに遠慮せんでも、いつでもウェルカムやで!」
「遠慮って、まあ考えとくわ!」
誘われるのがあながち満更でもなさそうに、洋介は笑顔で去って行く。
「さあ僕達も行きますか」
まだ洋介を快く思っていないのかハカセは二人を急かす。
「コレで飼い主も見つかるやろ!」
だが能天気な健太の予想とは裏腹に、数日経っても連絡は来なかった。
「見つけましたよ!」
待ち合わせしていた基地に駆け付けたハカセは、珍しく取り乱している。
「ハッピー良かったな~!飼い主見つかったって!」
健太は優しくケージを突き、ハッピーに語りかける。
「で、どんな人やった?」
「違いますよ!これを見て下さい」
そう言ってハカセが差し出し開いた図鑑のページには、ハッピーと全く同じ見た目の野鳥が写っていた。
「あれっ、ハッピーと同じやん、えっ‥‥どういう事?」
何度も見比べる健太の後ろでは、チビが見ずらそうに左右から覗き込む。
「要するに野鳥なので、最初から飼い主が居ないはずなんですよ」
「え~!貼り紙意味ないや~ん!」
前のめりに倒れ込む健太に「結果的に言うとそうなりますね‥‥」とハカセは冷静に止めを刺す。
先行きの見えない展開に悩んだ三人は一時黙り込む。
「でも、それやったら飛べるようになったら問題ないんちゃう」
「まぁ、そう言われればそうですね」
あながち間違いではない健太の結論に、納得するハカセ。
「じゃあ俺達が飛べるようになるまで面倒見たるか~!」
気分の高ぶりからか大声で宣言する健太に「とりあえずは、やはり食べ物が1番ですよね」とハカセは回復方法を提案する。
「太って余計に飛べれんようになるんちゃう?」
いつもの仕返しとばかりに健太がからかう。
「それは量と食べる物次第ですよ」
「コレじゃあアカンのかな~?」
健太は不安そうに、用意していた給食のパンを取り出す。
「やはり鳥なのでミミズとかを食べるみたいですね」
図鑑を確認したハカセの意見を参考にする間も無く「まぁ大丈夫やろ!試しにやってみよう!」と健太はハッピーにパンを与えた。
「ほら!食べた食べた!」
嬉しそうに健太は手を叩くが、呆れ顔のハカセを見てチビは思わず吹き出している。
「そろそろ練習するか~!」
この日いつものように健太の号令で練習を熟した三人は、ハッピーを残し基地を離れる。
基地での定位置だったソファー上から、入っていたケージごとハッピーが居なくなったのに気付いたのは次の日の出来事だった。
「アレっ?ハッピーが居らへん?」
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「おかしいですね‥‥、昨日帰る時はそこに居たはずですけど‥‥」
不思議そうにハカセとチビも首を傾げる。
「泥棒や!泥棒の仕業に違いない!」
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「泥棒はこんな所に来ないですよ」
呆れた様子でハカセは笑うが「とは言え‥‥カゴごと飛んで行くわけ無いので断言出来ないですけど、探すしかないですね」と納得した様子で言葉を付け足す。
「それにしても名前負けしてるな~、ハッピーやのに」
「僕達の団名も似たようなものですけどね、ギャングらしい事しないので」
冗談っぽく笑うハカセに「ハッピー見つかる迄は応援団じゃなくて探偵団やけどな!」と健太は笑顔を返した。
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