難攻不落の精強軍隊 〜異世界転移してスローライフかと思ったら、乱世が舞台だったので世界統一を目指します〜

尾関 天魁星

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【第二章】蓮牙山同盟

【第二十八話】俺対七騎

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 王国軍隊長のジラサと比べれば、山賊の七騎はどうという事はなかった。


 連携もほとんど取れておらず、各自が闇雲に襲ってくるだけである。


 敵の斬撃の勢いを利用すれば、簡単に武器を弾ける。


 ドライスの修行で、体得したものだった。


 気付けば、七人とも武器を落としていた。


 七人とも息を切らしていたが、俺は全く疲れてもいない。


「お前たち、見苦しいぞ。俺の事は諦めて、蓮牙山に帰るのだ」


 縄で拘束されたガンテスが、強い眼差しを向けて言った。


 武器を失った山賊達は悔しそうな表情をして、真っ直ぐに来た道を駆け去っていった。


 七騎は、すぐに見えなくなった。


 カシュカは拘束したガンテスを馬に乗せ、その間に俺は山賊達が残していった武器を拾い集めた。


 ガンテスの折れた鉄棒も拾ったが、かなりの重量で少し驚いた。


 ジラサから貰った槍と、同じくらいの重さだろう。


「カイト、村に戻ろう」


「あの山賊、仲間を連れて戻ってきたりしないだろうか」


「分からない。その対策を話し合うためにも、早く村長に報告しなければならない」


◆◆◆◆◆


 馬に乗って村に戻ると、村人たちが心配そうに集まっていた。


 村人達は拘束されたガンテスを見ると、よくやってくれたと声を上げ始めた。


 俺とカシュカはそのまま村長の屋敷に入る。


 カラバ村長とドライスが、庭で待っていた。


「父上、山賊の頭領であるガンテスを捕え、彼の部下達はカイトが撃退しました」


「おお、そうだったか。それは一安心と言った所だが」


 馬から降ろされたガンテスはうつむき、何も喋ろうとしなかった。


「蓮牙山の山賊は、冬を越すための食糧が足らずに、ここに来たようです。彼が頭領になってからの一年は、村を襲ったりはしていないと言ってますが」


 カシュカの言い方からするに、まだ信じきっていないようだった。


「しかし、山賊は山賊だ。蓮牙山と言えば、オトラス王国内でも手を焼いている賊徒で有名だ」


 カラバ村長は髭を撫でながら言った。


 カラバ村長からしたら、山賊は妻と次男を殺された恨みがあるのだ。


 カシュカと同じで、許しがたい思いがあるはずだ。


「父上、この者を王国軍に突き出しましょう。そうすれば、その功績でこの村への侵攻はなくなるかもしれない」


 ガンテスは、やはり何も喋らなかった。
 まるで自分とは関係の無いことだと思っているようだ。


「その頭領を王国軍に突き出した所で、この村への侵攻はするだろうと私は思う」


 話を聞いていただけのドライスが、前に進み出て言った。


 王国のことを、詳しく知っている口ぶりである。


「ドライス殿、どういうことです」


 カシュカが問うと、ガンテスが初めて顔を上げた。








「ドライス、だと?」
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