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王子の誕生と呪い3
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夜露はずっと呪いが不特定多数に悪意をふりまく様に広がるのを抑えていた。
けれど、生まれたばかりの王子に呪いをかけたいとも思っていなかった。
夜露は悔しそうに眉根を寄せる。
それをちらりと見た後、紅玉は王子に向かって囁くように呪文を唱えた。
「王子の時は止まりますが、王子のお名前の“野茨《のいばら》”が王子を守るでしょう。
そして、王子が恋に落ちた相手が王子に本物の愛を伝えると再び王子の時は進み始めます」
彼女が外した指輪が跡形もなく消えてしまった。
彼女のしていた指輪は年代物で大きく透明感のあるルビーがはめ込まれていた。
彼女の一族が先祖代々受け継いできた家宝だ。
それを捧げた上、魔法使いとして一生に使える魔法のほとんどをこの魔法につぎ込むものだった。
力を使い果たした紅玉は「私の力ではこれが限界です。他の魔法使いの力をお借りして、王子が愛を得られるようにしてくださいませ」と言って倒れてしまいました。
王様は愛する我が子に呪いをかけられたことを知って彼を八つ裂きにしてやりたくなったが、思いとどまった。
今度こそ王子が、この国がどうなってしまうのか分からなかったからだ。
王様は恨みのこもった眼差しでもう一度、夜露をにらみつけた。
その場にいた誰もが夜露に冷たい視線を投げつけた。
夜露という疫病神をどうしたらいいのか、この国のの誰にも分からなかった。
誕生祝のために、対価を持ってきていた魔法使い達が、彼が愛されるための祝福をしたが、いつか来てしまう呪いの時にそれが役に立つのか誰にも分からなかった。
対価になりそうなものを皆捧げて、予定に無かった魔法使いも王子に祝福をした。
お祝いのおめでたい雰囲気はもう会場には全く無い。
パーティーはそこで中止になってしまった。
夜露は、大臣達で話し合って、城のはずれにある塔に幽閉される事になった。
昔罪を犯した人間が入れられたことのある、さびれてぼろぼろになった塔だ。
夜露は罪は侵してはいない。最初から対価が無ければそれは呪いになって降りかかるとわかっていて魔法を頼んだの王家であり、この国だ。
目覚めた紅玉が最後まで反対していたが、夜露にはもうそれはどうでもいい事だった。
何もかもどうでもいいことだった。
自分が嫌われ者だという事も、きちんと知っていた。
ただ静かに一人で一生を終えたかった。
城のはずれにあるその塔で誰からも忘れられて一人朽ち果ててしまいたかった。
誰かに嫌悪感をあらわにされるのも、にらみつけられるのも、もううんざりだった。
元々恩も無かった国だけど、この瞬間夜露にとって王国はどうでもいい国になってしまった。
けれど、生まれたばかりの王子に呪いをかけたいとも思っていなかった。
夜露は悔しそうに眉根を寄せる。
それをちらりと見た後、紅玉は王子に向かって囁くように呪文を唱えた。
「王子の時は止まりますが、王子のお名前の“野茨《のいばら》”が王子を守るでしょう。
そして、王子が恋に落ちた相手が王子に本物の愛を伝えると再び王子の時は進み始めます」
彼女が外した指輪が跡形もなく消えてしまった。
彼女のしていた指輪は年代物で大きく透明感のあるルビーがはめ込まれていた。
彼女の一族が先祖代々受け継いできた家宝だ。
それを捧げた上、魔法使いとして一生に使える魔法のほとんどをこの魔法につぎ込むものだった。
力を使い果たした紅玉は「私の力ではこれが限界です。他の魔法使いの力をお借りして、王子が愛を得られるようにしてくださいませ」と言って倒れてしまいました。
王様は愛する我が子に呪いをかけられたことを知って彼を八つ裂きにしてやりたくなったが、思いとどまった。
今度こそ王子が、この国がどうなってしまうのか分からなかったからだ。
王様は恨みのこもった眼差しでもう一度、夜露をにらみつけた。
その場にいた誰もが夜露に冷たい視線を投げつけた。
夜露という疫病神をどうしたらいいのか、この国のの誰にも分からなかった。
誕生祝のために、対価を持ってきていた魔法使い達が、彼が愛されるための祝福をしたが、いつか来てしまう呪いの時にそれが役に立つのか誰にも分からなかった。
対価になりそうなものを皆捧げて、予定に無かった魔法使いも王子に祝福をした。
お祝いのおめでたい雰囲気はもう会場には全く無い。
パーティーはそこで中止になってしまった。
夜露は、大臣達で話し合って、城のはずれにある塔に幽閉される事になった。
昔罪を犯した人間が入れられたことのある、さびれてぼろぼろになった塔だ。
夜露は罪は侵してはいない。最初から対価が無ければそれは呪いになって降りかかるとわかっていて魔法を頼んだの王家であり、この国だ。
目覚めた紅玉が最後まで反対していたが、夜露にはもうそれはどうでもいい事だった。
何もかもどうでもいいことだった。
自分が嫌われ者だという事も、きちんと知っていた。
ただ静かに一人で一生を終えたかった。
城のはずれにあるその塔で誰からも忘れられて一人朽ち果ててしまいたかった。
誰かに嫌悪感をあらわにされるのも、にらみつけられるのも、もううんざりだった。
元々恩も無かった国だけど、この瞬間夜露にとって王国はどうでもいい国になってしまった。
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