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社交辞令なんかじゃない
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ハンネス様と私は連れ立って、ゆっくりと庭園を進んだ。さり気なく揃えられた歩幅。心地の良い沈黙。心がポカポカと温かい。
「ハンネス様、どこかご覧になりたい場所はありますか? 立ち入りが許可されている場所なら、どこでもご案内できますよ」
少しでも彼の役に立ちたくて、私はそんな提案をする。気合は十分。だって、少しでも喜んでいただきたいんだもの。
「いや、正直城内は、既に散々見て回った後なんだ。アメル殿はタフだね。この広大な敷地の中を、かなりの距離歩かされたよ。それなのに、庭園を見たいって申し出たら、すごく渋られた。どうしてだろうね?」
困ったように微笑むハンネス様に、私はそっと首を傾げた。
「妙ですね。庭園はむしろ、お客様をご案内するのに最適の場所です。普段は真っ先にご案内を差し上げる場所ですのに……申し訳ございません」
「いや、気にしないで。俺のワガママで、彼を困らせてしまったみたいだし。それに、こうしてエラ嬢に会うことが出来た。結果オーライだよ」
屈託のない笑み。あまりにも愛らしいその笑顔に、胸がキュンと疼く。
生まれてこの方、男性を可愛いと思ったことなんてない。ヨナス様に対してすら。
(これは――――かなりヤバいのでは?)
先程からずっと、胸がドッドッと早鐘を打ち続けている。緊張と興奮と、それからとてつもない幸福感。
たった一度、踊ってもらっただけ。ほんの少し言葉を交わしただけだというのに、私は完全に、ハンネス様に心を奪われている。
こんな風に好意を寄せられて、ハンネス様は嫌じゃなかろうか。迷惑じゃないだろうか。
もちろん、結婚を迫ろうとか、デートの約束を取り付けようとか、そういったことを思っているわけじゃない。その辺の話は、家格の釣り合いとか、色々と現実的な問題が浮き上がってくるもの。
だけど、私の気持ちは多分、彼にバレバレだ。
ハンネス様の笑顔を見ていると、全てを見透かされているかのような――――許されているかのような気持ちになる。それが全然嫌じゃない。寧ろ嬉しいって思ってしまう。
人が人を好きになるのって、多分理屈じゃない。
その人が醸し出す空気とか、フィーリングとか、それだけで十分なんだ。
よくよく考えたら、ヨナス様のことだって、気づいたら好きになっていたんだもの。相当幼い頃のことだし、キッカケとか、全然覚えていないけれど。
「エラ嬢はヨナス殿下と親しいの? 彼付きの女官なんだよね?」
ハンネス様が尋ねた。私に興味を持ってくださっている――――そう思うだけで浮足立ってしまう。ヤバい。末期だ。
「親しいというか……幼馴染なんです。母がヨナス様の乳母を務めていたから、顔を合わせる機会が多くて。将来は彼を支える側の人間になるのが当たり前だと、父や母から教えられてきましたから」
両親の教えは、今もちゃんと胸に残っている。貴族として、そうあるべきだって想いもある。
だけど、ヨナス様にキスをされたあの夜から、『このままで良いんだろうか』って、心のどこかで迷っている。
だって、女官の仕事は誰にでもできる。元々そうあるべき仕事だ。
それに、事情を知らなかったとはいえ、私はヨナス様とキスをしてしまった。クラウディア様に対して申し訳ない。どう足掻いても罪悪感を感じてしまう。
誰かの顔色を窺いながら生きるより、私には別の――――ヨナス様から離れる道も有るんじゃないだろうかって。
「そっか。……だったら週末、君の時間を俺に貰えないかな?」
ハンネス様が微笑む。私の瞳を真っ直ぐに見つめて。
(それって、もしかして……!)
期待に胸が膨らんで、頬が真っ赤に染まった。
「エラ嬢をデートに誘いたいんだけど、ダメ?」
誤解しようのないお誘いの言葉。天にも舞い上がりそうな心地だ。
だけど、「はい」って答えようとしたその時、
「ダメだよ」
と、背後から不機嫌な声が聞こえてきた。
「――――ヨナス様」
一体いつからそこに居たのだろう。ヨナス様は私のことを冷たく見下ろしている。背後には仰々しくも騎士を数人引き連れていた。普段ならばあり得ないことだ。
ヨナス様は私の手をグイッと引き、後ろ背に追いやった。
「困るな。エラは僕の大事な女官なんだ。許可なく誘ったりしないで欲しい」
掴まれたままの手首が痛い。身を乗り出そうとしたら、無言で睨まれ制止された。
「許可制ですか。ふむ……女官をデートに誘うのに許可が要るとは、驚きですね」
ハンネス様が微かに首を傾げる。ヨナス様の背後でブンブン首を横に振ると、彼は困ったように微笑んだ。
「――――では改めて。ヨナス殿下に、エラ嬢をデートに誘う許可を戴きたいのですが」
「断る」
ヨナス様が即答する。私を抱き寄せ、ハンネス様を睨むようにして。驚くやら腹が立つやらで、私はヨナス様の腕の中から急いで抜け出した。
「お待ちください、ヨナス様。私はハンネス様の申し出をお受けしたいと思っています。だって、折角お誘いいただいたんですよ?」
「誘っていただいた? エラを? 冗談だろう?」
嘲るような笑み。まるで『君を誘う人間なんてこの世に存在する筈がない』って言われているみたいだった。心がポキッと折れる。あまりにも悲しくて、思わず顔を背けた。
「エラは彼の素性を知っているの? 家格は? 領地は? 何も知らないだろう? そんな男と一緒に出掛けようっていうの? 僕のエラが? そんな軽率な行動、許される筈がないだろう?」
畳みかける様に口にされ、言い返す言葉が浮かばない。
少し前までは、ヨナス様に『僕のエラ』って言われる度に嬉しかった。彼の愛情を感じられて。ヨナス様のものになれた気がして。
だけど今は、何だか怖い。ヨナス様の瞳に狂気を感じて、足が小刻みに震えてしまう。
「それは……私が尋ねなかっただけだもの。聞けばハンネス様は教えて下さる筈で――」
「知らないままで良い。金輪際、会うことのない人間だ。何処かに出掛けたいなら、僕が連れて行ってあげるから」
そう言ってヨナス様は、騎士達に私を連れて行くよう命令する。有無を言わせぬ強硬な態度。ありがとうも、さようならも言わせて貰えそうにない。
(酷い)
こんな別れ方では、また会えたとしても、ハンネス様はもう、声を掛けてくれないかもしれない。笑い掛けてくれないかもしれない。そう思うと、悲しみに胸が塞がる。
『大丈夫だよ』
だけどその時、ハンネス様の唇が、そんな風に動くのが見えた。
柔らかな笑み。温かくて、優しくて、涙が浮かびそうになる。ハンネス様が言うと、安心する。本当に大丈夫な気がしてくる。
『また、すぐに会える――――会いに行くよ』
次回を約束する言葉。今度は絶対、社交辞令なんかじゃない。
コクリと大きく頷いて、私は騎士達の後に続いた。
「ハンネス様、どこかご覧になりたい場所はありますか? 立ち入りが許可されている場所なら、どこでもご案内できますよ」
少しでも彼の役に立ちたくて、私はそんな提案をする。気合は十分。だって、少しでも喜んでいただきたいんだもの。
「いや、正直城内は、既に散々見て回った後なんだ。アメル殿はタフだね。この広大な敷地の中を、かなりの距離歩かされたよ。それなのに、庭園を見たいって申し出たら、すごく渋られた。どうしてだろうね?」
困ったように微笑むハンネス様に、私はそっと首を傾げた。
「妙ですね。庭園はむしろ、お客様をご案内するのに最適の場所です。普段は真っ先にご案内を差し上げる場所ですのに……申し訳ございません」
「いや、気にしないで。俺のワガママで、彼を困らせてしまったみたいだし。それに、こうしてエラ嬢に会うことが出来た。結果オーライだよ」
屈託のない笑み。あまりにも愛らしいその笑顔に、胸がキュンと疼く。
生まれてこの方、男性を可愛いと思ったことなんてない。ヨナス様に対してすら。
(これは――――かなりヤバいのでは?)
先程からずっと、胸がドッドッと早鐘を打ち続けている。緊張と興奮と、それからとてつもない幸福感。
たった一度、踊ってもらっただけ。ほんの少し言葉を交わしただけだというのに、私は完全に、ハンネス様に心を奪われている。
こんな風に好意を寄せられて、ハンネス様は嫌じゃなかろうか。迷惑じゃないだろうか。
もちろん、結婚を迫ろうとか、デートの約束を取り付けようとか、そういったことを思っているわけじゃない。その辺の話は、家格の釣り合いとか、色々と現実的な問題が浮き上がってくるもの。
だけど、私の気持ちは多分、彼にバレバレだ。
ハンネス様の笑顔を見ていると、全てを見透かされているかのような――――許されているかのような気持ちになる。それが全然嫌じゃない。寧ろ嬉しいって思ってしまう。
人が人を好きになるのって、多分理屈じゃない。
その人が醸し出す空気とか、フィーリングとか、それだけで十分なんだ。
よくよく考えたら、ヨナス様のことだって、気づいたら好きになっていたんだもの。相当幼い頃のことだし、キッカケとか、全然覚えていないけれど。
「エラ嬢はヨナス殿下と親しいの? 彼付きの女官なんだよね?」
ハンネス様が尋ねた。私に興味を持ってくださっている――――そう思うだけで浮足立ってしまう。ヤバい。末期だ。
「親しいというか……幼馴染なんです。母がヨナス様の乳母を務めていたから、顔を合わせる機会が多くて。将来は彼を支える側の人間になるのが当たり前だと、父や母から教えられてきましたから」
両親の教えは、今もちゃんと胸に残っている。貴族として、そうあるべきだって想いもある。
だけど、ヨナス様にキスをされたあの夜から、『このままで良いんだろうか』って、心のどこかで迷っている。
だって、女官の仕事は誰にでもできる。元々そうあるべき仕事だ。
それに、事情を知らなかったとはいえ、私はヨナス様とキスをしてしまった。クラウディア様に対して申し訳ない。どう足掻いても罪悪感を感じてしまう。
誰かの顔色を窺いながら生きるより、私には別の――――ヨナス様から離れる道も有るんじゃないだろうかって。
「そっか。……だったら週末、君の時間を俺に貰えないかな?」
ハンネス様が微笑む。私の瞳を真っ直ぐに見つめて。
(それって、もしかして……!)
期待に胸が膨らんで、頬が真っ赤に染まった。
「エラ嬢をデートに誘いたいんだけど、ダメ?」
誤解しようのないお誘いの言葉。天にも舞い上がりそうな心地だ。
だけど、「はい」って答えようとしたその時、
「ダメだよ」
と、背後から不機嫌な声が聞こえてきた。
「――――ヨナス様」
一体いつからそこに居たのだろう。ヨナス様は私のことを冷たく見下ろしている。背後には仰々しくも騎士を数人引き連れていた。普段ならばあり得ないことだ。
ヨナス様は私の手をグイッと引き、後ろ背に追いやった。
「困るな。エラは僕の大事な女官なんだ。許可なく誘ったりしないで欲しい」
掴まれたままの手首が痛い。身を乗り出そうとしたら、無言で睨まれ制止された。
「許可制ですか。ふむ……女官をデートに誘うのに許可が要るとは、驚きですね」
ハンネス様が微かに首を傾げる。ヨナス様の背後でブンブン首を横に振ると、彼は困ったように微笑んだ。
「――――では改めて。ヨナス殿下に、エラ嬢をデートに誘う許可を戴きたいのですが」
「断る」
ヨナス様が即答する。私を抱き寄せ、ハンネス様を睨むようにして。驚くやら腹が立つやらで、私はヨナス様の腕の中から急いで抜け出した。
「お待ちください、ヨナス様。私はハンネス様の申し出をお受けしたいと思っています。だって、折角お誘いいただいたんですよ?」
「誘っていただいた? エラを? 冗談だろう?」
嘲るような笑み。まるで『君を誘う人間なんてこの世に存在する筈がない』って言われているみたいだった。心がポキッと折れる。あまりにも悲しくて、思わず顔を背けた。
「エラは彼の素性を知っているの? 家格は? 領地は? 何も知らないだろう? そんな男と一緒に出掛けようっていうの? 僕のエラが? そんな軽率な行動、許される筈がないだろう?」
畳みかける様に口にされ、言い返す言葉が浮かばない。
少し前までは、ヨナス様に『僕のエラ』って言われる度に嬉しかった。彼の愛情を感じられて。ヨナス様のものになれた気がして。
だけど今は、何だか怖い。ヨナス様の瞳に狂気を感じて、足が小刻みに震えてしまう。
「それは……私が尋ねなかっただけだもの。聞けばハンネス様は教えて下さる筈で――」
「知らないままで良い。金輪際、会うことのない人間だ。何処かに出掛けたいなら、僕が連れて行ってあげるから」
そう言ってヨナス様は、騎士達に私を連れて行くよう命令する。有無を言わせぬ強硬な態度。ありがとうも、さようならも言わせて貰えそうにない。
(酷い)
こんな別れ方では、また会えたとしても、ハンネス様はもう、声を掛けてくれないかもしれない。笑い掛けてくれないかもしれない。そう思うと、悲しみに胸が塞がる。
『大丈夫だよ』
だけどその時、ハンネス様の唇が、そんな風に動くのが見えた。
柔らかな笑み。温かくて、優しくて、涙が浮かびそうになる。ハンネス様が言うと、安心する。本当に大丈夫な気がしてくる。
『また、すぐに会える――――会いに行くよ』
次回を約束する言葉。今度は絶対、社交辞令なんかじゃない。
コクリと大きく頷いて、私は騎士達の後に続いた。
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