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Ver.6.0 ~揺らぎと蕩けと混ざる世界~
ver.6.1-75 ギリギリセーフト
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バーンバーンババン♪
…マッスルな宴も盛り上がっているようで、あちらこちらで陽気な声が聞こえてくる。
レイドボスで苦労したのもあって、解決したことで喜びを分かち合っているのだろう。
「気のせいか、ちょっとアウトな感じの音楽も聞こえたような…」
「気にしないほうが良いんじゃないかな?」
会場内で周囲を見渡しつつ、ついでに出ていた他の商品も気になったものが購入してみる。
宴というのもあってか、普段のものよりも安いALになっているものも多い。
そんな中で、忘れてはいけないのが…
「…それで、あそこのいつの間にか建設されたでっかいステージにいるのが、父…もとい、マッスルバーンと…」
「レイドバトル最後のとどめをやってのけた、中三病さんだけど…すっごい目立つなぁ」
これだけ大勢の中で、堂々と目立つステージの上。
そこにいるのはマッスルバーンと中三病さんだが、ステージ上の出し物に乗っており、かなり目立つだろう。
他のプレイヤーの注目の的になるだろうが、あそこまで堂々として良いのだろうか。
あの中三病さんの姉が動いていないところを見ると、今回はおとなしくしているのか…それともまた何か別のことをやらかそうとしているのではないかという不安もあるが、基本中三病さんにしか行かないので、安心して良いのかもしれない。
いや、安心して良いことではないかも…でも、こっちに来るかと言われたら微妙な感じも…うーむ。
何と声をかけるべきかはわからないが、今はこの宴のノリに乗っておいたほうが良さそうである。
しいていうのであれば、別方向でマッスルポーズをとる人たちの群れには、行かないほうがいいか。
「それに、本当はドクターリリエルも連れてきた方が良かったんだろうけれども…」
今回のレイドボスの巻き添えになったようなNPCのドクターリリエル。
この宴に招待されていたようなので、来るかと思っていたが、ゴリラマンさん経由での話では来る気はないらしい。
むさくるしい筋肉大集合の可能性があるからとかではなく…どうも、あの騒動の経験を経て色々とインスピレーションが刺激されたらしく、絶賛籠って大発明中なのだとか。
薬を扱うマッドサイエンティスト…いや、薬だからケミカリストもとい毛を主に扱っているから毛美化リストなどと言ったほうが正しいかもしれないが、本職に精を出しまくっているらしい。
あの様々な無茶苦茶な薬品を見てきた身からすれば、面白い半面厄介ごとになりそうな恐怖の部分も見えるだろう。
できればある程度は自制してほしいが…マッドが付く時点で、諦めるしかあるまい。
とにもかくにも、そんな面倒な悩み事はここでは忘れておくとしよう。
今は、この宴を楽しんだほうが吉かもしれない。
「それに、もう少しで中三病さんが手に入れたというものの発表もあるようだしね」
「きちんと、出し物のスケジュール表も配られているけど、きっちり進むのかなぁ?」
あのレイドボスを討伐して、何を手に入れたのか。
気になることは気になるが、どのようなものでもあの対姉兵器に転じさせられる気しかないが…うん、まぁ今度こそ、どうにかなるような代物であれば良いとは思う。
かなわぬ夢かもしれないが、諦めなければ夢はいつ叶うともいうし、可能であれば後者が制してほしいところではある。
そう思いつつ、その時が来るまでもう少し、この宴を楽しむ方へ意識を向けるのであった…
「そういえば、あの人がハルのお父さんなのは分かるけど、お母さんとその妹の方の姿は見えないよね?」
「あー…電話でちょっと聞いたけど、二人ともここには出ないって」
趣味を理解できないからとか、否定しているとかそういう理由ではなく、何か別の用事が重なっているからだとか。
まぁ、その用事が優先される時点で、どう思っているのかは分かるが…うん、何とも言えないなぁ…
…マッスルな宴も盛り上がっているようで、あちらこちらで陽気な声が聞こえてくる。
レイドボスで苦労したのもあって、解決したことで喜びを分かち合っているのだろう。
「気のせいか、ちょっとアウトな感じの音楽も聞こえたような…」
「気にしないほうが良いんじゃないかな?」
会場内で周囲を見渡しつつ、ついでに出ていた他の商品も気になったものが購入してみる。
宴というのもあってか、普段のものよりも安いALになっているものも多い。
そんな中で、忘れてはいけないのが…
「…それで、あそこのいつの間にか建設されたでっかいステージにいるのが、父…もとい、マッスルバーンと…」
「レイドバトル最後のとどめをやってのけた、中三病さんだけど…すっごい目立つなぁ」
これだけ大勢の中で、堂々と目立つステージの上。
そこにいるのはマッスルバーンと中三病さんだが、ステージ上の出し物に乗っており、かなり目立つだろう。
他のプレイヤーの注目の的になるだろうが、あそこまで堂々として良いのだろうか。
あの中三病さんの姉が動いていないところを見ると、今回はおとなしくしているのか…それともまた何か別のことをやらかそうとしているのではないかという不安もあるが、基本中三病さんにしか行かないので、安心して良いのかもしれない。
いや、安心して良いことではないかも…でも、こっちに来るかと言われたら微妙な感じも…うーむ。
何と声をかけるべきかはわからないが、今はこの宴のノリに乗っておいたほうが良さそうである。
しいていうのであれば、別方向でマッスルポーズをとる人たちの群れには、行かないほうがいいか。
「それに、本当はドクターリリエルも連れてきた方が良かったんだろうけれども…」
今回のレイドボスの巻き添えになったようなNPCのドクターリリエル。
この宴に招待されていたようなので、来るかと思っていたが、ゴリラマンさん経由での話では来る気はないらしい。
むさくるしい筋肉大集合の可能性があるからとかではなく…どうも、あの騒動の経験を経て色々とインスピレーションが刺激されたらしく、絶賛籠って大発明中なのだとか。
薬を扱うマッドサイエンティスト…いや、薬だからケミカリストもとい毛を主に扱っているから毛美化リストなどと言ったほうが正しいかもしれないが、本職に精を出しまくっているらしい。
あの様々な無茶苦茶な薬品を見てきた身からすれば、面白い半面厄介ごとになりそうな恐怖の部分も見えるだろう。
できればある程度は自制してほしいが…マッドが付く時点で、諦めるしかあるまい。
とにもかくにも、そんな面倒な悩み事はここでは忘れておくとしよう。
今は、この宴を楽しんだほうが吉かもしれない。
「それに、もう少しで中三病さんが手に入れたというものの発表もあるようだしね」
「きちんと、出し物のスケジュール表も配られているけど、きっちり進むのかなぁ?」
あのレイドボスを討伐して、何を手に入れたのか。
気になることは気になるが、どのようなものでもあの対姉兵器に転じさせられる気しかないが…うん、まぁ今度こそ、どうにかなるような代物であれば良いとは思う。
かなわぬ夢かもしれないが、諦めなければ夢はいつ叶うともいうし、可能であれば後者が制してほしいところではある。
そう思いつつ、その時が来るまでもう少し、この宴を楽しむ方へ意識を向けるのであった…
「そういえば、あの人がハルのお父さんなのは分かるけど、お母さんとその妹の方の姿は見えないよね?」
「あー…電話でちょっと聞いたけど、二人ともここには出ないって」
趣味を理解できないからとか、否定しているとかそういう理由ではなく、何か別の用事が重なっているからだとか。
まぁ、その用事が優先される時点で、どう思っているのかは分かるが…うん、何とも言えないなぁ…
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