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コモンセンスシティ生活編
受け入れ能力があってもね
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……コモンセンスシティに居ついてからはや数週間ほど。
既にディーはこの街の皆に受け入れられていた。
ルーシアのそばに預けられている状態であったが、ここ最近では割と自由にこの街中では動けるようになっている。
というか、この世界の人って適応能力高いのかな?
最初の頃はミミックだからびっくりする人が多かったのだが、会話したり、魔法や収納などで手伝ったりしているうちに、信頼を得ちゃったんだよね。
「おーい!ディー、チェスで勝負しろ―!!」
「また今度でー!というか、今何勝何敗だっけ?」
「23戦12勝11敗だー!!」
おおぅ、細かく覚えているんですか酒屋のドワーフ旦那のゴモウさんや。
ドワーフというから酒豪かと思いきや、意外にもまったく酒が飲めない人のようで、チェスが意外にもこの世界にあったのだが、それにはまり込んでいるらしい。
「ちょっとこっちの花を運んでくれないですかい?」
「えっとこれはこっちであれはあっちで良いのか?」
「そうそう、良い感じなるねぇい」
花屋のエルフでみんなのおばちゃんことデストリアさん。
しわとか出ているようだが、エルフゆえか気品はあふれる感じである。
ただまぁ、エルフの年齢は一般的に「外見年齢×10倍ぐらい」だと言われているらしく、その事から考えると……まぁ、女性に年の話はNGか。
前にその事でからかおうとしたやつがいたらしいけど、生け花にされたそうだからな。というか、生け花って文化あるのか。
剣山が本物の剣で構成されているのだが……どうやら冒険者たちから引き取った折れた剣などを再利用しているようだ。
「ディーっち!!今度ダンジョンに潜る時、手伝ってくれないか?」
「あー……俺一応ルーシアのところで居ついている身だし、彼女に聞かないと何とも言えねぇな」
「そうか残念!!せっかく彼女と会話する機会があったのに!!」
「……二股どころか三股かけているのは知っているぞ」
「ヴッ!?それは頼む言わないでくれ!!」
プレイボーイ野郎の無駄中年イケメンの人間ドズラルさん。
え?この人にだけやけに悪意が籠った言い方じゃないかって?うん、俺ミミックだから何とも思うことはないけど、決して前世の人だった感覚から爆発しやがれこの野郎と思っていませんよ。
というか、ヤンデレ気質らしき人が交じっているから背後には気を付けたほうが良いと思う。
いや、むしろ滅びてくれ無駄にモテやすい男よ。
多種多様な種族の人達でこの街は構成されているそうなので、今更しゃべるミミックが増えたところで違和感は持たないらしい。
というか、ファンタジーお決まりの種族がいるのはわかるけどさ、本当にものすごいカラフルだよねこの世界。
髪色とか、獣人だったら毛並みとか……現代日本ではなかなかお目にかかれない色合いが多いよ。
この世界について学んできたことだが、今この街はこうして多種多様な種族が多くて、皆仲良く適応して生きているのだが、その反面、迫害とかその種族での至上主義みたいなことを唱える人もやはりいるらしい。
国ぐるみでというのもあって、そのあたりは根深い問題性がある。
だけれども、こういう街があるからこそ皆が安心して暮らせることが多いんだろうな。
「しかしまぁ、だいぶ文字を覚えたとはいえなかなかきついなぁ」
「ディーさん、だいぶ覚えたのだから文句は言わないのニャ」
ルーシアのいる宿に戻り、ディーは現在この世界の文字について学んでいた。
『鑑定眼』のスキルで内容はわかるとはいえ、流石に書くことまではうまいこと言っていない。
その為、こうして文字を彼女から教えてもらうのだが、なかなか大変である。
何しろ前世では日本語が普通で英語は苦手だったのに、そこにさらなる別の外国語を学ぶようなものだからな。
例えで言うならばそのような感じであっているだろう。
とはいえ、だいぶ覚えてきたことは覚えてきた。
『見えざる手』によってペンを持ち、書いてはいるけど……相変わらずミミックで外見が宝箱の奴がこうやって筆記道具をもって書いているのは珍しいように思えているようで、ルーシアが自然と顔を近づけてくる。
「本当に不思議ニャよね。何でそんな見た目なのに、筆記用具を持ってすらすらかけるんだろうかニャ?」
「スキルのおかげだが……うん、そう言われると自分でも違和感があるんだよね」
「本人が違和感おぼえるのかいニャ!!」
びしぃ!!っとツッコミを入れてくるルーシア。
最近、「錬金釜」のスキルで偶然できたハリセンが気に入ったのか、ツッコミを入れる際に出してきてそれでたたいてくる。
元からツッコミ気質なのか、それともボケみたいにやっている俺の影響なのか?
まぁ、彼女と居て楽しいとは思えるよ。
とはいえ、ずっと世話になり続けるわけにもいかないので、彼女の冒険者業の手伝いをする合間に、こちらもいろいろと街中でお手伝いをして、信頼を積み重ねている。
ついでに、ギルドマスターのジョセフさんのダイエットにも協力中。
そう言う知識は前世から引用してきて、的確なプランを練って実行しているのである。
新陳代謝が高いのか、最近ようやく昔の体形に近づいてきたらしい。
今後の課題としては、急激な減量による余分な皮の除去だ。
まぁ、とりあえず現状の生活に俺は満足している。
ミミックの姿のままだけどな。
出来れば人の姿になって動き回りたいなぁ……錬金術とかで方法はあるそうだが、現在模索中。
「大魔法辞典」とかいうスキルがあるので魔法方面で調べられるかなと思いきや、こちらには掲載されていない模様。
精々幻影術とかそう言う事であり、人間になるわけではないようだ。
幻じゃなくて、しっかりとした肉体を持ちたいんだよね。
その方法を模索しつつも、とりあえずまずはこの世界の言語をしっかりと書けるように今日も俺は書取りをさせられまくったりするのであった……
「さぁ!!次はこの文字を1000問行くのニャ!!」
「ルーシアって結構鬼教官だよね!?」
意外な彼女の一面を、俺は見てしまったのかもしれない……教えてくれるのはいいけどさぁ、結構スパルタだよこの子。
どうしてこんな女の子が奴隷になっていたのかが、俺としては甚だ疑問である。
既にディーはこの街の皆に受け入れられていた。
ルーシアのそばに預けられている状態であったが、ここ最近では割と自由にこの街中では動けるようになっている。
というか、この世界の人って適応能力高いのかな?
最初の頃はミミックだからびっくりする人が多かったのだが、会話したり、魔法や収納などで手伝ったりしているうちに、信頼を得ちゃったんだよね。
「おーい!ディー、チェスで勝負しろ―!!」
「また今度でー!というか、今何勝何敗だっけ?」
「23戦12勝11敗だー!!」
おおぅ、細かく覚えているんですか酒屋のドワーフ旦那のゴモウさんや。
ドワーフというから酒豪かと思いきや、意外にもまったく酒が飲めない人のようで、チェスが意外にもこの世界にあったのだが、それにはまり込んでいるらしい。
「ちょっとこっちの花を運んでくれないですかい?」
「えっとこれはこっちであれはあっちで良いのか?」
「そうそう、良い感じなるねぇい」
花屋のエルフでみんなのおばちゃんことデストリアさん。
しわとか出ているようだが、エルフゆえか気品はあふれる感じである。
ただまぁ、エルフの年齢は一般的に「外見年齢×10倍ぐらい」だと言われているらしく、その事から考えると……まぁ、女性に年の話はNGか。
前にその事でからかおうとしたやつがいたらしいけど、生け花にされたそうだからな。というか、生け花って文化あるのか。
剣山が本物の剣で構成されているのだが……どうやら冒険者たちから引き取った折れた剣などを再利用しているようだ。
「ディーっち!!今度ダンジョンに潜る時、手伝ってくれないか?」
「あー……俺一応ルーシアのところで居ついている身だし、彼女に聞かないと何とも言えねぇな」
「そうか残念!!せっかく彼女と会話する機会があったのに!!」
「……二股どころか三股かけているのは知っているぞ」
「ヴッ!?それは頼む言わないでくれ!!」
プレイボーイ野郎の無駄中年イケメンの人間ドズラルさん。
え?この人にだけやけに悪意が籠った言い方じゃないかって?うん、俺ミミックだから何とも思うことはないけど、決して前世の人だった感覚から爆発しやがれこの野郎と思っていませんよ。
というか、ヤンデレ気質らしき人が交じっているから背後には気を付けたほうが良いと思う。
いや、むしろ滅びてくれ無駄にモテやすい男よ。
多種多様な種族の人達でこの街は構成されているそうなので、今更しゃべるミミックが増えたところで違和感は持たないらしい。
というか、ファンタジーお決まりの種族がいるのはわかるけどさ、本当にものすごいカラフルだよねこの世界。
髪色とか、獣人だったら毛並みとか……現代日本ではなかなかお目にかかれない色合いが多いよ。
この世界について学んできたことだが、今この街はこうして多種多様な種族が多くて、皆仲良く適応して生きているのだが、その反面、迫害とかその種族での至上主義みたいなことを唱える人もやはりいるらしい。
国ぐるみでというのもあって、そのあたりは根深い問題性がある。
だけれども、こういう街があるからこそ皆が安心して暮らせることが多いんだろうな。
「しかしまぁ、だいぶ文字を覚えたとはいえなかなかきついなぁ」
「ディーさん、だいぶ覚えたのだから文句は言わないのニャ」
ルーシアのいる宿に戻り、ディーは現在この世界の文字について学んでいた。
『鑑定眼』のスキルで内容はわかるとはいえ、流石に書くことまではうまいこと言っていない。
その為、こうして文字を彼女から教えてもらうのだが、なかなか大変である。
何しろ前世では日本語が普通で英語は苦手だったのに、そこにさらなる別の外国語を学ぶようなものだからな。
例えで言うならばそのような感じであっているだろう。
とはいえ、だいぶ覚えてきたことは覚えてきた。
『見えざる手』によってペンを持ち、書いてはいるけど……相変わらずミミックで外見が宝箱の奴がこうやって筆記道具をもって書いているのは珍しいように思えているようで、ルーシアが自然と顔を近づけてくる。
「本当に不思議ニャよね。何でそんな見た目なのに、筆記用具を持ってすらすらかけるんだろうかニャ?」
「スキルのおかげだが……うん、そう言われると自分でも違和感があるんだよね」
「本人が違和感おぼえるのかいニャ!!」
びしぃ!!っとツッコミを入れてくるルーシア。
最近、「錬金釜」のスキルで偶然できたハリセンが気に入ったのか、ツッコミを入れる際に出してきてそれでたたいてくる。
元からツッコミ気質なのか、それともボケみたいにやっている俺の影響なのか?
まぁ、彼女と居て楽しいとは思えるよ。
とはいえ、ずっと世話になり続けるわけにもいかないので、彼女の冒険者業の手伝いをする合間に、こちらもいろいろと街中でお手伝いをして、信頼を積み重ねている。
ついでに、ギルドマスターのジョセフさんのダイエットにも協力中。
そう言う知識は前世から引用してきて、的確なプランを練って実行しているのである。
新陳代謝が高いのか、最近ようやく昔の体形に近づいてきたらしい。
今後の課題としては、急激な減量による余分な皮の除去だ。
まぁ、とりあえず現状の生活に俺は満足している。
ミミックの姿のままだけどな。
出来れば人の姿になって動き回りたいなぁ……錬金術とかで方法はあるそうだが、現在模索中。
「大魔法辞典」とかいうスキルがあるので魔法方面で調べられるかなと思いきや、こちらには掲載されていない模様。
精々幻影術とかそう言う事であり、人間になるわけではないようだ。
幻じゃなくて、しっかりとした肉体を持ちたいんだよね。
その方法を模索しつつも、とりあえずまずはこの世界の言語をしっかりと書けるように今日も俺は書取りをさせられまくったりするのであった……
「さぁ!!次はこの文字を1000問行くのニャ!!」
「ルーシアって結構鬼教官だよね!?」
意外な彼女の一面を、俺は見てしまったのかもしれない……教えてくれるのはいいけどさぁ、結構スパルタだよこの子。
どうしてこんな女の子が奴隷になっていたのかが、俺としては甚だ疑問である。
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