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コモンセンスシティ生活編
面倒ごとはどこからともなく現れる
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「ふ~ん♪ふ~んニャ♪」
「今日はなかなかいい稼ぎになったのがうれしいのか?」
「当たり前ニャ!1階層で3回連続でレアなドロップを手に入れることができたニャもん!!」
上機嫌に鼻歌を歌っていたルーシアにディーが訪ねると、ぐっと指を立ててにこやかな笑顔でルーシアは返答した。
今日はダンジョンに1階層分だけ少し潜って、モンスターを倒して得ることができるドロップアイテムの売却をしたのである。
そんな中で、今日は珍しくモンスターから出る中でもレアなものが連続して出て、いつもより多く売却できたのがうれしかったのであろう。
尻尾と耳がすごいぴょこぴょこ動いていて、めっちゃ触りたい。
こういう笑顔なら、見ていると嬉しくなるのはこちらもそうである。
ギルド内にいる冒険者たちも、その笑顔につられてか笑う人が多い。
酒を昼間から飲んだくれている人もいるようだが、この街の人って基本笑い上戸な人が多いようなんだよね。
……酒はまだ飲んでいないけどな。
自分の酒癖なんて知らないし、今はモンスターだからどのようなことが起きるのかわからないもん。
ミミックだけど人を襲わないから得ている信頼なのに、それを崩すのが怖いというか……
ま、そんなわけで酒を俺が飲むことはないだろう。
報酬を受け取ってご機嫌なルーシアに、とりあえず今日も宿屋へ行って、その宿泊代金を差し引いて渡したらどうだと言おうとした時であった。
「おーーーーい!!あのムカつく野郎どもが来るぞぉぉぉぉ!!」
「なにぃ!?」
「またあいつらかよ!!」
……何やら、声が響いた途端に騒がしくなった。
「って、何が来るんだよ?」
「ああ、ディーはまだここにきて半年も経っていないから知らねーか」
ディーのつぶやきを聞いた冒険者の一人が、親切にも教えてくれた。
どうやらこの受け入れ能力が高いこの街の人々でも、生理的にというか、人間性的に嫌な相手がいるそうで、そんな人物たちが今日この街に訪れるらしい。
そいつらの名前……というか、所属している団体名だが「ベストラール天空騎士団」。
このフレイム地方にある国の中で、騎士王国ナイトガーデン……要は、騎士の庭みたいな国名のところに所属する騎士団の一部が来るそうである。
全部が全部そうではないが、どうもその騎士団は問題児というか、この街にとって一番嫌うような種族の至上主義のような塊の奴ららしい。
「ワイバーンとかいう亜龍種……ドラゴンの下位互換のようなモンスターを従えていて、空を飛べるから偉いんだぜヒャッハー!!っと、そういう感じにめんどくさい奴らなんだ」
「つまり、飛行可能者至上主義ってことか?」
「そう言う事だ。あいつらだってパートナーである……いや、もはや道具のようにしか扱っていないワイバーンに乗らなければ空を飛べねぇ。なのに、あいつらは恰もそれが自分達の力のように見せつけて、結構いらだたせるんだよ!!彼女いない歴=年齢のくせに!!」
けっ、っと吐き捨てるように言う冒険者。
結構めんどくさそうというか、種族どころか能力での差別をしているという集団か。
そんな連中がどうしてこの街に来たのかは知らないけど、隠れて密かに観察した方が良さそうである。
数分後、空の彼方からその騎士団がやって来た。
合計5羽ほどのワイバーン……5体?5騎?まぁ、ともかくそいつらに乗ってきた連中がこの街に来た。
ほとんどが戦隊もののような色をしているけど、それは生まれつきらしい。
全員金きらりんの、成金趣味のような派手な鎧姿であり、なんかセンスの問題故か確かに人をイラっとさせるような雰囲気を出しているな。
ワイバーンたちから乱暴に降りているようだが……モンスターとしてなんかわかるのだが、あのワイバーンたち明らかに不満をため込んでいる様子。
従いたくないけど、無理やり従わされているかのような……ちょっと「鑑定眼」さんやお願い致します。名前と状態異常のところだけ呈示でOK。
物陰に隠れて、ルーシアも目につかないような場所に潜みながら、俺はスキルを密かに発動させた。
―――――――――――――――――――――――――――――――
種族:ワイバーン(緑色)
名前:ガトイ
状態:強制隷属(隷属の首輪強力バージョンによる強制的な指示を受け付けさせられる状態)
種族:ワイバーン(黄色)
名前:ギトイ
状態:強制隷属
種族:ワイバーン(灰色)
名前:グトイ
状態:強制隷属
種族:ワイバーン(青色)
名前:ゲトイ
状態:強制隷属
種族:ワイバーン(希少種)(赤色)
名前:ゴトイ
状態:ドM開花(無理やり従わされるのに快感を覚えるようになってしまった状態)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
……おかしいのが混じっていないか?
いや、状態もひどいのがあるけどさ、頭大丈夫かあのワイバーンたち。
どうやらあのワイバーンたちは、以前ルーシアが付けていた隷属の首輪のより強力な、無理やり動かせるような状態にさせられているようである。
ベストラール天空騎士団とかいってワイバーンに乗って行動が可能なのを自慢にしているようだけど、全く乗りこなせていないがゆえに、隷属化させているのだろうか。
とにもかくにも、あの騎士団の者たち……どう考えてもろくな目的でこの街に来たわけじゃなさそうだな。
……観察してみるか。
「今日はなかなかいい稼ぎになったのがうれしいのか?」
「当たり前ニャ!1階層で3回連続でレアなドロップを手に入れることができたニャもん!!」
上機嫌に鼻歌を歌っていたルーシアにディーが訪ねると、ぐっと指を立ててにこやかな笑顔でルーシアは返答した。
今日はダンジョンに1階層分だけ少し潜って、モンスターを倒して得ることができるドロップアイテムの売却をしたのである。
そんな中で、今日は珍しくモンスターから出る中でもレアなものが連続して出て、いつもより多く売却できたのがうれしかったのであろう。
尻尾と耳がすごいぴょこぴょこ動いていて、めっちゃ触りたい。
こういう笑顔なら、見ていると嬉しくなるのはこちらもそうである。
ギルド内にいる冒険者たちも、その笑顔につられてか笑う人が多い。
酒を昼間から飲んだくれている人もいるようだが、この街の人って基本笑い上戸な人が多いようなんだよね。
……酒はまだ飲んでいないけどな。
自分の酒癖なんて知らないし、今はモンスターだからどのようなことが起きるのかわからないもん。
ミミックだけど人を襲わないから得ている信頼なのに、それを崩すのが怖いというか……
ま、そんなわけで酒を俺が飲むことはないだろう。
報酬を受け取ってご機嫌なルーシアに、とりあえず今日も宿屋へ行って、その宿泊代金を差し引いて渡したらどうだと言おうとした時であった。
「おーーーーい!!あのムカつく野郎どもが来るぞぉぉぉぉ!!」
「なにぃ!?」
「またあいつらかよ!!」
……何やら、声が響いた途端に騒がしくなった。
「って、何が来るんだよ?」
「ああ、ディーはまだここにきて半年も経っていないから知らねーか」
ディーのつぶやきを聞いた冒険者の一人が、親切にも教えてくれた。
どうやらこの受け入れ能力が高いこの街の人々でも、生理的にというか、人間性的に嫌な相手がいるそうで、そんな人物たちが今日この街に訪れるらしい。
そいつらの名前……というか、所属している団体名だが「ベストラール天空騎士団」。
このフレイム地方にある国の中で、騎士王国ナイトガーデン……要は、騎士の庭みたいな国名のところに所属する騎士団の一部が来るそうである。
全部が全部そうではないが、どうもその騎士団は問題児というか、この街にとって一番嫌うような種族の至上主義のような塊の奴ららしい。
「ワイバーンとかいう亜龍種……ドラゴンの下位互換のようなモンスターを従えていて、空を飛べるから偉いんだぜヒャッハー!!っと、そういう感じにめんどくさい奴らなんだ」
「つまり、飛行可能者至上主義ってことか?」
「そう言う事だ。あいつらだってパートナーである……いや、もはや道具のようにしか扱っていないワイバーンに乗らなければ空を飛べねぇ。なのに、あいつらは恰もそれが自分達の力のように見せつけて、結構いらだたせるんだよ!!彼女いない歴=年齢のくせに!!」
けっ、っと吐き捨てるように言う冒険者。
結構めんどくさそうというか、種族どころか能力での差別をしているという集団か。
そんな連中がどうしてこの街に来たのかは知らないけど、隠れて密かに観察した方が良さそうである。
数分後、空の彼方からその騎士団がやって来た。
合計5羽ほどのワイバーン……5体?5騎?まぁ、ともかくそいつらに乗ってきた連中がこの街に来た。
ほとんどが戦隊もののような色をしているけど、それは生まれつきらしい。
全員金きらりんの、成金趣味のような派手な鎧姿であり、なんかセンスの問題故か確かに人をイラっとさせるような雰囲気を出しているな。
ワイバーンたちから乱暴に降りているようだが……モンスターとしてなんかわかるのだが、あのワイバーンたち明らかに不満をため込んでいる様子。
従いたくないけど、無理やり従わされているかのような……ちょっと「鑑定眼」さんやお願い致します。名前と状態異常のところだけ呈示でOK。
物陰に隠れて、ルーシアも目につかないような場所に潜みながら、俺はスキルを密かに発動させた。
―――――――――――――――――――――――――――――――
種族:ワイバーン(緑色)
名前:ガトイ
状態:強制隷属(隷属の首輪強力バージョンによる強制的な指示を受け付けさせられる状態)
種族:ワイバーン(黄色)
名前:ギトイ
状態:強制隷属
種族:ワイバーン(灰色)
名前:グトイ
状態:強制隷属
種族:ワイバーン(青色)
名前:ゲトイ
状態:強制隷属
種族:ワイバーン(希少種)(赤色)
名前:ゴトイ
状態:ドM開花(無理やり従わされるのに快感を覚えるようになってしまった状態)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
……おかしいのが混じっていないか?
いや、状態もひどいのがあるけどさ、頭大丈夫かあのワイバーンたち。
どうやらあのワイバーンたちは、以前ルーシアが付けていた隷属の首輪のより強力な、無理やり動かせるような状態にさせられているようである。
ベストラール天空騎士団とかいってワイバーンに乗って行動が可能なのを自慢にしているようだけど、全く乗りこなせていないがゆえに、隷属化させているのだろうか。
とにもかくにも、あの騎士団の者たち……どう考えてもろくな目的でこの街に来たわけじゃなさそうだな。
……観察してみるか。
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