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コモンセンスシティ生活編
まともなのはまともなはず‥‥‥だよね?
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SIDE ディー
無茶苦茶なガルティア女王の所業を聞いてディーは顔を引きつらせつつ(ミミックなので箱だけど、そんな感じ)、とりあえずどういう人物なのかよく理解できた。
それなりに政治や国の事などを考えて行動し、やることなすこと無茶苦茶で常識を無視しているかのようだが、それでも必ず有益な状態へもっていく人のようだ。
ただ、その下につく人たちの苦労を思うと、少々やり過ぎなような気もするが。
少なくとも、人としては良いんだろうけど、どこかがぶっ飛んでいるかのような印象であった。
「さてと、とりあえず今回の目的であるお主との対話もできて、その実力の片りんを見ることもできたのじゃ。そろそろ帰らせてもらうかのぅ」
そうガルティア女王は言うと、立ち上がって部屋から出る。
一応、見送りという事でディーもそのあとをついていく。
街の外へ出て、平原の方に出たところで犬に偽装していたワイバーンを元の姿に戻し、その背にガルティア女王は乗り込んだ。
まだ姿は偽装した少女のままであり、なんとなく不安になるのだが大丈夫らしい。
「ま、今回は突然の訪問ですまなかったのじゃ。今度改めて城への招待状を出すのじゃが‥‥‥どうじゃろうか?」
「あー‥‥‥できれば辞退したいですね。権力者との接触は控えたいですし」
ガルティア女王の問いかけに、一瞬考えつつも、ディーは断る。
だってさ、色々無茶苦茶なことをやる人だというのはもう十分わかったもん。
城に招待したりとかするようだけど、もうなにかしらの面倒ごとの匂いしかしねぇ。
だから、断った方が得策だろうな‥‥‥王命?知らんな。
「そもそも俺はモンスターですし、招待を受けるほどの者でもありません」
「なるほど、そう来たか。別に差別とかもないようにしっかりと配下の者たちに教育は先に施す予定じゃったが、断られては仕方がないのじゃ。また今度会える時を楽しみにしているのじゃぞ!!」
そう言い残すと、ワイバーンを蹴り上げて飛ぶように合図し、その場から飛び立っていった。
嵐のように来て、そして風のようにあっという間に去っていったガルティア女王。
色々と大丈夫なのかとツッコミを入れたくなるような人であったが、とりあえずまだまともな価値観を持っているようでディーはほっとできたのであった。
‥‥‥あれ?「また今度」って言ったよね今。
てことは、またお忍びで来るのか、それともさっき言った招待状のようなものが来るのか。
……深く考えるのはやめておこう。ああいうタイプは、その場の勢いでいればいいんだよ。
―――――――――――――――――――――――――――――
SIDE騎士王国ナイトガーデン
「ただいま戻ったのじゃ!!」
「戻ってきましたか女王陛下ぁぁぁぁぁぁ!!」
にこやかに笑いながら執務室に入ったガルティア女王を待っていたのは、加速した神経性禿げを持つデルタ宰相であった。
「いやいや、結構有意義ない時間を過ごせたのは良かったのじゃよ」
「私は良くないんですが!?この短期間でやや進行して頭が光り始めましたよ!!女王陛下は私を出家させたいんですか!!」
「おおぅ、大丈夫なのじゃ。禿げても死なんし、堂々としているのが良いのじゃぞ?頭の反射を活かした目くらましもできるじゃろうしな」
「どんな提案ですかそれは!?」
デルタ宰相はツッコミを入れつつも、ガルティア女王の留守中に出来た仕事内容などをきちんと報告し、仕事をこなす。
苦労をさせられてはいるが、根は真面目な宰相。
それ故に、ストレスで神経性禿が進行し、現在王城内でいつ完璧なスキンヘッドになるのかという賭けが行われているのだが‥‥‥そのことを知るのはもう少し先である。
軽く説教があったのち、デルタ宰相が退出した後女王は椅子に座り、今回あったことを思い出していた。
「にしても、思った以上の収穫というか、興味深い事ができたのは良いのじゃ」
思い出すのは、あのミミック。
名前はディーと名乗り、ミミックでありながらも人を襲わずにどこか人らしさを感じさせる存在。
そして、偽装を見抜くほどの実力もあるようで、油断はできぬ強者のようにもガルティア女王は思えたのである。
だが、どんな相手だろうと対等に接するような感じがあり、ある程度の礼儀などをわきまえているようだが、次第に心を許したのか友人と呼べるような関係にいつの間にかなっていた。
だけれども、そう言うのは大概‥‥‥身内に甘く、敵には厳しいものが多い。
そして、相当な強者のように感じ取れたことから、己よりも弱い相手などをあっという間にひねりつぶせるような印象を得た。
「‥‥‥そういえば、報告では同居している者が居たようじゃな」
ふと、その事を思い出してニマァっと、思いっきり企む腹黒い笑顔を浮かべたガルティア女王。
できれば、あのミミックとは友好関係に持っておいたほうが良いと直感が告げていたので、それに従って何とか関係を築き上げようかと、企みを進めていくのであった‥‥‥
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
SIDEディー
「ひょぇわぁ!?」
「どうしたんですかディーさんニャ?」
「なんかいますっごい寒気が‥‥‥」
悪寒を感じ取り、ディーは奇妙な声をあげつつ、疑問に思うのであった。
その悪寒が、自分に対する女王が企んでいることを察知したことを知らせていたことを知るのは、また後の話である‥‥‥
無茶苦茶なガルティア女王の所業を聞いてディーは顔を引きつらせつつ(ミミックなので箱だけど、そんな感じ)、とりあえずどういう人物なのかよく理解できた。
それなりに政治や国の事などを考えて行動し、やることなすこと無茶苦茶で常識を無視しているかのようだが、それでも必ず有益な状態へもっていく人のようだ。
ただ、その下につく人たちの苦労を思うと、少々やり過ぎなような気もするが。
少なくとも、人としては良いんだろうけど、どこかがぶっ飛んでいるかのような印象であった。
「さてと、とりあえず今回の目的であるお主との対話もできて、その実力の片りんを見ることもできたのじゃ。そろそろ帰らせてもらうかのぅ」
そうガルティア女王は言うと、立ち上がって部屋から出る。
一応、見送りという事でディーもそのあとをついていく。
街の外へ出て、平原の方に出たところで犬に偽装していたワイバーンを元の姿に戻し、その背にガルティア女王は乗り込んだ。
まだ姿は偽装した少女のままであり、なんとなく不安になるのだが大丈夫らしい。
「ま、今回は突然の訪問ですまなかったのじゃ。今度改めて城への招待状を出すのじゃが‥‥‥どうじゃろうか?」
「あー‥‥‥できれば辞退したいですね。権力者との接触は控えたいですし」
ガルティア女王の問いかけに、一瞬考えつつも、ディーは断る。
だってさ、色々無茶苦茶なことをやる人だというのはもう十分わかったもん。
城に招待したりとかするようだけど、もうなにかしらの面倒ごとの匂いしかしねぇ。
だから、断った方が得策だろうな‥‥‥王命?知らんな。
「そもそも俺はモンスターですし、招待を受けるほどの者でもありません」
「なるほど、そう来たか。別に差別とかもないようにしっかりと配下の者たちに教育は先に施す予定じゃったが、断られては仕方がないのじゃ。また今度会える時を楽しみにしているのじゃぞ!!」
そう言い残すと、ワイバーンを蹴り上げて飛ぶように合図し、その場から飛び立っていった。
嵐のように来て、そして風のようにあっという間に去っていったガルティア女王。
色々と大丈夫なのかとツッコミを入れたくなるような人であったが、とりあえずまだまともな価値観を持っているようでディーはほっとできたのであった。
‥‥‥あれ?「また今度」って言ったよね今。
てことは、またお忍びで来るのか、それともさっき言った招待状のようなものが来るのか。
……深く考えるのはやめておこう。ああいうタイプは、その場の勢いでいればいいんだよ。
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SIDE騎士王国ナイトガーデン
「ただいま戻ったのじゃ!!」
「戻ってきましたか女王陛下ぁぁぁぁぁぁ!!」
にこやかに笑いながら執務室に入ったガルティア女王を待っていたのは、加速した神経性禿げを持つデルタ宰相であった。
「いやいや、結構有意義ない時間を過ごせたのは良かったのじゃよ」
「私は良くないんですが!?この短期間でやや進行して頭が光り始めましたよ!!女王陛下は私を出家させたいんですか!!」
「おおぅ、大丈夫なのじゃ。禿げても死なんし、堂々としているのが良いのじゃぞ?頭の反射を活かした目くらましもできるじゃろうしな」
「どんな提案ですかそれは!?」
デルタ宰相はツッコミを入れつつも、ガルティア女王の留守中に出来た仕事内容などをきちんと報告し、仕事をこなす。
苦労をさせられてはいるが、根は真面目な宰相。
それ故に、ストレスで神経性禿が進行し、現在王城内でいつ完璧なスキンヘッドになるのかという賭けが行われているのだが‥‥‥そのことを知るのはもう少し先である。
軽く説教があったのち、デルタ宰相が退出した後女王は椅子に座り、今回あったことを思い出していた。
「にしても、思った以上の収穫というか、興味深い事ができたのは良いのじゃ」
思い出すのは、あのミミック。
名前はディーと名乗り、ミミックでありながらも人を襲わずにどこか人らしさを感じさせる存在。
そして、偽装を見抜くほどの実力もあるようで、油断はできぬ強者のようにもガルティア女王は思えたのである。
だが、どんな相手だろうと対等に接するような感じがあり、ある程度の礼儀などをわきまえているようだが、次第に心を許したのか友人と呼べるような関係にいつの間にかなっていた。
だけれども、そう言うのは大概‥‥‥身内に甘く、敵には厳しいものが多い。
そして、相当な強者のように感じ取れたことから、己よりも弱い相手などをあっという間にひねりつぶせるような印象を得た。
「‥‥‥そういえば、報告では同居している者が居たようじゃな」
ふと、その事を思い出してニマァっと、思いっきり企む腹黒い笑顔を浮かべたガルティア女王。
できれば、あのミミックとは友好関係に持っておいたほうが良いと直感が告げていたので、それに従って何とか関係を築き上げようかと、企みを進めていくのであった‥‥‥
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SIDEディー
「ひょぇわぁ!?」
「どうしたんですかディーさんニャ?」
「なんかいますっごい寒気が‥‥‥」
悪寒を感じ取り、ディーは奇妙な声をあげつつ、疑問に思うのであった。
その悪寒が、自分に対する女王が企んでいることを察知したことを知らせていたことを知るのは、また後の話である‥‥‥
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