転生先はミミックでしたよ

志位斗 茂家波

文字の大きさ
39 / 45
騎士王国ナイトガーデン編

研究者って‥‥‥

しおりを挟む
「一体何をどうしたらあんな魔法になるのですやん!!」
「いや何をどうしたらと言われても‥‥‥」

 滅茶苦茶興奮し、話しかけてくるエリスリトールにディーはどう言えば良いのかわからなかった。




 先ほど、対魔法防御コーティングされていた的を、ディーは破壊してしまったのである。

 そこまで興奮することなのかと尋ねてみたところ、普通魔法でそう簡単に破壊できるものではないそうな。


「魔力の塊での話だろ?俺の今の魔法は『空気弾エアパレット』ってやつで、空気の塊をぶつける魔法になるからちょっと違うような気がするのだが‥‥‥」
「いやいやいやいやん!空気の塊とは言ってもそれもまた魔力が覆っているようなものであり、むしろそういう塊を包み込む魔力は薄いはずですやん!!それだったら逆に的に命中した瞬間に霧散してしまうはずなのに保ったままで破壊できているというのは魔力の層がぶ厚かったか、それとも威力が高すぎてその衝撃が受けきれなかったかのどちらかになるはずやんよ!!」




 例えるなら、コーティングが剣山で、今の魔法で使った『空気弾エアパレット』が風船のようなものだと考えればいいらしい。

 風船のゴムの部分が魔力の層、中身の空気が本体の空気弾という事だ。


 通常であるならば、風船空気弾剣山対魔法防御コーティングに直撃して、破裂して何もなかったかのようなことになるそうだ。

 だが、今の俺が放った魔法を考えると、そのゴムがぶ厚くて剣山が貫けない‥‥‥風船が破裂しないほど頑丈だったのか、それとも中身の空気が圧縮されすぎてその衝撃までは霧散しなかったという事なのであろう。


‥‥‥水風船の方が分かりやすかったかな?





 とにもかくにも、ただの空気の塊を飛ばす魔法でこれだから、本気で、炎や水、電気とかの魔法を放てばよりやばい威力になるのではないかと、エリスリトールさんは言いたいようである。


「ミミックの魔法と言うのでも驚けるのだけれども、その威力が人間、いや魔法に長けているというエルフ以上の可能性を考えるととんでもないことですやん!!どこをどうやってあのようなことになるのか非常に気になるのですやん!!」
「うーん、スキルで適当なのを選んだけど‥‥‥こう、ボンっとやって、パンっと放って、バヒュンっと」
「説明下手過ぎるですやん!?」

 仕方がないだろう‥‥‥こういうのって深く考えることないもん。

 でも魔法について改めてよく学んだほうが良いのかもしれない。


 こういうのに限って、めんどくさい輩に絡まれる要因になるだろうし、うかつに魔法で死人を出したくないからなぁ‥‥‥

しおりを挟む
感想 14

あなたにおすすめの小説

過労死して転生したので絶対に働かないと決めたのに、何をしても才能がバレる件

やんやんつけバー
ファンタジー
過労死して異世界転生。今度こそ絶対に働かないと決めたのに、何をやっても才能がバレてしまう——。農村で静かに暮らすはずが、魔力、農業、医療……気づけば誰も放っておかない。チートで穏やか系の異世界スローライフ。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜

伽羅
ファンタジー
【幼少期】 双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。 ここはもしかして異世界か?  だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。 ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。 【学院期】 学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。 周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。  

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ

シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。  だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。 かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。 だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。 「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。 国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。 そして、勇者は 死んだ。 ──はずだった。 十年後。 王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。 しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。 「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」 これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。 彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。

二十年仕えた王女が私を敵に売った。それでも守ることにした

セッシー
ファンタジー
二十年間、王女殿下の護衛騎士として仕えた。その殿下が、私を敵に売った。 牢の中で事実を知り、一分考えて——逃げることにした。殿下の目的を、まだ果たしていないから。 裏切りの真相を確かめるため、一人王都へ戻る護衛騎士の話。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

処理中です...