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とある修道女の話 その6
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神の怒りを買い、人々が逃げ、何もかもいなくなった街に、ルミアとゼリアスが小さな教会を建てて数年が過ぎた。
ルミアはそこで修道女として、立てた教会の掃除を行い、毎日を神に祈りを捧げ、黒猫のゼリアスは狩りを行い、木の実を取ってきたり、大きな獣を狩って一緒に調理して食べていた。
あの街での化け物騒ぎが嘘のように、以前の教会での日々のように、毎日が平穏に過ぎていく。
神の怒りを買ったこの土地に、訪れる者はおらず、一人と一匹だけの毎日であった。
……そんなある日、ついにゼリアスの猫になる呪いが解けた。
それはいつものように、ルミアが神に祈りを捧げていた時であった。
『なぁ、今日は何かリクエストがあればそれを狩ってきてやるがどうだ?』
「そうね、たまには甘い甘い木の実が欲しいわ」
『ふむ、それなら確か南の方になっていたはずだな』
カリカリと、器用に猫の手で棒を持って、地面に文字を書くゼリアスに返答するルミア。
このやり取りもずいぶんやって来たので、今では短く書かれても大体伝わっていた。
「それでいいわ……いつもありがとうね、ゼリアス」
そうにこやかに言いながら、ゼリアスの頭を撫でたその瞬間…‥‥彼の体が光った。
カッ!!
「へ?」
一瞬、何が起きたのか理解できず、二人は固まる。
そしてすぐに何か煙が出て、辺りが白く覆われた。
…‥‥煙が晴れ、辺りを見渡せるようになった時、ルミアは驚愕した。
「え?」
「は?」
二人の口から出るのは驚愕の声。
それもそうだろう。ルミアの目の前にさっきまであったのは、毛並みの良い黒猫の姿をしたゼリアス。
だが、今目の間にいるのは、銀髪の赤目の男性だったのだ。
「‥‥‥ありゃ?呪いが解けているのか?」
そう口にした言葉に、ルミアは反応した。
「呪いって‥‥‥え?やっぱりゼリアスなんですか!?」
黒猫の姿から一転、ゼリアスが銀髪の美しい男性になった事に気が付き、ルミアはそう声を上るのであった。
「…‥‥なるほど、どうやら完全に力も、何もかも戻ったようだな」
「いや、なんかすごすぎるんですけど」
ゼリアスの言葉に、半目でルミアはツッコミを入れた。
呪いが解け、力も完全に戻ったらしい悪魔のゼリアス。
とはいえ、その力が完ぺきに戻っているのか軽くテストを行うために、今まで住んでいた教会のリフォームをやってもらったのだが…‥‥すごいの一言しか言いようがなった。
今までボロボロだった教会は、新築同然…‥‥いや、それ以上のものになっていた。
流石にこの状況では手入れが完全に行き届かず、雑草がちらほらと生え、意志もまばらにあった庭は、雑草が綺麗に刈り取られ、ふかふかの芝生になっている場所や、大きな木が生えた居心地のいい庭に。
外壁がはがれた教会は、壁が綺麗な白色で塗り直され、心なしぼんやりと発光し、神々しさを際立てている。
中に入れば、絨毯はほつれ、木の椅子なども修理が必要なほど痛んでいたのが、金具でしっかりと補強され、金の刺繍を施された美しいじゅうたんが床を覆い、光が差し込んで中は明るくなっていた。
それでいて神秘的な雰囲気を醸し出し、ここが人のいない土地でなければ、誰もが祈りをささげるような教会…‥‥いや、規模も一緒に大きくなって、聖堂と言った方が正しいのかもしれない建物へと生まれ変わっていたのであった。
「調子に乗って、やり過ぎたかな?」
「やりすぎですよーーーーーーーーー!!」
首を傾げつぶやくゼリアスに対して、ルミアは全力でツッコミを入れた。
調子の乗った悪魔ほど、やり過ぎるとこんなことになるのだろうか…‥‥というか、悪魔が神々を祭る教会をリフォームして良かったのだろうか。
そんな疑問はありつつも、やり過ぎたゼリアスに対してルミアは修正を細かく指示したのであった。
―――――――――――――――――――
そんな彼らが教会の修正をしていた丁度その頃、その場から離れた平原を駆け抜ける者たちがいた。
「なぁ、本当にこっちの方にいるのか?ココは神々の怒りを買った土地とか言われていただろう?」
「いると言えばいるんじゃないかね?神のお告げとか言うし、とりあえず確認しないことには分からないだろう?」
馬に乗って草原をかけ、目的地へと目指す者たち。
彼らが何を目的にしているのか、そして何を為そうとするのか。
何にせよ、彼らがその場へたどり着くまで、あと数日ほどであった…‥‥‥
ルミアはそこで修道女として、立てた教会の掃除を行い、毎日を神に祈りを捧げ、黒猫のゼリアスは狩りを行い、木の実を取ってきたり、大きな獣を狩って一緒に調理して食べていた。
あの街での化け物騒ぎが嘘のように、以前の教会での日々のように、毎日が平穏に過ぎていく。
神の怒りを買ったこの土地に、訪れる者はおらず、一人と一匹だけの毎日であった。
……そんなある日、ついにゼリアスの猫になる呪いが解けた。
それはいつものように、ルミアが神に祈りを捧げていた時であった。
『なぁ、今日は何かリクエストがあればそれを狩ってきてやるがどうだ?』
「そうね、たまには甘い甘い木の実が欲しいわ」
『ふむ、それなら確か南の方になっていたはずだな』
カリカリと、器用に猫の手で棒を持って、地面に文字を書くゼリアスに返答するルミア。
このやり取りもずいぶんやって来たので、今では短く書かれても大体伝わっていた。
「それでいいわ……いつもありがとうね、ゼリアス」
そうにこやかに言いながら、ゼリアスの頭を撫でたその瞬間…‥‥彼の体が光った。
カッ!!
「へ?」
一瞬、何が起きたのか理解できず、二人は固まる。
そしてすぐに何か煙が出て、辺りが白く覆われた。
…‥‥煙が晴れ、辺りを見渡せるようになった時、ルミアは驚愕した。
「え?」
「は?」
二人の口から出るのは驚愕の声。
それもそうだろう。ルミアの目の前にさっきまであったのは、毛並みの良い黒猫の姿をしたゼリアス。
だが、今目の間にいるのは、銀髪の赤目の男性だったのだ。
「‥‥‥ありゃ?呪いが解けているのか?」
そう口にした言葉に、ルミアは反応した。
「呪いって‥‥‥え?やっぱりゼリアスなんですか!?」
黒猫の姿から一転、ゼリアスが銀髪の美しい男性になった事に気が付き、ルミアはそう声を上るのであった。
「…‥‥なるほど、どうやら完全に力も、何もかも戻ったようだな」
「いや、なんかすごすぎるんですけど」
ゼリアスの言葉に、半目でルミアはツッコミを入れた。
呪いが解け、力も完全に戻ったらしい悪魔のゼリアス。
とはいえ、その力が完ぺきに戻っているのか軽くテストを行うために、今まで住んでいた教会のリフォームをやってもらったのだが…‥‥すごいの一言しか言いようがなった。
今までボロボロだった教会は、新築同然…‥‥いや、それ以上のものになっていた。
流石にこの状況では手入れが完全に行き届かず、雑草がちらほらと生え、意志もまばらにあった庭は、雑草が綺麗に刈り取られ、ふかふかの芝生になっている場所や、大きな木が生えた居心地のいい庭に。
外壁がはがれた教会は、壁が綺麗な白色で塗り直され、心なしぼんやりと発光し、神々しさを際立てている。
中に入れば、絨毯はほつれ、木の椅子なども修理が必要なほど痛んでいたのが、金具でしっかりと補強され、金の刺繍を施された美しいじゅうたんが床を覆い、光が差し込んで中は明るくなっていた。
それでいて神秘的な雰囲気を醸し出し、ここが人のいない土地でなければ、誰もが祈りをささげるような教会…‥‥いや、規模も一緒に大きくなって、聖堂と言った方が正しいのかもしれない建物へと生まれ変わっていたのであった。
「調子に乗って、やり過ぎたかな?」
「やりすぎですよーーーーーーーーー!!」
首を傾げつぶやくゼリアスに対して、ルミアは全力でツッコミを入れた。
調子の乗った悪魔ほど、やり過ぎるとこんなことになるのだろうか…‥‥というか、悪魔が神々を祭る教会をリフォームして良かったのだろうか。
そんな疑問はありつつも、やり過ぎたゼリアスに対してルミアは修正を細かく指示したのであった。
―――――――――――――――――――
そんな彼らが教会の修正をしていた丁度その頃、その場から離れた平原を駆け抜ける者たちがいた。
「なぁ、本当にこっちの方にいるのか?ココは神々の怒りを買った土地とか言われていただろう?」
「いると言えばいるんじゃないかね?神のお告げとか言うし、とりあえず確認しないことには分からないだろう?」
馬に乗って草原をかけ、目的地へと目指す者たち。
彼らが何を目的にしているのか、そして何を為そうとするのか。
何にせよ、彼らがその場へたどり着くまで、あと数日ほどであった…‥‥‥
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