25 / 36
サプライズ誕生日プレゼント
予想していたこととは別の事態で嵐の予感は見事に的中したのだが、画面越しには騒がれていても、現実的には全く問題なく今まで通りに過ごしていた。
理由はこの家にいることをマスコミ関係者が突き止められないからだった。ジークもここでの顔を合わせたい人物とはだいたい会ったようで、ずっとこの家にいたし、私は元々家から出る用事はなかった。
ここはリオウの祖父名義になっているから、彼らも突き止めにくいらしい。
そして、驚くべきことに私の名前を以前ジークが予想した通り誰も分からなかったようだ。あの悪縁つながりの人達は分かっていたけれど、なぜか口を噤み、あの高級ホテルでの会話だったことも相して、そこで聞いていただろう人達は口が堅い人種だったのだろう。
あの騒いでいた娘の方は黙っていなさそうだから不安だな
そんなことを思っていたけれど、リオウがSNSでもそういう話題は発進されていないことを教えてくれた。
現実と画面越しの自分の環境が変わってて驚いている日々を送っていた。
日本滞在も残り3日となった。
私はこういう状況なので避難という名目の元、ジークたちとともに日本を出て、ジークの実家があるスイスに移ることにした。向こうの家族も歓迎ムードだと電話をしたジークが言っていたのでひとまず安心した。
英語なんてカタコトだし、フランス語なんかさっぱり話せないから不安だけど。
パスポートの申請も直接専門機関に行かなくてもできるし、代理受け取りもできるらしくそちらで対応した。
元々、私服が少ないので服類と私物(漫画)のみをここに来る間も持ち歩いていた肩掛け鞄の中に詰め込んだ。
「準備終わった?」
一通り準備を終えて休憩でダイニングに行くと、ジークとリオウが隣り合って座っていた。
ジークがこちらに気付いて声をかけてきた。
「はい。そんなに荷物が多くないですし、静江さんが用意してくれた私服数着増えたぐらいだったので、持っていた鞄に入りました。」
「へえ、あの鞄に入りきったんだ。私服もう少し増やした方がいいな。」
「いいえ、今でも十分足りていますから大丈夫です。」
「私も郁美さんは私服は持った方がいいと思います。あと、制服ではなくフォーマルな服も買いましょう。」
いつもは止め役のリオウが今回はかなり煽っていた。
なぜ?
不思議に首を傾げてリオウを見ると、彼は咳払いをした。
「郁美さんがあの学生服を着ていると必要以上に気を遣うといいますか、なんか犯罪に手を染めている気がすると言いますか。」
「・・・・つまり、仕事を頼みにくいと?」
「そう言うことです。私の精神安定のためにも向こうについたら外商を呼んで購入しましょう。会社支給という形を取りますから問題ありません。」
彼は楽しげで親指まで立てていた。
こんなにテンションの高い彼は初めて見た。
その横でジークはうんうんと大きく頷いていた。
彼らに任せると大変なことになりそう。
そんな彼らに不安を抱えてしまった。
それから出発前日までは仕事をいつものようにこなした。
その頃にはあれ以来姿を見せていないからか、報道はなくなり画面越しの世界でも穏やかになっていたのだが、
出発前日で仕事が休みの日に、荷物の最終確認をしてテレビを付けてみて、これまた驚いた。
「え!?嘘!?」
思わず叫んでしまった。
それは無意識であり、それほどに驚愕の真実だった。
それに驚いたようにリビングに入って来たのはジークとリオウだった。
「どうしたの?」
彼に声をかけられ、私はテレビの方を指さした。
とある会社の外資系買収が報道されている最中だった。
しかも、それは、以前ジークが商談をされていた企業で日本でも指折りの大手だった。
いや、そこまでならこれほど驚くことはない。
それが、元父親が勤めていた会社だったから驚いたのだ。
それらをジークに言うと、彼は
「ああ、そうなんだ。」
とだけ言った。
そのあっけらかんとした彼の反応に怪しさ満点だったが、深く知ると怖くなるので問い詰めはしなかった。
買収した外資系会社は香港に本社を構える会社でその分野では世界指折りの会社だろう。
まあ、彼らがどうなろうと私の知ったことではないが、これまでの贅沢はできないのではないだろうか。
買収されても同じ地位にいられれば別だけど、経営者が変わると方針も変わって業績を見て判断だろうから。
何となく今後の動向が気になってそのニュースに集中してしまっていると、ジークが肩に手を置いた。
「あいつらが心配?」
以前から、彼らを”あいつら”なんて表現しているあたり、彼の嫌悪が伝わってくるようだ。
あの人達と対峙した時も彼は笑みを浮かべていても目が全く笑っていなかった。
私は彼の言葉にすぐに首を横に振って否定した。
「そういうことは一切ありません。彼らとは縁を切りましたから。それより、今後のこの会社がどういう風に変わるのかが見てみたいだけです。」
「そっか。それなら、僕が教えてあげるよ。この香港系の会社は一族経営でそのトップの息子は僕の大学時代の同期なんだ。仲は、まあ、悪友みたいな感じだろうか。僕より4つ上だね。」
「ということは、誠さんとも知り合いなんですか?」
「そうだよ。あいつは特に仲良かったな。」
「へえ。」
彼の新たな友人発言に感心した。
彼のような変人でもやはり付き合える人はいるようで安心もしたが、誠とも仲が良いと聞いてさらに納得した。
それって、誠さんがあなたに紹介してくれたのでは?
そして、さらっと自供してますよね?
黒に近いグレーゾーンですよ。私の中の疑惑が確認になりました。
私は決して声には出さなかった。
それほどに本当に彼らがどうなろうと私は知ったことではなかったから。
彼らと連絡を取る手段もないから安心もしている。
「3時のお茶の時間にしませんか?」
和やかな声が聞こえた。
すると、立派なチョコレートケーキを持った静江がいた。
「どうしたんですか?そのケーキ。」
作っている素振りはなかったので、おそらく貰い物だろうと思い、彼女に尋ねた。
すでにテレビのニュースは眼中になく、ジークがすぐに消していた。
リオウはすでに皿を出し始めていた。
「リオウ様のお父さまである、エイジ様が送ってくださいました。スイスで有名なお店のザッハトルテです。」
「そうなんだ。エイジが。どうして?」
「エイジ様は頼まれただけだと思いますので、本当はジーク様のお父さまであるファブリ様からかもしれません。」
「何かお祝い事でもありましたか?」
私が尋ねると静江はニンマリと笑った。
「郁美さまのお誕生日ですので、お祝いのケーキですよ。メッセージカードも入っていました。」
そう言われて私は初めてカレンダーを見て、ああ、と気付いた。
確かに、日付を見ると私の誕生日だった。今日で17歳だ。
静江に渡されたメッセージカードは手書きの日本語だった。
達筆だ。
外国生まれで外国育ちの人に負けた思いだった。
「何?そんなに変な内容だったの?お父さんは情緒が足りないな。」
「あなたはそんなこと言えないでしょう。というか、違いますよ。ファブリ様はただお祝いをしてくださっただけです。私はただ日本育ちなのに情けないと思っただけで。」
「え?どういうこと?」
「いえ、何でもありません。」
私はそのカードを失くさないようにポケットに入れた。
「さあさあ、食べましょう。」
静江と後で入って来た紘一も一緒に食べてくれるようだ。
彼らとともに初めて食べるザッハトルテはとても甘かったが、それ以上に心に何かが満ちていく感覚を噛みしめるたびに覚えた。
「美味しいですね。」
「スイスに行けば毎日でも食べられるよ。」
「それはちょっと遠慮したいです。月1ならいけますけど。」
なんて、冗談?をジークと言い合った。
笑いが絶えない家庭を築くとよく聞くが、こういう光景が日常に溢れているんだろう。
ザッハトルテを食べた後、私は自室に戻りベッドの上に座ってまた、メッセージカードを見た。
”17歳、お誕生日おめでとう。君がこちらに来てくれるのを家族皆楽しみにしている。
本当の家族になれることを祈っている。
未来の娘へ 未来の義父より”
その文字を指でなぞり、涙が出そうになった。
理由はこの家にいることをマスコミ関係者が突き止められないからだった。ジークもここでの顔を合わせたい人物とはだいたい会ったようで、ずっとこの家にいたし、私は元々家から出る用事はなかった。
ここはリオウの祖父名義になっているから、彼らも突き止めにくいらしい。
そして、驚くべきことに私の名前を以前ジークが予想した通り誰も分からなかったようだ。あの悪縁つながりの人達は分かっていたけれど、なぜか口を噤み、あの高級ホテルでの会話だったことも相して、そこで聞いていただろう人達は口が堅い人種だったのだろう。
あの騒いでいた娘の方は黙っていなさそうだから不安だな
そんなことを思っていたけれど、リオウがSNSでもそういう話題は発進されていないことを教えてくれた。
現実と画面越しの自分の環境が変わってて驚いている日々を送っていた。
日本滞在も残り3日となった。
私はこういう状況なので避難という名目の元、ジークたちとともに日本を出て、ジークの実家があるスイスに移ることにした。向こうの家族も歓迎ムードだと電話をしたジークが言っていたのでひとまず安心した。
英語なんてカタコトだし、フランス語なんかさっぱり話せないから不安だけど。
パスポートの申請も直接専門機関に行かなくてもできるし、代理受け取りもできるらしくそちらで対応した。
元々、私服が少ないので服類と私物(漫画)のみをここに来る間も持ち歩いていた肩掛け鞄の中に詰め込んだ。
「準備終わった?」
一通り準備を終えて休憩でダイニングに行くと、ジークとリオウが隣り合って座っていた。
ジークがこちらに気付いて声をかけてきた。
「はい。そんなに荷物が多くないですし、静江さんが用意してくれた私服数着増えたぐらいだったので、持っていた鞄に入りました。」
「へえ、あの鞄に入りきったんだ。私服もう少し増やした方がいいな。」
「いいえ、今でも十分足りていますから大丈夫です。」
「私も郁美さんは私服は持った方がいいと思います。あと、制服ではなくフォーマルな服も買いましょう。」
いつもは止め役のリオウが今回はかなり煽っていた。
なぜ?
不思議に首を傾げてリオウを見ると、彼は咳払いをした。
「郁美さんがあの学生服を着ていると必要以上に気を遣うといいますか、なんか犯罪に手を染めている気がすると言いますか。」
「・・・・つまり、仕事を頼みにくいと?」
「そう言うことです。私の精神安定のためにも向こうについたら外商を呼んで購入しましょう。会社支給という形を取りますから問題ありません。」
彼は楽しげで親指まで立てていた。
こんなにテンションの高い彼は初めて見た。
その横でジークはうんうんと大きく頷いていた。
彼らに任せると大変なことになりそう。
そんな彼らに不安を抱えてしまった。
それから出発前日までは仕事をいつものようにこなした。
その頃にはあれ以来姿を見せていないからか、報道はなくなり画面越しの世界でも穏やかになっていたのだが、
出発前日で仕事が休みの日に、荷物の最終確認をしてテレビを付けてみて、これまた驚いた。
「え!?嘘!?」
思わず叫んでしまった。
それは無意識であり、それほどに驚愕の真実だった。
それに驚いたようにリビングに入って来たのはジークとリオウだった。
「どうしたの?」
彼に声をかけられ、私はテレビの方を指さした。
とある会社の外資系買収が報道されている最中だった。
しかも、それは、以前ジークが商談をされていた企業で日本でも指折りの大手だった。
いや、そこまでならこれほど驚くことはない。
それが、元父親が勤めていた会社だったから驚いたのだ。
それらをジークに言うと、彼は
「ああ、そうなんだ。」
とだけ言った。
そのあっけらかんとした彼の反応に怪しさ満点だったが、深く知ると怖くなるので問い詰めはしなかった。
買収した外資系会社は香港に本社を構える会社でその分野では世界指折りの会社だろう。
まあ、彼らがどうなろうと私の知ったことではないが、これまでの贅沢はできないのではないだろうか。
買収されても同じ地位にいられれば別だけど、経営者が変わると方針も変わって業績を見て判断だろうから。
何となく今後の動向が気になってそのニュースに集中してしまっていると、ジークが肩に手を置いた。
「あいつらが心配?」
以前から、彼らを”あいつら”なんて表現しているあたり、彼の嫌悪が伝わってくるようだ。
あの人達と対峙した時も彼は笑みを浮かべていても目が全く笑っていなかった。
私は彼の言葉にすぐに首を横に振って否定した。
「そういうことは一切ありません。彼らとは縁を切りましたから。それより、今後のこの会社がどういう風に変わるのかが見てみたいだけです。」
「そっか。それなら、僕が教えてあげるよ。この香港系の会社は一族経営でそのトップの息子は僕の大学時代の同期なんだ。仲は、まあ、悪友みたいな感じだろうか。僕より4つ上だね。」
「ということは、誠さんとも知り合いなんですか?」
「そうだよ。あいつは特に仲良かったな。」
「へえ。」
彼の新たな友人発言に感心した。
彼のような変人でもやはり付き合える人はいるようで安心もしたが、誠とも仲が良いと聞いてさらに納得した。
それって、誠さんがあなたに紹介してくれたのでは?
そして、さらっと自供してますよね?
黒に近いグレーゾーンですよ。私の中の疑惑が確認になりました。
私は決して声には出さなかった。
それほどに本当に彼らがどうなろうと私は知ったことではなかったから。
彼らと連絡を取る手段もないから安心もしている。
「3時のお茶の時間にしませんか?」
和やかな声が聞こえた。
すると、立派なチョコレートケーキを持った静江がいた。
「どうしたんですか?そのケーキ。」
作っている素振りはなかったので、おそらく貰い物だろうと思い、彼女に尋ねた。
すでにテレビのニュースは眼中になく、ジークがすぐに消していた。
リオウはすでに皿を出し始めていた。
「リオウ様のお父さまである、エイジ様が送ってくださいました。スイスで有名なお店のザッハトルテです。」
「そうなんだ。エイジが。どうして?」
「エイジ様は頼まれただけだと思いますので、本当はジーク様のお父さまであるファブリ様からかもしれません。」
「何かお祝い事でもありましたか?」
私が尋ねると静江はニンマリと笑った。
「郁美さまのお誕生日ですので、お祝いのケーキですよ。メッセージカードも入っていました。」
そう言われて私は初めてカレンダーを見て、ああ、と気付いた。
確かに、日付を見ると私の誕生日だった。今日で17歳だ。
静江に渡されたメッセージカードは手書きの日本語だった。
達筆だ。
外国生まれで外国育ちの人に負けた思いだった。
「何?そんなに変な内容だったの?お父さんは情緒が足りないな。」
「あなたはそんなこと言えないでしょう。というか、違いますよ。ファブリ様はただお祝いをしてくださっただけです。私はただ日本育ちなのに情けないと思っただけで。」
「え?どういうこと?」
「いえ、何でもありません。」
私はそのカードを失くさないようにポケットに入れた。
「さあさあ、食べましょう。」
静江と後で入って来た紘一も一緒に食べてくれるようだ。
彼らとともに初めて食べるザッハトルテはとても甘かったが、それ以上に心に何かが満ちていく感覚を噛みしめるたびに覚えた。
「美味しいですね。」
「スイスに行けば毎日でも食べられるよ。」
「それはちょっと遠慮したいです。月1ならいけますけど。」
なんて、冗談?をジークと言い合った。
笑いが絶えない家庭を築くとよく聞くが、こういう光景が日常に溢れているんだろう。
ザッハトルテを食べた後、私は自室に戻りベッドの上に座ってまた、メッセージカードを見た。
”17歳、お誕生日おめでとう。君がこちらに来てくれるのを家族皆楽しみにしている。
本当の家族になれることを祈っている。
未来の娘へ 未来の義父より”
その文字を指でなぞり、涙が出そうになった。
あなたにおすすめの小説
追放されたS級清掃員、配信切り忘れで伝説になる「ただのゴミ掃除」と言って神話級ドラゴンを消し飛ばしていたら世界中がパニックになってますが?
あとりえむ
ファンタジー
【番外編】追加しました。連休のスキマ時間でぜひお楽しみください!
【5話ごとのサクッと読める構成です!】
本編 全60話 完結しました。読者の皆様ありがとうございます!お気に入り登録、ハート、コメント、とても励みになります♪
─あらすじ─
世界を救ったのは、聖剣ではなく「洗剤」でした。
「君のやり方は古いんだよ」 不当な理由でS級クランを追放された、ベテラン清掃員・灰坂ソウジ(38歳)。 職を失った彼だったが、実は彼にはとんでもない秘密があった。 呪いのゴーグルのせいで、あらゆる怪物が「汚れ」にしか見えないのだ。
・神話級ドラゴン
⇒ 換気扇の頑固な油汚れ(洗剤で瞬殺)
・深淵の邪神
⇒ トイレの配管詰まり(スッポンで解決)
・次元の裂け目
⇒ 天井の雨漏りシミ(洗濯機で丸洗い)
「あー、ここ汚れてるな。チャチャッと落としておくか」
本人はただ業務として掃除をしているだけなのに、その姿は世界中で配信され、人類最強の英雄として崇められていく! 可愛い元ダンジョン・コアや、潔癖症の聖女も入社し、会社は今日も大忙し。 一方、彼を追放した元クランは、汚れ(モンスター)に埋もれて破滅寸前で……?
「地球が汚れてる? じゃあ、一回丸洗いしますか」 最強の清掃員が、モップ片手に世界をピカピカにする、痛快・勘違い無双ファンタジー!
【免責事項】
この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは関係ありません。
妻に不倫され間男にクビ宣告された俺、宝くじ10億円当たって防音タワマンでバ美肉VTuberデビューしたら人生爆逆転
小林一咲
ライト文芸
不倫妻に捨てられ、会社もクビ。
人生の底に落ちたアラフォー社畜・恩塚聖士は、偶然買った宝くじで“非課税10億円”を当ててしまう。
防音タワマン、最強機材、そしてバ美肉VTuber「姫宮みこと」として新たな人生が始まる。
どん底からの逆転劇は、やがて裏切った者たちの運命も巻き込んでいく――。
詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~
Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」
病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。
気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた!
これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。
だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。
皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。
その結果、
うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。
慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。
「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。
僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに!
行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。
そんな僕が、ついに魔法学園へ入学!
当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート!
しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。
魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。
この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――!
勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる!
腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!
アルファポリスとカクヨムってどっちが稼げるの?
無責任
エッセイ・ノンフィクション
基本的にはアルファポリスとカクヨムで執筆活動をしています。
どっちが稼げるのだろう?
いろんな方の想いがあるのかと・・・。
2021年4月からカクヨムで、2021年5月からアルファポリスで執筆を開始しました。
あくまで、僕の場合ですが、実データを元に・・・。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
鑑定持ちの荷物番。英雄たちの「弱点」をこっそり塞いでいたら、彼女たちが俺から離れなくなった
仙道
ファンタジー
異世界の冒険者パーティで荷物番を務める俺は、名前もないようなMOBとして生きている。だが、俺には他者には扱えない「鑑定」スキルがあった。俺は自分の平穏な雇用を守るため、雇い主である女性冒険者たちの装備の致命的な欠陥や、本人すら気づかない体調の異変を「鑑定」で見抜き、誰にもバレずに密かに対処し続けていた。英雄になるつもりも、感謝されるつもりもない。あくまで業務の一環だ。しかし、致命的な危機を未然に回避され続けた彼女たちは、俺の完璧な管理なしでは生きていけないほどに依存し始めていた。剣聖、魔術師、聖女、ギルド職員。気付けば俺は、最強の美女たちに囲まれて逃げ場を失っていた。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!