ヒロインちゃんがんばる!

名無色

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乙女ゲームの危険なところ

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選択肢間違えたかも……。でも今の流れ的にはそうじゃない??

いやでもこれが乙女ゲームの選択肢を選ぶ時の場合、多分選択肢は

《兄弟はいる?》
《家族とは…》
《料理できる?》

……最後か!?最後が正解だった気がする!!
メデルさんはお料理はできますか?って聞くのが一番だった!あ、でもちょっと待って。

フィア夢がどこのブランドが出したやつか分からないし、まずフィア夢の中に出てくる夢鍵の方の可能性高い気もするけど。

これがもし普通の乙女ゲームなら、この場合は一つ目の私が聞いたことか二つ目の「メデルさんはご家族と仲はいいですか?」みたいな選択肢が正解で、そこでフラグを回収しないと√に入らないパターンかも……。

こう、気まずい感じになりながら相手の情報を得て、それが√の中盤とかに結構重要になってくる、そのキャラの√のテーマとかに引っかかってくるキーワード的な。

それか普通に好感度系で、ただhappy endに行くために必要な好感度が選択肢のギリギリだから作品によっては選択肢を一つでも間違えるとnormal  endにいってしまうやつ……。

ブランドで大きく変わるが好感度上昇エフェクトが無くて、人によっては「え!?ここまで来てhappy end行かないの!?」ってなって少しずつ確認しながらやる作業が始まる。

こういうキャラの心を動かしそうな心の傷とか闇とか重りになっているというか、とにかくそういう深く関わるものの場合。
通常の選択肢なら好感度上昇エフェクトが出るのに、こういう時だけエフェクトが出なくて、間違えたかもってなっていたら他の選択肢よりも話が続いて、スチルが出たりしたり。

…………いや私なんで攻略しようとしてるんだよ。

でも攻略しようとしなくても怖いのが乙女ゲーム。最初の選択肢間違えたら終わる……物語が始まる前に終わっちゃったってなる感じのもあるし、こういう選択肢は一つでも間違えるとすぐに死ぬ作品も多い。

攻略しないにしてもこれ気をつけないとフィリアわたし死ぬんじゃない?大丈夫?

だって寄り道するかしないかで生きるか死ぬかが変わるなんてよくあることだし、食べ物とか飲み物、口にするしないはもちろん、種類を間違えてもダメな時ある。

食べ物もスープ系は薬が混ぜ込みやすいのかは知らないが盛られやすいし、飲み物は基本的に紅茶が危険だったりする。
とりあえず相手が「君のために特別に」系の台詞を言った場合は9割アウト。

というか食べたり飲んだりしないを選んでも危険って可哀想すぎないだろうか。
ちゃんと薬を盛るにも色々理由があるから結構色んなパターンがあるけど、よくあるのが「君がこれを食べていてくれたら……。」っていう流れで切られたり刺されたりされて終わる。

大丈夫なやつだと、こう、物理的に意識を失わせる感じが多い。
ヒロインが気絶したあとに「ごめんね」「君にこんな姿は見せたくない」「これでもう、元には戻れないね。」みたいになって、連れ去られたり目を覚ますとその人がいなくなったりするのが定番。

ごめんね系だと「謝るくらいならしないでよ!」とか「私の事を頼ってよ!」ってヒロインがブチギレのも定番。

そういう時は大体スチル表示されて、ヒロインが単体で描かれているところにカットインみたいなの入るとか、画面を半分に分けて二人のから見た相手の姿みたいな構図が多い。

途中で終わるタイプのbad endパターンが多い気もするけど、最近はダークな要素が受けやすくなったからか、これ間違えたな……って思っていたら普通に話進んでびっくりする。

ゆるいやつとか明るいやつは大丈夫な事多いけど、急に一人だけ世界観変えてきたなってなるやつもいたりするし……。

……あれ、待って、やっぱり私、上手く会話繋げないと命の危機じゃない?

こう、選択肢がいくつも出てくるタイプならその一つでも間違えると会話が続かなくなってしまったり、地雷踏むとバッサリやられちゃう、みたいな。

メデルさんそういうことしないだろ!って思うけど、優しいと思ってた人が一番やばいとか定番だし、彼が何もしてこなくても事故とかで死んじゃって彼に心の傷を負わせたり、元々そっち方向で傷があったらその傷を広げるやつ。

…………攻略なんてどうでもいいけど、とりあえず生き残れるようになんとかいい感じにこの会話を終わらせないと!

「め、メデルさん、しっかりしているからてっきり弟か妹さんがいるのかと思っちゃった………いました。」

やばい普通にタメ口で話しちゃってた!決意してからのすぐに終わったよ!?
いやでもさっきからもう普通にタメ口だったはず……。

いつからだろ……最初はちゃんと気を付けていた……はず。
なんかこの人、リルっぽいからつい気が抜けて……。
気を悪くしたようすはないからセーフ……かな。

「……兄は生まれつき体が弱く、僕が面倒を見ることが多かったのでそのせいかもしれませんね。
それと、話しやすい口調で大丈夫ですよ。僕のこれは、ただの癖みたいなものですから。」

「………ならそうさせてもらうね。」

セーフだった!でも私つられて丁寧な話し方にしなきゃってなったわけじゃなくて、ここの人全員貴族だろうからなんだけど……まあ本人が許可したなら大丈夫、かな?

あと私の場合たぶん気が抜けてると普通にいつも通りになるから、その方が面倒なことになりそうだし。

………というか、まずお兄さん体弱いからでしっかりしてるって、本当に良い人……なんだけど。

「あの、答えたくないなら答えなくて良いんだけど。
その……お兄さん、そんなに体が弱いの?」

彼は前を歩いているから、どんな表情をしているかはわからない。ただ、その言い方にほんの少し違和感のようなものを感じた。

「いえ、今は普通に元気にしていますよ。
ただ学校には通ってはいませんが、とても優秀な兄ですよ。」

「そう……それならよかった……?」

うーん??なんだろう、少し言い方がきつい……?
今まで割とふんわりと、リルみたいな緩さ?みたいなのがあったのに、今のはなんか急に声色が硬くなった気がする。

「でも、もし、私に手伝えることができたら言ってね?」

「………その時は、お願いしますね。」

「うん!任せて!!」

よし!いい感じの流れで会話ができた!はず!!
これならきっといきなり殺されたりとかはないだろう。たまにいい風に見せてダメなやつもあるけど、流石にそれはないと信じたい。

………というか初日濃くない?あと出会いイベントにしてはなんか急に距離縮まり過ぎじゃないだろうか。

あれか……箸休め的な、癒し枠的な感じなんだろうか。いや箸休めにしてはなんか重そうな雰囲気あるし、癒し枠にしてはあの声の硬さが気になるけど!
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