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東太平洋海戦
第53話 初めての経験
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日本軍は米軍戦闘機部隊を壊滅状態に陥らせることに成功
第58任務部隊は迎撃活動が出来なくなってしまった
「こうなったら仕掛けるしかあるまい...」
スプールアンスが絞り出すように攻撃案を出した
「退却はしないのですか?」
「出来るわけなかろう!なんの結果も出せずに逃げ帰ればメディアに叩かれる!」
「しかし、これ以上兵士を失うのは...」
「今帰ってみろ...海軍の評価は地の底だ...」
「ですが今日本軍が攻撃を仕掛けてきても艦隊を守れません。提督、1度帰りましょう」
「我々が引けば合衆国にジャップがなだれ込んでくるぞ...」
「ハワイに近づくことさえできない今我々にできることは退却のみです!」
スプールアンスは孤立していた
副官やほかの幹部は退却を勧める
「.....................」
「提督!」
「仕方ない...退却だ」
アメリカ軍はまたも日本軍の前に敗北した
この結果を聞いたトルーマンは怒り狂った
「なんてことだ!我が合衆国が2度も極東の猿共に負けただと!?ありえない!」
「しかし事実であります...」
「こんな事実あってはならない!スプールアンスを呼ぶのだ!今すぐに!」
「まだ洋上であります」
「ぬああああああ!この腐れ海軍が!」
後日スプールアンスはホワイトハウスへ招集された
「なぜ呼ばれたかわかるかね」
「東太平洋海戦でのことと認識しております」
「そうだ、なんという様だね」
「日本海軍は我々の思う以上に強力であります。
我が軍の新鋭戦艦、新鋭空母、新鋭戦闘機を持ってしても歯がたちません」
「言い訳を聞いているんじゃないよ...
あの体たらくはなんだと聞いているんだ!」
「いい訳ではありません!」
「いいや言い訳だ!君の油断としか考えられん!我が合衆国があんな小国に負けるはずがない!」
「そんな...」
「次このような失敗をして見ろ!その時は君の提督職を剥奪する!」
「くっ...」
「出て行きたまえ!いいか!次は無いぞ!」
スプールアンスはホワイトハウスを後にする
頭の中はトルーマンからの理不尽な言葉への怒りだった
その頃ハワイでは夏休みと言わんばかりに兵士たちが遊んでいた
「出撃もないし暇ですねー」
宮崎が呟く
「こんなことしてていいんですかね」
「たまには休めってことさ」
「しっかし、港に入れない戦艦ってなんですか...」
大和、甲斐、備前、播磨、備後、越後の6隻が真珠湾の入口付近に停泊している
「最初は3隻だったから気にならなかったですけど、6隻もあんなとこにいたらなんでってなりますよね」
「我が大日本帝国の象徴...か」
「大和型よりも零戦の方がいいですよ」
「ははっ違いねぇ」
しかし1週間ほどで事態が急変する
「伊号潜水艦より入電!」
「読め」
「はっ!真珠湾より120海里付近を敵重爆が飛行中!機種は不明!数は30!以上です!」
「直ちに迎撃機を上げろ真珠湾に近づけてはならん」
「はっ!」
隆雄達に久々の出撃命令が下る
「ペラ回せ!」
整備員たちは既に零戦を滑走路に出しエンジンを始動させていた
そこにパイロットたちが乗り込むと直ぐに出撃を知らせる旗が掲げられた
「山本1番出る!」
隆雄に続き続々と出撃していく
2~30分も経つと敵機が見えてくる
「デカイな、しかし護衛機はなしか」
しかし戦闘機隊は真っ直ぐ突っ込んでいく
あと約100mまで達すると敵の防護機銃が火を噴く
「何だこの量!散らばれ!」
「ハリネズミですよあんなん!」
「各個撃破だ!やれるやつからやれ!」
零戦隊は敵機を一機二機と落としていくがその間に防護機銃に三機四機と落とされる。
(こんなん負け戦だろ)
零戦隊の誰もが思った
百戦錬磨の零戦隊が初めてしかも爆撃機に撃ち落とされ、敗北した
米軍重爆撃機30機中未帰還12機
日本軍戦闘機32機中未帰還18機
第58任務部隊は迎撃活動が出来なくなってしまった
「こうなったら仕掛けるしかあるまい...」
スプールアンスが絞り出すように攻撃案を出した
「退却はしないのですか?」
「出来るわけなかろう!なんの結果も出せずに逃げ帰ればメディアに叩かれる!」
「しかし、これ以上兵士を失うのは...」
「今帰ってみろ...海軍の評価は地の底だ...」
「ですが今日本軍が攻撃を仕掛けてきても艦隊を守れません。提督、1度帰りましょう」
「我々が引けば合衆国にジャップがなだれ込んでくるぞ...」
「ハワイに近づくことさえできない今我々にできることは退却のみです!」
スプールアンスは孤立していた
副官やほかの幹部は退却を勧める
「.....................」
「提督!」
「仕方ない...退却だ」
アメリカ軍はまたも日本軍の前に敗北した
この結果を聞いたトルーマンは怒り狂った
「なんてことだ!我が合衆国が2度も極東の猿共に負けただと!?ありえない!」
「しかし事実であります...」
「こんな事実あってはならない!スプールアンスを呼ぶのだ!今すぐに!」
「まだ洋上であります」
「ぬああああああ!この腐れ海軍が!」
後日スプールアンスはホワイトハウスへ招集された
「なぜ呼ばれたかわかるかね」
「東太平洋海戦でのことと認識しております」
「そうだ、なんという様だね」
「日本海軍は我々の思う以上に強力であります。
我が軍の新鋭戦艦、新鋭空母、新鋭戦闘機を持ってしても歯がたちません」
「言い訳を聞いているんじゃないよ...
あの体たらくはなんだと聞いているんだ!」
「いい訳ではありません!」
「いいや言い訳だ!君の油断としか考えられん!我が合衆国があんな小国に負けるはずがない!」
「そんな...」
「次このような失敗をして見ろ!その時は君の提督職を剥奪する!」
「くっ...」
「出て行きたまえ!いいか!次は無いぞ!」
スプールアンスはホワイトハウスを後にする
頭の中はトルーマンからの理不尽な言葉への怒りだった
その頃ハワイでは夏休みと言わんばかりに兵士たちが遊んでいた
「出撃もないし暇ですねー」
宮崎が呟く
「こんなことしてていいんですかね」
「たまには休めってことさ」
「しっかし、港に入れない戦艦ってなんですか...」
大和、甲斐、備前、播磨、備後、越後の6隻が真珠湾の入口付近に停泊している
「最初は3隻だったから気にならなかったですけど、6隻もあんなとこにいたらなんでってなりますよね」
「我が大日本帝国の象徴...か」
「大和型よりも零戦の方がいいですよ」
「ははっ違いねぇ」
しかし1週間ほどで事態が急変する
「伊号潜水艦より入電!」
「読め」
「はっ!真珠湾より120海里付近を敵重爆が飛行中!機種は不明!数は30!以上です!」
「直ちに迎撃機を上げろ真珠湾に近づけてはならん」
「はっ!」
隆雄達に久々の出撃命令が下る
「ペラ回せ!」
整備員たちは既に零戦を滑走路に出しエンジンを始動させていた
そこにパイロットたちが乗り込むと直ぐに出撃を知らせる旗が掲げられた
「山本1番出る!」
隆雄に続き続々と出撃していく
2~30分も経つと敵機が見えてくる
「デカイな、しかし護衛機はなしか」
しかし戦闘機隊は真っ直ぐ突っ込んでいく
あと約100mまで達すると敵の防護機銃が火を噴く
「何だこの量!散らばれ!」
「ハリネズミですよあんなん!」
「各個撃破だ!やれるやつからやれ!」
零戦隊は敵機を一機二機と落としていくがその間に防護機銃に三機四機と落とされる。
(こんなん負け戦だろ)
零戦隊の誰もが思った
百戦錬磨の零戦隊が初めてしかも爆撃機に撃ち落とされ、敗北した
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