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理久の宝塚回想
峰さを理・日向薫・大地真央・黒木瞳・高汐巴・剣幸
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★この項には実在の宝塚スターの芸名が明記されますので「番外」としました。
この項は僕の宝塚歌劇についての回想を綴りました。
宝塚歌劇に興味の無い方には全くちんぷんかんぷんな内容となっております。
また、ストーリーとは無関係な項なので飛ばして頂いても影響はありません。
よろしくご判断下さい。
※──────────※
80年代のこの時期、誰に言わせても雪組の麻実れいと月組の大地真央の二大スターの時代だった。
これは好むと好まざるとも誰もが賛同せざるを得ない状況だったけれど、でも僕にとってのスターは星組の峰さを理だった。
峰さを理によって開眼させられ、峰さを理によって宝塚全体をも好きになった。
そして87年、ついに峰さを理は僕達ファンの号泣と共に退団してしまった。
そして僕は星組を観なくなった。
僕はもう、峰さを理のいない星組を観ることが出来なくなってしまったのだ。
虚無感しかない。
当時の星組は隅から隅まで知っている。その知っているメンバーの舞台上に、峰さを理だけがいないのだ。
悲しい……!
晴れて日向薫は星組の新トップに立ち、タッチは泣いて喜んでいる。
この新陳代謝があるからこそ宝塚は永遠に続くのだ、と理屈では僕も分かっている。
だけど、さめざめ……。
彼女は退団後も舞台人としての活動を続け、ずっと僕に感動を与えてくれた。
その実力と容姿は見事に加齢を感じさせなかった。並々ならぬ努力とプロ意識を感じさせる。
数年前には僕の住む街でもリサイタルがあった。僕は意気込んでかなり良い席を押え、その歌声に涙した。
声量も声質も、正直年齢は意識せざるを得なかったけど、僕の贔屓目には昔のままのミネちゃんだった。
普段からどれだけトレーニングしているのか、十分にその努力をうかがい知る事が出来たのに──そんな彼女の訃報が入った。
2021年1月30日──。
青春時代からその日に至るまで、ずっとずっと大好きだった峰さを理が亡くなった。
死に直結するような病気ではなかったのに、当時の新型ウイルスへの対応でひっ迫する病院に遠慮して、受診が遅れての体調悪化だったと報道は告げた。
まさに寸前までステージで歌っていたと……………絶句!
ミネちゃんらしいね……。
でも、遠慮などせずに図々しく病院に押し掛けて、ちゃんと治療を受けて欲しかった!
今これを書きながらも涙で顔がぐじゃぐじゃになっている。
ミネちゃんのDVD、CD、一杯ある。
今はどこにいてもユーチューブで見られる。ミネちゃんの歌が聴ける。
僕は未だにミネちゃんから卒業出来ない。
ミネちゃん、安らかに……。
そして向こうで再び会う日が来たら、その美しい声でまた歌を聴かせて欲しい。
たくさんの感動をありがとう。
ミネちゃん……。
さあ、気を取り直して書こう!
次は月組。
大地真央を決定的に大スターに押し上げた作品が「ザ・レビュー・パート2」だったと僕は確信している。
何と言っても宝塚70周年記念公演としてNHKで舞台中継された。
既に宝塚の中ではスターだっ大地真央だけれど、あのテレビ放送によって全国津々浦々、その名前が一般の人々にも広まったのではないかと僕は思っている。
それにまた作品も凄かった。
あれほど豪華なレビューは後にも先にも無かったのではないかと思うほどだ。
黒木瞳もトップとして堂に入ってきた頃だ。不得手な歌も良くなってきた。
そして次の「ガイズ&ドールズ」=これはブロードウェイ・ミュージカルだったけれど、この作品があまりにも良すぎてファンの間では不穏な噂が流れた。「演目が良くて満足すると生徒は退団を考える」とのジンクスだ。
見事に噂は現実となった。
大地真央の退団発表はファンを号泣させたが、さらにセンセーショナルだったのが、少し遅れての黒木瞳の同時退団の発表だった。
今でこそトップ・コンビの同時退団は珍しくないが、当時は驚愕の発表だった。
それまでの娘役の常套は
「トップの退団を見送り、新トップのお披露目に花を添えてから退団するのが娘役トップの本分」とされていた。
現実的な事を言うと「新トップのチケット売上をベテラン娘役の集客力で支える」との裏話もファンの間ではまことしやかに囁かれていたから、それこそ「次期トップの剣幸が可哀相」とか「後ろ足で砂蹴って辞めるのか」とか嘆くファンも居たことは居たが真相は分からない。
本人の意思なのか劇団の意思なのか、それは当時全く分からなかったが、後年、黒木瞳は「あれは自分の意思だった」と語っている。
──それ以降、トップ・コンビの同時退団が急増したのは衆知の通りだ。
月組では次代の剣幸とこだま愛が同時退団。
花組では高汐巴と秋篠美帆。
星組では日向薫と毬藻えり。
次々とトップ・コンビの同時退団がつづき「本当に本人の意思なのか?」「劇団側の新たな方針なのではないか?」と噂された。
この項は僕の宝塚歌劇についての回想を綴りました。
宝塚歌劇に興味の無い方には全くちんぷんかんぷんな内容となっております。
また、ストーリーとは無関係な項なので飛ばして頂いても影響はありません。
よろしくご判断下さい。
※──────────※
80年代のこの時期、誰に言わせても雪組の麻実れいと月組の大地真央の二大スターの時代だった。
これは好むと好まざるとも誰もが賛同せざるを得ない状況だったけれど、でも僕にとってのスターは星組の峰さを理だった。
峰さを理によって開眼させられ、峰さを理によって宝塚全体をも好きになった。
そして87年、ついに峰さを理は僕達ファンの号泣と共に退団してしまった。
そして僕は星組を観なくなった。
僕はもう、峰さを理のいない星組を観ることが出来なくなってしまったのだ。
虚無感しかない。
当時の星組は隅から隅まで知っている。その知っているメンバーの舞台上に、峰さを理だけがいないのだ。
悲しい……!
晴れて日向薫は星組の新トップに立ち、タッチは泣いて喜んでいる。
この新陳代謝があるからこそ宝塚は永遠に続くのだ、と理屈では僕も分かっている。
だけど、さめざめ……。
彼女は退団後も舞台人としての活動を続け、ずっと僕に感動を与えてくれた。
その実力と容姿は見事に加齢を感じさせなかった。並々ならぬ努力とプロ意識を感じさせる。
数年前には僕の住む街でもリサイタルがあった。僕は意気込んでかなり良い席を押え、その歌声に涙した。
声量も声質も、正直年齢は意識せざるを得なかったけど、僕の贔屓目には昔のままのミネちゃんだった。
普段からどれだけトレーニングしているのか、十分にその努力をうかがい知る事が出来たのに──そんな彼女の訃報が入った。
2021年1月30日──。
青春時代からその日に至るまで、ずっとずっと大好きだった峰さを理が亡くなった。
死に直結するような病気ではなかったのに、当時の新型ウイルスへの対応でひっ迫する病院に遠慮して、受診が遅れての体調悪化だったと報道は告げた。
まさに寸前までステージで歌っていたと……………絶句!
ミネちゃんらしいね……。
でも、遠慮などせずに図々しく病院に押し掛けて、ちゃんと治療を受けて欲しかった!
今これを書きながらも涙で顔がぐじゃぐじゃになっている。
ミネちゃんのDVD、CD、一杯ある。
今はどこにいてもユーチューブで見られる。ミネちゃんの歌が聴ける。
僕は未だにミネちゃんから卒業出来ない。
ミネちゃん、安らかに……。
そして向こうで再び会う日が来たら、その美しい声でまた歌を聴かせて欲しい。
たくさんの感動をありがとう。
ミネちゃん……。
さあ、気を取り直して書こう!
次は月組。
大地真央を決定的に大スターに押し上げた作品が「ザ・レビュー・パート2」だったと僕は確信している。
何と言っても宝塚70周年記念公演としてNHKで舞台中継された。
既に宝塚の中ではスターだっ大地真央だけれど、あのテレビ放送によって全国津々浦々、その名前が一般の人々にも広まったのではないかと僕は思っている。
それにまた作品も凄かった。
あれほど豪華なレビューは後にも先にも無かったのではないかと思うほどだ。
黒木瞳もトップとして堂に入ってきた頃だ。不得手な歌も良くなってきた。
そして次の「ガイズ&ドールズ」=これはブロードウェイ・ミュージカルだったけれど、この作品があまりにも良すぎてファンの間では不穏な噂が流れた。「演目が良くて満足すると生徒は退団を考える」とのジンクスだ。
見事に噂は現実となった。
大地真央の退団発表はファンを号泣させたが、さらにセンセーショナルだったのが、少し遅れての黒木瞳の同時退団の発表だった。
今でこそトップ・コンビの同時退団は珍しくないが、当時は驚愕の発表だった。
それまでの娘役の常套は
「トップの退団を見送り、新トップのお披露目に花を添えてから退団するのが娘役トップの本分」とされていた。
現実的な事を言うと「新トップのチケット売上をベテラン娘役の集客力で支える」との裏話もファンの間ではまことしやかに囁かれていたから、それこそ「次期トップの剣幸が可哀相」とか「後ろ足で砂蹴って辞めるのか」とか嘆くファンも居たことは居たが真相は分からない。
本人の意思なのか劇団の意思なのか、それは当時全く分からなかったが、後年、黒木瞳は「あれは自分の意思だった」と語っている。
──それ以降、トップ・コンビの同時退団が急増したのは衆知の通りだ。
月組では次代の剣幸とこだま愛が同時退団。
花組では高汐巴と秋篠美帆。
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