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追放
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「陛下、これでは・・・」
「うむ。大臣の思っているとおりだ。」
「どうかしたんですか?」
「えっと・・・それは・・・」
「よい大臣。ワシの口から言おう。」
「はい・・・畏まりました・・・」
そう言って大臣は王の側まで戻り、控えていった。
「さてユージ殿、いやユージ。」
「は、はい。」
「突然だが貴様を城から追放する。」
「えぇぇ!? 何で突然? 理由は何なんでしょうか?」
「あぁ、理由は簡単だ。貴様が使えないからだ。恋金術士という訳の分からん職業に目ぼしいスキルもない。ましてや出来ることは最低価値の銅貨を造る事だけだ。」
「し、しかし今は銅貨しか作れませんがいずれは銅貨以上の物を造れるかもしれません! 戦争は嫌ですが何も分からない世界で放り出されるのは困ります。」
「はぁ・・・実際に困っているのはワシ達なんだがなぁ・・・」
王様はため息を吐きながら面倒くさそうに話す。
「いいか。諸君達を召喚するのに莫大な金額をする召喚石を使っている。そして、諸君達の生活費や装備費など更に金も掛かる。他の者は有望だから全然構わん。しかし、貴様はどうじゃ?銅貨1枚造っただけでヘロヘロではないか!銅貨1枚ではパン1つ買えんぞ?いずれ価値の高い貨幣も造れるかもしれんが先の見えない話じゃ。しかも先ほど大臣が言ったように我が国には造貨の魔道具がある。あれは材料費は掛かるが一時間に1000枚は造幣できる。よって銅貨しか造る事しかできん貴様に用はないのじゃ。」
「しかし、王様。私ならノーコストで造幣できますよ?」
「どうせそんな少ないMPでは1日1~2枚しか造れんじゃろうて。安心せい。我が国には魔物が沢山出るダンジョンを保有しておるから魔石が沢山手に入る。それに鉱山も保有しておるから造幣には困らんのじゃ。貴様みたいな能無しは街で雑用して稼ぎ、我が国の為に税金を納めるがよいわ。」
「そ、そんなぁ・・・」
勝手に召喚したクセに勝手に放り出すなんて・・・。 まぁ、正確には巻き込まれただけなんだけどね。
「衛兵達よ、この者を即刻つまみ出せ!」
そう言われた王の側に控えていた兵士2名が俺の腕をそれぞれ抱える。
「ちょっと待って下さい! 城から出されるのは分かりました。せめて生活する支度金みたいな物は頂けないでしょうか?」
「はっはっは! 何を言っておる? 支度金なら既にあるではないか。 貴様が右手に握り締めている銅貨がな!」
「なっ!?」
王様は俺の右手を指差してそう言った。
どうやら能無しの俺にはビタ一文くれる気はないらしい。
というか、先ほど自分で銅貨1枚ではパンも買えないって言ってたのに、どうやって過ごせば良いんだ・・・
「君達はこのまま国に利用されて良いのかい? 戦争に駆り出されるんだぞ?」
「オレは別に構わねぇよ。一度、殺し合いをしたかったしなぁ。ここでは咎められたりしねぇみたいだしな!」
「褒美は沢山くれるみたいだし、贅沢もできそうだ。それに勇者は皆から尊敬されそうだしな。出てく理由が無い。」
「ワタシはテツヤがいる所がワタシの居場所だしね~♪」
三人組は城から出てくつもりは無いみたいだった。
「ボ、ボクはユウジさんと一緒に城から出て行こうかな・・・」
「アァン? テメー何を言ってんだ? テメーは便利な荷物持ちスキルがあんだろ? なら一生オレらの荷物持ちとして使ってやるよ!」
高司は青ざめた顔をして俺に助けを求めるかのようにコチラを見る。うん、現在進行形で兵士達から連れ出されている俺の方が助けて欲しいんだけどねぇ。
「分かったようじゃな。彼等は残るそうだ。せいぜい魔王が死ぬまで生き長らえるんじゃな。」
そう言われたのを最後に俺は王の間から追い出された。
※※※※※
「ほら! さっさと行け!」
城から出てきた俺は兵士に放り出され地面に転ぶ。ついでに買ってあったコンビニの袋を投げられる。
「くぅ、痛って~」
「まったく、能無しのクセに世話を焼かせんなよ。いいか。この道を真っ直ぐ南に向かえば冒険者ギルドがある。大きな建物で靴のマークの看板があるから分かるだろう。もう夜だから依頼は受けていないから明日の朝になったらそこで仕事を探すがいい。」
「えっと、何処か無料で泊まれる所はありますか?」
「そんなものあるわけないだろ。いいか?くれぐれも犯罪を起こしてオレらの手を焼かせる事がないようにな。せいぜい全うに働いてオレらの給料分の税金を納めるようにな。ちなみに一兵士でも1日金貨1枚貰えるがな! はっはっは!」
クソー。何て嫌みな兵士なんだ。あの王様も王様なら兵士も兵士だな。 俺は早く立ち去りたくて急いでコンビニの袋を持って石畳の道を歩き始めた。
俺は城から十分離れた場所の路地裏に入り込み、民家の石壁に背中を預けて座った。
「はぁー。もう10時か~。なんだか疲れたな・・・」
俺は持っていたスマートフォンで時間を確認する。当然電波は圏外だった。
「今日はツイてなかったな・・・こうなったら仕方がない。さっさとメシにして、明日に備えるか。」
俺はすっかり冷めてしまったコンビニ弁当を食べ、ぬるくなったビールで喉を潤し、眠りについた。
「うむ。大臣の思っているとおりだ。」
「どうかしたんですか?」
「えっと・・・それは・・・」
「よい大臣。ワシの口から言おう。」
「はい・・・畏まりました・・・」
そう言って大臣は王の側まで戻り、控えていった。
「さてユージ殿、いやユージ。」
「は、はい。」
「突然だが貴様を城から追放する。」
「えぇぇ!? 何で突然? 理由は何なんでしょうか?」
「あぁ、理由は簡単だ。貴様が使えないからだ。恋金術士という訳の分からん職業に目ぼしいスキルもない。ましてや出来ることは最低価値の銅貨を造る事だけだ。」
「し、しかし今は銅貨しか作れませんがいずれは銅貨以上の物を造れるかもしれません! 戦争は嫌ですが何も分からない世界で放り出されるのは困ります。」
「はぁ・・・実際に困っているのはワシ達なんだがなぁ・・・」
王様はため息を吐きながら面倒くさそうに話す。
「いいか。諸君達を召喚するのに莫大な金額をする召喚石を使っている。そして、諸君達の生活費や装備費など更に金も掛かる。他の者は有望だから全然構わん。しかし、貴様はどうじゃ?銅貨1枚造っただけでヘロヘロではないか!銅貨1枚ではパン1つ買えんぞ?いずれ価値の高い貨幣も造れるかもしれんが先の見えない話じゃ。しかも先ほど大臣が言ったように我が国には造貨の魔道具がある。あれは材料費は掛かるが一時間に1000枚は造幣できる。よって銅貨しか造る事しかできん貴様に用はないのじゃ。」
「しかし、王様。私ならノーコストで造幣できますよ?」
「どうせそんな少ないMPでは1日1~2枚しか造れんじゃろうて。安心せい。我が国には魔物が沢山出るダンジョンを保有しておるから魔石が沢山手に入る。それに鉱山も保有しておるから造幣には困らんのじゃ。貴様みたいな能無しは街で雑用して稼ぎ、我が国の為に税金を納めるがよいわ。」
「そ、そんなぁ・・・」
勝手に召喚したクセに勝手に放り出すなんて・・・。 まぁ、正確には巻き込まれただけなんだけどね。
「衛兵達よ、この者を即刻つまみ出せ!」
そう言われた王の側に控えていた兵士2名が俺の腕をそれぞれ抱える。
「ちょっと待って下さい! 城から出されるのは分かりました。せめて生活する支度金みたいな物は頂けないでしょうか?」
「はっはっは! 何を言っておる? 支度金なら既にあるではないか。 貴様が右手に握り締めている銅貨がな!」
「なっ!?」
王様は俺の右手を指差してそう言った。
どうやら能無しの俺にはビタ一文くれる気はないらしい。
というか、先ほど自分で銅貨1枚ではパンも買えないって言ってたのに、どうやって過ごせば良いんだ・・・
「君達はこのまま国に利用されて良いのかい? 戦争に駆り出されるんだぞ?」
「オレは別に構わねぇよ。一度、殺し合いをしたかったしなぁ。ここでは咎められたりしねぇみたいだしな!」
「褒美は沢山くれるみたいだし、贅沢もできそうだ。それに勇者は皆から尊敬されそうだしな。出てく理由が無い。」
「ワタシはテツヤがいる所がワタシの居場所だしね~♪」
三人組は城から出てくつもりは無いみたいだった。
「ボ、ボクはユウジさんと一緒に城から出て行こうかな・・・」
「アァン? テメー何を言ってんだ? テメーは便利な荷物持ちスキルがあんだろ? なら一生オレらの荷物持ちとして使ってやるよ!」
高司は青ざめた顔をして俺に助けを求めるかのようにコチラを見る。うん、現在進行形で兵士達から連れ出されている俺の方が助けて欲しいんだけどねぇ。
「分かったようじゃな。彼等は残るそうだ。せいぜい魔王が死ぬまで生き長らえるんじゃな。」
そう言われたのを最後に俺は王の間から追い出された。
※※※※※
「ほら! さっさと行け!」
城から出てきた俺は兵士に放り出され地面に転ぶ。ついでに買ってあったコンビニの袋を投げられる。
「くぅ、痛って~」
「まったく、能無しのクセに世話を焼かせんなよ。いいか。この道を真っ直ぐ南に向かえば冒険者ギルドがある。大きな建物で靴のマークの看板があるから分かるだろう。もう夜だから依頼は受けていないから明日の朝になったらそこで仕事を探すがいい。」
「えっと、何処か無料で泊まれる所はありますか?」
「そんなものあるわけないだろ。いいか?くれぐれも犯罪を起こしてオレらの手を焼かせる事がないようにな。せいぜい全うに働いてオレらの給料分の税金を納めるようにな。ちなみに一兵士でも1日金貨1枚貰えるがな! はっはっは!」
クソー。何て嫌みな兵士なんだ。あの王様も王様なら兵士も兵士だな。 俺は早く立ち去りたくて急いでコンビニの袋を持って石畳の道を歩き始めた。
俺は城から十分離れた場所の路地裏に入り込み、民家の石壁に背中を預けて座った。
「はぁー。もう10時か~。なんだか疲れたな・・・」
俺は持っていたスマートフォンで時間を確認する。当然電波は圏外だった。
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