Another world currency

haya

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二人のレンキンジュツシ

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「それでは先にそちらの方からです。」


 大臣はそう言って魂鑑石を高司に渡す。高司が受け取るどステータスが出てくる。


コウジ キョウヤマ


状態:健康
職業:錬金術師
レベル:1
HP:80/80
MP:100/100
STR:80
VIT:80
AGI:100
MAG:120

闇魔法
ダークブラインド


スキル
調合技術向上2  鑑定2 アイテムボックス1 薬物耐性1 成長速度上昇1 異世界言語


「コウジ殿は錬金術師ですね。先のお三方よりかは珍しくありませんが中々良い職業です。調合を得意とする職業なので向こうの世界の知識を期待して専用の工房を用意致しましょう。是非とも我が国に富をもたらして下さいませ。」

「あ、ありがとうございます。」

「それにしても職業は中々ですが、他が素晴らしい。闇魔法も珍しいですが、スキルの鑑定とアイテムボックス持ちは中々いません。鑑定は人・物の詳細を見る事ができてアイテムボックスは異次元の空間に物を保存しておけます。どちらも非常に利便性が高いスキルです。」


 大臣は興奮して説明していた。鑑定・アイテムボックスは異世界系のライトノベルに良く出てくる定番スキルだし、正直羨ましいなぁと俺は思っていた。


「ささ、最後はあなた様ですぞ。召喚に巻き込まれた人でも良いステータスでしたのであなた様も同じく良いのでしょうなぁ」


 大臣は嬉しそうに魂鑑石を俺に渡してくる。確かに同じく巻き込まれた高司が良いのだから俺も良い可能性は無くはないかも。というか戦争に巻き込まれそうなら少しでも良いスキル等を手に入れて生き残る可能性を上げておきたいが。


「はは・・・どうですかねぇ。とりあえずやってみます。」


  俺は魂鑑石を手に取ると、すぐに俺のステータスが浮かび上がってきた。


ユウジ アスノ


状態:欠魂
職業:恋金術士
レベル:1
HP:90/90
MP:13/13
STR:90
VIT:80
AGI:90
MAG:60

恋金魔法
貨幣創造1

スキル
 算術2 家事2 異世界言語


「(ちょょ!? ステータス低っ!平均的な一般人で100くらいって言ってたのにどのパラメーターが1つも超えてねぇぇ!しかも恋金術士って何よ?錬金術師じゃないの!? 状態も欠魂って魂が欠けてるって事なの!? ソレって命に問題ないの? スキルも他の人は良いのあるのに俺だけショボくない!? もう突っ込みが色々ありすぎなんだけど… )」

「これは…」


 あまりの酷さに大臣も言葉が出てないみたいだ。いや、何かもうスイマセン・・・


「ステータスは平均より少ないですね・・・恋金術士? 初めて聞きますね・・・ 文献等にもこの職業は見た事がありません。それに欠魂も初めてです。何か不調はありますか?」

「いえ、気分がブルー以外は特にありません。」

「そうですか… スキルも凡人並みですが恋金・・・魔法?は使えるみたいですね。ちょっと使ってもらっていいでしょうか?」

「はい、分かりました。」


 魔法なんか使った事はないけど、自然とどうすれば良いかが分かった。
 まるで久しぶりに自転車に乗ったけど乗り方を忘れずに自然と体が覚えているかのような奇妙な気持ちだった。俺は右手に魔力を込め呪文を唱える。

「【貨幣創造】《クリエイティブカレンシー》!!」


 呪文を唱えると右手が僅かに光る。その瞬間、目眩がして体がガクっと落ちる。


「どうやら成功ですね。今は気分が悪いと思いますが、それはMPが枯渇寸前による症状ですので、じきに回復して治りますよ。」 


 大臣がそう言うので魂鑑石を覗いてみると13あったMPが残り3になっていた。少な過ぎだろ俺のMP・・・


「それで右手が光ったようですが、どうなりましたか?」


 大臣が尋ねてきたので俺は右手を広げてみる。すると手のひらには木の彫刻がされた銅貨が1枚できていた。


「これは銅貨ですね・・・しかも本物です。」

「そうなんですか?何故本物と分かるのでしょうか?」

「この銅貨からは魔力を感じます。我が国でも2台ほど保有していますが、この世界ではお金を作る大型の魔道具で造幣します。材料は鉱物と魔石と呼ばれる魔力を帯びた石です。したがって造幣される貨幣は魔力を帯びるのです。魔力の無い貨幣は偽物と判断できます。」

「なるほど。確かにこの銅貨からは何か暖かいものを感じますね。何となく無意識で使ったけど、これが魔力かぁ。」


 更に大臣からの説明を聞くと、この世界で使われている貨幣は以下の通りだ。


銅貨・・・10ゴル
鉄貨・・・100ゴル
銀貨・・・1000ゴル
金貨・・・10000ゴル
大金貨・・・100000ゴル
白金貨・・・1000000ゴル

 俺は自分の魔法で10ゴルを造った事になる。


「さてと、この世界の貨幣は以上となります。ところでユージ様は銅貨以外の貨幣は作れるでしょうか?」

「それが今のところ銅貨以外は厳しいみたいです。何となく自分で分かるのですが現状だとMPが足らないみたいです。ははは・・・」

「そうですか・・・」


 俺は苦笑いを浮かべながら大臣に答える。大臣は銅貨しか造れないとしると少し寂しそうだった。何となくだが今は銅貨しか造れないのが自分でも不思議と分かった。MPが10減って10ゴルの銅貨が出来たという事は鉄貨を造るのはMPが100必要なのだろう。残念だが今は頑張っても銅貨以上は無理みたいだ。


「陛下、これでは・・・」


 大臣は難しい顔をして国王を見るのであった。
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