15 / 43
敗走
しおりを挟む
「よし! 今日から冒険者の仕事を頑張るぞ! と意気込んでみたものの・・・まったく無いな・・・」
シイヤ草を採取に来たが、何処を行っても採取可能な物がほとんど生えてなかった。
「この辺りもだいぶ採取したしな・・・まだ伸びきってない物ばかりだ。」
しょうがないので早いが今日はギルドに戻る事にした。
※※※※※
「あら? ユウジさん、お帰りなさい。今日は早いですね?」
「フランさん、ただいまです。今日はシイヤ草が全然見つからなくて・・・ この辺りはだいぶ採取しましたしねぇ・・・何処か良い場所知りませんか?」
「そうですね~。採取だと街から南西にあるクロナの森が良いですよ。色々な物が取れるので重宝されています。」
「そうですか! 早速、行ってみますね!」
「ただこの森は魔物が多いのでゴブリンやフォレストウルフは群れで出てくる場合もありますし、毒を持つ魔物も多数いて別名『初心者殺しの森』とも呼ばれています。」
「そ、そうなんですか・・・」
「なので決して森には入らないで下さいね。今のユウジさんなら死んでしまう可能性が高いです。大丈夫、森に近付くほど魔素も豊富になりますので森の外周でも十分に採取できるはずです。」
「分かりました! まだ日も高いので行ってきます。」
フランさんに見送られながら俺は南西の森を目指した。
※※※※※
「ホントだ。南西に進むほどシイヤ草を発見しやすくなるなぁ。」
魔素が豊富なお陰か背負い籠の中にどんどんシイヤ草が埋まっていき、腰の左右にはプラボラビットが1匹づつぶら下がっていた。
「朝と違って順調だな~。 お、あれがクロナの森かな?」
目の前には木が生い茂った広大な森が見えてきた。
「フランさんに言われた通り中に入らないようにしないとな。」
森から少し離れた場所で採取してると目の前の森からプラボラビットが飛び出してきた。
「おっ、3匹目だな。アイツも狩っていくか。」
短剣に手を掛け近付こうとした時、プラボラビットの後から1匹の犬・・・ではなく狼が飛び出してきた。
狼は手足が白く、胴体は焦げ茶色していた。
どうやらプラボラビットは狼から逃げているところだったみたいだ。
プラボラビットは狼から逃げるが速度が違いすぎてすぐに捕まり食べられてしまった。
「(おいおい・・・めっちゃ強そうなんですけど・・・骨もボリボリ食べてるし、あれがフォレストウルフか?)」
大型犬より一回り大きく、骨も噛み砕く強靭の顎を持つ目の前の狼にビビり、俺は静かに後退りする。
しかし、すぐに食事を終えた狼は鼻をピクピクさせたと思ったら俺の存在に気付き、敵意を向けた。
「グルゥゥゥ!!」
低い唸り声をあげながら徐々にこちらに歩いてくる。
「いや、俺なんか食べても美味しくないよ? むしろお腹壊すかもよ?」
そんな話しをお構いなしに狼は駆け出した。
急いで逃げるが狼の方が足が速く、あっという間に追い付かれた。
狼は強靭な口を大きく開けて俺に飛び掛かって来る。
「あぶなっ!」
咄嗟に短剣を抜き、横に寝かせて狼の開いた口に押し込み噛みつかれるのを阻止した。
狼の顎が強靭なのか、それとも短剣がショボいせいなのか短剣はミシミシと嫌な音を立てていく。
「(やばっ! 剣にヒビが入ってきた! このままじゃ持たないぞっ!)」
何とか押し返したいが悲しい事に力は狼の方が上で徐々に押されていく。
そして遂にヒビの入った短剣が砕けた。
「(今だ!!)」
短剣が砕けた瞬間、体がぐらついた狼を思いっきり蹴り飛ばす。
狼は2mほど飛ばされヨロヨロと起き上がろうとしていた。
今が逃げるチャンスと見て、即座に駆け出した。
「げっ! もう追いかけて来てる!」
後ろを振り向きながら走っていると、狼は1mほど後ろを走っていた。
「これでも喰らえ!!」
両腰に吊るしていたプラボラビットを狼の後ろへと投げる。
先ほどプラボラビットを食べていたから、これに食い付くハズだ。
「えぇ!? 見向きもしないのかよ!?」
予想とは裏腹に狼は見向きもせずに俺の方へと向かってくる。
「やばっ! どうしよ・・・あっ!」
後ろを見ながら走ったせいか、転んでしまう。
すぐに寝ながら後ろを見るが、狼は口を大きく開けながら俺に向かって跳躍していた。
「(もうダメだ・・・)」
そう思った瞬間、俺と狼の間に大きな赤い弾丸が通る。正確には目で追いきれなかったので、弾丸のように思えた。弾丸が通りすぎると狼の体と頭は離ればなれになり俺の体を通りすぎた。
弾丸が通り過ぎた場所を見ると人がしゃがみこんでいて、足からは少し煙が出ていた。
「(まさかあの速度で飛んで来たって事か!? だとしたら人間じゃねぇ・・・)」
「いやー。危なかったね、お兄さん♪」
赤い軽鎧を着た赤髪の少女が近づいて話し掛けてきた。
全身が赤いので赤い弾丸と勘違いしたのだろう。
「キミが助けてくれたの?」
「そうだよ♪ 森から出てきたらフォレストウルフに追いかけられてる人がいたから急いで追いかけたんだ。間に合って良かったよ♪」
「本当にありがとう。もうダメかと思ったよ・・・」
「いえいえ~。見たところ低ランク冒険者みたいだけど、1人で無茶はしないようにね。」
少女は話しながら自分の背丈くらいある大剣の血糊を拭いていた。
「あはは・・・森の外周なら平気だと思ったんだけどねぇ。キミも1人みたいだけど、近くに仲間がいるのかい?」
「私も1人だよ。ちょっと王都まで用があったから森に好物の果物を取りに来たんだ。走って疲れたでしょ? 一つあげるよ。」
そう言って少女は腰のポーチから拳より一回り大きな赤いハート形の果物を取り出した。
俺に一つ渡し、自分で二つ食べ始めていた。
ポーチの大きさより果物の方が大きいって事は、あのポーチは収納系の魔道具なのだろうか?
「じゃあ、ありがたく頂くね。 何コレ!? 甘っ!」
一口噛ると口の中にとても甘い桃の様な味が広がるが、でもしつこくない甘さで後味がスッキリだ。そしてとても瑞々しくて日本でもこんなに美味しい果物は食べた事ない。
「どう? 美味しいでしょ? この森限定でしか取れないんだよ。 こんなに美味しいのに皆食べないんだよねぇ・・・やっぱ私みたいに【麻痺無効】持ってないからかなぁ・・・」
「え!? ぐっ、がっ・・・」
急に体が動かなくなってきた。少女の口振りからして体が麻痺になるようだ。
「あらら。お兄さんも【麻痺無効】持ってなかったのね。せっかく美味しいのに残念だね・・・ ここに放置すると危ないから王都まで運んであげるね♪」
そう良いながら少女は俺をヒョイっと片手で持ち上げ、自分の右肩に担いで歩いた。
少女の身長が低いせいか俺の足が地面に引きずられているが動けないので文句は言えない。
「(それにしてもいいオッサンが女の子に運ばれるのは恥ずかしいなぁ・・・)」
今回、フォレストウルフに敗北してこの先まともに採取の仕事ができるのかを不安に思いながら街へ戻っていった。
シイヤ草を採取に来たが、何処を行っても採取可能な物がほとんど生えてなかった。
「この辺りもだいぶ採取したしな・・・まだ伸びきってない物ばかりだ。」
しょうがないので早いが今日はギルドに戻る事にした。
※※※※※
「あら? ユウジさん、お帰りなさい。今日は早いですね?」
「フランさん、ただいまです。今日はシイヤ草が全然見つからなくて・・・ この辺りはだいぶ採取しましたしねぇ・・・何処か良い場所知りませんか?」
「そうですね~。採取だと街から南西にあるクロナの森が良いですよ。色々な物が取れるので重宝されています。」
「そうですか! 早速、行ってみますね!」
「ただこの森は魔物が多いのでゴブリンやフォレストウルフは群れで出てくる場合もありますし、毒を持つ魔物も多数いて別名『初心者殺しの森』とも呼ばれています。」
「そ、そうなんですか・・・」
「なので決して森には入らないで下さいね。今のユウジさんなら死んでしまう可能性が高いです。大丈夫、森に近付くほど魔素も豊富になりますので森の外周でも十分に採取できるはずです。」
「分かりました! まだ日も高いので行ってきます。」
フランさんに見送られながら俺は南西の森を目指した。
※※※※※
「ホントだ。南西に進むほどシイヤ草を発見しやすくなるなぁ。」
魔素が豊富なお陰か背負い籠の中にどんどんシイヤ草が埋まっていき、腰の左右にはプラボラビットが1匹づつぶら下がっていた。
「朝と違って順調だな~。 お、あれがクロナの森かな?」
目の前には木が生い茂った広大な森が見えてきた。
「フランさんに言われた通り中に入らないようにしないとな。」
森から少し離れた場所で採取してると目の前の森からプラボラビットが飛び出してきた。
「おっ、3匹目だな。アイツも狩っていくか。」
短剣に手を掛け近付こうとした時、プラボラビットの後から1匹の犬・・・ではなく狼が飛び出してきた。
狼は手足が白く、胴体は焦げ茶色していた。
どうやらプラボラビットは狼から逃げているところだったみたいだ。
プラボラビットは狼から逃げるが速度が違いすぎてすぐに捕まり食べられてしまった。
「(おいおい・・・めっちゃ強そうなんですけど・・・骨もボリボリ食べてるし、あれがフォレストウルフか?)」
大型犬より一回り大きく、骨も噛み砕く強靭の顎を持つ目の前の狼にビビり、俺は静かに後退りする。
しかし、すぐに食事を終えた狼は鼻をピクピクさせたと思ったら俺の存在に気付き、敵意を向けた。
「グルゥゥゥ!!」
低い唸り声をあげながら徐々にこちらに歩いてくる。
「いや、俺なんか食べても美味しくないよ? むしろお腹壊すかもよ?」
そんな話しをお構いなしに狼は駆け出した。
急いで逃げるが狼の方が足が速く、あっという間に追い付かれた。
狼は強靭な口を大きく開けて俺に飛び掛かって来る。
「あぶなっ!」
咄嗟に短剣を抜き、横に寝かせて狼の開いた口に押し込み噛みつかれるのを阻止した。
狼の顎が強靭なのか、それとも短剣がショボいせいなのか短剣はミシミシと嫌な音を立てていく。
「(やばっ! 剣にヒビが入ってきた! このままじゃ持たないぞっ!)」
何とか押し返したいが悲しい事に力は狼の方が上で徐々に押されていく。
そして遂にヒビの入った短剣が砕けた。
「(今だ!!)」
短剣が砕けた瞬間、体がぐらついた狼を思いっきり蹴り飛ばす。
狼は2mほど飛ばされヨロヨロと起き上がろうとしていた。
今が逃げるチャンスと見て、即座に駆け出した。
「げっ! もう追いかけて来てる!」
後ろを振り向きながら走っていると、狼は1mほど後ろを走っていた。
「これでも喰らえ!!」
両腰に吊るしていたプラボラビットを狼の後ろへと投げる。
先ほどプラボラビットを食べていたから、これに食い付くハズだ。
「えぇ!? 見向きもしないのかよ!?」
予想とは裏腹に狼は見向きもせずに俺の方へと向かってくる。
「やばっ! どうしよ・・・あっ!」
後ろを見ながら走ったせいか、転んでしまう。
すぐに寝ながら後ろを見るが、狼は口を大きく開けながら俺に向かって跳躍していた。
「(もうダメだ・・・)」
そう思った瞬間、俺と狼の間に大きな赤い弾丸が通る。正確には目で追いきれなかったので、弾丸のように思えた。弾丸が通りすぎると狼の体と頭は離ればなれになり俺の体を通りすぎた。
弾丸が通り過ぎた場所を見ると人がしゃがみこんでいて、足からは少し煙が出ていた。
「(まさかあの速度で飛んで来たって事か!? だとしたら人間じゃねぇ・・・)」
「いやー。危なかったね、お兄さん♪」
赤い軽鎧を着た赤髪の少女が近づいて話し掛けてきた。
全身が赤いので赤い弾丸と勘違いしたのだろう。
「キミが助けてくれたの?」
「そうだよ♪ 森から出てきたらフォレストウルフに追いかけられてる人がいたから急いで追いかけたんだ。間に合って良かったよ♪」
「本当にありがとう。もうダメかと思ったよ・・・」
「いえいえ~。見たところ低ランク冒険者みたいだけど、1人で無茶はしないようにね。」
少女は話しながら自分の背丈くらいある大剣の血糊を拭いていた。
「あはは・・・森の外周なら平気だと思ったんだけどねぇ。キミも1人みたいだけど、近くに仲間がいるのかい?」
「私も1人だよ。ちょっと王都まで用があったから森に好物の果物を取りに来たんだ。走って疲れたでしょ? 一つあげるよ。」
そう言って少女は腰のポーチから拳より一回り大きな赤いハート形の果物を取り出した。
俺に一つ渡し、自分で二つ食べ始めていた。
ポーチの大きさより果物の方が大きいって事は、あのポーチは収納系の魔道具なのだろうか?
「じゃあ、ありがたく頂くね。 何コレ!? 甘っ!」
一口噛ると口の中にとても甘い桃の様な味が広がるが、でもしつこくない甘さで後味がスッキリだ。そしてとても瑞々しくて日本でもこんなに美味しい果物は食べた事ない。
「どう? 美味しいでしょ? この森限定でしか取れないんだよ。 こんなに美味しいのに皆食べないんだよねぇ・・・やっぱ私みたいに【麻痺無効】持ってないからかなぁ・・・」
「え!? ぐっ、がっ・・・」
急に体が動かなくなってきた。少女の口振りからして体が麻痺になるようだ。
「あらら。お兄さんも【麻痺無効】持ってなかったのね。せっかく美味しいのに残念だね・・・ ここに放置すると危ないから王都まで運んであげるね♪」
そう良いながら少女は俺をヒョイっと片手で持ち上げ、自分の右肩に担いで歩いた。
少女の身長が低いせいか俺の足が地面に引きずられているが動けないので文句は言えない。
「(それにしてもいいオッサンが女の子に運ばれるのは恥ずかしいなぁ・・・)」
今回、フォレストウルフに敗北してこの先まともに採取の仕事ができるのかを不安に思いながら街へ戻っていった。
0
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
200万年後 軽トラで未来にやってきた勇者たち
半道海豚
SF
本稿は、生きていくために、文明の痕跡さえない200万年後の未来に旅立ったヒトたちの奮闘を描いています。
最近は温暖化による環境の悪化が話題になっています。温暖化が進行すれば、多くの生物種が絶滅するでしょう。実際、新生代第四紀完新世(現在の地質年代)は生物の大量絶滅の真っ最中だとされています。生物の大量絶滅は地球史上何度も起きていますが、特に大規模なものが“ビッグファイブ”と呼ばれています。5番目が皆さんよくご存じの恐竜絶滅です。そして、現在が6番目で絶賛進行中。しかも理由はヒトの存在。それも産業革命以後とかではなく、何万年も前から。
本稿は、2015年に書き始めましたが、温暖化よりはスーパープルームのほうが衝撃的だろうと考えて北米でのマントル噴出を破局的環境破壊の惹起としました。
第1章と第2章は未来での生き残りをかけた挑戦、第3章以降は競争排除則(ガウゼの法則)がテーマに加わります。第6章以降は大量絶滅は収束したのかがテーマになっています。
どうぞ、お楽しみください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる