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第7話:彼は私を愛してくれてるのかしら
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女にもプライドがあるけどね。
でも、私のプライドって低い。
頭、悪いしなあ。
別にこれと言った特技も資格も無いし。
だから、彼を逃したくないって思いもあるんだなあ。
現実を考えるとそうよね。
小中高生の頃は、恋愛にもっとロマンチックな考えを持っていたわ。
愛さえあれば、何もいらない。
でも、世の中、そうは甘くないわよねえ。
現実に生きていくには経済力も必要だし。
……………………………………………………
ある日、彼の部屋を覗くと自分のパソコンの前で変な仮面をつけて、マイクを使って喋っている。
ああ、例のあれかあと思った。
彼はYOUTUBERをやってるのよ。
内容は株式投資系。
新NISAとやらが始まって、彼も投資してるみたい。
金持ちはいいわね。
私には投資できるお金なんてないわよ。
ちなみに、彼の会社はバイトはOKみたいね。
でも、始めたばっかりで、登録者数がまだ三桁。
コメントもほとんど無い。
そんなわけで、私に出演依頼。
「ちょっと、株のことなんて全くわからないわよ。投資なんてしたことないし、そんな私が視聴者に何を教えろって言うのよ」
「でも、美人が出てくるだけで登録者数が伸びるんだ。出来れば、なるべく胸の開いた服装がいいな。そういうものなんだよ」
「いやよ。それにその動画を見て投資に失敗した人が文句を言ってきたらどーすんのよ」
「いや、株は自己責任だから、大丈夫だ」
「じゃあ、YOUTUBERも自己責任でやってよ」
「そう言わずに頼むよ。恭子も実はセクシーな姿を世界中の人に見られたいんじゃないのか。いっそのこと下着姿で出演とか」
「いやよ!」
「そうか。まあ、しょうがないか」
意外とあっさりと引き下がった彼。
でも、いずれ無理矢理出されるのではと心配してしまう。
けど、心配していながら、そういう妄想したことあるなあ、自分の恥ずかしい行為がネットで大勢の人に見られるって。私っておかしいかしら。
「でも、このチャンネルを職場のパートの皆さんにも宣伝しておいてよ」
「もうしてるわよ。でも、パートの皆さん株式投資なんて興味なさそうだったけどね」
「そうか、それは残念だ。うーん、やっぱり恭子に出てもらうしかないかな。どうだ、君の好きな競泳水着姿とかボンデージファッションとかで」
「いやよ、好きじゃないわよ、そんな格好」
やだなあ、こういうの苦手なのよ。
頭悪いんだから、私は。
自分でわからないことをどう説明しろって言うのよ。
でも、競泳水着姿とかボンデージファッション。
そういう格好を妄想の世界ではよくしてるのよ。
それで、乱暴されたり……妄想だけどね。
私、やっぱりおかしいかしら。
……………………………………………………
今日は、ノー残業デーでもないし、休日でもない。
彼は遅く帰ってきて、すぐに寝る。
私も一緒のベッドで眠るの。
でも、気になって眠れない。
休日とノー残業デーはセックスすることが多いけど、それ以外は、さすがに疲れているのか、彼は求めて来ない。
そして、私は彼の寝顔を見ながら、スーパーのパートの同僚女性のことを思い出す。
『あたしは遊ばれてただけなのよ、彼氏には本命がいたの……あたしにはさんざんひどいことして、おもちゃにしておきながら、金持ちのお嬢様には紳士的な態度を取ってたみたいね、あの野郎、あーむかつく』
私は心配になってしまう。
「ねえ、弘君……」
「……うーん、今日は疲れてるから無理だよ」
「違うわよ。あの、聞きたいことがあって」
「なに」
どうしようかしら、何て聞こうかしら。
ストレートに聞いてみるか。
「……私のこと好きなのよね」
「好きだよ。じゃあ、おやすみ」
なんか、そっけないなあ。
心配になる。
「あの、愛してるのよね」
「おお、すごく愛してるぞ、おやすみ……」
眠そうな彼。
ますます不安になる。
「ねえ、私を捨てないわよね」
「そんなことしないって。当たり前じゃん、じゃあ、俺、眠いんで……」
でも、やっぱり不安になってしまう。
「……あの、私をおもちゃ扱いしてないよね」
「してないよ、愛してるって。じゃあ、俺、寝る。休日に愛してあげるから……君が好きなとおりに……君が望む通りにお仕置きしてあげるよ……」
顔を反対側に向けて寝てしまう彼。
もう、私はセックスしたいってわけじゃないのに。
そこまで淫乱じゃないわよ……何よ、お仕置きって、そんなこと……してもらいたいと思ったことがある……私はおかしいのかしらね……まあ、いやらしい女ではあるけど、でも、毎日、してくれなんて言ってないって。
でも、頭の中で淫らなことを考えてしまう。
あのポルノ小説の内容。
徹底的に乱暴されて、屈服した清純なヒロインはさんざんな目に遭ったあげく、野外でも数人の男たちのされるがままになってしまう。三人の男に前の穴、後ろの穴、口に同時に出されたり。全身に体液をかけられたりってシーンもあったなあ。
ホテルで全裸にされて窓に押し付けられて乱暴されるってのもあった。あれ、前にホテルでされたわね。私、望んでたんだなあ、そういう行為を。それから、強制オナニーに強制放尿。ついには浣腸されて、後ろから噴き出して、快感に震えるヒロイン。
ああん、私っていやらしいなあ、そういうことをされるのを妄想しちゃう。私は清純でもなんでもないけど。実際にされるのはいやだけど、されるのを妄想すると興奮してしまう。
普通の女性はこんな妄想しないわよねえ。
私は痴女かしら。
こんな恥ずかしい妄想しかできないしょうもない女だって自分でも思ってしまう。
プライドなんてあったもんじゃないわよねえ。
彼が学生時代の頃のセックスを思い出す。
普通にしてた。
でも、私はもう就職してたので、毎日、ストレス溜りまくり。
もっと激しく乱暴するように抱いてほしいなあって思ったり、あのポルノ小説の内容みたいに首輪をされたり手錠をされて、奴隷にされたりするのを妄想してた。そして、ご主人様にお仕置きされるの。
何ていやらしい女なんだろう。
彼との行為は物足りないなあって思ったりしてた。
でも、最近の彼の激しい行為に戸惑ったりもしているの。
ちょっと怖い。と言うか、不安にもなる。
私を愛してるのか、それともストレス解消でしてるのか。
もう、私をおもちゃかペット扱い。
いい加減な女だと自分でも思う。
やさしく抱いてくれたら物足りない。
激しく抱いてくれたら、怖いとか、不安とか。
身勝手よね。
まあ、気持ちいいから、いいんだけど。
でも、いずれ、ポイッと捨てられるのはいやだわ。
彼の本心を知りたいんだけどなあ。
だから、彼のパソコンやスマホや机の中身を見てみたいって思う。
でも、それは失礼だから我慢しているのよ。
ああ、悶々とする私。
抱いてくれないかしら。
もっと過激に。
でも、気持ち良くさせてほしい……。
私って、わがままな女ね。
でも、私のプライドって低い。
頭、悪いしなあ。
別にこれと言った特技も資格も無いし。
だから、彼を逃したくないって思いもあるんだなあ。
現実を考えるとそうよね。
小中高生の頃は、恋愛にもっとロマンチックな考えを持っていたわ。
愛さえあれば、何もいらない。
でも、世の中、そうは甘くないわよねえ。
現実に生きていくには経済力も必要だし。
……………………………………………………
ある日、彼の部屋を覗くと自分のパソコンの前で変な仮面をつけて、マイクを使って喋っている。
ああ、例のあれかあと思った。
彼はYOUTUBERをやってるのよ。
内容は株式投資系。
新NISAとやらが始まって、彼も投資してるみたい。
金持ちはいいわね。
私には投資できるお金なんてないわよ。
ちなみに、彼の会社はバイトはOKみたいね。
でも、始めたばっかりで、登録者数がまだ三桁。
コメントもほとんど無い。
そんなわけで、私に出演依頼。
「ちょっと、株のことなんて全くわからないわよ。投資なんてしたことないし、そんな私が視聴者に何を教えろって言うのよ」
「でも、美人が出てくるだけで登録者数が伸びるんだ。出来れば、なるべく胸の開いた服装がいいな。そういうものなんだよ」
「いやよ。それにその動画を見て投資に失敗した人が文句を言ってきたらどーすんのよ」
「いや、株は自己責任だから、大丈夫だ」
「じゃあ、YOUTUBERも自己責任でやってよ」
「そう言わずに頼むよ。恭子も実はセクシーな姿を世界中の人に見られたいんじゃないのか。いっそのこと下着姿で出演とか」
「いやよ!」
「そうか。まあ、しょうがないか」
意外とあっさりと引き下がった彼。
でも、いずれ無理矢理出されるのではと心配してしまう。
けど、心配していながら、そういう妄想したことあるなあ、自分の恥ずかしい行為がネットで大勢の人に見られるって。私っておかしいかしら。
「でも、このチャンネルを職場のパートの皆さんにも宣伝しておいてよ」
「もうしてるわよ。でも、パートの皆さん株式投資なんて興味なさそうだったけどね」
「そうか、それは残念だ。うーん、やっぱり恭子に出てもらうしかないかな。どうだ、君の好きな競泳水着姿とかボンデージファッションとかで」
「いやよ、好きじゃないわよ、そんな格好」
やだなあ、こういうの苦手なのよ。
頭悪いんだから、私は。
自分でわからないことをどう説明しろって言うのよ。
でも、競泳水着姿とかボンデージファッション。
そういう格好を妄想の世界ではよくしてるのよ。
それで、乱暴されたり……妄想だけどね。
私、やっぱりおかしいかしら。
……………………………………………………
今日は、ノー残業デーでもないし、休日でもない。
彼は遅く帰ってきて、すぐに寝る。
私も一緒のベッドで眠るの。
でも、気になって眠れない。
休日とノー残業デーはセックスすることが多いけど、それ以外は、さすがに疲れているのか、彼は求めて来ない。
そして、私は彼の寝顔を見ながら、スーパーのパートの同僚女性のことを思い出す。
『あたしは遊ばれてただけなのよ、彼氏には本命がいたの……あたしにはさんざんひどいことして、おもちゃにしておきながら、金持ちのお嬢様には紳士的な態度を取ってたみたいね、あの野郎、あーむかつく』
私は心配になってしまう。
「ねえ、弘君……」
「……うーん、今日は疲れてるから無理だよ」
「違うわよ。あの、聞きたいことがあって」
「なに」
どうしようかしら、何て聞こうかしら。
ストレートに聞いてみるか。
「……私のこと好きなのよね」
「好きだよ。じゃあ、おやすみ」
なんか、そっけないなあ。
心配になる。
「あの、愛してるのよね」
「おお、すごく愛してるぞ、おやすみ……」
眠そうな彼。
ますます不安になる。
「ねえ、私を捨てないわよね」
「そんなことしないって。当たり前じゃん、じゃあ、俺、眠いんで……」
でも、やっぱり不安になってしまう。
「……あの、私をおもちゃ扱いしてないよね」
「してないよ、愛してるって。じゃあ、俺、寝る。休日に愛してあげるから……君が好きなとおりに……君が望む通りにお仕置きしてあげるよ……」
顔を反対側に向けて寝てしまう彼。
もう、私はセックスしたいってわけじゃないのに。
そこまで淫乱じゃないわよ……何よ、お仕置きって、そんなこと……してもらいたいと思ったことがある……私はおかしいのかしらね……まあ、いやらしい女ではあるけど、でも、毎日、してくれなんて言ってないって。
でも、頭の中で淫らなことを考えてしまう。
あのポルノ小説の内容。
徹底的に乱暴されて、屈服した清純なヒロインはさんざんな目に遭ったあげく、野外でも数人の男たちのされるがままになってしまう。三人の男に前の穴、後ろの穴、口に同時に出されたり。全身に体液をかけられたりってシーンもあったなあ。
ホテルで全裸にされて窓に押し付けられて乱暴されるってのもあった。あれ、前にホテルでされたわね。私、望んでたんだなあ、そういう行為を。それから、強制オナニーに強制放尿。ついには浣腸されて、後ろから噴き出して、快感に震えるヒロイン。
ああん、私っていやらしいなあ、そういうことをされるのを妄想しちゃう。私は清純でもなんでもないけど。実際にされるのはいやだけど、されるのを妄想すると興奮してしまう。
普通の女性はこんな妄想しないわよねえ。
私は痴女かしら。
こんな恥ずかしい妄想しかできないしょうもない女だって自分でも思ってしまう。
プライドなんてあったもんじゃないわよねえ。
彼が学生時代の頃のセックスを思い出す。
普通にしてた。
でも、私はもう就職してたので、毎日、ストレス溜りまくり。
もっと激しく乱暴するように抱いてほしいなあって思ったり、あのポルノ小説の内容みたいに首輪をされたり手錠をされて、奴隷にされたりするのを妄想してた。そして、ご主人様にお仕置きされるの。
何ていやらしい女なんだろう。
彼との行為は物足りないなあって思ったりしてた。
でも、最近の彼の激しい行為に戸惑ったりもしているの。
ちょっと怖い。と言うか、不安にもなる。
私を愛してるのか、それともストレス解消でしてるのか。
もう、私をおもちゃかペット扱い。
いい加減な女だと自分でも思う。
やさしく抱いてくれたら物足りない。
激しく抱いてくれたら、怖いとか、不安とか。
身勝手よね。
まあ、気持ちいいから、いいんだけど。
でも、いずれ、ポイッと捨てられるのはいやだわ。
彼の本心を知りたいんだけどなあ。
だから、彼のパソコンやスマホや机の中身を見てみたいって思う。
でも、それは失礼だから我慢しているのよ。
ああ、悶々とする私。
抱いてくれないかしら。
もっと過激に。
でも、気持ち良くさせてほしい……。
私って、わがままな女ね。
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