53 / 53
あとがき
しおりを挟む
本編を読んでくださった方、ありがとうございました。本作は、小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+で投稿した同タイトルの改稿版です。投稿からしばらく経ち、ああした方が良かった、こうした方が良かった、という想いが少し芽生えたので、アルファポリスの場をお借りして投稿させていただきました。
とはいえ、本筋に大きな変化はありません。
初期版の時に多くの方が元ネタに気づかれていたのですが、私も『あのゲーム』をやった時に、『ヨ○、4ね!』となった口です。でも、何か心に残るものがあったんでしょう。同じようなキャラが出てきて、別の展開を迎える話を妄想したのが本作でした。
裏ルーツと裏サナが、我らが模範解答ぞ、みたいな存在感でサナ王女の前に現れる、というのが最初からあった構想です。コピー人間の二人の在り方そのものがサナ王女にはプレッシャーになります。それはバスティアンも一緒で、サナ王女とバスティアンにとっては、コピーの二人は大局的には味方であっても精神追い込みをかけてくるキャラです。
そういう追い込み方を求めていたんじゃない、思ってたのと違った、となった方もいらっしゃると思います。初期版のあとがきにも書いたことなのですが、そういう場合は……、何か他の作品を見るのが一番良いんじゃないかと思います。これは『鑑賞者側のオタク』として長年生きてきた経験だったりします。
真ルーツにとっては、コピーの二人は敵であっても希望を抱いてしまう存在となり、ああいう結末を迎えることになりました。でも最初は、真ルーツにはもっと残虐なことをさせて、同情はできても許されない道を選んだ者として完全に討たれる、という話を考えていました。初期版のとき、終盤に達した辺りで、趣味でやっている身ながらそれにとても悩みました。どんどん真ルーツに愛着が湧いちゃって、やることをどんどんレベルダウンさせてしまっていき、少しずつ今の流れになっていきました。
なので当初の構想から結末は変わっているのですが、今にして思えばそれで良かったんじゃないかな~と思っています。ぶっちゃけラスボスとしての真ルーツの造形に影響を受けた作品があるのですが、それを踏襲しても仕方ないですし、真ルーツのやったことにも意味を見いだせる終わりになったと思いますし。
初期版を書いた時に痛感したのは、キツい物語を作るしんどさです。あんなに悩まされることになるとは思いませんでした。精神が追い込まれていきましたもの。自分が作っている物語にですよ! 堂々とバッドエンドを書ける人は凄いと思います。
また、コピー人間の設定にも元ネタがあったりします。それも大好きなゲームで、いつかリメイクかリマスターされてほしいと願っています。
最後に、改稿版での変更点をリストアップいたします。
■ジャックとリリィがニーベ村事件に辿り着く
せっかく登場した真ルーツの幼馴染の二人、初期版ではほとんど役割が見いだせずに終わってしまっていました。それがずっと気になっていたので、彼らのやっていた活動が事件の事実に到達するようにしました。二人と真ルーツのやり取りも増えました。
■バスティアンの年齢変更
サナ王女から少し歳上なだけに変更しました。初期版では、特に裏サナから見た時に歳上すぎたので。初期版でコメント頂いて、確かにと思っていたところです。若くなったので、高い役職についていることを匂わす表現も修正しました。
■飛空艇で魔物の群れと戦う場面の追加
サナ王女が、コピーの二人の実力を目の当たりにする場面の追加です。初期版では、戦うところを一度も見ていないのに裏サナの強さにサナ王女が言及しているのが少し気になっていました。
■サナ王女とジャックとリリィが故郷に帰る話の追加
その事実を説明するくだりは元々あったのですが、具体的な描写として追加しました。
■8話の内容変更
初期版では某ゲームの某イベントと同じような内容になってしまっていたので、そうならないように変更しました。思いついたんじゃなくて記憶の引き出しから出てきただけだったということなのですが、自分では全く気が付かなかったんですよね……。初期版でコメント頂いて初めて気づきました。
■各所の微調整
より物語全体の一貫性が取れるよう、色んなところを微調整しています。
■漢字開き
連れて来る→連れてくる、とかです。初期版の時は全く意識していませんでした。でも、直感を信じた方が良さそうなところは漢字のままにしていたりします。いや~、母国語ながら日本語って難しいですねw
それではこの辺で失礼いたします。改めてありがとうございました。
とはいえ、本筋に大きな変化はありません。
初期版の時に多くの方が元ネタに気づかれていたのですが、私も『あのゲーム』をやった時に、『ヨ○、4ね!』となった口です。でも、何か心に残るものがあったんでしょう。同じようなキャラが出てきて、別の展開を迎える話を妄想したのが本作でした。
裏ルーツと裏サナが、我らが模範解答ぞ、みたいな存在感でサナ王女の前に現れる、というのが最初からあった構想です。コピー人間の二人の在り方そのものがサナ王女にはプレッシャーになります。それはバスティアンも一緒で、サナ王女とバスティアンにとっては、コピーの二人は大局的には味方であっても精神追い込みをかけてくるキャラです。
そういう追い込み方を求めていたんじゃない、思ってたのと違った、となった方もいらっしゃると思います。初期版のあとがきにも書いたことなのですが、そういう場合は……、何か他の作品を見るのが一番良いんじゃないかと思います。これは『鑑賞者側のオタク』として長年生きてきた経験だったりします。
真ルーツにとっては、コピーの二人は敵であっても希望を抱いてしまう存在となり、ああいう結末を迎えることになりました。でも最初は、真ルーツにはもっと残虐なことをさせて、同情はできても許されない道を選んだ者として完全に討たれる、という話を考えていました。初期版のとき、終盤に達した辺りで、趣味でやっている身ながらそれにとても悩みました。どんどん真ルーツに愛着が湧いちゃって、やることをどんどんレベルダウンさせてしまっていき、少しずつ今の流れになっていきました。
なので当初の構想から結末は変わっているのですが、今にして思えばそれで良かったんじゃないかな~と思っています。ぶっちゃけラスボスとしての真ルーツの造形に影響を受けた作品があるのですが、それを踏襲しても仕方ないですし、真ルーツのやったことにも意味を見いだせる終わりになったと思いますし。
初期版を書いた時に痛感したのは、キツい物語を作るしんどさです。あんなに悩まされることになるとは思いませんでした。精神が追い込まれていきましたもの。自分が作っている物語にですよ! 堂々とバッドエンドを書ける人は凄いと思います。
また、コピー人間の設定にも元ネタがあったりします。それも大好きなゲームで、いつかリメイクかリマスターされてほしいと願っています。
最後に、改稿版での変更点をリストアップいたします。
■ジャックとリリィがニーベ村事件に辿り着く
せっかく登場した真ルーツの幼馴染の二人、初期版ではほとんど役割が見いだせずに終わってしまっていました。それがずっと気になっていたので、彼らのやっていた活動が事件の事実に到達するようにしました。二人と真ルーツのやり取りも増えました。
■バスティアンの年齢変更
サナ王女から少し歳上なだけに変更しました。初期版では、特に裏サナから見た時に歳上すぎたので。初期版でコメント頂いて、確かにと思っていたところです。若くなったので、高い役職についていることを匂わす表現も修正しました。
■飛空艇で魔物の群れと戦う場面の追加
サナ王女が、コピーの二人の実力を目の当たりにする場面の追加です。初期版では、戦うところを一度も見ていないのに裏サナの強さにサナ王女が言及しているのが少し気になっていました。
■サナ王女とジャックとリリィが故郷に帰る話の追加
その事実を説明するくだりは元々あったのですが、具体的な描写として追加しました。
■8話の内容変更
初期版では某ゲームの某イベントと同じような内容になってしまっていたので、そうならないように変更しました。思いついたんじゃなくて記憶の引き出しから出てきただけだったということなのですが、自分では全く気が付かなかったんですよね……。初期版でコメント頂いて初めて気づきました。
■各所の微調整
より物語全体の一貫性が取れるよう、色んなところを微調整しています。
■漢字開き
連れて来る→連れてくる、とかです。初期版の時は全く意識していませんでした。でも、直感を信じた方が良さそうなところは漢字のままにしていたりします。いや~、母国語ながら日本語って難しいですねw
それではこの辺で失礼いたします。改めてありがとうございました。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
20
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(3件)
1 / 4
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
この作品本当に心を抉ったなぁ
マジでサナ許せなくてめっちゃ悔しかったw
ルーツを暗に肉壁扱いした時はほんと携帯叩きつけそうになりましたよ、、
ルーツを裏切っただけでなく何故そこまで残酷な仕打ちができるのかと、、
ぜひ新作の執筆お願いします。
感想をありがとうございます。
あとがきにも書いた通り、サナ王女はオマージュ元のお姫様に影響されて誕生したキャラですが、
濃いキャラになったと思います。オマージュ元には正直負けていると思いますが・・。
新作、今は出し尽くした感があるのですが、何か妄想する時が来たらその時に。
ありがとうございます。
元々好きな作品だったので、改稿版も面白かったです。
変更点は気づかなかったところもあったので、まとめてもらい助かりました。
ありがとうございます!
初期版も読んでくださっていたようで嬉しいです。
変更点は本当に少しだったのですが、
ちょっと直したいなと思っていた部分でした。
改稿版も読んでくださってありがとうございました。
50話は改稿版のエピソードなんですね。これがあることで、深く余韻が続きます。ありがとう。
感想をありがとうございます。
はい、50話は改稿版のエピソードとなります。