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本編
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レオンの教育係りには、レオンがとある令嬢へ罪人に対するような書簡を送り、内々で相談された事で発覚した事を報せ、レオンの教育の見直しと、教師の入れ替え、再教育の際に必ず意味を理解しているのかを確認した上で先に進むようにして欲しいと伝える。
そして、レオンの再教育は、休みを年明けの二日間のみにして、学院に戻る日まで続けられる事になった。
そうして年越しのパーティーをする三日前程に、王宮では年越しのパーティーの準備も全て整い、政務も仕事納めとなった頃、誰かを探すバルトを見掛けたので、エドワルドが声を掛ける。
「バルト殿、この時期に王都にいるなんて珍しいですね。誰をお探しですか?」
「エドワルド殿!あの手紙の内容は本当なのですよね?!」
どうやらバルトの探し人は、エドワルドだったようだ。
手紙の内容と言われ、一瞬何の事だと思ってしまったが、そう言えば、リラの所にいる双子の事を手紙に書いたなと直ぐに思い出す。レオンの騒動で、すっかり忘れていたが、普段王都で年末を過ごす事のあまり無いバルトが王都に来た理由は、アイザーク族の双子の存在を確認する事だったようだ。
「双子はエヴァンス邸に居ますよ。ジルギリス殿が帰還されていますが、今はレオンの所で教育中なので、夕刻までお待ち頂けますか?双子達はバルト殿に会うと言っていましたが、約束を取り付けるにしても、ジルギリス殿に声を掛けた方が断然良いですからね」
「勿論です!それで、その双子とはどんな子達ですか?」
キラキラとした子供のような瞳をエドワルドに向けてくるバルトに、エドワルドは答える。
「双子達は共通語が苦手なようで、聞き取りは出来ていますが、喋るとなると、二言三言の片言になりますね。その代わりアイザーク語ではスラスラと喋ってくれますよ。その為貴族の礼儀やマナーは大目に見てあげて下さい」
「ああ、本来ならば人里に下りて来る事はあまり無いからね。それは仕方の無い事だよ」
「男女の双子ですが、とても息の合った双子です。もう少し成長すれば、見分け易くなるかも知れませんが、今はまだ、それ程の差異は有りませんね。服装は普通の服なので、他の子達と見分けは付かないかと思いますが、元気な子達です」
「そうか。会うのが楽しみだなぁ」
アイザーク族と会って話してみたかったとずっと思っていたバルトが嬉しそうだ。
「だが、何故エヴァンス家にいるのだろう?」
「詳しくは私も聞いていませんが、二人共、リラ嬢を心底慕っているようですよ。リラ嬢に忠誠を誓っているそうですから」
そして、レオンの再教育は、休みを年明けの二日間のみにして、学院に戻る日まで続けられる事になった。
そうして年越しのパーティーをする三日前程に、王宮では年越しのパーティーの準備も全て整い、政務も仕事納めとなった頃、誰かを探すバルトを見掛けたので、エドワルドが声を掛ける。
「バルト殿、この時期に王都にいるなんて珍しいですね。誰をお探しですか?」
「エドワルド殿!あの手紙の内容は本当なのですよね?!」
どうやらバルトの探し人は、エドワルドだったようだ。
手紙の内容と言われ、一瞬何の事だと思ってしまったが、そう言えば、リラの所にいる双子の事を手紙に書いたなと直ぐに思い出す。レオンの騒動で、すっかり忘れていたが、普段王都で年末を過ごす事のあまり無いバルトが王都に来た理由は、アイザーク族の双子の存在を確認する事だったようだ。
「双子はエヴァンス邸に居ますよ。ジルギリス殿が帰還されていますが、今はレオンの所で教育中なので、夕刻までお待ち頂けますか?双子達はバルト殿に会うと言っていましたが、約束を取り付けるにしても、ジルギリス殿に声を掛けた方が断然良いですからね」
「勿論です!それで、その双子とはどんな子達ですか?」
キラキラとした子供のような瞳をエドワルドに向けてくるバルトに、エドワルドは答える。
「双子達は共通語が苦手なようで、聞き取りは出来ていますが、喋るとなると、二言三言の片言になりますね。その代わりアイザーク語ではスラスラと喋ってくれますよ。その為貴族の礼儀やマナーは大目に見てあげて下さい」
「ああ、本来ならば人里に下りて来る事はあまり無いからね。それは仕方の無い事だよ」
「男女の双子ですが、とても息の合った双子です。もう少し成長すれば、見分け易くなるかも知れませんが、今はまだ、それ程の差異は有りませんね。服装は普通の服なので、他の子達と見分けは付かないかと思いますが、元気な子達です」
「そうか。会うのが楽しみだなぁ」
アイザーク族と会って話してみたかったとずっと思っていたバルトが嬉しそうだ。
「だが、何故エヴァンス家にいるのだろう?」
「詳しくは私も聞いていませんが、二人共、リラ嬢を心底慕っているようですよ。リラ嬢に忠誠を誓っているそうですから」
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