出会いと別れと復讐と

カザハナ

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 カルラはエンヤの問いを無視し、どれを食べるか決める。


「あたしは決まったわ。この、クリームパスタと彩りサラダにする」

「……だけ?」


 驚いた顔でヒューリーが聞き返す。


「だけよ」

「いや、でもお嬢、朝そんなに食べてなかったよね?」

「食べてたじゃない。食べ物探しの時に全種類を食べてたでしょ」

「それだってーー」

「そういえばそんな事言ってたな。どれだけ食い意地が張ってるんだか」


 エンヤは蔑みながら言うが、カルラは当然聞き流す。あまりにエンヤが悪し様に言うので、ヒューリーが訂正する。


「お嬢は朝食の分を合わせても、エンヤの半分すら食べてないよ。食べ物探してた時も、一口で食べれないような物は全部僕に回してきたんだから」

「回し食いしたみたいに言わないでくれる?ちゃんと切り分けて渡したじゃない」


 ヒューリーの言葉が聞こえた周辺に座っている女性達の視線の強さに、カルラは即座に言い返す。

 (紛らわしい言い方しないでよ!ただでさえ聞き耳立ててる周囲の視線が痛いんだから!)

 明らかに、何あの子!何であんな子が美形に囲まれてるのよ!さっさと席外しなさい!と言わんばかりの視線がビシバシとカルラに向けて飛んでくる。カルラとしては、非常に不本意極まりないのだが、女性達は知るよしもない。

 (だから嫌なのよ!一人だろうと嫌だってのに、三人もいるなんて!!私の日常を返せ!神経るわぁ~~~!!)

 カルラの心情なんて、全く気付かず会話は続く。


「そもそもお嬢は少食過ぎる。もっと食べなきゃ大きくなれないよ?」

「エンヤの半分以下の量ですか。それは確かに少ないですね。カルラさん、遠慮は要りませんよ?しっかり食べて下さいね」


 ザアイの美声にうっとりする女性達だが、更にカルラへの視線がキツくなる。ザアイが名前を呼んだからに他ならない。

 (だ~か~らぁっ、私が妬まれる原因を量産するなっての!この敵意がティファに向かなかったのは良いけど、こっちにも向けないようにちょっとは対処しなさいよ!ってか、普段こんな調子でティファに構ってんじゃないでしょうね?女の嫉妬は性質たちが悪いのよ?喩え相手が自分より綺麗だろうと可愛かろうと、敵と見なせば容赦ないんだから!)

 そもそも、大食いの男が食べる量と比べる事自体間違っているのだが、ティファも相当食べる為、彼等の中ではティファが普通との誤認でしかない認識しか持ってない。その為、心配されているが、カルラにとってはいい迷惑でしかないのだ。
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