出会いと別れと復讐と

カザハナ

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 ティファの食事に付き合うだけならともかく、好きでもない、どころか関わりたくない男三人のいる食事風景に最後まで付き合う義理もないと、自分の分を食べ終わると直ぐに席を立つ。

 そもそもティファがいるから付き合っただけの事。でなければ、たとえ奢りだろうとカルラは辞退しただろう。


「じゃあ、また、宿で会おうねティファ。お兄さん達もご馳走さまでした!」


 血縁関係にあるかどうかは知らないが、兄妹という印象を付ければ、ティファに対する敵意が少しでも緩和される事だろうと、敢えてお兄さんと呼ぶ。エンヤは物凄く嫌そうな顔してたけど。

 呼び止められる前にさっさと店から出ると、付けて来られる気配を感じる。

 (ああ、これは……)


「ちょっといいかしら?!」


 振り返れば、先程店内にいたっぽい女性達が数人、カルラの背後に迫って来た。


「何か?」


 カルラが首を傾げれば、女性達の視線がキツい物になる。


「どういう知り合いかは知らないけど、あなたみたいな子供が、彼等のような人達のそばにいない方がいいんじゃない?」

「そうよ!迷惑になるだけだわ」


 その場にいる女性達が一斉に頷く。

 つまりは近付くなと。それはカルラにとっても好都合だ。


「そうよね。あたしもそう思うわ。あたしが仲良くしたいのは、彼等じゃなくて妹の方なの。あたし、弟がいたんだけど女姉妹にも憧れてて。彼女、大好きな死んだ弟に似た行動するから余計に可愛く思えて。彼女もあたしになついてくれてるから嬉しいんだけど、彼等には興味ないのよ。だから、彼等との間にあなた達が入ってくれると、あたしも嬉しいんだけどなぁ。何よりお似合いだし」


 にっこりと笑顔を向けるカルラ。カルラの興味ない宣言にキョトンとするが、間に入ってとの言葉に色めき立つ女性達。


「ほっ、本当に良いのね?間に入って」

「どうぞどうぞ。ああ、安いお店とか、オススメのお店教えてもらえるかな?そうすればあたしも彼等に、街を案内してもらったのって言えるから」

「勿論よ!その代わり、絶対紹介してよね!」

「ええ。勿論」


 これで彼等の相手をせずに済めば良いんだけどなぁ、と淡い期待をいだくカルラ。とはいえ、ティファと守護者達を引き離そうと思っている訳ではないので、近くにいる事に変わりはないのだが、それでも敵意が拡散する方が、ティファに向く敵意も減るから良しとする。
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