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「お前がとやかく言うな!」
エンヤはそう言うが、カルラとしては見過ごせない。そういった特別扱いが、他の女性達の敵意を買う事にもなるからだ。
「なら、ティファに聞くわ。ティファ、自分で歩く?それともそのまま抱き上げられて行く?あたしとしてはティファと一緒に歩きたいんだけど。ティファはどうしたい?」
カルラの言葉を聞いたティファはエンヤに下ろすよう手振りで示す。
「ティファは歩き慣れてないんだ、無理をする必要はない!」
「ティファは歩きたいそうよ。あなたこそ、ティファの邪魔をしないで。ティファにだって意思があるんだから。もし明日、動けないってなったとしても、その時担いで上げれば良いじゃない。何か問題でもあるの?」
「ティファをお前と一緒にするな!」
「ねぇ、本当に旅をする気あるの?あたし、これ以上あなた達と関わりたくないんだけど。次の道で別れましょう。ごめんね、ティファ。あなたとは一緒にいたいけど、こんな大人の面倒見切れない」
ティファの顔色が悪くなるが、ここは見ない事にする。
「お嬢?!」
「カルラさん?!」
「だって、子供に体力付けさせないって、旅をする気ないでしょ。あたしは気楽な旅をしてる訳じゃないの。金持ちの道楽に付き合う気はないわ。買ってもらった食材は、次の分かれ道で全部調理してあげる。それで良いわよね?」
「良くないよ!お嬢、考え直して!エンヤ、いい加減にしろよ!ティファが泣きそうになってるだろ!」
「カルラさん、聞いて下さい!ティファは普通の子供ではないのです!」
「おい、ザアイ!!」
「だから何?特別扱いしろと?ねぇ、何か勘違いしてない?あたしにとって、ティファはティファなの。それ以上でもなければそれ以下でもないわ。喩えティファが王の子供だろうと何だろうとよ。特別扱いする気は無いわ。もし、それがお望みなら、他を当たって」
カルラの言葉にティファがエンヤの腕から無理矢理逃れ、カルラに抱き付く。カルラが良いと言うように。
そして、カルラの言葉で守護者達は、ティファがカルラになつく理由がそれなのかと、何となく気付いてしまう。
特別扱いしない人。それは普通、神の愛し子であるティファには縁の無い人であり、そう言い切るカルラが本心であるのだと、ティファが見抜いているからこそ、これ程になついたという事だ。
ザアイがティファの正体を話した所で、言いくるめる材料にはならない事を、ザアイは気付いてしまった。
奥の手が使えない。それは何としてでも手に入れたい人材であり、もっとも入手し難い人材だった。
エンヤはそう言うが、カルラとしては見過ごせない。そういった特別扱いが、他の女性達の敵意を買う事にもなるからだ。
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カルラの言葉を聞いたティファはエンヤに下ろすよう手振りで示す。
「ティファは歩き慣れてないんだ、無理をする必要はない!」
「ティファは歩きたいそうよ。あなたこそ、ティファの邪魔をしないで。ティファにだって意思があるんだから。もし明日、動けないってなったとしても、その時担いで上げれば良いじゃない。何か問題でもあるの?」
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「お嬢?!」
「カルラさん?!」
「だって、子供に体力付けさせないって、旅をする気ないでしょ。あたしは気楽な旅をしてる訳じゃないの。金持ちの道楽に付き合う気はないわ。買ってもらった食材は、次の分かれ道で全部調理してあげる。それで良いわよね?」
「良くないよ!お嬢、考え直して!エンヤ、いい加減にしろよ!ティファが泣きそうになってるだろ!」
「カルラさん、聞いて下さい!ティファは普通の子供ではないのです!」
「おい、ザアイ!!」
「だから何?特別扱いしろと?ねぇ、何か勘違いしてない?あたしにとって、ティファはティファなの。それ以上でもなければそれ以下でもないわ。喩えティファが王の子供だろうと何だろうとよ。特別扱いする気は無いわ。もし、それがお望みなら、他を当たって」
カルラの言葉にティファがエンヤの腕から無理矢理逃れ、カルラに抱き付く。カルラが良いと言うように。
そして、カルラの言葉で守護者達は、ティファがカルラになつく理由がそれなのかと、何となく気付いてしまう。
特別扱いしない人。それは普通、神の愛し子であるティファには縁の無い人であり、そう言い切るカルラが本心であるのだと、ティファが見抜いているからこそ、これ程になついたという事だ。
ザアイがティファの正体を話した所で、言いくるめる材料にはならない事を、ザアイは気付いてしまった。
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