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食事処に入り、一通り注文を済ませるカルラ達。
守護者やティファも、盛り合わせ以外に各々のセット料理を頼み、料理を待つ。ただ、カルラはセット料理だと量が多い為、一品料理を頼んだが。
暫くして料理が運ばれて来たので、食べる事にした。
カルラは一口食べて、思わず目を細め、守護者やティファの様子をこっそりと窺う。
(ああ、成程?彼等は気付いてないって訳ね。こいつ等、一体どこ見てんのかしら……)
カルラがティファに話し掛ける。
「ティファ、それ、どんな味?少しだけ味見させてね」
ティファが頷くなり首を振るなりする前に、カルラはティファの皿から一口料理を貰う。勿論、首を横に振られた所で貰う気でいるが。
「おいっ!それはティファのだろ!何お前が横取りしてんだ!!」
エンヤが喚くのを無視し、咀嚼する。
(ああ、やっぱりね)
「ティファ、ちょっと待っててね。どうやら手違いがあったようだから、持って行って来るわ。皆もここで待ってて。そうだ、ティファ、この荷物を盗られないよう見張ってて」
「え、お嬢?」
ヒューリーが声を掛けて来るが、それも無視し、相手に気付かれないよう、また、気付かれても止められない距離を見計らいながら、テーブルからティファと自分の料理を持ち、奥へと進む。
量としては多く、持ち運び難いが、家の手伝いをしていたカルラにとっては大した事ではない。
「あの、お嬢さん?ここは関係者以外は入っちゃいけない場所だよ」
カルラが目指したのは、この店のキッチンであり、持って来た者よりも上に当たる人がいるであろう場所。本来なら、客が入って良い場所ではないが、理由が理由なので事情を話す。
「ああ、ごめんなさい。手違いで、ブルームバムの実が入ってるようなの。取り替えて貰えるかしら?」
ブルームバムとは、本来色付けに使う物だが、実だけでは物凄く不味く、とある果物を使い甘くする事で、その味を変えて食べる事が出来る物。デザートや菓子に使用する事はあっても、普通の料理には使わない物だ。
「は?まさか、そんな筈は……」
「そう思うならどうぞ食べて確認して。それともこの店は、客にこんな物を出す気なの?」
「……失礼します」
男は、カルラが持って来た物を一口掬って咀嚼する。
「これは……」
「ちょっとあなた、何やってるのよ!」
「因みに、これを運んで来たのは彼女だから。何って、抗議だけど?食べ物が不味すぎるもの。作った本人か、店の上役が知るべきでしょう?味がおかしいって。でないと、何が原因で客が入らなくなるか、分からないじゃない」
カルラは堂々と言い切り、男の様子を窺う。その男は静かに、だが確実に怒りの籠った眼差しで後から現れた女を見ていた。
守護者やティファも、盛り合わせ以外に各々のセット料理を頼み、料理を待つ。ただ、カルラはセット料理だと量が多い為、一品料理を頼んだが。
暫くして料理が運ばれて来たので、食べる事にした。
カルラは一口食べて、思わず目を細め、守護者やティファの様子をこっそりと窺う。
(ああ、成程?彼等は気付いてないって訳ね。こいつ等、一体どこ見てんのかしら……)
カルラがティファに話し掛ける。
「ティファ、それ、どんな味?少しだけ味見させてね」
ティファが頷くなり首を振るなりする前に、カルラはティファの皿から一口料理を貰う。勿論、首を横に振られた所で貰う気でいるが。
「おいっ!それはティファのだろ!何お前が横取りしてんだ!!」
エンヤが喚くのを無視し、咀嚼する。
(ああ、やっぱりね)
「ティファ、ちょっと待っててね。どうやら手違いがあったようだから、持って行って来るわ。皆もここで待ってて。そうだ、ティファ、この荷物を盗られないよう見張ってて」
「え、お嬢?」
ヒューリーが声を掛けて来るが、それも無視し、相手に気付かれないよう、また、気付かれても止められない距離を見計らいながら、テーブルからティファと自分の料理を持ち、奥へと進む。
量としては多く、持ち運び難いが、家の手伝いをしていたカルラにとっては大した事ではない。
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「ああ、ごめんなさい。手違いで、ブルームバムの実が入ってるようなの。取り替えて貰えるかしら?」
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「は?まさか、そんな筈は……」
「そう思うならどうぞ食べて確認して。それともこの店は、客にこんな物を出す気なの?」
「……失礼します」
男は、カルラが持って来た物を一口掬って咀嚼する。
「これは……」
「ちょっとあなた、何やってるのよ!」
「因みに、これを運んで来たのは彼女だから。何って、抗議だけど?食べ物が不味すぎるもの。作った本人か、店の上役が知るべきでしょう?味がおかしいって。でないと、何が原因で客が入らなくなるか、分からないじゃない」
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