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カルラ達が街に入ろうと、門に近付けば、ゲートのような物が存在した。
カルラの目の前には、色鮮やかな魔力が溢れる。
街の者の説明では、あのゲートは犯罪者を判別する物だと言われる。
(ああ、そういう事)
本来魔力は目に見えない。その為、普通はそのまま鵜呑みにするしか無いのが現状だ。
このゲートは犯罪者だけでなく、高い魔力持ちを判別し、それを特定の機械に通報する物だった。
カルラはゲートを物珍しげに見る振りをして、近くに有る魔力を書き換えていく。
高い魔力持ちを判別すると書かれた魔力には、カルラが持つ膨大なデータベースの中に有る、研究所員達にだけ反応するように、書き換える。
書き換えると言っても、余計な動作はしない。目に見える魔力を強く意識して、見える視覚情報を脳内で削除し、そこに新たな項目を書き加えてやれば良いだけだ。
魔力その物に触れている方が消費魔力を節約出来る為、膨大な量の書き換えを行う時は、魔力の源に触れているだけに過ぎない。
普通の街の情報量や、多少魔力研究所の恩恵を受けている街の書き換えぐらいでは、大した情報量にならない為、多少の眠気は出てくるものの、カルラが倒れる程では無い。
研究所の場合、街とは比べ物にならない程の膨大な情報量を保有している上、カルラは時間を掛ける事無く短時間で書き換えをしている所為でも有る。
カルラからすれば、研究所に長居したくは無いと言う理由と、場所が場所だけに、いつ外から新しい研究員が来るか、分かった物では無いからだ。
そして、研究所員の中には、厄介な能力を持つ者も多い。
カルラのように、薬を投与し続けなければ生きて行けない能力者は、魔力研究所の言いなりになるしか無い。
喩え、カルラが能力者を敵に回したくないと思っていようと、相手は研究所の言いなりになるしか選択肢は無いと教え込まれて来たのだから、カルラの言葉に耳を傾ける物好きは、前に出会ったあの青年ぐらいだろう。
魔力研究所を敵に回すと言う事は、死を意味しているも同然だからだ。
彼等は加害者では無く被害者だ。
だからと言って、根気良く説得する気も、助け出そうとする気も無い。
そんな事に時間を使うぐらいなら、研究所を一つでも多く潰した方が、時間の節約にもなると思うからだ。
カルラの時間は、研究所を潰す度に、確実に寿命を縮めている。
それでも本拠地に乗り込んで、本部を潰す決心は揺らがない。
だからこそ、カルラの中で、ティファと共にこのまま旅を続けると言う選択肢は無いに等しい。
本拠地に近付けば近付く程に危険は増すのだから、自分の都合に可愛いティファを巻き込みたくは無いのだ。
(取り敢えず、ティファの魔力は高いようだから、魔力が原因で捕まる事は回避出来たわ。後は別行動して、研究員の姿になって、石ころ作りに励んでやるわ)
そうしてカルラ達はゲートを通り抜け、街中へと入ったのだった。
カルラの目の前には、色鮮やかな魔力が溢れる。
街の者の説明では、あのゲートは犯罪者を判別する物だと言われる。
(ああ、そういう事)
本来魔力は目に見えない。その為、普通はそのまま鵜呑みにするしか無いのが現状だ。
このゲートは犯罪者だけでなく、高い魔力持ちを判別し、それを特定の機械に通報する物だった。
カルラはゲートを物珍しげに見る振りをして、近くに有る魔力を書き換えていく。
高い魔力持ちを判別すると書かれた魔力には、カルラが持つ膨大なデータベースの中に有る、研究所員達にだけ反応するように、書き換える。
書き換えると言っても、余計な動作はしない。目に見える魔力を強く意識して、見える視覚情報を脳内で削除し、そこに新たな項目を書き加えてやれば良いだけだ。
魔力その物に触れている方が消費魔力を節約出来る為、膨大な量の書き換えを行う時は、魔力の源に触れているだけに過ぎない。
普通の街の情報量や、多少魔力研究所の恩恵を受けている街の書き換えぐらいでは、大した情報量にならない為、多少の眠気は出てくるものの、カルラが倒れる程では無い。
研究所の場合、街とは比べ物にならない程の膨大な情報量を保有している上、カルラは時間を掛ける事無く短時間で書き換えをしている所為でも有る。
カルラからすれば、研究所に長居したくは無いと言う理由と、場所が場所だけに、いつ外から新しい研究員が来るか、分かった物では無いからだ。
そして、研究所員の中には、厄介な能力を持つ者も多い。
カルラのように、薬を投与し続けなければ生きて行けない能力者は、魔力研究所の言いなりになるしか無い。
喩え、カルラが能力者を敵に回したくないと思っていようと、相手は研究所の言いなりになるしか選択肢は無いと教え込まれて来たのだから、カルラの言葉に耳を傾ける物好きは、前に出会ったあの青年ぐらいだろう。
魔力研究所を敵に回すと言う事は、死を意味しているも同然だからだ。
彼等は加害者では無く被害者だ。
だからと言って、根気良く説得する気も、助け出そうとする気も無い。
そんな事に時間を使うぐらいなら、研究所を一つでも多く潰した方が、時間の節約にもなると思うからだ。
カルラの時間は、研究所を潰す度に、確実に寿命を縮めている。
それでも本拠地に乗り込んで、本部を潰す決心は揺らがない。
だからこそ、カルラの中で、ティファと共にこのまま旅を続けると言う選択肢は無いに等しい。
本拠地に近付けば近付く程に危険は増すのだから、自分の都合に可愛いティファを巻き込みたくは無いのだ。
(取り敢えず、ティファの魔力は高いようだから、魔力が原因で捕まる事は回避出来たわ。後は別行動して、研究員の姿になって、石ころ作りに励んでやるわ)
そうしてカルラ達はゲートを通り抜け、街中へと入ったのだった。
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