出会いと別れと復讐と

カザハナ

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 翌朝の早朝、他の皆がまだ寝ている時に、カルラは音を立てずに一人で荷物を整え、そのままソッとその場を離れる。

 極力気配を消して暫く歩き、野営地から全く見えない距離までくる。と、その時、カルラの背後から声が掛けられる。


「どこまで行く気?お嬢」


 ピタリと足を止め、カルラが振り向く。少し離れた場所に赤い髪のヒューリーがいた。

 (まぁ、このままバックレられるとは思っていなかったけどね)


「朝食になりそうな物を見付けたら戻るわよ。今の時期、探せば色々あるもの」

「一人じゃ危ないよ。何で声掛けなかったの?」

「起こすのも悪いし。わざわざ朝から噛み付かれたくないわよ」

「じゃあ、何で荷物まで持ってるのかな?」

「自分の荷物を預けて置ける程、あなた達の事を信用したりしてないわ。これはあたしの全財産があるのよ」


 カルラはそう言って、ヒューリーを背に再び歩き出すと、ヒューリーがカルラとの距離を詰めて来た。


「一緒に行くよ。お嬢に何かあったら大変だからね」


 (監視されてるみたいで嫌だけど、この際荷物持ちが付いて来たと思った方が良さそうね。どうせ食材の大半は彼等が食べる事になるんだろうし)

 カルラは二人で木々の中を散策し、他愛のない話をしながら食べれる木の実や果物を見付け、ヒューリーに持てるだけ持たせ、ティファ達のいる場所へと戻る事にした。


「カルラさん、ヒューリー。どこに行っていたんです?私もティファも心配しましたよ」

「ザアイ!お嬢が凄いよ!食べれる物と食べれない物の見分けが出来て、色々と次々見付けてくれた。これ、全部食べれるんだってさ!」

「朝食に保存食だけなんて物足りないもの。あたしにとっては当然の知識よ」


 (一応生でも美味しく食べられる物を厳選したんだから。これなら別れた後でもティファが食べていけるもの)

 カルラにとっては男達の為ではなくティファの為だ。美形の男なんぞ放って置いても死にはしない。寧ろ、カルラにとっては害のある者でしかないという認識だ。


「本当に食べれるかどうか分からないだろう?ヒューリーが追って行かなければ何を仕出かしていたかも分からないんだ。信用するな」

「え、食べれるよ。お嬢自ら僕の前で食べた後、僕も味見で食べてるから。どれも美味しかったよ」

「お前、毒があったらどうする気だ!」

「お嬢が先に毒見してるのに?エンヤはどうしてお嬢をそんなに敵視するのかなぁ」
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