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リシュリー㉘
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「下賤な平民の分際でエルンスト伯爵閣下を侮辱するとは……阿婆擦れがいい気になりおって……!」
「なっ!」
キャメル氏の暴言にマイラさんが顔色を変える。
(自分を阿婆擦れと呼ぶ奴の所になんて、誰が嫁ぐかっ!)
「申し訳ありませんがお帰り下さい。出口はあちらです」
私は完全に頭に血が上っていた。
貴族がどれだけ偉いんだか知らないが、少なくとも此処まで私を生かしてくれたのは貴族じゃない。一人で心細い時、職が見つからずに呆然としていた時――手を差し伸べてくれたのは、目の前のこの失礼な男――恐らくその主たちも――が馬鹿にしてきた市井の人々だ。
強引に追い立てて、男を追い出す。デイブさんや商会の皆が笑顔で働くこの場所に、この不快な男がこれ以上滞在することが我慢ならなかった。
「ふんッ! いつまでその虚勢が持つか見ものだな、この無礼者がッ! 貴族に楯突いたことを後悔するがいい!」
去り際、此方を憎々し気に睨みつけ悪態をつきながらキャメル氏は帰って行った。
■■■■■■
「申し訳ありませんでしたッ!!!」
キャメル氏の訪問から約三時間――戻ってきたデイブさんの前で、床に額をつけんばかりの勢いで私は頭を下げていた。
真っ青になりながらも私に代わって事情説明を買って出てくれたマイラさんまで何故か一緒に頭を下げてくれている。
あの後、とてもエレノアと遊べる様な状態じゃなくて、両親に頼んでエレノアを代わりにみてもらっている。
「マイラさんは何も悪くありません! マイラさんには絶対に迂闊な行動はしないようにと釘をさされていたのに、私が一人でカッとなってしまいました。本当に申し訳ありません……」
あのキャメル氏がムカつく男なのは間違いなかったが、私の態度は身分差という絶対的優位にある立場の人間に取るべき態度ではなかった。後でマイラさんに聞いたところ、ただの平民が伯爵様の側仕えになるというのは殆ど無く、恐らくあのキャメル氏も自身が爵位持ちか、少なくとも貴族家の生まれであろう、ということだった。
その昔――私の両親がまだ幼かった頃に比べると、現在は貴族と平民の差は格段に縮まっており、法を犯せば貴族でも平民と同じ様に罰せられる。
だが、それでもまだ身分差というのは如実に存在しているわけで――キャメル氏へ私の取った態度は貴族を中傷したとして、最悪牢屋に入れられてもおかしくなかった。
冷静になった私は自分の仕出かしたことに蒼くなった。
あんな風に貴族に盾突いて、無事で済むとは思えない。
私一人に害があるだけなら仕方無いと受け入れられるが、キャメル氏のあの様子ではきっとこの商会にも何かしてくる可能性が高い。
(私はなんてことを………!)
どうしてもっと考えて行動しなかったのか。
床のカーペットを見詰めながら後悔に押し潰されそうだ。
「リリーちゃん、マイラも、顔を上げて。俺は別に怒ってないよ」
「で、でもっ」
「いや、やっぱり怒ってはいるかな。君たちにじゃない。その場にいなかった自分と、侮辱された君たちに今こんな風に謝罪させてしまっていることに」
「デイブさん……」
取り敢えず状況を確認させて、と言うデイブさんにもう一度最初から詳しく話す。話を聞いたデイブさんは「うーん」と唸りながら暫くの間黙り込んでしまった。
沈黙が痛い。思わず隣のマイラさんに視線を送ると、黙って首を振られた。
「……伯爵は、リリーちゃんのスキルを正確に知っていたんだね?」
「あー……正確に、かどうかは分かりません。はっきり明言はしていなかったと思います」
マイラさんが答える。
確かに、キャメル氏は『スキルを酷使されていると聞いて』とぬかしてはいたが、はっきり<腐敗>スキルだとは言っていなかった気がする。
「そうか。じゃあ恐らくリリーちゃんのスキルを正確には把握していないのかもね。リリーちゃんには失礼な言い方になっちゃうけど、本気で妻として家に迎えたいのであればきちんと使者を立てて、手順を踏んで求婚する筈だよ。いきなり代理の者を向かわせて結婚を強要するようなことはしない。それは相手が平民でも貴族でも同じことだ」
それはそうですよね、って感想しかない。
結婚相手の前に一度も顔を見せずに求婚なんて馬鹿げていると、私でも分かる。
「多分、うちの商会が急速に売上を伸ばしてることに目をつけ嗅ぎ回り始めた所、リリーちゃんのスキルの存在に勘付いたんだろう。金になると踏んだんだろうね。わざわざ第三夫人なんて尤もらしく提示してきたのは、単純にリリーちゃんが引き抜きに応じないと思ったのか、それかまともに賃金を払うのを厭ったのか……」
デイブさんの言葉に、私もマイラさんも真っ青になった。
薄々気付いていたけれど、向こうの目的は表向きは第三夫人という肩書きだけを与え、内情は私を奴隷のように使い潰す算段なのだろう。
キャメル氏の振る舞いは、平民など何をしようが、どうなろうがどうでもいい存在で、生殺与奪の権利は自分たち貴族にある、という考えが透けて見えていた。そんな人間の元に行かざるを得なくなったら……考えるだけでゾッとする。
「これはあくまで推測だけど」と、そう前置きしてデイブさんが話してくれた。今回の求婚は金と他家とのパイプ両方を得ようという考えからではないか、という。
なんでも、エルンスト伯爵領というのは元々比較的温暖な気候と豊富な水源があることから、代々農業が盛んだったらしい。王都と国境のちょうど中間辺りに位置することもあり、最盛期は王国のパントリーなんて呼ばれた時期もあるそうだ。財政状況も豊かで、建国初期から続く名門として有名だったが、それも先々代までの話。
先々代の伯爵様は大変な浪費家で、これまでの当主のように領地や領民に得た利益を還元するより、自分の遊興に使ってしまった。結果、未曾有の大雨に見舞われ堤防は破壊、川の氾濫で多くの人や物が流され大変な被害を被った。
そこで目が醒めれば良かったが、残念ながら当主は見てみぬ振りを続け領民は青色吐息。財産を失った多くの民が領外に逃げだした。
そこから有効な手立てを打てず、苦しい状況が現在まで続いているという。
更に先々代から当主の座を引き継いだ先代、そして現当主は先々代同様の浪費癖の持ち主。名門とは名ばかりで、貴族社会ではハリボテ伯爵家と噂されているとか。
「そ、それで私にスキルで復興を手伝わせよう、ということですか?」
「うーん、恐らく。俺の記憶が確かなら、現当主の正妻――この場合、第一夫人だね――は持参金目当てで雇った子爵家の娘なんだけど、子爵家はこの国でもかなり大きい商会を持ってるんだよね。リリーちゃんからうちの商品の製造法や技術なんかを聞き出して商売に繋げる気と考えるのが自然かな」
ちなみに第二夫人というのは現当主の伯爵様が学生時代から囲っている平民の愛人らしい。流石に格下とはいえ子爵令嬢より上の立場に置くわけにはいかず、名目上は第二夫人と名乗っているが、実際は社交界で堂々と伯爵家の女主人として振る舞っているらしい。
………魔境か。
「うちに来た側仕えとやらは、エレノアも養子にする、っていったんだろう? 多分それはリリーちゃんのついでで、調べてみたら器量良しの赤子が居ると知って欲が出たんだろう。養子でも今から貴族令嬢として教育し躾ければ、言い方は悪いけど駒としていくらでも使い道があるから」
もしエレノアが立派な――それこそ誰からも望まれるようになれば、有益な家門に嫁がせ伯爵家の再興に繋げれば良し。
教育が上手くいかなくても、器量さえ良ければ金と引き換えに欲しがる男はいくらでもいる。最悪、娼婦として売ったっていい。何の血の繋がりもないのだから伯爵の胸が痛むことはない。
「最悪……」
「反吐が出ますね」
思わずこぼした私の横で、マイラさんも眉を顰めている。
「あの、これからどうしたらいいんでしょう……? あの様子だと何かしてきそうな感じでしたが」
「一応俺の方で少し動いてみるよ。今話したのはあくまで俺の推測だから、もう少し情報を集めないと……。取り敢えず、今は様子を見よう。念の為リリーちゃんとエレノアはワイナリーの外へ出ない方がいいかな。どうしても出かける場合は必ず誰かと一緒に行動すること。いいね?」
不安な気持ちを抱えながらも、なんとか頷く。
「大丈夫。この商会に勤める皆は、俺の家族だからね。手出しはさせないよ」
途方に暮れる私たちを安心させるように、デイブさんが微笑んだ。その微笑みがいつもよりぎこちないのは明らかだったが、私もマイラさんも黙って頷いた。
「なっ!」
キャメル氏の暴言にマイラさんが顔色を変える。
(自分を阿婆擦れと呼ぶ奴の所になんて、誰が嫁ぐかっ!)
「申し訳ありませんがお帰り下さい。出口はあちらです」
私は完全に頭に血が上っていた。
貴族がどれだけ偉いんだか知らないが、少なくとも此処まで私を生かしてくれたのは貴族じゃない。一人で心細い時、職が見つからずに呆然としていた時――手を差し伸べてくれたのは、目の前のこの失礼な男――恐らくその主たちも――が馬鹿にしてきた市井の人々だ。
強引に追い立てて、男を追い出す。デイブさんや商会の皆が笑顔で働くこの場所に、この不快な男がこれ以上滞在することが我慢ならなかった。
「ふんッ! いつまでその虚勢が持つか見ものだな、この無礼者がッ! 貴族に楯突いたことを後悔するがいい!」
去り際、此方を憎々し気に睨みつけ悪態をつきながらキャメル氏は帰って行った。
■■■■■■
「申し訳ありませんでしたッ!!!」
キャメル氏の訪問から約三時間――戻ってきたデイブさんの前で、床に額をつけんばかりの勢いで私は頭を下げていた。
真っ青になりながらも私に代わって事情説明を買って出てくれたマイラさんまで何故か一緒に頭を下げてくれている。
あの後、とてもエレノアと遊べる様な状態じゃなくて、両親に頼んでエレノアを代わりにみてもらっている。
「マイラさんは何も悪くありません! マイラさんには絶対に迂闊な行動はしないようにと釘をさされていたのに、私が一人でカッとなってしまいました。本当に申し訳ありません……」
あのキャメル氏がムカつく男なのは間違いなかったが、私の態度は身分差という絶対的優位にある立場の人間に取るべき態度ではなかった。後でマイラさんに聞いたところ、ただの平民が伯爵様の側仕えになるというのは殆ど無く、恐らくあのキャメル氏も自身が爵位持ちか、少なくとも貴族家の生まれであろう、ということだった。
その昔――私の両親がまだ幼かった頃に比べると、現在は貴族と平民の差は格段に縮まっており、法を犯せば貴族でも平民と同じ様に罰せられる。
だが、それでもまだ身分差というのは如実に存在しているわけで――キャメル氏へ私の取った態度は貴族を中傷したとして、最悪牢屋に入れられてもおかしくなかった。
冷静になった私は自分の仕出かしたことに蒼くなった。
あんな風に貴族に盾突いて、無事で済むとは思えない。
私一人に害があるだけなら仕方無いと受け入れられるが、キャメル氏のあの様子ではきっとこの商会にも何かしてくる可能性が高い。
(私はなんてことを………!)
どうしてもっと考えて行動しなかったのか。
床のカーペットを見詰めながら後悔に押し潰されそうだ。
「リリーちゃん、マイラも、顔を上げて。俺は別に怒ってないよ」
「で、でもっ」
「いや、やっぱり怒ってはいるかな。君たちにじゃない。その場にいなかった自分と、侮辱された君たちに今こんな風に謝罪させてしまっていることに」
「デイブさん……」
取り敢えず状況を確認させて、と言うデイブさんにもう一度最初から詳しく話す。話を聞いたデイブさんは「うーん」と唸りながら暫くの間黙り込んでしまった。
沈黙が痛い。思わず隣のマイラさんに視線を送ると、黙って首を振られた。
「……伯爵は、リリーちゃんのスキルを正確に知っていたんだね?」
「あー……正確に、かどうかは分かりません。はっきり明言はしていなかったと思います」
マイラさんが答える。
確かに、キャメル氏は『スキルを酷使されていると聞いて』とぬかしてはいたが、はっきり<腐敗>スキルだとは言っていなかった気がする。
「そうか。じゃあ恐らくリリーちゃんのスキルを正確には把握していないのかもね。リリーちゃんには失礼な言い方になっちゃうけど、本気で妻として家に迎えたいのであればきちんと使者を立てて、手順を踏んで求婚する筈だよ。いきなり代理の者を向かわせて結婚を強要するようなことはしない。それは相手が平民でも貴族でも同じことだ」
それはそうですよね、って感想しかない。
結婚相手の前に一度も顔を見せずに求婚なんて馬鹿げていると、私でも分かる。
「多分、うちの商会が急速に売上を伸ばしてることに目をつけ嗅ぎ回り始めた所、リリーちゃんのスキルの存在に勘付いたんだろう。金になると踏んだんだろうね。わざわざ第三夫人なんて尤もらしく提示してきたのは、単純にリリーちゃんが引き抜きに応じないと思ったのか、それかまともに賃金を払うのを厭ったのか……」
デイブさんの言葉に、私もマイラさんも真っ青になった。
薄々気付いていたけれど、向こうの目的は表向きは第三夫人という肩書きだけを与え、内情は私を奴隷のように使い潰す算段なのだろう。
キャメル氏の振る舞いは、平民など何をしようが、どうなろうがどうでもいい存在で、生殺与奪の権利は自分たち貴族にある、という考えが透けて見えていた。そんな人間の元に行かざるを得なくなったら……考えるだけでゾッとする。
「これはあくまで推測だけど」と、そう前置きしてデイブさんが話してくれた。今回の求婚は金と他家とのパイプ両方を得ようという考えからではないか、という。
なんでも、エルンスト伯爵領というのは元々比較的温暖な気候と豊富な水源があることから、代々農業が盛んだったらしい。王都と国境のちょうど中間辺りに位置することもあり、最盛期は王国のパントリーなんて呼ばれた時期もあるそうだ。財政状況も豊かで、建国初期から続く名門として有名だったが、それも先々代までの話。
先々代の伯爵様は大変な浪費家で、これまでの当主のように領地や領民に得た利益を還元するより、自分の遊興に使ってしまった。結果、未曾有の大雨に見舞われ堤防は破壊、川の氾濫で多くの人や物が流され大変な被害を被った。
そこで目が醒めれば良かったが、残念ながら当主は見てみぬ振りを続け領民は青色吐息。財産を失った多くの民が領外に逃げだした。
そこから有効な手立てを打てず、苦しい状況が現在まで続いているという。
更に先々代から当主の座を引き継いだ先代、そして現当主は先々代同様の浪費癖の持ち主。名門とは名ばかりで、貴族社会ではハリボテ伯爵家と噂されているとか。
「そ、それで私にスキルで復興を手伝わせよう、ということですか?」
「うーん、恐らく。俺の記憶が確かなら、現当主の正妻――この場合、第一夫人だね――は持参金目当てで雇った子爵家の娘なんだけど、子爵家はこの国でもかなり大きい商会を持ってるんだよね。リリーちゃんからうちの商品の製造法や技術なんかを聞き出して商売に繋げる気と考えるのが自然かな」
ちなみに第二夫人というのは現当主の伯爵様が学生時代から囲っている平民の愛人らしい。流石に格下とはいえ子爵令嬢より上の立場に置くわけにはいかず、名目上は第二夫人と名乗っているが、実際は社交界で堂々と伯爵家の女主人として振る舞っているらしい。
………魔境か。
「うちに来た側仕えとやらは、エレノアも養子にする、っていったんだろう? 多分それはリリーちゃんのついでで、調べてみたら器量良しの赤子が居ると知って欲が出たんだろう。養子でも今から貴族令嬢として教育し躾ければ、言い方は悪いけど駒としていくらでも使い道があるから」
もしエレノアが立派な――それこそ誰からも望まれるようになれば、有益な家門に嫁がせ伯爵家の再興に繋げれば良し。
教育が上手くいかなくても、器量さえ良ければ金と引き換えに欲しがる男はいくらでもいる。最悪、娼婦として売ったっていい。何の血の繋がりもないのだから伯爵の胸が痛むことはない。
「最悪……」
「反吐が出ますね」
思わずこぼした私の横で、マイラさんも眉を顰めている。
「あの、これからどうしたらいいんでしょう……? あの様子だと何かしてきそうな感じでしたが」
「一応俺の方で少し動いてみるよ。今話したのはあくまで俺の推測だから、もう少し情報を集めないと……。取り敢えず、今は様子を見よう。念の為リリーちゃんとエレノアはワイナリーの外へ出ない方がいいかな。どうしても出かける場合は必ず誰かと一緒に行動すること。いいね?」
不安な気持ちを抱えながらも、なんとか頷く。
「大丈夫。この商会に勤める皆は、俺の家族だからね。手出しはさせないよ」
途方に暮れる私たちを安心させるように、デイブさんが微笑んだ。その微笑みがいつもよりぎこちないのは明らかだったが、私もマイラさんも黙って頷いた。
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