ごめん、もう食べちゃった

埴輪

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ごー

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 苑子の部屋にはほとんど何もない。
 寝るためのベッドと箪笥と机が置かれているぐらいだ。
 無造作に散らばった洋服や雑誌だけが殺風景な部屋に色味をつけている。

「ごめんね。つまらない部屋で」

 なかなか部屋に入ってこない秋を振り返り、苑子は微笑んだ。
 散らかったままの掛布団と枕をどけて、軋むベッドの上へと腰かける。
 その際に揺れ動く短いスカートの端に秋は目を奪われた。

「ね。こっちに来てよ」

 くすくすと今だ突っ立たままの秋に苑子は意味深に微笑みかける。
 その手が無防備にベッドを叩き、秋を手招いた。

 ベッドに腰かける苑子がやけに輝いて見える。
 ベッドの上にいる恋人に興奮し、ごくんっと唾を呑み込もうとする。
 呑み込もうとして、秋は自分の口の中がからからだということに気づいた。
 口だけではなく喉もからからで、でも不思議と水が飲みたいと思わなかった。
 ただ、何かが欲しくて、食べたくて仕方がないという衝動が纏わりつく。
 その衝動が何か、知らないはずもない。

 率直に、秋は苑子に欲情していた。
 できれば、部屋に招かれたその瞬間に苑子の手首を掴み、その唇を奪って制服を乱し、胸や脚を舐めてしまいたかった。
 舐めて、思う存分苑子を喘がせて、それから、それから……

 安っぽいAVのような妄想が一機に頭を駆け抜け、秋は苑子が声をかけるまでの間に苑子の裸を想像し、そして勝手に中に出して共に果てるところまでを夢想していた。
 経験のない秋はお気に入りのセクシー女優の顔に苑子を置き換えて妄想していたのだ。
 はっと、現実の苑子の笑顔を見て途方もない罪悪感を感じたが、どうしても頭は勝手に乱れる苑子の姿を妄想してしまう。

 勝手に苑子の痴態を妄想し、妄想の中で犯している。
 そんな汚らわしい妄想と違い、現実の苑子はどこまでも優しく無防備に秋を手招いている。
 ちらっと見える太ももに、眩暈がした。
 まるで熱中症にでもかかったかのようだ。
 身体中の体温が上がり、このままでは蒸発してしまうと、本気で思った。

 もしも今苑子に秋が考えていること、頭の中で延々と流れる妄想を知られたら、秋はもう生きていられない自信があった。
 それと同時に理不尽な怒りも湧き上がる。
 こんなにも無防備に秋を部屋に招く苑子に対して。

 経験のない秋には分からない。
 苑子の意味深な行動全てが。
 誘っているのだろうか。
 それとも揶揄っているのだろうか。
 その境目が分からず、だからこそ秋は苦しかった。
 下手な期待をして拒絶されて軽蔑されたらと思うと、怖い。
 秋が未経験だと知ったら、苑子は呆れるかもしれない。

 そして、男慣れしたような苑子の行動全てに嫉妬している。
 その自覚は、まだない。
 今の秋はとにかく目の前にぶら下がる餌が本物か偽物か見極めるのに必死だ。
 見誤れば、きっとどん底に落ちる。
 冷静な判断を奪う自身の男としての欲望が今は邪魔だ。

 秋が必死に欲望と戦っているのを、壊れそうな理性で守ろうとしているものを、苑子は知っているのだろうか。

「おいで、秋くん」

 秋くん、と呼ぶ苑子の声は何よりも柔らかく甘い。
 惚れた弱味を抜きにしても、その声は魔法のように秋を支配してしまう。

 何も考えられなかった。
 さっきまで必死に抑えようとしていた、色んな葛藤がどうでもよくなる。

 心の準備とか、お付き合いの手順とか。
 秋の常識や理性など脆いものだ。

 だって、仕方がないではないか。
 秋は胸の内で言い訳をする。
 好きな彼女の家で、彼女の部屋で。
 ベッドの上から手招きされて、冷静でいれるはずがない。
 あんなにも甘く、名前を呼ばれたら。
 真っ白い、太ももを見せられたら。

 自制は持った方だ。
 まだ付き合ったばかりの二人には、そういう行為は早いと。
 本気で苑子のことが好きだからこそ、秋は自分の欲望を我慢し、慎重に行動しようと思っていた。
 期待していなかったのかと言えば嘘になる。
 それでも秋は少しでも年上の苑子に誠実で余裕のある男に見られたかった。
 がっつくような、簡単に言ってしまえば女慣れしていないことが丸わかりな自分を見せたくないという男のプライドがあった。
 自分の心臓の音が苑子に聞こえているのではないか、妄想が見透かされているのではないかという恐怖と戦いながら、秋は精いっぱい理性の糸を張り巡らせていたのだ。
 今にも千切れそうな、脆い糸を。

 だが、それはあっさり苑子の吐息で焼き尽くされた。

 おずおずとベッドの淵に腰かける秋に、苑子はゆったりとした動作で抱き着く。
 硬直するその肩に手をかけ、甘えるように背中に頭を擦りつける。
 背中越しに秋の動揺が伝わる。
 その心臓の音の早さと火照そうなほどの熱、服越しでも分かる大量の汗に苑子は目を細めてにんまりと笑った。
 俯き、なるべく苑子の方を見ないように床を見つめていた秋は気づかなかった。
 ただ、部屋に流れる気まずいような浮つくような空気に期待し、自制し、また期待する。
 その繰り返しだ。

 好きな子苑子とエッチがしたい。

 初めて本気で好きになった相手。
 告白して、恋人となり、次に何を望むのか。
 当たり前すぎる欲望に戸惑う秋は、どこまでもただ純粋に苑子に恋をしていた。

 そんな秋の耳元に生温かい吐息を当てながら、苑子は囁く。
 苑子は容赦がない。
 必死に何かに耐えるように踏ん張る秋。
 その最後の砦を壊すことに躊躇いなど一欠けらもない。
 分かりやすすぎる秋を落とすなど容易かった。
 一言囁けばいいのだ。
 秋の願望を肯定してやればいい。

 なんとも情緒のない、直接的で下品なことを。

「ねぇ…… シよ?」

 主語もない端的な言葉。
 でも、今時の男子高校生がその意味を履き違えるはずもなく。

「……ッ!?」

 ばっと、横を向き、苑子の顔を信じられないと言わんばかりに秋は凝視する。
 ふるふると拳を震わせ、必死に歯を食いしばる秋の顔はちょっと気を抜いたら笑ってしまいそうになるほど必死だ。
 さすがに、この場面で笑うと後が面倒だと分かっている苑子は内心のみで余裕のない彼氏の様子を揶揄する。
 もっともっと追い詰めてやりたいという嗜虐的な気持ちが芽生えたが、今はそれに蓋をした。
 そして、少しだけ後悔した。

 部屋に移らなければ良かったと、苑子はこのとき思ったのだ。
 あのままリビングで秋を誘惑し、自分の言葉や仕草一つで面白いぐらいに表情を変えるその姿を、もっと妹に見せてやれば良かった。
 三年間、その存在をまったく秋に意識されていなかった妹の雪子。
 可哀相な妹。
 あんなに一途に、わざわざ高校まで追いかけるほど秋に惚れていたというのに、当の本人にまったく相手にされていないのだ。

 それが、どうだ。

 雪子にまったく見向きもしなかった秋はあっさりと苑子に恋してしまった。
 直接話したこともない、ただ一目その姿を見た瞬間から苑子に心を奪われたという秋。
 これほど愉快で痛快なことはなく、苑子がそれを見逃すはずもない。
 まだ、雪子にはどういう経緯で秋と付き合うことになったかは言っていないが。
 明日になれば嫌でも学校に広まっているだろう。
 なんせ、苑子は目立つのだ。
 その妹である雪子がいくら地味に徹していようとも、苑子の妹である限り逃げられない。
 存分に、周りから嘘か本当かも分からない二人の馴れ初めを聴けばいい。
 聞かされればいい。

 せいぜい、悔しがり、思う存分苦しめ。



*


 直接的すぎる言葉にも秋は萎えるどころか興奮しているようだ。

「そ、そ、のこ、せんぱい……」
「私、もっと秋くんと仲良くなりたい」

 純情な男を誑かす悪女のような笑みを浮かべる。
 だが、秋の目にはひたすら可憐に見えるらしく、うっとりと愛し気に潤んでいた。
 その中にはどうしようもない欲があり、向けられる視線の熱さに苑子は優越感で胸が満たされるのを感じた。
 そんな中で苑子の視線はちらっと秋の下半身に向けられる。
 素直な下半身の様子に、吹き出さなかった自分を誰か褒めてほしい。

「……いや、かな?」

 わざとらしく尋ねる。

 テントを張る秋の股間部を見ながら、苑子はうっとりとした。
 苑子のリップが塗られた艶やかな唇から熱い吐息が漏れる度、秋の背中からぞくぞくするような興奮が駆け抜ける。
 それは脳を直撃し、息遣いは必然的に荒くなり、半ば酸欠状態になるのだ。

「い、嫌、じゃないで、す」

 嫌なはずがない。
 頭の中はずっと興奮と期待でピンク一色に染まっているのだ。

 理性がとろとろに溶かされていく。
 鼻を擽るせっけんの匂いと、その中に混じる苑子の体臭。
 五感が妙に冴えわたっている。
 部屋の中の様子や、苑子の背景はぼやっとしてるのに、間近で潤んだ瞳で見つめて来る苑子だけがそこから浮いている。
 苑子だけが、生々しいほど鮮烈に秋の目に映るのだ。

「秋くんと、気持ちいいことがしたい……」

 苑子の台詞がエコーがかかったように聞こえる。
 脳がその意味を理解する前に、ガチガチに固まった太ももをズボン越しに撫でられた。
 太ももの、内側を擽るようにして這う苑子の真っ白い手。
 紺色のズボンと白い手のコントラストが目に入り、そして嫌でも秋は自分の正直すぎる分身の状態に気づいてしまった。
 妄想していたときは、妄想に夢中で、リアルの肉体が実際にどういう反応をしていたのか気づく余裕がなかった。
 ずっと、無意識に目を逸らそうとしていたあらぬ所の熱。
 心臓の鼓動に合わせて、そこが脈打っている。
 痛いほどに張り詰めた、秋の下半身。

 苑子の手が秋のそこを撫でる。
 ぴくっと太ももが痙攣し、秋は目を見開いて苑子の顔を凝視した。

 苑子の行動が、信じられなかった。
 自分はまだ妄想の世界から抜け出せていないのかと本気で思うほど。

 だが、現実はどこまでも秋の想像を超えていく。
 輝くように眩しく見える苑子。
 その唇がとてもエロいと思った。

 エロい唇から、甘くて堪らない言葉が吐き出されるのを、秋はぼんやりと夢現で見ていた。

「えっち…… しよう?」

 大量の砂糖で脳髄が溶かされるような感覚。
 理性がぐずぐずと蕩け、青臭い欲望が暴走する。

 気づけば秋は苑子の両肩を掴み、押し倒していた。



* *


「はぁっ…… っぁ、せん、ぱいっ」

 切羽詰まった秋の喘ぐような呻きに、苑子はぞくぞくとした。
 体格の良い秋に押し倒され、いくら背後が柔らかいベッドでも重く苦しい。
 マウントを取られたという恐怖は不思議となかった。
 苑子自身が望んでいたからか。
 或いは今にも泣き出しそうな顔で自分を見下して、次に何をどうすればいいのか分からずに焦っている秋の姿があまりにも子供っぽく脅威を感じないからかもしれない。

「お、おれ、俺……」

 秋は譫言のように同じ台詞を繰り返す。
 何か伝えたくて、でもそれが何か分からず、焦り苛立っているのが伝わる。
 だからといって手に力を入れないで欲しいと苑子は思った。
 捕まれたままの両肩が軋む。
 額から大量の汗が流れ、それが秋の鼻からぽたっと苑子の顔に落ち、生温かく犬のような息遣いが顔にかかる。
 恐る恐ると押し付けられた秋の下半身に生理的な嫌悪感が芽生えたが、それを軽く上回る優越感に苑子はうっとりと微笑んだ。

 他の男ならば苑子は本気で嫌がり、拒絶しただろう。
 でも、今苑子を襲おうとしているのは秋だ。

 あの、「秋くん」なのだ。

「どうしよっ…… おれ、おれ、は、はっ、初めてでっ どうしたらいいか、全然、わかんなくって……っ」
「……いいよ、焦らなくても」

 情けない顔だなと思いながら、本気で泣きそうになりながら鼻息荒く苑子を逃がさないようにしている秋に苑子はどこまでも優しく扱った。
 優しく、甘やかした。

「秋くんの好きにして」

 秋の頬に触れる。
 あと数センチ近づけば簡単にキスができるのに、秋はそれを躊躇っている。
 もしかしたら、苑子が揶揄い半分でした今日のキスが初めてなのかもしれない。
 悪い事をしてしまったとは思わない。
 これから、とっても気持ち良くて、一生忘れられないような経験をさせてあげるのだから。

 むしろ、秋にとっては役得ではないかと苑子は思う。
 本当ならばさっさと苑子に振られていただろう秋。
 その無謀な願いが叶ったのは、ただ秋が「秋くん」だったから。

 もしも秋がそれを知ってしまったらどうなるのか、苑子はちっとも気にしていなかった。

「何がしたいのか、言って。ぜんぶ、叶えてあげるから」
「ッ……」

 苑子の甘すぎる言葉に、秋は何かに耐えるように息を吐き出す。
 おろおろと視線を彷徨わせ、迷子の子犬のような表情に反して苑子を拘束する力が強くなる。
 明るくて爽やかで、健気な忠犬のような男。
 どこまでも健康的で眩しいオーラを纏わせる男が、こんな風に無様に乱れて半泣き状態で苑子に縋っている。
 意識しなければ腹を抱えて笑い出してしまいそうだ。
 もしくは無様だと軽蔑し、蹴り飛ばしてしまうかもしれない。

 そんな苑子の内心を知らない秋は顔を歪めて、辛く苦しそうな表情で自身の願望を絞り出した。



* * *


「……き、す、したい」

 恥ずかしすぎて死にそうだと思いながら、秋は渇いた喉から絞り出すようにして苑子に強請った。
 苑子の目を見るのが怖く、その視線は胸元に固定される。
 じわっと視界が霞み、自分の情けなさにどうしようもない苛立ちが沸き上がった。
 そして苛立ちと共にどんどん下半身に熱が集中し、鼻の下に汗が溜まり気持ち悪い。
 張り付くシャツを今すぐ脱いでしまいたいと頭の片隅で秋は思った。

「そのこ、せんぱいに…… きす、したい」

 成長の早かった秋はもうとっくに声変りを終わらせている。
 低い、劣情に染まった声で、秋はなんとも可愛らしい願望を吐き出した。

 その様を、苑子はぽかんっと見つめ、あまりにも純粋すぎる願いとそれとは裏腹の欲望に滾った姿とのギャップに無邪気に笑った。
 笑い、そして秋の顔を引き寄せる。
 ここまで来てまだ躊躇う秋の初心さが可笑しく、いじめてやりたいと純粋に思ったのだ。
 或いは、苑子を愉しませてくれたお礼としてぐずくずに甘やかしてやりたいと。

 秋の願い通り、苑子はその唇にかぶりつく。
 かさついた男の熱すぎる唇に、苑子もまた自分が徐々に興奮していくのを感じていた。

 セックスするのは、久しぶりだ。

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