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痛みと快楽の境界線
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才色兼備、文武両道、従順謙黙な私の中身は只々愛されたいだけの貪欲な醜女だった。
高三の夏の日――私は最も簡単に愛される方法を先生に教えてもらった。
「先生……もっと……好きにっ……動いてっ……いいよ」
先生の小汚いアパート。ゴミは使われていないキッチンに山積みにされ、寝る為のスペース以外は埃か洗濯物に占拠されている。そして六畳の部屋の布団の上は醜い女と汚い男の欲望で占拠されていた。
制服を着たまま下着を剥がされて私は敷布団に四肢をつく。発情した猫のように。先生は後ろから劣情の塊を突っ込み入れてくる。何度も何度も力の限り雄獅子のように――。私は擂鉢彼は擂粉木。感覚を擂り潰すように淫靡な音を立てながら押し付けかき回す。背中で聞こえる上気した汽車の音に促されて私も淫らな声を上げる。内臓が押し上げれれる度に、それと共に横隔膜が押し上げられる度に、無抵抗な私の肺は音を漏らす。
「先生……もっと……もっと好きにっ……して……」
私の声のリズムは彼が決める。突けば発すし抜けば吸う。音量だって先生が望むまま。先生が好きなように――
先生は両手をおなかに回すと、突き上げると同時に締め上げ始めた。当然私の全ては圧迫される。我慢しようとしても押し殺せないほどに押されて上がる。息を止めると苦しい……快楽が無ければ只の拷問。苦しいのに満たされる異常な感覚。吐息を解放すると誰にも聞かせられないような大きくリズミカルな声が部屋に響く。酸素がまわり身体が一気に熱くなる。120BPMほどの速度で叩きつけられる力――愛――。私の指揮でさらに速度を上げる。
「あっ……あっ……あっ……あっ……」
単調な声――もう何も考えられない。ただもっと……もっと愛がほしい苦痛が欲しい痛みが欲しい快楽が欲しい……。
先生の手にも力が入る。爪が肌に突き刺さる。腹斜筋群にめり込む。
「もっと……痛くっ……して……裂ける……くらい……壊れるっ……くらい……」
弾けるような音が続く。尻に背中に揺れが伝播する。その揺れで次第に体が麻痺してくる。それでも雄獅子の爪が食い込む腹部の痛みは強まるばかり。なのにそれは不思議と快楽でしかない。血も滴っている。でも脳が弾けそうなほど貫ける快楽、快感、多幸感。
遂にはその牙も首元に刺さった。
「はっ……はっ……はっ……はっ……はっ……」
「あっ……あっ……イクっ……イクっ……あっ……」
先生の声にならない音に乗せ、私は嬌声を重ねていく。腹筋が、内ももが、胸筋が首が――意志とは無関係に委縮する――痙攣する。子宮が一気に息を吸う、膣が彼を締め上げる。
先生の手はブラウスの裾から餌を目の前にしたコブラのように激しく滑り込んで私の小さな胸に食らいつく。千切れるっ! でも千切れてしまっても良い。そう思えるほど全てが気持ちよかった。快感以外の全てがどうでもよくなった。
痛みも苦しみも何もかもが喪失されるでもなく昇華されていた。
果て続ける私を追うように彼は私の中に全てを吐き出す。すでに頭が真っ白になっていた私の中を更なる白で塗りつぶすように。
共に力尽き、私の上に覆いかぶさるようにのしかかる先生は耳元で言った。
「またピル飲めば大丈夫だから」
好きにしていいと言ったのは私の方だ。先生が私を好きにしたということは、先生が私を好きでいる証拠。この瞬間、私は誰よりもこの人に好きでいてもらえているのだ。
事の後に尾を引く苦しみも痛みも思い出すたび快楽に変わる。不思議なものだ。家に帰った後も一人でいる時も、この人からの好意も行為も実感できる。幸せでいられる。でも思うのだ。身体の痛みも苦しみも、こんなに簡単に快感に変わるのに、心の痛みと苦しみはどうしてこんなに私を傷つけて縛り付けるのだろうか……。
「じゃあね。綾ちゃん。またね」
シャワーを浴び、玄関をくぐる私を見送る先生は全てを出し切ったかのようにすがすがしい笑顔だった。先生は来週結婚するというのに、私なんかを抱いていていいのだろうか? いや、来週結婚するからこそ今私を抱くのだろう。先生が勝手に線を引いているのだろう。結婚する前に好きな事やると。好きな子とヤると。
なんて卑怯なんだ――私と同じじゃないか。
「綾。こんな時間にどうしたんだ?」
先生のアパートからの帰り道。幼馴染の男子――圭が声をかけてきた。私とほとんど変わらない身長で人懐っこい笑顔を向けながら駆け寄ってくる。誰からも愛される彼を妬ましく思っている事を私は否定できない。それと同時に私が彼を愛してしまっている事も否定できない。
「俺これから塾なんだけど、綾は塾行ってないもんな。今から帰り?」
「そうよ。少し寄り道してたの」
私と先生がデキているという噂は校内で広がりつつあった。もちろん圭の耳にも入っているだろう。
「そっか。綾はいっつも頑張ってるから、たまには寄り道して遊んで帰ってもバチは当たらないんじゃないかな?」
「何も……聞かないの? 私が何をしてたかとか誰と居たかとか」
「うーん……。綾が言いたいなら聞くし、言いたくないなら聞かない。だって俺、綾に嫌われたくないし」
へへへと笑う圭は私から視線を逸らす。
「ちょっとコンビニで立ち読みしてたの。今日、週刊飛翔の発売日だったから」
「あ! そっか! 忘れてた! 帰りに買わないと! あ、カーディガンのネタバレしないでよ。今良いところなんだから」
「圭は……私が嘘吐いてるとか思わないんだね」
「え? 嘘だったの?」
「ううん。なんでもない」
私は身を翻して家路を急いだ。私はまた一つ自分で自分を傷つけた。痛い……苦しい……。
「ただいま」
「おかえり綾」
夕食の支度をしながらお母さんが安心するような優しい声で言ってくれる。お父さんはコーヒーを飲みながらテレビでニュースを見ていた。
「おかえり綾」
「ただいま」
部屋着に着替えてリビングの椅子に座ってもお父さんはそれ以上何も言わなかった。落ち着いた表情でテレビを見ている。
「あのね、お父さん。さっき圭に会ってね。今から塾なんだって。私は塾とか行かなくていいのかな?」
「綾の好きにしたら良いよ。行きたければ行ってもいいし、行きたくないなら行かなくてもいい」
「そ、そうだよね」
好きにしたらいい。好きな事をすればいい。なんでも許してくれるお父さんとお母さんだったけど、何も求めてこないお父さんとお母さんだった。今日も分かっていて聞いた。お父さんもお母さんも私のどこも好きではないんじゃないかと思う。またそんなことを思って自分で傷を増やす。
翌朝登校すると、クラスでまた例の噂が聞こえてきた。
「山下さんが高橋先生とデキてるって噂ホントかな?」
「本当でも俺は山下さんと付き合いたいよ。一日だけでもいい。一生自慢できるぜ」
「違いないな。学校一優秀で美人。将来は芸能人かなんかになるんじゃねーの? あー噂が本当なら高橋先生羨ましすぎるー」
わざと聞こえるように言っているのだろうか? その声を聞いて私から話し掛けに行って、あわよくばそこから付き合いたいなんて思っているのだろうか? こんな露骨な話は流石に初めて聞いた。だから私は――
「ねえねえ。何の話してるの?」
その話の中に入っていった。
「え、いや……その……」
帰って来たのは何とも歯切れの悪い言葉。
「なになに? 好きな人の話とか? 興味あるなー聞かせてよー」
自分で言っていて何とも性格の悪い女がいたもんだと嫌になる。自分で汚して傷つけて――それで勝手に苦しんで。最低の馬鹿なのは分かってる。分かってるけど私は愛されたいんだ。誰かに好かれていたいんだ。
「あ、あの……実は……」
急かしていると、三人の内の一人が先走りそうに声を上げた。心臓が高鳴っているのが分かる程顔が赤い。可愛さと滑稽さが彼を取り巻く。残りの二人は微動だにしていなかったけど、私はとっさに動いてしまった。
人差し指をスッと彼の唇に這わせる。
「じゃあ、昼休みに体育館倉庫に来て」
「あ、はい……」
もう従順謙黙なんてキャラは必要ない。もっと簡単に好きになって貰う方法を教えてもらったから。
昼休み。四十分しかないそれは、昼食とちょっとした休憩の為だけにしかない。私は弁当も食べずに真っ直ぐ体育館倉庫に向かう。誰もいない体育館倉庫に入り、体操マットを一枚広げる。これでいつでも好きにしてもらえる。好きになってもらえる。
「あの……山下さん……」
体育館倉庫に入って来たのは私に交際を申し込もうとしていた男子。名前は憶えていない。気弱そうで大人しいイメージ。朝方プレッシャーに耐えられなくなって口を開こうとしたのが良い証拠だ。
「なに?」
「僕と付き合ってください!」
外にも聞こえそうな声で彼は言った。付き合ってくださいと言った。
「付き合って何がしたいの?」
「え? その……デートとか……」
「あなたは私とデートをするのが好きなの?」
「えっと、その……じゃあ……ずっと居たいです」
「あなたが好きな事をすればいいのよ?」
その言葉に彼は生唾を飲み込んで私のスカートの端をじっと見つめた。視線が上がって胸元を撫でまわすように見た。そう……それでいいのよ。
「外の二人も入って来て」
朝の出来事からして、おそらく様子を見に来ているであろうと山を張って声を出すと、ゆっくりと体育館倉庫の扉が開いた。予想通り、朝の二人がいた。
「扉は閉めて。みんな私と何がしたいの? 私で何をしたいの? 好きにしていいからそれを教えて……」
ブラウスのボタンを一つ外す。ただそれだけでスイッチが押された後の電流のように彼らは私に襲い掛かった。私で好きな事をしようとした。私を好きなようにしようとした。
アメフトのボールのように激しくマットに叩きつけられる私。
覆いかぶさる三人は、打ち合わせをしているでもないのに三人それぞれで私の身体に飛びつく。一人は乱暴に私の頭を掴むと激しく唇をぶつけてくる。歯と歯が当たって痛い。でもそれも気持ちいい。何か大切なものを急いで探すように私の口腔内を舌が這い回る。くすぐったいし、息ができなくて苦しい。なのになぜだろう。やっぱり嬉しい。 吸いだされる。私の中の何かが吸いだされる。
「んっ……んっ……」
思い出したかのように鼻で息をするが、予想だにしない声が漏れる。それもそのはず。もう一人は餓えた犬のように私のブラウスを剥ぎ取り、ブラジャーをずらして乳首を貪っていた。ブラウスのボタンはいくつか取れてしまっただろうし、ブラジャーは引っ張られて痛い。ストラップも伸びているだろう。でも好きにしてくれたらいい。好きにしてもらって好きになってもらうのが私はどうしようもなく好きだから。
ああ……幸せすぎておかしくなりそう……
敏感になった乳首は見なくても分かる程固くなっている。彼は吸い付きながらも歯を立てる。ああ……そのまま噛みちぎってくれても構わない。今の私には痛みさえも快楽でしかないのだから。無意識に――いや意識してかもしれない。彼に押し付けるように胸を突き出すと、彼の動きも激しさを増す。もっと……もっと好きにしてほしい。もっと好きになってほしい。
「んんんんっっ!!!!」
胸に意識を向けていた私は突き抜けるような熱さに声と腰を上げていた。三人目――私のパンツを引きはがした彼が乱暴に自らの一物を突き立てたのだ。まだ濡れていない摩擦係数の高い陰部が熱を上げる。痛い痛い熱い……。
でもやっぱりだった。
それすら気持ち良いし、嬉しいし快感……。何度も何度も無心で突き上げられ続ける。私の穴もすぐに臨戦態勢になって潤う。抜けては入り抜けては入り――。たまに抜けては違う肌を突きさす。しかしそれすらも愛おしい。本当に好きにしてくれている。本気で好きにしてくれている。必死に好きでいてくれている。
幾度か繰り返されたそれの後、腹の奥が熱く満たされる。
「んんんっ!! ああっぁ!!」
とっさに口付けを振りほどいて声が出る。来てしまった。
「来ちゃった。イっちゃった……」
私がそう言ってビクンと身体を跳ね上げると、口づけをしていた彼が私の中で愛を溢す彼に声をかける。
「マジかよお前。それはヤバいだろ」
「ううん。いいの薬飲めば良いし。二人も私に好きなだけ好きな事していいよ」
「マジで?」
目を見合わせる三人はそれから並ぶように私の腰もとに近付いた。
「じゃあ、次俺な」
股が割れる程思い切り足を広げられ、白濁液が流れ出るのもお構いなしに二人目が突き刺さる。ガンガンと振り回される。マットに背中がこすれて火傷しそうに熱い。ブラウスもどんどんめくれあがって腹部まで露出する。昨日の爪痕が否応なしに露出する。
「お前高橋とどんなプレイしてんだよ」
血のにじんだ跡を見ながら乱暴な言葉を投げかけられる。さっきまでの大人しい彼らはもういない。好きな事を好きなだけ私で楽しむ野獣たち。……心地いい。
「同じことしたい? それとももっとすごい事したい? 好きなようにしていいよ?」
「そうかよ。おら!!」
そう言うと奥まで深く深く入り込んでくる。苦しい大きすぎる……でもそれも……
「いいっ! ああっ! イクっ!」
私と同時で早々に果てた彼。そして、入れ替わるように新しい彼。私に入ってくると同時にくびれを抱えて引き上げる。彼の上に私がのしかかる。
「ほろ。自分で腰振れよ」
手放しで言う彼。でも私は餓えになった瞬間に深く突き刺さった一物で腰が砕けて動けなくなっていた。彼の薄い胸板にしな垂れかかる。
「情けないなー。ほら! ほら!」
震災なんて比じゃないほどの縦揺れが私を襲う。身体が揺らされる。二人分が溢れているのにそれを閉じ込めるように太い杭で突き上げられる。がんがんがんと――
「あっ……あっ……あっ……」
「ははは! アヘ顔すげー」
視界に何も映らない。もしかして白目を向いてしまっているのだろうか。それすらも分からない。呼吸もままならない。苦しい……苦しいけれど……気持ちいい快感。快楽。なぜ身体の苦しみも痛みもこんなに嬉しいのだろう? 分からない。分からない。もう何も考えられない。
三人目が果て、その後何周も何周も回され壊れ、崩れ……でもそれが快感で嬉しくて気持ちよくて。
ああ……好きにされるってこういうことか。好きになってもらうってこういうことか……
頭の中が真っ白に……下半身も真っ白になって四人揃って疲れ果てた時、五時間目の授業終了のチャイムが鳴った。
その日の下校時、たまたま圭と一緒に帰ることになった。家も近いのでほぼ同じ下校路だ。
「今日の五時間目どうしたの? なんか先生が心配してたけど」
「ちょっとお腹痛くてトイレから出られなかったの」
自分がトイレになっていたなんて言えない。否、トイレより汚いものになっていたなんて言えない。
「そうなんだ。大丈夫?」
「うん。大丈夫だよ……ねえ圭?」
「何?」
疑うことを知らない圭に嘘を吐き続けることは苦しい。心が痛い。なのに嘘を吐き続けるのは、身体の痛みや苦しみと同じく快楽へと変わっていく時が来ると信じているからかもしれない。でもそれはいったいいつなんだろう?
「嘘を吐き続けて辛くてたまらなくなった時に、それが幸せとか快感に変わるなんてことあると思う?」
「うーん……」
いつも笑っている圭は頭を悩ませていた。笑顔が消えた。
「ごめん。変なこと言った。忘れて」
「その嘘を正直に告白して許してもらえた時……とかかな? 安心した喜びで全部が幸せになる……みたいな?」
再び笑顔で私に応えてくれた圭。嘘を告白して許してもらうなんて有りえない事を言う圭。私がしている事は決して受け入れられるはずのない事。そんなこと分かってる。分かっていてやめられない事なんだ。それを誰かに打ち明けるなんてできるはずがない。
「綾が何かそういう嘘を抱えてるんなら俺に言ってよ。なんだって許すよ? だって俺……」
圭は私を真っ直ぐに見た。真っ直ぐな瞳が眩しい。純粋な視線が私に刺さって心が痛い。
「ごめん。やっぱりなんでもないや。とにかく、何でも言ってよ」
「うん。考えとく」
それから無言でとぼとぼと帰宅。いつもより少し早い帰宅だったけど、お父さんもお母さんもすでにリビングにいた。
「おかえり綾」
「おかえり綾」
「ただいま」
いつもと変わらない風景。でもなぜかいつもより家が暗く感じた。それは自分の目が曇ったからなのか。はたまた眩しい圭の瞳に当てられたからなのか――
「ねえお母さん。今日は料理手伝おっか?」
「どうしたの? まあ、綾がやりたいっていうなら。お父さん? 今日は綾も夕飯の手伝いしてくれるって」
「そうか。まあ、綾がやりたいって言うなら好きにしたらいい。やりたいようにしたらいい」
何の不安もない要求もない言葉。いつもなら見放されたように感じるその言葉だったけれど、なぜか今日は違った。好きにしたらいい……その言葉は最近私が良く使う言葉になっていたから。だから――
「お父さん。お母さん。私、二人のこと大好きだよ?」
無意識に流れる涙と共に二人に好意を告白していた。物心ついた頃から一度も行った記憶の無い言葉。もしかしたら二人とも私に好かれている自信がなかったのかもしれないと思うと悲しくなって涙が溢れてきていた。
私の異変に気付いたお父さんは椅子から立ち上がって私の目の前に立つ。
「お父さんもお母さんも綾のことが大好きだよ」
そう言って私の頭をポンと撫でてくれた。泣き続ける私をお母さんはそっと抱きしめてくれた。
「不安にさせてたことがあったのかしらね? 何でも言ってくれていいからね?」
「うん。うん……」
強欲な醜女の私が満たされているということに気付くには少し遅かったかもしれないけど、他人には言えない黒歴史を作ってしまったかもしれないけど……私はそれまで自分で傷つけた心を少しだけ受け入れることができたかもしれない。
心の痛みと苦しみは快楽へとは変わらないけど、大切な人のおかげで受け入れることはできるのかもしれない。
高三の夏の日――私は最も簡単に愛される方法を先生に教えてもらった。
「先生……もっと……好きにっ……動いてっ……いいよ」
先生の小汚いアパート。ゴミは使われていないキッチンに山積みにされ、寝る為のスペース以外は埃か洗濯物に占拠されている。そして六畳の部屋の布団の上は醜い女と汚い男の欲望で占拠されていた。
制服を着たまま下着を剥がされて私は敷布団に四肢をつく。発情した猫のように。先生は後ろから劣情の塊を突っ込み入れてくる。何度も何度も力の限り雄獅子のように――。私は擂鉢彼は擂粉木。感覚を擂り潰すように淫靡な音を立てながら押し付けかき回す。背中で聞こえる上気した汽車の音に促されて私も淫らな声を上げる。内臓が押し上げれれる度に、それと共に横隔膜が押し上げられる度に、無抵抗な私の肺は音を漏らす。
「先生……もっと……もっと好きにっ……して……」
私の声のリズムは彼が決める。突けば発すし抜けば吸う。音量だって先生が望むまま。先生が好きなように――
先生は両手をおなかに回すと、突き上げると同時に締め上げ始めた。当然私の全ては圧迫される。我慢しようとしても押し殺せないほどに押されて上がる。息を止めると苦しい……快楽が無ければ只の拷問。苦しいのに満たされる異常な感覚。吐息を解放すると誰にも聞かせられないような大きくリズミカルな声が部屋に響く。酸素がまわり身体が一気に熱くなる。120BPMほどの速度で叩きつけられる力――愛――。私の指揮でさらに速度を上げる。
「あっ……あっ……あっ……あっ……」
単調な声――もう何も考えられない。ただもっと……もっと愛がほしい苦痛が欲しい痛みが欲しい快楽が欲しい……。
先生の手にも力が入る。爪が肌に突き刺さる。腹斜筋群にめり込む。
「もっと……痛くっ……して……裂ける……くらい……壊れるっ……くらい……」
弾けるような音が続く。尻に背中に揺れが伝播する。その揺れで次第に体が麻痺してくる。それでも雄獅子の爪が食い込む腹部の痛みは強まるばかり。なのにそれは不思議と快楽でしかない。血も滴っている。でも脳が弾けそうなほど貫ける快楽、快感、多幸感。
遂にはその牙も首元に刺さった。
「はっ……はっ……はっ……はっ……はっ……」
「あっ……あっ……イクっ……イクっ……あっ……」
先生の声にならない音に乗せ、私は嬌声を重ねていく。腹筋が、内ももが、胸筋が首が――意志とは無関係に委縮する――痙攣する。子宮が一気に息を吸う、膣が彼を締め上げる。
先生の手はブラウスの裾から餌を目の前にしたコブラのように激しく滑り込んで私の小さな胸に食らいつく。千切れるっ! でも千切れてしまっても良い。そう思えるほど全てが気持ちよかった。快感以外の全てがどうでもよくなった。
痛みも苦しみも何もかもが喪失されるでもなく昇華されていた。
果て続ける私を追うように彼は私の中に全てを吐き出す。すでに頭が真っ白になっていた私の中を更なる白で塗りつぶすように。
共に力尽き、私の上に覆いかぶさるようにのしかかる先生は耳元で言った。
「またピル飲めば大丈夫だから」
好きにしていいと言ったのは私の方だ。先生が私を好きにしたということは、先生が私を好きでいる証拠。この瞬間、私は誰よりもこの人に好きでいてもらえているのだ。
事の後に尾を引く苦しみも痛みも思い出すたび快楽に変わる。不思議なものだ。家に帰った後も一人でいる時も、この人からの好意も行為も実感できる。幸せでいられる。でも思うのだ。身体の痛みも苦しみも、こんなに簡単に快感に変わるのに、心の痛みと苦しみはどうしてこんなに私を傷つけて縛り付けるのだろうか……。
「じゃあね。綾ちゃん。またね」
シャワーを浴び、玄関をくぐる私を見送る先生は全てを出し切ったかのようにすがすがしい笑顔だった。先生は来週結婚するというのに、私なんかを抱いていていいのだろうか? いや、来週結婚するからこそ今私を抱くのだろう。先生が勝手に線を引いているのだろう。結婚する前に好きな事やると。好きな子とヤると。
なんて卑怯なんだ――私と同じじゃないか。
「綾。こんな時間にどうしたんだ?」
先生のアパートからの帰り道。幼馴染の男子――圭が声をかけてきた。私とほとんど変わらない身長で人懐っこい笑顔を向けながら駆け寄ってくる。誰からも愛される彼を妬ましく思っている事を私は否定できない。それと同時に私が彼を愛してしまっている事も否定できない。
「俺これから塾なんだけど、綾は塾行ってないもんな。今から帰り?」
「そうよ。少し寄り道してたの」
私と先生がデキているという噂は校内で広がりつつあった。もちろん圭の耳にも入っているだろう。
「そっか。綾はいっつも頑張ってるから、たまには寄り道して遊んで帰ってもバチは当たらないんじゃないかな?」
「何も……聞かないの? 私が何をしてたかとか誰と居たかとか」
「うーん……。綾が言いたいなら聞くし、言いたくないなら聞かない。だって俺、綾に嫌われたくないし」
へへへと笑う圭は私から視線を逸らす。
「ちょっとコンビニで立ち読みしてたの。今日、週刊飛翔の発売日だったから」
「あ! そっか! 忘れてた! 帰りに買わないと! あ、カーディガンのネタバレしないでよ。今良いところなんだから」
「圭は……私が嘘吐いてるとか思わないんだね」
「え? 嘘だったの?」
「ううん。なんでもない」
私は身を翻して家路を急いだ。私はまた一つ自分で自分を傷つけた。痛い……苦しい……。
「ただいま」
「おかえり綾」
夕食の支度をしながらお母さんが安心するような優しい声で言ってくれる。お父さんはコーヒーを飲みながらテレビでニュースを見ていた。
「おかえり綾」
「ただいま」
部屋着に着替えてリビングの椅子に座ってもお父さんはそれ以上何も言わなかった。落ち着いた表情でテレビを見ている。
「あのね、お父さん。さっき圭に会ってね。今から塾なんだって。私は塾とか行かなくていいのかな?」
「綾の好きにしたら良いよ。行きたければ行ってもいいし、行きたくないなら行かなくてもいい」
「そ、そうだよね」
好きにしたらいい。好きな事をすればいい。なんでも許してくれるお父さんとお母さんだったけど、何も求めてこないお父さんとお母さんだった。今日も分かっていて聞いた。お父さんもお母さんも私のどこも好きではないんじゃないかと思う。またそんなことを思って自分で傷を増やす。
翌朝登校すると、クラスでまた例の噂が聞こえてきた。
「山下さんが高橋先生とデキてるって噂ホントかな?」
「本当でも俺は山下さんと付き合いたいよ。一日だけでもいい。一生自慢できるぜ」
「違いないな。学校一優秀で美人。将来は芸能人かなんかになるんじゃねーの? あー噂が本当なら高橋先生羨ましすぎるー」
わざと聞こえるように言っているのだろうか? その声を聞いて私から話し掛けに行って、あわよくばそこから付き合いたいなんて思っているのだろうか? こんな露骨な話は流石に初めて聞いた。だから私は――
「ねえねえ。何の話してるの?」
その話の中に入っていった。
「え、いや……その……」
帰って来たのは何とも歯切れの悪い言葉。
「なになに? 好きな人の話とか? 興味あるなー聞かせてよー」
自分で言っていて何とも性格の悪い女がいたもんだと嫌になる。自分で汚して傷つけて――それで勝手に苦しんで。最低の馬鹿なのは分かってる。分かってるけど私は愛されたいんだ。誰かに好かれていたいんだ。
「あ、あの……実は……」
急かしていると、三人の内の一人が先走りそうに声を上げた。心臓が高鳴っているのが分かる程顔が赤い。可愛さと滑稽さが彼を取り巻く。残りの二人は微動だにしていなかったけど、私はとっさに動いてしまった。
人差し指をスッと彼の唇に這わせる。
「じゃあ、昼休みに体育館倉庫に来て」
「あ、はい……」
もう従順謙黙なんてキャラは必要ない。もっと簡単に好きになって貰う方法を教えてもらったから。
昼休み。四十分しかないそれは、昼食とちょっとした休憩の為だけにしかない。私は弁当も食べずに真っ直ぐ体育館倉庫に向かう。誰もいない体育館倉庫に入り、体操マットを一枚広げる。これでいつでも好きにしてもらえる。好きになってもらえる。
「あの……山下さん……」
体育館倉庫に入って来たのは私に交際を申し込もうとしていた男子。名前は憶えていない。気弱そうで大人しいイメージ。朝方プレッシャーに耐えられなくなって口を開こうとしたのが良い証拠だ。
「なに?」
「僕と付き合ってください!」
外にも聞こえそうな声で彼は言った。付き合ってくださいと言った。
「付き合って何がしたいの?」
「え? その……デートとか……」
「あなたは私とデートをするのが好きなの?」
「えっと、その……じゃあ……ずっと居たいです」
「あなたが好きな事をすればいいのよ?」
その言葉に彼は生唾を飲み込んで私のスカートの端をじっと見つめた。視線が上がって胸元を撫でまわすように見た。そう……それでいいのよ。
「外の二人も入って来て」
朝の出来事からして、おそらく様子を見に来ているであろうと山を張って声を出すと、ゆっくりと体育館倉庫の扉が開いた。予想通り、朝の二人がいた。
「扉は閉めて。みんな私と何がしたいの? 私で何をしたいの? 好きにしていいからそれを教えて……」
ブラウスのボタンを一つ外す。ただそれだけでスイッチが押された後の電流のように彼らは私に襲い掛かった。私で好きな事をしようとした。私を好きなようにしようとした。
アメフトのボールのように激しくマットに叩きつけられる私。
覆いかぶさる三人は、打ち合わせをしているでもないのに三人それぞれで私の身体に飛びつく。一人は乱暴に私の頭を掴むと激しく唇をぶつけてくる。歯と歯が当たって痛い。でもそれも気持ちいい。何か大切なものを急いで探すように私の口腔内を舌が這い回る。くすぐったいし、息ができなくて苦しい。なのになぜだろう。やっぱり嬉しい。 吸いだされる。私の中の何かが吸いだされる。
「んっ……んっ……」
思い出したかのように鼻で息をするが、予想だにしない声が漏れる。それもそのはず。もう一人は餓えた犬のように私のブラウスを剥ぎ取り、ブラジャーをずらして乳首を貪っていた。ブラウスのボタンはいくつか取れてしまっただろうし、ブラジャーは引っ張られて痛い。ストラップも伸びているだろう。でも好きにしてくれたらいい。好きにしてもらって好きになってもらうのが私はどうしようもなく好きだから。
ああ……幸せすぎておかしくなりそう……
敏感になった乳首は見なくても分かる程固くなっている。彼は吸い付きながらも歯を立てる。ああ……そのまま噛みちぎってくれても構わない。今の私には痛みさえも快楽でしかないのだから。無意識に――いや意識してかもしれない。彼に押し付けるように胸を突き出すと、彼の動きも激しさを増す。もっと……もっと好きにしてほしい。もっと好きになってほしい。
「んんんんっっ!!!!」
胸に意識を向けていた私は突き抜けるような熱さに声と腰を上げていた。三人目――私のパンツを引きはがした彼が乱暴に自らの一物を突き立てたのだ。まだ濡れていない摩擦係数の高い陰部が熱を上げる。痛い痛い熱い……。
でもやっぱりだった。
それすら気持ち良いし、嬉しいし快感……。何度も何度も無心で突き上げられ続ける。私の穴もすぐに臨戦態勢になって潤う。抜けては入り抜けては入り――。たまに抜けては違う肌を突きさす。しかしそれすらも愛おしい。本当に好きにしてくれている。本気で好きにしてくれている。必死に好きでいてくれている。
幾度か繰り返されたそれの後、腹の奥が熱く満たされる。
「んんんっ!! ああっぁ!!」
とっさに口付けを振りほどいて声が出る。来てしまった。
「来ちゃった。イっちゃった……」
私がそう言ってビクンと身体を跳ね上げると、口づけをしていた彼が私の中で愛を溢す彼に声をかける。
「マジかよお前。それはヤバいだろ」
「ううん。いいの薬飲めば良いし。二人も私に好きなだけ好きな事していいよ」
「マジで?」
目を見合わせる三人はそれから並ぶように私の腰もとに近付いた。
「じゃあ、次俺な」
股が割れる程思い切り足を広げられ、白濁液が流れ出るのもお構いなしに二人目が突き刺さる。ガンガンと振り回される。マットに背中がこすれて火傷しそうに熱い。ブラウスもどんどんめくれあがって腹部まで露出する。昨日の爪痕が否応なしに露出する。
「お前高橋とどんなプレイしてんだよ」
血のにじんだ跡を見ながら乱暴な言葉を投げかけられる。さっきまでの大人しい彼らはもういない。好きな事を好きなだけ私で楽しむ野獣たち。……心地いい。
「同じことしたい? それとももっとすごい事したい? 好きなようにしていいよ?」
「そうかよ。おら!!」
そう言うと奥まで深く深く入り込んでくる。苦しい大きすぎる……でもそれも……
「いいっ! ああっ! イクっ!」
私と同時で早々に果てた彼。そして、入れ替わるように新しい彼。私に入ってくると同時にくびれを抱えて引き上げる。彼の上に私がのしかかる。
「ほろ。自分で腰振れよ」
手放しで言う彼。でも私は餓えになった瞬間に深く突き刺さった一物で腰が砕けて動けなくなっていた。彼の薄い胸板にしな垂れかかる。
「情けないなー。ほら! ほら!」
震災なんて比じゃないほどの縦揺れが私を襲う。身体が揺らされる。二人分が溢れているのにそれを閉じ込めるように太い杭で突き上げられる。がんがんがんと――
「あっ……あっ……あっ……」
「ははは! アヘ顔すげー」
視界に何も映らない。もしかして白目を向いてしまっているのだろうか。それすらも分からない。呼吸もままならない。苦しい……苦しいけれど……気持ちいい快感。快楽。なぜ身体の苦しみも痛みもこんなに嬉しいのだろう? 分からない。分からない。もう何も考えられない。
三人目が果て、その後何周も何周も回され壊れ、崩れ……でもそれが快感で嬉しくて気持ちよくて。
ああ……好きにされるってこういうことか。好きになってもらうってこういうことか……
頭の中が真っ白に……下半身も真っ白になって四人揃って疲れ果てた時、五時間目の授業終了のチャイムが鳴った。
その日の下校時、たまたま圭と一緒に帰ることになった。家も近いのでほぼ同じ下校路だ。
「今日の五時間目どうしたの? なんか先生が心配してたけど」
「ちょっとお腹痛くてトイレから出られなかったの」
自分がトイレになっていたなんて言えない。否、トイレより汚いものになっていたなんて言えない。
「そうなんだ。大丈夫?」
「うん。大丈夫だよ……ねえ圭?」
「何?」
疑うことを知らない圭に嘘を吐き続けることは苦しい。心が痛い。なのに嘘を吐き続けるのは、身体の痛みや苦しみと同じく快楽へと変わっていく時が来ると信じているからかもしれない。でもそれはいったいいつなんだろう?
「嘘を吐き続けて辛くてたまらなくなった時に、それが幸せとか快感に変わるなんてことあると思う?」
「うーん……」
いつも笑っている圭は頭を悩ませていた。笑顔が消えた。
「ごめん。変なこと言った。忘れて」
「その嘘を正直に告白して許してもらえた時……とかかな? 安心した喜びで全部が幸せになる……みたいな?」
再び笑顔で私に応えてくれた圭。嘘を告白して許してもらうなんて有りえない事を言う圭。私がしている事は決して受け入れられるはずのない事。そんなこと分かってる。分かっていてやめられない事なんだ。それを誰かに打ち明けるなんてできるはずがない。
「綾が何かそういう嘘を抱えてるんなら俺に言ってよ。なんだって許すよ? だって俺……」
圭は私を真っ直ぐに見た。真っ直ぐな瞳が眩しい。純粋な視線が私に刺さって心が痛い。
「ごめん。やっぱりなんでもないや。とにかく、何でも言ってよ」
「うん。考えとく」
それから無言でとぼとぼと帰宅。いつもより少し早い帰宅だったけど、お父さんもお母さんもすでにリビングにいた。
「おかえり綾」
「おかえり綾」
「ただいま」
いつもと変わらない風景。でもなぜかいつもより家が暗く感じた。それは自分の目が曇ったからなのか。はたまた眩しい圭の瞳に当てられたからなのか――
「ねえお母さん。今日は料理手伝おっか?」
「どうしたの? まあ、綾がやりたいっていうなら。お父さん? 今日は綾も夕飯の手伝いしてくれるって」
「そうか。まあ、綾がやりたいって言うなら好きにしたらいい。やりたいようにしたらいい」
何の不安もない要求もない言葉。いつもなら見放されたように感じるその言葉だったけれど、なぜか今日は違った。好きにしたらいい……その言葉は最近私が良く使う言葉になっていたから。だから――
「お父さん。お母さん。私、二人のこと大好きだよ?」
無意識に流れる涙と共に二人に好意を告白していた。物心ついた頃から一度も行った記憶の無い言葉。もしかしたら二人とも私に好かれている自信がなかったのかもしれないと思うと悲しくなって涙が溢れてきていた。
私の異変に気付いたお父さんは椅子から立ち上がって私の目の前に立つ。
「お父さんもお母さんも綾のことが大好きだよ」
そう言って私の頭をポンと撫でてくれた。泣き続ける私をお母さんはそっと抱きしめてくれた。
「不安にさせてたことがあったのかしらね? 何でも言ってくれていいからね?」
「うん。うん……」
強欲な醜女の私が満たされているということに気付くには少し遅かったかもしれないけど、他人には言えない黒歴史を作ってしまったかもしれないけど……私はそれまで自分で傷つけた心を少しだけ受け入れることができたかもしれない。
心の痛みと苦しみは快楽へとは変わらないけど、大切な人のおかげで受け入れることはできるのかもしれない。
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