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2016年11月「進行」
他人事ではない悲劇
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来週からの入院を前に、昨日から少しずつ身の回りの片付けとお掃除を始めた。
今日はキッチンと冷蔵庫を・・・かなり手抜きだけど、ちょっとは綺麗になった感じ。
腕を目いっぱいにあげられるし、手は健在だからね。
ただ、どうしても足下がふらつき、背伸びができない。
踏み台に上がるのも危険なので、高い所は目をつむった。
少し働いた後は、やっぱりお茶の時間・・・
今日は友人から届いた3種類のお味の虎屋のミニ羊羹があって、さっそく頂きました。やっぱり美味しい~
ただ食べていると、またまた口の中が唾液でいっぱいになり、飲み込むまでが一苦労。
唾液の分泌がよい訳じゃない・・・
歯医者さんへ行ったことのある人は少なからず経験してると思うけど、口を開けた状態でいると下あごに唾液が満ちてきて、吸い取ってくれないと大変なことになる。
もうそんな感じで、いつも口の中が唾液でいっぱい。
ときどき、下を向いて靴下を履く時なんか、ついついヨダレのように落ちるの(汗)
喉の奥の飲み込む箇所の力が弱くなっている。
内服薬もそこで止まってしまい、とろみをつけた水をコップ2杯も飲むこともある。
それに、「カ行」の発音もはっきりしない。
赤ちゃんが一番最後に覚えるのが、カ行だそうだから・・・
成長過程で最後にできたカ行を、病の影響で最初にできなくなってしまうとは何とも皮肉です(苦笑)
そして、昨日の読売新聞の記事。
「介護殺人や心中、179件」
「2013年以降、高齢夫婦間が4割」
2013年1月から今年8月までの3年8カ月の間に発生、介護を受けている60歳以上が被害者でその家族が加害者となった殺人や心中、傷害致死の事件を対象に調査した記事です。
被害者となる人の40%が認知症で、食事や排せつの介助、徘徊や暴言などで、介護者が心身ともに深刻な介護疲れに陥った末に起こしてしまうケースだとか・・・
加害者の70%が男性で、家事に慣れないために思い詰めてしまう傾向があるようです。
また、認知症の母親を10年以上介護してきた娘さんが、介護疲れと生活苦から両親と3人で心中を図ったという痛ましいケースもあり・・・
介護保険制度が介護の社会化を目指していても、現実は厳しい実体であることを、他人事とは思えないニュースとして読みました。
認知症と違い、この病は身体がまったく動かなくなる。
だから尚更に介護が必要となってくる。
10年? 20年?
私の場合、夫にその介護をしてもらっていたとしたら、それこそ「老老介護」そのものです。
上の独身の娘が介護してくれるとしたら、介護のために、せっかく築いてきた今の地位を捨て退職しなければならない・・・
下の娘夫婦が介護してくれるとしたら、夫婦の時間や自由を奪ってしまうことになる・・・
今年6月に初めて出席したALS医療講演会で、介護する家族への配慮として、患者にレスパイト入院の意義のお話がありました。
疲れていては優しくできないこと。
その為には、介護する側にリフレッシュが必要であること。
患者は普段の家族への感謝の意も込めてレスパイト入院を受け入れること等々。
家族に介護の手のたくさんある患者と、そうでない患者・・・
先の見えないことに不安を覚えるけど、なるようになる・・・
幸いに最期のその時まで頭はしっかりしているのだから、私は精一杯に生きる!
今日はキッチンと冷蔵庫を・・・かなり手抜きだけど、ちょっとは綺麗になった感じ。
腕を目いっぱいにあげられるし、手は健在だからね。
ただ、どうしても足下がふらつき、背伸びができない。
踏み台に上がるのも危険なので、高い所は目をつむった。
少し働いた後は、やっぱりお茶の時間・・・
今日は友人から届いた3種類のお味の虎屋のミニ羊羹があって、さっそく頂きました。やっぱり美味しい~
ただ食べていると、またまた口の中が唾液でいっぱいになり、飲み込むまでが一苦労。
唾液の分泌がよい訳じゃない・・・
歯医者さんへ行ったことのある人は少なからず経験してると思うけど、口を開けた状態でいると下あごに唾液が満ちてきて、吸い取ってくれないと大変なことになる。
もうそんな感じで、いつも口の中が唾液でいっぱい。
ときどき、下を向いて靴下を履く時なんか、ついついヨダレのように落ちるの(汗)
喉の奥の飲み込む箇所の力が弱くなっている。
内服薬もそこで止まってしまい、とろみをつけた水をコップ2杯も飲むこともある。
それに、「カ行」の発音もはっきりしない。
赤ちゃんが一番最後に覚えるのが、カ行だそうだから・・・
成長過程で最後にできたカ行を、病の影響で最初にできなくなってしまうとは何とも皮肉です(苦笑)
そして、昨日の読売新聞の記事。
「介護殺人や心中、179件」
「2013年以降、高齢夫婦間が4割」
2013年1月から今年8月までの3年8カ月の間に発生、介護を受けている60歳以上が被害者でその家族が加害者となった殺人や心中、傷害致死の事件を対象に調査した記事です。
被害者となる人の40%が認知症で、食事や排せつの介助、徘徊や暴言などで、介護者が心身ともに深刻な介護疲れに陥った末に起こしてしまうケースだとか・・・
加害者の70%が男性で、家事に慣れないために思い詰めてしまう傾向があるようです。
また、認知症の母親を10年以上介護してきた娘さんが、介護疲れと生活苦から両親と3人で心中を図ったという痛ましいケースもあり・・・
介護保険制度が介護の社会化を目指していても、現実は厳しい実体であることを、他人事とは思えないニュースとして読みました。
認知症と違い、この病は身体がまったく動かなくなる。
だから尚更に介護が必要となってくる。
10年? 20年?
私の場合、夫にその介護をしてもらっていたとしたら、それこそ「老老介護」そのものです。
上の独身の娘が介護してくれるとしたら、介護のために、せっかく築いてきた今の地位を捨て退職しなければならない・・・
下の娘夫婦が介護してくれるとしたら、夫婦の時間や自由を奪ってしまうことになる・・・
今年6月に初めて出席したALS医療講演会で、介護する家族への配慮として、患者にレスパイト入院の意義のお話がありました。
疲れていては優しくできないこと。
その為には、介護する側にリフレッシュが必要であること。
患者は普段の家族への感謝の意も込めてレスパイト入院を受け入れること等々。
家族に介護の手のたくさんある患者と、そうでない患者・・・
先の見えないことに不安を覚えるけど、なるようになる・・・
幸いに最期のその時まで頭はしっかりしているのだから、私は精一杯に生きる!
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