26 / 41
26・もう一度、デートをしないか?
しおりを挟む
いつもの日課を終え、ライナス殿下に挨拶をしようと執務室に向かうと、彼の姿はなかった。
「どこに行ったのかな?」
気になる。
とはいえ、彼が城を出ることは珍しくない。なにも公務は書類仕事ではなく、視察は来客の対応もあるからだ。
だからあまり気にせず、ライナス殿下が帰るのを待とうとしていると……。
「ライナス殿下……!」
廊下の向こうから、ライナス殿下の姿を見つけた。
しかし、その足取りは覚束ない。ふらふらと歩き、今にも倒れてしまいそうだ。右手は胸に添えられ、苦しんでいるように見える。
これは……。
「ま、魔力暴走!?」
そう言って、急いでライナス殿下の元に駆け寄る。
ライナス殿下の肩に手を触れると、「アリシア……?」とようやく私の姿を認識したのか、彼が声を零す。
「どうされたのですか? こんな日中に魔力暴走が起こるなんて、珍しいじゃないですか。なにが──きゃっ!」
思わず、短く声を上げてしまう。
突然、彼が私を力強く抱きしめたからだ。
「アリシア……! アリシア……!」
私の背中に手を回し、ライナス殿下は何度も名前を呼ぶ。
その声は悲壮感に満ちており、とても無視出来るものではなかった。
「……どうされたのですか」
あらためて、冷静に問いかける。
すると。
「ルネヴァン家に行ってきたんだ」
ルネヴァン家──。
言わずもがな、私の実家だ。
彼が婚約者の実家に行くことは、さほどおかしなことではないけど……私に黙って? それに、この彼の様子は?
「そこで、君の家族に会ってきた。醜かった。ヤツらは自分のことしか考えていないような、貴族の風上の置けない連中だった。あんな地獄に、君は十八年間もいたんだな」
「え、えーっと、もしかして殿下は……」
「ああ。君の事情は分かっている。君が、あの地獄でどのような扱いを受けていたのかについてもな」
……やっぱり。
ライナス殿下に迷惑をかけてはいけないと思って隠していたけど、さすがに限界だったみたい。
とうとうバレてしまったのだ。
「俺はそのことに薄々気付きながらも、なかなかルネヴァン家の断罪を下さなかった。ヤツらが言い逃れ出来ないよう、証拠を集めていたからだ」
「そうだったんですね。ということは、あなたの今の様子も、私の家族に会ってきたから……?」
「ああ」
答えるライナス殿下。
「俺の大事な婚約者を、酷い目に遭わせたんだ。到底、許せるはずがない。だから結婚支度金の停止、さらには貴族名簿からルネヴァン家を除名した」
貴族名簿からの除名。
私だって、それがなにを意味するかは分かる。
ルネヴァン家に力があるのは、貴族名簿に名前を連ねる公爵家だからだ。その名簿から弾かれても、すぐには崩壊……というわけではないけど、力は衰える。
両親もシルヴィアも、贅の限りを尽くしていた。それもルネヴァン家が社交界で力を持ち、寄付金も多かったからだ。
その地位が揺らぐとなったら……実家の未来は暗い。
「ここまでしたら、少しは気が晴れると思った。だが……実際は逆だった。醜い人間とはいえ、ヤツらは君と血の繋がった家族。そんな家族を……俺は冷酷に手を下した。残虐非道で冷酷な王子と言われても仕方がない」
「…………」
「騎士の中には、いくら敵国の兵士でも殺せば、その時の感触が一生残ると言っていた。今、俺は彼らと同じ気持ちだよ。だから……」
「ライナス殿下」
抱きしめられながら、震える彼の背中を私は優しく撫でる。
「殿下は、とても優しい方なんですね」
「君の家族を、冷酷に処分した俺が……か? 君に相談もしなかったんだぞ」
「私の身を案じてくれていたからでしょう。実家に手が及ぶと知れば、気に病むと思って」
正直、実家が没落していく様を目の当たりにするのは、複雑な心境がある。
ざまぁみろ、と思えれば、私ももっと楽に生きられただろう。
しかし、ライナス殿下を恐ろしいとも思わない。
私のことを考え、ここまでボロボロになりながらもケジメを付けに行った彼に、尊敬の念すら抱いていた。
「ありがとうございます。それに、これで両親や妹が破滅するわけではありませんよ。今までの贅沢な暮らしを見直し、身の丈に合った生活をしていけばいいだけです」
「アリシア……」
「だからライナス殿下、どうか気に病まないで。私は、あなたが悲しんでいる方がよっぽど辛いです」
私の言葉を噛み締めるように、ライナス殿下はなにも語らない。
だけど、程なくして。
彼はゆっくりと、私から体を離した。
「……ありがとう。君と話したおかげか、魔力暴走も治ったよ」
「いえいえ」
笑顔で謙遜する。
それにしても……今、私ってライナス殿下に抱きしめられていたんだよね?
お嬢様抱っこをされたり、手を繋いだり、首元にキスをされたりしたことはあったが、抱擁は初めてだ。
冷静になると、なんだか恥ずかしくなってきた。
私は無意識に頬に手を当ててしまうのであった。
「アリシア……一つ、お願いしてもいいか?」
「なんでしょうか?」
首を傾げる。
「よかったら、先日のデートの再戦をさせてくれないか?」
「再戦……ですか?」
「ああ。次は、君をお気に入りの喫茶店に連れて行くと言っただろう? なかなか行けなかったが……ようやく君の実家での一件も片付いた。そろそろ、どうかと思って……」
それはいい話だ。
ライナス殿下も私の実家の一件で、今まで思い詰めていただろう。これを機会に、ぱーっと遊んで気分転換をするのも有りかもしれない。
「私……行きたいです!」
「そうか」
ライナス殿下は微笑みながら、私の頭を撫で。
「今すぐ……というのは、君も困るだろう。週末、デートに出かけよう。それまでに、俺の方でも準備を済ませておく」
「わ、分かりました」
そう言い残して、ライナス殿下は執務室の方へ歩き去っていった。
「デート……か」
あの時はまだライナス殿下お気持ちがよく分からず、戸惑ったり緊張することの方が多かった。
だけど今はそうじゃない。一緒に過ごしてきて、彼のことをより理解するようになった。
週末に向けて、早くも胸が弾んだ。
「どこに行ったのかな?」
気になる。
とはいえ、彼が城を出ることは珍しくない。なにも公務は書類仕事ではなく、視察は来客の対応もあるからだ。
だからあまり気にせず、ライナス殿下が帰るのを待とうとしていると……。
「ライナス殿下……!」
廊下の向こうから、ライナス殿下の姿を見つけた。
しかし、その足取りは覚束ない。ふらふらと歩き、今にも倒れてしまいそうだ。右手は胸に添えられ、苦しんでいるように見える。
これは……。
「ま、魔力暴走!?」
そう言って、急いでライナス殿下の元に駆け寄る。
ライナス殿下の肩に手を触れると、「アリシア……?」とようやく私の姿を認識したのか、彼が声を零す。
「どうされたのですか? こんな日中に魔力暴走が起こるなんて、珍しいじゃないですか。なにが──きゃっ!」
思わず、短く声を上げてしまう。
突然、彼が私を力強く抱きしめたからだ。
「アリシア……! アリシア……!」
私の背中に手を回し、ライナス殿下は何度も名前を呼ぶ。
その声は悲壮感に満ちており、とても無視出来るものではなかった。
「……どうされたのですか」
あらためて、冷静に問いかける。
すると。
「ルネヴァン家に行ってきたんだ」
ルネヴァン家──。
言わずもがな、私の実家だ。
彼が婚約者の実家に行くことは、さほどおかしなことではないけど……私に黙って? それに、この彼の様子は?
「そこで、君の家族に会ってきた。醜かった。ヤツらは自分のことしか考えていないような、貴族の風上の置けない連中だった。あんな地獄に、君は十八年間もいたんだな」
「え、えーっと、もしかして殿下は……」
「ああ。君の事情は分かっている。君が、あの地獄でどのような扱いを受けていたのかについてもな」
……やっぱり。
ライナス殿下に迷惑をかけてはいけないと思って隠していたけど、さすがに限界だったみたい。
とうとうバレてしまったのだ。
「俺はそのことに薄々気付きながらも、なかなかルネヴァン家の断罪を下さなかった。ヤツらが言い逃れ出来ないよう、証拠を集めていたからだ」
「そうだったんですね。ということは、あなたの今の様子も、私の家族に会ってきたから……?」
「ああ」
答えるライナス殿下。
「俺の大事な婚約者を、酷い目に遭わせたんだ。到底、許せるはずがない。だから結婚支度金の停止、さらには貴族名簿からルネヴァン家を除名した」
貴族名簿からの除名。
私だって、それがなにを意味するかは分かる。
ルネヴァン家に力があるのは、貴族名簿に名前を連ねる公爵家だからだ。その名簿から弾かれても、すぐには崩壊……というわけではないけど、力は衰える。
両親もシルヴィアも、贅の限りを尽くしていた。それもルネヴァン家が社交界で力を持ち、寄付金も多かったからだ。
その地位が揺らぐとなったら……実家の未来は暗い。
「ここまでしたら、少しは気が晴れると思った。だが……実際は逆だった。醜い人間とはいえ、ヤツらは君と血の繋がった家族。そんな家族を……俺は冷酷に手を下した。残虐非道で冷酷な王子と言われても仕方がない」
「…………」
「騎士の中には、いくら敵国の兵士でも殺せば、その時の感触が一生残ると言っていた。今、俺は彼らと同じ気持ちだよ。だから……」
「ライナス殿下」
抱きしめられながら、震える彼の背中を私は優しく撫でる。
「殿下は、とても優しい方なんですね」
「君の家族を、冷酷に処分した俺が……か? 君に相談もしなかったんだぞ」
「私の身を案じてくれていたからでしょう。実家に手が及ぶと知れば、気に病むと思って」
正直、実家が没落していく様を目の当たりにするのは、複雑な心境がある。
ざまぁみろ、と思えれば、私ももっと楽に生きられただろう。
しかし、ライナス殿下を恐ろしいとも思わない。
私のことを考え、ここまでボロボロになりながらもケジメを付けに行った彼に、尊敬の念すら抱いていた。
「ありがとうございます。それに、これで両親や妹が破滅するわけではありませんよ。今までの贅沢な暮らしを見直し、身の丈に合った生活をしていけばいいだけです」
「アリシア……」
「だからライナス殿下、どうか気に病まないで。私は、あなたが悲しんでいる方がよっぽど辛いです」
私の言葉を噛み締めるように、ライナス殿下はなにも語らない。
だけど、程なくして。
彼はゆっくりと、私から体を離した。
「……ありがとう。君と話したおかげか、魔力暴走も治ったよ」
「いえいえ」
笑顔で謙遜する。
それにしても……今、私ってライナス殿下に抱きしめられていたんだよね?
お嬢様抱っこをされたり、手を繋いだり、首元にキスをされたりしたことはあったが、抱擁は初めてだ。
冷静になると、なんだか恥ずかしくなってきた。
私は無意識に頬に手を当ててしまうのであった。
「アリシア……一つ、お願いしてもいいか?」
「なんでしょうか?」
首を傾げる。
「よかったら、先日のデートの再戦をさせてくれないか?」
「再戦……ですか?」
「ああ。次は、君をお気に入りの喫茶店に連れて行くと言っただろう? なかなか行けなかったが……ようやく君の実家での一件も片付いた。そろそろ、どうかと思って……」
それはいい話だ。
ライナス殿下も私の実家の一件で、今まで思い詰めていただろう。これを機会に、ぱーっと遊んで気分転換をするのも有りかもしれない。
「私……行きたいです!」
「そうか」
ライナス殿下は微笑みながら、私の頭を撫で。
「今すぐ……というのは、君も困るだろう。週末、デートに出かけよう。それまでに、俺の方でも準備を済ませておく」
「わ、分かりました」
そう言い残して、ライナス殿下は執務室の方へ歩き去っていった。
「デート……か」
あの時はまだライナス殿下お気持ちがよく分からず、戸惑ったり緊張することの方が多かった。
だけど今はそうじゃない。一緒に過ごしてきて、彼のことをより理解するようになった。
週末に向けて、早くも胸が弾んだ。
125
あなたにおすすめの小説
勇者パーティを追放された聖女ですが、やっと解放されてむしろ感謝します。なのにパーティの人たちが続々と私に助けを求めてくる件。
八木愛里
ファンタジー
聖女のロザリーは戦闘中でも回復魔法が使用できるが、勇者が見目麗しいソニアを新しい聖女として迎え入れた。ソニアからの入れ知恵で、勇者パーティから『役立たず』と侮辱されて、ついに追放されてしまう。
パーティの人間関係に疲れたロザリーは、ソロ冒険者になることを決意。
攻撃魔法の魔道具を求めて魔道具屋に行ったら、店主から才能を認められる。
ロザリーの実力を知らず愚かにも追放した勇者一行は、これまで攻略できたはずの中級のダンジョンでさえ失敗を繰り返し、仲間割れし破滅へ向かっていく。
一方ロザリーは上級の魔物討伐に成功したり、大魔法使いさまと協力して王女を襲ってきた魔獣を倒したり、国の英雄と呼ばれる存在になっていく。
これは真の実力者であるロザリーが、ソロ冒険者としての地位を確立していきながら、残念ながら追いかけてきた魔法使いや女剣士を「虫が良すぎるわ!」と追っ払い、入り浸っている魔道具屋の店主が実は憧れの大魔法使いさまだが、どうしても本人が気づかない話。
※11話以降から勇者パーティの没落シーンがあります。
※40話に鬱展開あり。苦手な方は読み飛ばし推奨します。
※表紙はAIイラストを使用。
妹のために愛の無い結婚をすることになりました
バンブー竹田
恋愛
「エミリー、君との婚約は破棄することに決まった」
愛するラルフからの唐突な通告に私は言葉を失ってしまった。
婚約が破棄されたことはもちろんショックだけど、それだけじゃない。
私とラルフの結婚は妹のシエルの命がかかったものでもあったから・・・。
落ちこむ私のもとに『アレン』という大金持ちの平民からの縁談が舞い込んできた。
思い悩んだ末、私は会ったこともない殿方と結婚することに決めた。
「第二の聖女になってくれ」と言われましたが、お断りです
鬱沢色素
恋愛
平民上がりの少女アルマは、聖女として王城で勤めていた。国中の“穢れ”を払う聖女の仕事は大変だったが、アルマはいつも励ましてくれる第一王子のサディアスに、いつしか淡い恋心を抱いていた。
しかしある日、サディアスから「第二の聖女になってくれ」と言われる。それは、アルマがサディアスの恋人であるエスメラルダの補佐に回るということを意味していた。
聖女は一人しかいてはいけないのに? しかも、ぽっと出の女が第一の聖女?
頭にきたアルマは聖女を辞め、隣国で道具屋を開くことにした。
アルマは持ち前の聖女の力で呪いのアイテムを浄化し、お店を繁盛させていく。
すると、隣国の王子が呪いの品々を持ち込んでくることになり……。
※小説家になろう様でも公開しています。
【完結】姉に婚約者を奪われ、役立たずと言われ家からも追放されたので、隣国で幸せに生きます
よどら文鳥
恋愛
「リリーナ、俺はお前の姉と結婚することにした。だからお前との婚約は取り消しにさせろ」
婚約者だったザグローム様は婚約破棄が当然のように言ってきました。
「ようやくお前でも家のために役立つ日がきたかと思ったが、所詮は役立たずだったか……」
「リリーナは伯爵家にとって必要ない子なの」
両親からもゴミのように扱われています。そして役に立たないと、家から追放されることが決まりました。
お姉様からは用が済んだからと捨てられます。
「あなたの手柄は全部私が貰ってきたから、今回の婚約も私のもの。当然の流れよね。だから謝罪するつもりはないわよ」
「平民になっても公爵婦人になる私からは何の援助もしないけど、立派に生きて頂戴ね」
ですが、これでようやく理不尽な家からも解放されて自由になれました。
唯一の味方になってくれた執事の助言と支援によって、隣国の公爵家へ向かうことになりました。
ここから私の人生が大きく変わっていきます。
捨てられ王女ですが、もふもふ達と力を合わせて最強の農業国家を作ってしまいました
夏見ナイ
ファンタジー
魔力ゼロの『雑草王女』アリシアは、聖女である妹に全てを奪われ、不毛の辺境へ追放された。しかし、彼女を慕う最強の騎士と、傷ついた伝説のもふもふとの出会いが運命を変える。
アリシアの力は魔力ではなく、生命を育む奇跡のスキル『万物育成』だった! もふもふ達の力を借り、不毛の大地は次々と奇跡の作物で溢れる緑豊かな楽園へと変わっていく。
やがて人々が集い、彼女を女王とする最強の農業国家が誕生。その頃、アリシアを捨てた祖国は自滅により深刻な食糧難に陥っていた――。
これは、優しき王女が愛する者たちと幸せを掴む、心温まる逆転建国ファンタジー。
妹に全てを奪われた令嬢は第二の人生を満喫することにしました。
バナナマヨネーズ
恋愛
四大公爵家の一つ。アックァーノ公爵家に生まれたイシュミールは双子の妹であるイシュタルに慕われていたが、何故か両親と使用人たちに冷遇されていた。
瓜二つである妹のイシュタルは、それに比べて大切にされていた。
そんなある日、イシュミールは第三王子との婚約が決まった。
その時から、イシュミールの人生は最高の瞬間を経て、最悪な結末へと緩やかに向かうことになった。
そして……。
本編全79話
番外編全34話
※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。
養っていただかなくても結構です!〜政略結婚した夫に放置されているので魔法絵師として自立を目指したら賢者と言われ義母にザマァしました!(続く)
陰陽@4作品商業化(コミカライズ他)
恋愛
養っていただかなくても結構です!〜政略結婚した夫に放置されているので魔法絵師として自立を目指したら賢者と言われ義母にザマァしました!大勢の男性から求婚されましたが誰を選べば正解なのかわかりません!〜
タイトルちょっと変更しました。
政略結婚の夫との冷えきった関係。義母は私が気に入らないらしく、しきりに夫に私と別れて再婚するようほのめかしてくる。
それを否定もしない夫。伯爵夫人の地位を狙って夫をあからさまに誘惑するメイドたち。私の心は限界だった。
なんとか自立するために仕事を始めようとするけれど、夫は自分の仕事につながる社交以外を認めてくれない。
そんな時に出会った画材工房で、私は絵を描く喜びに目覚めた。
そして気付いたのだ。今貴族女性でもつくことの出来る数少ない仕事のひとつである、魔法絵師としての力が私にあることに。
このまま絵を描き続けて、いざという時の為に自立しよう!
そう思っていた矢先、高価な魔石の粉末入りの絵の具を夫に捨てられてしまう。
絶望した私は、初めて夫に反抗した。
私の態度に驚いた夫だったけれど、私が絵を描く姿を見てから、なんだか夫の様子が変わってきて……?
そして新たに私の前に現れた5人の男性。
宮廷に出入りする化粧師。
新進気鋭の若手魔法絵師。
王弟の子息の魔塔の賢者。
工房長の孫の絵の具職人。
引退した元第一騎士団長。
何故か彼らに口説かれだした私。
このまま自立?再構築?
どちらにしても私、一人でも生きていけるように変わりたい!
コメントの人気投票で、どのヒーローと結ばれるかが変わるかも?
もう私、好きなようにさせていただきますね? 〜とりあえず、元婚約者はコテンパン〜
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「婚約破棄ですね、はいどうぞ」
婚約者から、婚約破棄を言い渡されたので、そういう対応を致しました。
もう面倒だし、食い下がる事も辞めたのですが、まぁ家族が許してくれたから全ては大団円ですね。
……え? いまさら何ですか? 殿下。
そんな虫のいいお話に、まさか私が「はい分かりました」と頷くとは思っていませんよね?
もう私の、使い潰されるだけの生活からは解放されたのです。
だって私はもう貴方の婚約者ではありませんから。
これはそうやって、自らが得た自由の為に戦う令嬢の物語。
※本作はそれぞれ違うタイプのざまぁをお届けする、『野菜の夏休みざまぁ』作品、4作の内の1作です。
他作品は検索画面で『野菜の夏休みざまぁ』と打つとヒット致します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる