ドSワンコとクズ眼鏡

うさき

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 身体を起こした七海がソファに腰掛けて、促されるようにその前に跪く。
 目眩がしそうな決断をしてしまったというか、一体どうしてこうなった。

 曝け出された屹立を視界に入れて、ドカッと顔に熱が上る。
 自分より一回りも若いくせに、明らかに俺よりどっしりとした質量のそれに複雑な心境になる。
 本気でこれを口に入れるのか。

 なかなか勇気が出ずじっと見つめたまま固まっていたら、ふっと頭の上で笑い声がした。

「…そんなマジマジと見つめられたの初めてなんすけど。早くしないと誰か来ちゃうかもしれないっすよ」
「そ、それは困る」

 慌てて手を伸ばす。
 熱く硬い感触を手に感じて、やはり自分のとは違う大きさのそれに恐々とする。
 戸惑っていたら髪を梳かれて、そのままぐいと促すようにソレに唇を押し付けられた。
 
 熱い感触に慄いて慌てて顔を離す。
 ちらりと七海を見上げたら、やはり笑いを堪えるように口元に手を当てていた。
 思わず目を細めて七海を睨む。
 
「…な、なんだその顔は。お前何か楽しんでるだろう」
「あ、すいません。いやめっちゃ困ってて可愛いなーと」
「…っ困るのは当たり前だろう。こんな事をしたことは一度もない」

 そう言ったら七海は嬉しそうに笑う。

「光栄です」

 子供扱いするように髪を撫でられた。
 優しい手のひらの感触にどこか心が絆されて、もうどうにでもなれと思い切って目の前の屹立に舌を這わす。
 ピクリと小さく七海の体が揺れて、息を詰めたのが分かった。

 自分も同じものを持っているから何をどうしたら良いか分からない、なんてことはないがさすがに抵抗はある。
 恐る恐る舌で形を撫でていたら、どこか焦れったそうに腰を揺らされた。
 
「みーちゃん、口開けて下さい。丁寧にされるのも嬉しいですがこのままだと朝が来ちゃいそうなんで」 

 そう言って伸びてきた手が俺の顎にかかる。
 無理矢理唇を開かせて、かと思ったら強引に人の口の中にそれを捩じ込んできた。

「――んぅっ」
 
 くぐもった声が鼻から漏れる。
 口いっぱいのそれに苦しくて、目に涙が滲む。

「歯当てないでくださいね。痛いんで」
「っふ…むり…っ」
「大丈夫、ちゃんと出来ますよ。いい子なんでちゃんと覚えましょうね」

 ゆるゆると髪を撫でられる。
 言われるままに唇で咥えゆっくりと顔を動かすと、七海が息を漏らした。
 
「ん、そうです。そのまま唇で扱いて」

 口内を隈なく占領するようなソレに返事が出来なかったが、言われるままに顔を動かす。
 どこか興奮したように息を荒げたのが分かり、先程自分がされた時の事を思い出してしまう。

「…っは、上手です。何をするにも真面目なんですね」

 心臓がドキドキとしていた。

 見つかってしまったらという羞恥や焦りからくるものなのだろうが、こんなに心臓が速まることなどもう何年も無く自然に息が上がる。
 七海の声は俺に強要するくせにやけに優しく、耳に残るようで背筋がゾクゾクとした。

 どうしようもなく咥えたままその顔を見上げると、先程までの余裕な表情ではなくどこか扇情的に変わった視線が食い入るように俺を見下ろしていた。
 視線が合うと、口の中のモノが一層張り詰める。

「んっ、ふ…」

 艶めかしい音と、優しく髪を梳く手になぜだか体が熱くなる。
 奉仕しているのは俺の方なのに、次々と痺れるような疼きが身体に溢れていく。
 無意識に足を擦り合わせながら、必死に口の中のモノを昂ぶらせる。

「…舐めながら気持ちよくなっちゃいました?」

 熱に浮かされたような言葉が落ちてくる。

 ハッとして口を離すと、七海が俺の腰をぐいと引き上げる。
 膝に乗せられるような形で向き合わされ、強く抱きしめられた。
 耳元で上擦ったような息遣いを聞き、七海が興奮していることを知る。

「気が変わりました。やっぱり最後までしますね」
「…っは、話が違うだろ」
「だってこのままじゃみーちゃんもつらいんじゃないっすか。…まあさすがにここではしませんから」

 ね?と上目使いに顔を覗き込まれる。
 俺は一体何のためにコイツに奉仕したんだ。
 唖然としていたが七海は相変わらず俺の反応など気にせず、さっさとズボンを引き上げて立ち上がる。

 それから強引に共同トイレへと引っ張りこまれた。
 有無を言わせず押し込められるように個室に入れられ、逃げ場が完全になくなる。
 既に見張りも終わりの朝方の時間ではあったが、結局俺はコイツに付き合わされドロドロに犯される羽目になってしまった。

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