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大和撫子、砂漠の王子に攫われる
王子がアパートにやって来た
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王子から、明日の15時に銀座のエンペラーホテルに来るように、と言われたので。昼前くらいには乃木家に行くことを告げて、帰ることにした。
車で送ると言われたけど。
俺が住む下町に黒塗りの長い車はものすごく目立つので遠慮した。
裏口から出て、人目を避けるように電車に乗った。
まさか監視はされてないだろうが。
念には念を入れて、普段しない乗換えとかしてみたり。
尾行ごっこかよ。
†††
1DKの我が城よ、ただいま。
「あー、疲れた……」
へとへとになって、ベッドに倒れ込んだ。
尾行撒きごっこなんかして遊んでないで、とっとと帰ってればよかった。
今頃、胃が痛くなってきた。
総本家への寄付金中止とかもまずいんだろうけど。まさか、日本の外交問題まで関わってくるとか、ねえわ……。
後で俺が男で身代わりだったってバレて、詐欺だとか怒り狂わなきゃいいが。
でも、美雪をあんな俺様王子に差し出す訳にもいかないし。
どうしたもんかな。
いいや。
もう寝よう。こんな状態であれこれ考えてもろくなこと思いつかないし。
明日のことは明日考えればいい。
†††
「ハンイ? さん、お届け物です」
靴下を脱いでる途中で、ドアをノックされた。
残念、半井と書いてなからいと読むのだ。
知らないなら読めなくても仕方ないけど。むしろ一発で読める人の方が珍しいし。
でも、宅配なら送り状にフリガナ振るよな? 郵便かな?
まあいいか。
「はい、サインでいい……、」
と、ドアを開けると。
「無用心な。日本は防犯意識が低いのではないか?」
不遜な台詞。
そこには。
先刻別れたばかりの王子様が立っていたのであった。
夕陽をバックに、白い民族衣装。
輝くような美形が目にも眩しく神々しい。非現実的な風景である。
……これ、夢だといいな。
教訓。
きちんと相手を確認しないで無用心にドアを開けてはいけません。
†††
「土足禁止!」
とだけは言えた。
侵入は阻止できなかったが。不法侵入だぞこの野郎。
日本びいきなためか、日本の家屋内では靴を脱ぐことくらいは知っていたようだ。
ちゃんと靴脱いでた。
腕を掴まれたままベッドまで行って。
王子はまるでここの主のように、堂々と腰掛けた。
うちには余分な椅子や応接間など存在しないので、仕方ないが。
アウェイでも気後れすることのない強靭な神経なのだろう。ある意味羨ましい。
「やけに薄い身体だと思ったら、男であったとは。……いや、本当に男なのか?」
王子はウイッグを外して短くなっている俺の髪、平坦な胸を見て。
信じられない。という風に呟いた。
もう化粧も落としたし。
このまっ平らなスレンダーボディ見りゃ男だってわかるだろうが。
……触って確認すんな。セクハラだぞ。
強引だった自覚はあったようで。
目を離しているうちに遠い所に逃げられたりしないように、部下に命じて俺の後をつけさせたという。
じゃあ、裏口から出たのも尾行撒きごっこしてたのもバレバレかよ。
恥ずかしいなもう!
†††
「本当に男だよ! 腰を撫でるなセクハラ王子」
柔らかさのない胸や腰を確かめている手を叩き落してやりたいけど。
無礼打ちとかされたら嫌だしな……。
「君の口から聞きたい。本当の名は、何と言う?」
王子は気にせず、グイグイ迫ってくる。
うう。
言葉で言っても、全然堪えてない。
王子、メンタル強すぎる。
半井の苗字は、表札を見て確認したんだろう。
しかし。
身代わりだって、いつバレたんだ?
乃木家にも寄ったのに。そこには美雪がいるのに。何で俺の方に来たんだ? 文句を言いに来たのか?
「……半井雪哉、正真正銘、26歳の男だ」
減るもんじゃないし、名乗ってやる。
「26歳だと!? これが東洋の神秘か……少しも変わっていないとは……!」
頬を撫でるな。
「ところで俺、あんたの名前、知らないんですけど?」
義之おじさんには名乗ったのかもしれないが、俺は聞いてない。
名乗ってもいないのに連れ去ろうとか、ふてえ野郎だ。
「私か? 私はマクランジナーフ国が第一王子、アスラン・ド・アスクィリア・スィヤーム・ヴィン・マクランジナーフ。アスランと呼んで構わんぞ」
王子は胸に手を当てて名乗ると、艶やかに笑った。
長ぇよ!
一発で覚えられるか、そんな名前!
もう王子でいいや。
†††
「……この手の痣はどうしたのだ、以前は無かった」
王子は俺の手を取って、不思議そうに言った。
以前?
右の手のひらに、赤いイナズマの形に盛り上がっている火傷の痕。
これは。
「ああ、高校の時、雷に撃たれたんで、その時に負った火傷の痕だけど?」
「雷に……!?」
さすがの王子も目を見開いて驚いている。
それなのに、何故生きてるんだ、と思っただろう。
滅多にないみたいだが。雷に撃たれても、運良く生き残ることはあるんだ。
俺も、無傷とまではいかなかったが。
よし。
見せてやるか。
万が一こいつがゲイでも、これを見れば萎えること必至な傷痕だ。
これを見た奴、全員無言になってドン引きしてたもんな。
†††
「……ユキヤ?」
Tシャツを脱いで。
王子に背中を向け、見せてやる。
「ほら、首から背中にかけて、血管を電流が走ったのわかるだろ?」
背中一面に、イナズマが走ったような赤い痕がある。
それは右腕と、右脚の足首まで続いている。
雷紋、というらしい。
皮膚の下の水分の多い真皮層内を電流が出口を探して這い回って、雷のように枝分かれした火傷が広がる。
血管を焼かれてしまい、死ぬ人も少なくないと聞いた。
「これは、間違いなくリヒテンベルク図形……هيك……」
「ひゃ、」
そっと、背中に唇を押し付けられたみたいだ。
一瞬だけ感じた、やわらかい感触。
「命あることを、神に感謝する」
何であんたが神様に感謝するんだ。
感謝するのは俺だよ! 神様ありがとう!
っていうか、何度も背中にチューすんな。くすぐったいわ!
神様か。
「まあ、俺の神様はこれかな?」
お守り袋に入れてある、黒ずんだ金属の鎖を取り出す。
「こいつに電流が流れたおかげで、九死に一生を得たんだって」
何でか知らないが、足首につけてたので、右の足首の火傷が一番酷いが。それがかえって幸いしたんだろう。
この鎖がアースになって、心臓を通らずに、電流が抜けてくれたようだ。
「以来、幸運のお守りとして、ずっと肌身離さず持ってる」
誰がくれたものなのかは、後で聞きまわったんだけどわからなかったんだよな。
足首につけていた理由も不明だ。
電撃喰らったショックで、その辺りの記憶が吹っ飛んだんだろう、と医者は言っていた。
†††
「……後遺症は? もう痛くはないのか?」
意外にも、って言っちゃ失礼か。心配そうな王子の声が聞こえた。
珍しいからか知らないが、雷紋を指で辿るな。
くすぐったいっての。
「今はなんともねえよ? この火傷と、半年分くらいの記憶がぶっ飛んだのと、リハビリで留年したこと、鍛えても筋肉がつかないことくらいか?」
ずっとやってた弓道も、辞めざるを得なかった。
病院のベッドで寝込んでる間に筋力が極端に落ちたのもあるが、リハビリやら勉強で、部活どころじゃなかったのだ。
あと、雷撃でどこかおかしくしたのか、何故かあれ以来、一向に老けないんだよな……。
背も伸びないし、筋肉も一定以上つかない。
そのせいで、26になって17歳の従姉妹の振りをすることが可能になってしまったのである。
あれ? 何で俺、事細かに根性悪クソ王子に説明してるんだろ。
まあいいか。
Tシャツを着ようとしたら。
後ろからぎゅっと抱き締められた。
「やはり、ユキヤこそが私の妻になるべきヤマトナデシコであった。ようやく見つけたのだ。もう離さぬ」
「……はあ!?」
車で送ると言われたけど。
俺が住む下町に黒塗りの長い車はものすごく目立つので遠慮した。
裏口から出て、人目を避けるように電車に乗った。
まさか監視はされてないだろうが。
念には念を入れて、普段しない乗換えとかしてみたり。
尾行ごっこかよ。
†††
1DKの我が城よ、ただいま。
「あー、疲れた……」
へとへとになって、ベッドに倒れ込んだ。
尾行撒きごっこなんかして遊んでないで、とっとと帰ってればよかった。
今頃、胃が痛くなってきた。
総本家への寄付金中止とかもまずいんだろうけど。まさか、日本の外交問題まで関わってくるとか、ねえわ……。
後で俺が男で身代わりだったってバレて、詐欺だとか怒り狂わなきゃいいが。
でも、美雪をあんな俺様王子に差し出す訳にもいかないし。
どうしたもんかな。
いいや。
もう寝よう。こんな状態であれこれ考えてもろくなこと思いつかないし。
明日のことは明日考えればいい。
†††
「ハンイ? さん、お届け物です」
靴下を脱いでる途中で、ドアをノックされた。
残念、半井と書いてなからいと読むのだ。
知らないなら読めなくても仕方ないけど。むしろ一発で読める人の方が珍しいし。
でも、宅配なら送り状にフリガナ振るよな? 郵便かな?
まあいいか。
「はい、サインでいい……、」
と、ドアを開けると。
「無用心な。日本は防犯意識が低いのではないか?」
不遜な台詞。
そこには。
先刻別れたばかりの王子様が立っていたのであった。
夕陽をバックに、白い民族衣装。
輝くような美形が目にも眩しく神々しい。非現実的な風景である。
……これ、夢だといいな。
教訓。
きちんと相手を確認しないで無用心にドアを開けてはいけません。
†††
「土足禁止!」
とだけは言えた。
侵入は阻止できなかったが。不法侵入だぞこの野郎。
日本びいきなためか、日本の家屋内では靴を脱ぐことくらいは知っていたようだ。
ちゃんと靴脱いでた。
腕を掴まれたままベッドまで行って。
王子はまるでここの主のように、堂々と腰掛けた。
うちには余分な椅子や応接間など存在しないので、仕方ないが。
アウェイでも気後れすることのない強靭な神経なのだろう。ある意味羨ましい。
「やけに薄い身体だと思ったら、男であったとは。……いや、本当に男なのか?」
王子はウイッグを外して短くなっている俺の髪、平坦な胸を見て。
信じられない。という風に呟いた。
もう化粧も落としたし。
このまっ平らなスレンダーボディ見りゃ男だってわかるだろうが。
……触って確認すんな。セクハラだぞ。
強引だった自覚はあったようで。
目を離しているうちに遠い所に逃げられたりしないように、部下に命じて俺の後をつけさせたという。
じゃあ、裏口から出たのも尾行撒きごっこしてたのもバレバレかよ。
恥ずかしいなもう!
†††
「本当に男だよ! 腰を撫でるなセクハラ王子」
柔らかさのない胸や腰を確かめている手を叩き落してやりたいけど。
無礼打ちとかされたら嫌だしな……。
「君の口から聞きたい。本当の名は、何と言う?」
王子は気にせず、グイグイ迫ってくる。
うう。
言葉で言っても、全然堪えてない。
王子、メンタル強すぎる。
半井の苗字は、表札を見て確認したんだろう。
しかし。
身代わりだって、いつバレたんだ?
乃木家にも寄ったのに。そこには美雪がいるのに。何で俺の方に来たんだ? 文句を言いに来たのか?
「……半井雪哉、正真正銘、26歳の男だ」
減るもんじゃないし、名乗ってやる。
「26歳だと!? これが東洋の神秘か……少しも変わっていないとは……!」
頬を撫でるな。
「ところで俺、あんたの名前、知らないんですけど?」
義之おじさんには名乗ったのかもしれないが、俺は聞いてない。
名乗ってもいないのに連れ去ろうとか、ふてえ野郎だ。
「私か? 私はマクランジナーフ国が第一王子、アスラン・ド・アスクィリア・スィヤーム・ヴィン・マクランジナーフ。アスランと呼んで構わんぞ」
王子は胸に手を当てて名乗ると、艶やかに笑った。
長ぇよ!
一発で覚えられるか、そんな名前!
もう王子でいいや。
†††
「……この手の痣はどうしたのだ、以前は無かった」
王子は俺の手を取って、不思議そうに言った。
以前?
右の手のひらに、赤いイナズマの形に盛り上がっている火傷の痕。
これは。
「ああ、高校の時、雷に撃たれたんで、その時に負った火傷の痕だけど?」
「雷に……!?」
さすがの王子も目を見開いて驚いている。
それなのに、何故生きてるんだ、と思っただろう。
滅多にないみたいだが。雷に撃たれても、運良く生き残ることはあるんだ。
俺も、無傷とまではいかなかったが。
よし。
見せてやるか。
万が一こいつがゲイでも、これを見れば萎えること必至な傷痕だ。
これを見た奴、全員無言になってドン引きしてたもんな。
†††
「……ユキヤ?」
Tシャツを脱いで。
王子に背中を向け、見せてやる。
「ほら、首から背中にかけて、血管を電流が走ったのわかるだろ?」
背中一面に、イナズマが走ったような赤い痕がある。
それは右腕と、右脚の足首まで続いている。
雷紋、というらしい。
皮膚の下の水分の多い真皮層内を電流が出口を探して這い回って、雷のように枝分かれした火傷が広がる。
血管を焼かれてしまい、死ぬ人も少なくないと聞いた。
「これは、間違いなくリヒテンベルク図形……هيك……」
「ひゃ、」
そっと、背中に唇を押し付けられたみたいだ。
一瞬だけ感じた、やわらかい感触。
「命あることを、神に感謝する」
何であんたが神様に感謝するんだ。
感謝するのは俺だよ! 神様ありがとう!
っていうか、何度も背中にチューすんな。くすぐったいわ!
神様か。
「まあ、俺の神様はこれかな?」
お守り袋に入れてある、黒ずんだ金属の鎖を取り出す。
「こいつに電流が流れたおかげで、九死に一生を得たんだって」
何でか知らないが、足首につけてたので、右の足首の火傷が一番酷いが。それがかえって幸いしたんだろう。
この鎖がアースになって、心臓を通らずに、電流が抜けてくれたようだ。
「以来、幸運のお守りとして、ずっと肌身離さず持ってる」
誰がくれたものなのかは、後で聞きまわったんだけどわからなかったんだよな。
足首につけていた理由も不明だ。
電撃喰らったショックで、その辺りの記憶が吹っ飛んだんだろう、と医者は言っていた。
†††
「……後遺症は? もう痛くはないのか?」
意外にも、って言っちゃ失礼か。心配そうな王子の声が聞こえた。
珍しいからか知らないが、雷紋を指で辿るな。
くすぐったいっての。
「今はなんともねえよ? この火傷と、半年分くらいの記憶がぶっ飛んだのと、リハビリで留年したこと、鍛えても筋肉がつかないことくらいか?」
ずっとやってた弓道も、辞めざるを得なかった。
病院のベッドで寝込んでる間に筋力が極端に落ちたのもあるが、リハビリやら勉強で、部活どころじゃなかったのだ。
あと、雷撃でどこかおかしくしたのか、何故かあれ以来、一向に老けないんだよな……。
背も伸びないし、筋肉も一定以上つかない。
そのせいで、26になって17歳の従姉妹の振りをすることが可能になってしまったのである。
あれ? 何で俺、事細かに根性悪クソ王子に説明してるんだろ。
まあいいか。
Tシャツを着ようとしたら。
後ろからぎゅっと抱き締められた。
「やはり、ユキヤこそが私の妻になるべきヤマトナデシコであった。ようやく見つけたのだ。もう離さぬ」
「……はあ!?」
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