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第24話 俺のメイド
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まさか面接もなしで、速攻でメイド服を着させて働かせるとは予想もしてなかったな。
面接なしは予想していたが、今日は顔合わせ程度で次の都合の良い日にって流れになると思ったが……。
まぁ優乃もやる気だし、別に良いか。身内の店だし。
「それじゃ仕事の流れだけど」
優乃へ仕事を教えようとすると、持っていた箒を、ブンブン振り回していた。
「はい、ご主人様。誰を殲滅しましょう?」
「いや、箒はいらないから置いておけ」
「武器を置けと? 申し訳ございません。箒はわたしの命そのもの。これを置くことはできません」
「どういう設定?」
助け舟を出そうと爺ちゃんの顔を見ると、満足気に頷きながら洗い物をしていた。
あのじじぃに助け舟を出した俺が悪かったか。
「優乃。お前は闘うメイドじゃなくて、俺のメイドなんだ。この意味がわかるか?」
間違えて欲望を伝えてしまった。
「わたしは京太様の性奴隷ということですか?」
なんで性奴隷とか出てきたよ。卑猥だよ。
「ほんっとごめん。カフェの店員って言おうとして間違えた」
「どういう言い間違いですか?」
優乃に言われるなんて思わなんだ。
視線を逸らして謝ると、カウンター越しから声が聞こえてくる。
「フューフュー。ラブラブだねぇ」
「古い古いっ! フューフューは純愛に使えっ! 性奴隷の単語にフューフューは使わなねぇよ!」
「あの……。ご奉仕します?」
して欲しいけどっ!
「悪かったっての! これでテーブル拭いて!」
素直にご奉仕して欲しいって言えばしてくれたのだろうか。童貞の自分が恨めしい。
「はい」
冗談を終えてテーブルを拭きだすメイドの優乃は鼻歌混じりで仕事をしていた。
あれ? 意外とできる?
初仕事と言っていたし、普段の様子から、あわあわして終わると思っていたが、意外とできてるな。
カランカラン。
店内に鈴の音が響きわたる。
「いらっしゃいませ」
反射的に接客用語を放つと、店内には常連の初老の男性が入ってくる。
今の優乃なら接客できるかもな。
「優乃。俺も後ろで見てるけどさ、お客さんの接客できるか?」
「ふっ。笑わせないでくださいマスター」
「マスターはあそこの狂ったじじぃに使え」
「この容姿端麗、清楚系の中に含まれた艶やかな雰囲気を醸し出す高嶺の花であるメイドの中のメイドである東堂優乃は、客対応など華麗にこなしてみせましょう」
ドレス効果なのか、自己肯定感がえぐい。
ま、まぁ良いことだよな。
「そ、そうか。なら頼む」
「御意」
「そこは武士なのね」
優乃はいつもと違い、スマートに布巾をたたみ、新規のお客さんのところへ駆け寄る。
「お。可愛い子が入ったねぇ、きぃちゃん」
「即合格だよ」
言葉通りよ、くそじじぃ。
「こんな子に接客してもらえるなんて嬉しいねぇ」
常連のお客さんは優乃を見て、優しく微笑んだ。
優乃はドレス効果のバフを纏いし、そのまま……。
「あ、え、えと……」
あ、なんかダメっぽい。
「よ、よくぞ参られた殿っ! いざ鎌倉!」
「武士を引きずっている!?」
俺はすぐさまお客さんのところへ言って優乃と代わる。
「すみません。新人なもんで」
「あははっ! ユニークだね。カフェなのにメイド服で武士っぽい感じとか面白いよ」
優しいお客さんで良かった。
「いつもの席でよろしいですか?」
「うん」
常連さんはいつもの席であるカウンター席に座り、爺ちゃんと談笑を始めた。
「す、すみません」
「さっきまでの自信はどこへ?」
「おかしいですね。ドレス効果でバフ状態のはずなのですが」
「俺とお前の感性が似ていることだけはわかった。いや、うん。逆にいつも通りで良かったって思ってる俺もいてる」
そして次の仕事に移るため、一緒にカウンターに入る。
「お客さんが来たら席に案内して、次はお冷を出す」
「はっ!」
「これ持ってお客さんに提供して」
「御意」
「お前は武士の返事しかできないの?」
「り」
「了解を略して、り、って言う若者言葉も使えます、じゃないんだよ」
おぼんにお冷の入ったコップを優乃に持ってもらい、一緒にカウンターを出る。
「水を提供しながら、『ご注文は後程お伺いしましょうか?』で」
まぁ、『ご注文はお決まりでしょうか?』でも、『ご注文はいかがいたしましょう?』でも、なんでも良いんだけど。
爺ちゃんからは、とりあえず注文をどうするか聞いてくれれば良いって言われている。
ガチガチの敬語じゃなくても、ほとんどの客は気にしないから大丈夫だって言ってもらえている。
「えと、えー」
優乃は常連さんにお冷を提供しながら緊張した様子で言ってのけた。
「粗茶ですが」
「粗茶て! 粗茶以下なんだよ。ウチの水は粗茶以下なんだよ!」
「ぷっ!」
常連さんが笑ってくれた。
「きょーちゃん。この水って粗茶以下なの?」
「そうですよぉ。美味しくないでしょ?」
「美味しくはないねぇ」
「でしょー。だから、コーヒー買ってください。今日のおすすめはこれですよ」
言いながらメニュー表の1番高いコーヒーを指差した。
「たっか! なんでこんなに高いんだ? このコーヒー」
「美味しいからですよ。どうです? 一杯」
「あはは! 商売上手だなキョーちゃん。よっしゃ。今日は海で勝ったから買っちゃる」
「久しぶりにパチンコで勝った話を聞くな」
カウンター越しの爺ちゃんが常連さんと話し込む形で、一通りの接客が終わる。
「ま、まま、マスター……」
優乃が泣きそうな顔でこちらに寄ってくる。
「マスターはあのじじぃだ」
「うう。優乃は全然ダメです。もうダメダメですぅ……」
自己肯定感が異常に高かった分、落下度が非常に高いな。
「見た目だけですぅ。何を着ても美少女なだけですぅ」
自己肯定感が非常に低くなっても、そこの自信だけは何があってもあるらしい。
「ま、まぁ初めてだしさ。ゆっくり覚えていけば良いさ。幸い、ここのお客さんはほとんど常連さんで優しいし。ある程度の粗相は大丈夫だから」
「うう……。優乃はここにいても良いのでしょうか?」
「一緒に頑張ろうぜ」
ぽんぽんと背中を叩いてやると、コクリと頷いてどうにかやる気を出してくれる。
カランカランと鈴の音が聞こえてきて、新規のお客さんがやってくる。
「切り替えて行こう」
「はい」
面接なしは予想していたが、今日は顔合わせ程度で次の都合の良い日にって流れになると思ったが……。
まぁ優乃もやる気だし、別に良いか。身内の店だし。
「それじゃ仕事の流れだけど」
優乃へ仕事を教えようとすると、持っていた箒を、ブンブン振り回していた。
「はい、ご主人様。誰を殲滅しましょう?」
「いや、箒はいらないから置いておけ」
「武器を置けと? 申し訳ございません。箒はわたしの命そのもの。これを置くことはできません」
「どういう設定?」
助け舟を出そうと爺ちゃんの顔を見ると、満足気に頷きながら洗い物をしていた。
あのじじぃに助け舟を出した俺が悪かったか。
「優乃。お前は闘うメイドじゃなくて、俺のメイドなんだ。この意味がわかるか?」
間違えて欲望を伝えてしまった。
「わたしは京太様の性奴隷ということですか?」
なんで性奴隷とか出てきたよ。卑猥だよ。
「ほんっとごめん。カフェの店員って言おうとして間違えた」
「どういう言い間違いですか?」
優乃に言われるなんて思わなんだ。
視線を逸らして謝ると、カウンター越しから声が聞こえてくる。
「フューフュー。ラブラブだねぇ」
「古い古いっ! フューフューは純愛に使えっ! 性奴隷の単語にフューフューは使わなねぇよ!」
「あの……。ご奉仕します?」
して欲しいけどっ!
「悪かったっての! これでテーブル拭いて!」
素直にご奉仕して欲しいって言えばしてくれたのだろうか。童貞の自分が恨めしい。
「はい」
冗談を終えてテーブルを拭きだすメイドの優乃は鼻歌混じりで仕事をしていた。
あれ? 意外とできる?
初仕事と言っていたし、普段の様子から、あわあわして終わると思っていたが、意外とできてるな。
カランカラン。
店内に鈴の音が響きわたる。
「いらっしゃいませ」
反射的に接客用語を放つと、店内には常連の初老の男性が入ってくる。
今の優乃なら接客できるかもな。
「優乃。俺も後ろで見てるけどさ、お客さんの接客できるか?」
「ふっ。笑わせないでくださいマスター」
「マスターはあそこの狂ったじじぃに使え」
「この容姿端麗、清楚系の中に含まれた艶やかな雰囲気を醸し出す高嶺の花であるメイドの中のメイドである東堂優乃は、客対応など華麗にこなしてみせましょう」
ドレス効果なのか、自己肯定感がえぐい。
ま、まぁ良いことだよな。
「そ、そうか。なら頼む」
「御意」
「そこは武士なのね」
優乃はいつもと違い、スマートに布巾をたたみ、新規のお客さんのところへ駆け寄る。
「お。可愛い子が入ったねぇ、きぃちゃん」
「即合格だよ」
言葉通りよ、くそじじぃ。
「こんな子に接客してもらえるなんて嬉しいねぇ」
常連のお客さんは優乃を見て、優しく微笑んだ。
優乃はドレス効果のバフを纏いし、そのまま……。
「あ、え、えと……」
あ、なんかダメっぽい。
「よ、よくぞ参られた殿っ! いざ鎌倉!」
「武士を引きずっている!?」
俺はすぐさまお客さんのところへ言って優乃と代わる。
「すみません。新人なもんで」
「あははっ! ユニークだね。カフェなのにメイド服で武士っぽい感じとか面白いよ」
優しいお客さんで良かった。
「いつもの席でよろしいですか?」
「うん」
常連さんはいつもの席であるカウンター席に座り、爺ちゃんと談笑を始めた。
「す、すみません」
「さっきまでの自信はどこへ?」
「おかしいですね。ドレス効果でバフ状態のはずなのですが」
「俺とお前の感性が似ていることだけはわかった。いや、うん。逆にいつも通りで良かったって思ってる俺もいてる」
そして次の仕事に移るため、一緒にカウンターに入る。
「お客さんが来たら席に案内して、次はお冷を出す」
「はっ!」
「これ持ってお客さんに提供して」
「御意」
「お前は武士の返事しかできないの?」
「り」
「了解を略して、り、って言う若者言葉も使えます、じゃないんだよ」
おぼんにお冷の入ったコップを優乃に持ってもらい、一緒にカウンターを出る。
「水を提供しながら、『ご注文は後程お伺いしましょうか?』で」
まぁ、『ご注文はお決まりでしょうか?』でも、『ご注文はいかがいたしましょう?』でも、なんでも良いんだけど。
爺ちゃんからは、とりあえず注文をどうするか聞いてくれれば良いって言われている。
ガチガチの敬語じゃなくても、ほとんどの客は気にしないから大丈夫だって言ってもらえている。
「えと、えー」
優乃は常連さんにお冷を提供しながら緊張した様子で言ってのけた。
「粗茶ですが」
「粗茶て! 粗茶以下なんだよ。ウチの水は粗茶以下なんだよ!」
「ぷっ!」
常連さんが笑ってくれた。
「きょーちゃん。この水って粗茶以下なの?」
「そうですよぉ。美味しくないでしょ?」
「美味しくはないねぇ」
「でしょー。だから、コーヒー買ってください。今日のおすすめはこれですよ」
言いながらメニュー表の1番高いコーヒーを指差した。
「たっか! なんでこんなに高いんだ? このコーヒー」
「美味しいからですよ。どうです? 一杯」
「あはは! 商売上手だなキョーちゃん。よっしゃ。今日は海で勝ったから買っちゃる」
「久しぶりにパチンコで勝った話を聞くな」
カウンター越しの爺ちゃんが常連さんと話し込む形で、一通りの接客が終わる。
「ま、まま、マスター……」
優乃が泣きそうな顔でこちらに寄ってくる。
「マスターはあのじじぃだ」
「うう。優乃は全然ダメです。もうダメダメですぅ……」
自己肯定感が異常に高かった分、落下度が非常に高いな。
「見た目だけですぅ。何を着ても美少女なだけですぅ」
自己肯定感が非常に低くなっても、そこの自信だけは何があってもあるらしい。
「ま、まぁ初めてだしさ。ゆっくり覚えていけば良いさ。幸い、ここのお客さんはほとんど常連さんで優しいし。ある程度の粗相は大丈夫だから」
「うう……。優乃はここにいても良いのでしょうか?」
「一緒に頑張ろうぜ」
ぽんぽんと背中を叩いてやると、コクリと頷いてどうにかやる気を出してくれる。
カランカランと鈴の音が聞こえてきて、新規のお客さんがやってくる。
「切り替えて行こう」
「はい」
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