25 / 61
第25話 本当の恋
しおりを挟む
「お疲れ様でしたー」
クローズ作業を終えて、本日のカフェのバイトが終了した。
バイト終わりはいつも空が暗くなっており、月がこんばんはをしている。
暗い夜道を街灯が光る。
普段なら1人で帰るバイトの帰り道だが、今日は優乃と2人で帰ることになる。
「で……。お前はいつまでその格好なんだ?」
俺の隣を歩く優乃は学生服に着替えずに、メイド服を着たままであった。
「戒めです。自分への戒めなのです」
「戒めって……」
冗談で言っているのかと思ったけど、肩を落とし、どんより歩いているので案外真面目にそんな発言をしている雰囲気がある。
落ち込んでいるのも無理はないのかもしれない。
初バイトで優乃はやらかしが多かった。
言葉使いはもちろん、注文を間違えたり、皿を割ったり、お客さんとぶつかったり。
初めてのバイトはそんなものだろうと思う。かくいう俺も初めて働いた時はもっと酷かったし。
「うう……。わたしはやはり社会不適合者なのでしょうか……。こんなことでは高校デビューなんて夢のまた夢」
落ち込んでいるな。
容姿以外のことだから、とことん暗い雰囲気を醸し出している。
なにか気の利いた言葉を送ってあげたいが、安い言葉は逆効果。
同じ職場で働いた立場だが、全く同じ立場ではない。
そんな俺が気を使った声をかけても意味はないだろう。
どうすれば彼女の暗い雰囲気を緩和させららるか悩んでいると、道端に一筋の光が差した。
自動販売機だ。
俺は自動販売機の前で立ち止まると、優乃も立ち止まってくれる。
学生服であるスラックスの尻ポケットから長財布を取り出して、1000円札を入れたらコーラを押した。
ガランと音を立てて落ちてくるコーラを取り出し口から取り出して、優乃の頬に引っ付けた。
「ひゃ!」
まともな悲鳴を出して、可愛い反応を示した。そんな反応をしてくれた彼女へ笑いながら言ってやる。
「お疲れ様」
「や、えと……」
「初バイトの労い」
「で、でも……」
受け取るのを躊躇している様子なので、俺はまだ光っている自動販売機のコーラのボタンを押した。
ガコンともう1本コーラが出てきた。
「2本もいらないからさ」
「ええっと……」
「ええい。先輩命令だ。受け取れ」
「は、はい」
コーラ1本でなにを偉そうなことを言っているのだろうかと思われるかもしれないが、2本飲むのは普通にきつい。
ようやく受け取ってくれたコーラを彼女は見つめていた。
俺は自動販売機の取り出し口より、もう1本のコーラを取り出して歩き出す。
「寄り道して行こうぜ」
「あ、は、はい」
いつもはスルーする、住宅街にある本当に小さな公園。
鉄棒とシーソーしかない児童公園。遊んでいる子を見たこともない公園のベンチに優乃と腰を下ろした。
「ほんじゃ改めてお疲れ」
「あ、お、お疲れ様です……」
コンっとペットボトル同士をぶつけて乾杯を交わしてペットボトルの蓋を開ける。
プシュッと炭酸が抜ける音がして、甘い匂いが俺の鼻通る。
「あの……京太くん。今日は、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」
ゴクゴクとコーラを飲んでいると、本日何回目かもわからない謝罪がくる。
バレない程度のゲップをしてから声をかける。
「失敗しない奴は行動しない奴だ」
「え……?」
いきなりの言葉に優乃はこちらに瞳を向ける。
「優乃の中で陽キャってのがどんなイメージなのかは知らないけどさ」
前置きをしてから彼女へと語りかける。
「昔、仲の良かった周りの連中は周りから陽キャとかリア充とか言われて良い気になってる奴が多かった。でも、なにか行動をしている奴は少なかったな」
思い出すように。
「これが欲しい、あれが欲しいって言っている割にバイトはしない。こうなりたい、ああなりたいって言ってる割にそのスキルの勉強はしない。そのくせ、失敗した奴のことは馬鹿にして、文句ばっかり言って、言い訳ばっかり」
愚痴っぽくなってしまうが。
「群れて無駄に時間を浪費して、遊んでばっかりで。ただ、なんとなく誰かといることが陽キャだとかリア充とかって思ってる」
動き出した口は止まらない。
「あいつらは行動に移さないから失敗しない。その上で運良く周りからチヤホヤされてしまったから、自分は人間として上だと勘違いしてる。それがキラキラで青春だって勘違いしてる」
語りすぎてしまった。
頭を冷やすように月を見上げた。
綺麗な月はなんだか俺達を優しい光で包んでくれている。
「高校デビューしたい。そのためにお金が必要。だからバイトをする。優乃はちゃんと行動に移した。その結果失敗してしまったけどさ」
月から視線を優乃に移す。
そこには月よりも美しい1人の女性が座っていた。
「そんな奴等よりずっと優乃の方がキラキラ輝いてるよ」
本心からの言葉を放った後に、俺は何て恥ずかしいことを言っているのか理解して、誤魔化すようにコーラをガブッと飲んだ。
「わたしの方が……」
「ま、まぁ、あれだよ。うん。失敗しても気にすんな。俺がフォローするし、大丈夫」
恥ずかしくなり、回らない呂律をなんとか回して言ってのけると、優乃はギュッとメイド服を掴んだ。
「失敗しない奴は行動しない奴だ」
俺の言葉を繰り返し言ってのけると、つぶらな瞳でこちらを見てくる。
「そうですよね……。そうですよね! わたしはキラキラ輝いていますよね」
あ、そっちの方が響いたんだ。失敗しても大丈夫の方だと思ったわ。
「というか、わたし美少女属性とメイド属性の他に新たなる属性を手に入れましたよね」
「属性?」
「いやですねぇ京太くん。さっき、『先輩命令』って言ったのをお忘れですか? つまりわたしは京太くんの後輩。結果、わたしは後輩属性を手に入れたのです」
なんか元気になったっぽい。
「でひゅ。というか、とういうか!? 陽キャが行動しなくて、わたしが行動しているってことは、わたしは陽キャを超えている? てか? カフェで働くとかほぼ神では? でふ、でふふ、こんな見た目でカフェとか神越え女神越えエデンでは?」
「いきなりアクセル全開だな。おい」
まぁ元気になったのなら良かったけど、持っているコーラを振るのはあほなのかな?
「でひゅ。エデン優乃とか胸熱、熱盛り」
謎の呪文を呟きながら、興奮してコーラをシェイクしまくる。
「でひゅでひゅ」
「あ」
優乃はバリクソにシェイクされたコーラを開けた。
ブシュウウウウ!
「キャっ!」
メントスコーラ並に激しいコーラのシャワーを優乃のメイド服は、びしょびしょになった。
「うう……」
「そりゃそうなるわな」
クスクス笑いながら優乃を見る。
全体がコーラまみれになり、ところどころに泡がついてる。
「調子に乗った罰ってこった。あはは」
言いながら残りのコーラを飲むと優乃こちらを睨んでくる。
「おいおい。自業自得だろ?」
「道連れです!」
ガバッと俺に抱きついてくる。
彼女の柔らかい感触と、女の子特有の甘い匂いと、コーラの匂いが混ざり合って、なんとも言えない感情が渦巻いた。
「ちょ!」
「メイドが冥土へ道連れですよ! ご主人様」
「やめっ。コーラ臭い」
「糖類、炭酸、カラメル色素、酸味料、香料およびカフェイン入りのメイドです!」
「成分に詳しいなっ!」
メイドらしいと言えばメイドらしいけど、なんて思っていると抱き付いている優乃の体が少しだけ震えているのがわかった。
「優乃、寒いの……」
「ありがとうございます」
こちらの言葉を遮り、礼の言葉を重ねてくる。
「京太くんには感謝しております。あなたがいなければわたしは……わたしは……」
言われて思うのはそれはこちらの台詞だと言う思い。
優乃がいなければ俺の高校生活は転落したまま、ずっと暗いままだっただろう。
優乃が脅して、高校デビューしろって言ってきたから。
でも、まだ俺達はなにも成せていない。だから礼を言われるのは、礼を言うのはまだ早すぎる。
だけど成そうとしている。転落した暗い場所からやりなおそうと這い上がろうとしている。
行動している。
優乃がいなければやりなおそうとは思わなかったかもしれない。
優乃が側にいる。だから、今の俺がいる。
あなたがいなければ、というセリフは本当にこちらのセリフだ。
トクン。
感謝の念を抱いていると、それは唐突に変わった。
彼女の甘い香りでも、コーラの甘い香りでもない、独特の甘い雰囲気を感じて俺の心臓は跳ねてしまう。心臓の鼓動は早いが、どこか心地良い。
比べるのは優乃に失礼に値するが、綾香とはこんな空気になったことがない。
これが本当の恋。
ってことなのかもしれない。
感謝の念は本当の恋へと変わった。
「優乃。お前はメイドで後輩属性なんだよな?」
「はい」
「じゃあ命令。もう少しだけこうしてくれ」
「あなたの命令なら仕方ありません」
ギュッと優乃は俺を優しく包んでくれた。
命令なんて好きじゃないけど、今は優乃との密着を、心地の良い心臓の鼓動を、本当の恋を楽しみたかった。
クローズ作業を終えて、本日のカフェのバイトが終了した。
バイト終わりはいつも空が暗くなっており、月がこんばんはをしている。
暗い夜道を街灯が光る。
普段なら1人で帰るバイトの帰り道だが、今日は優乃と2人で帰ることになる。
「で……。お前はいつまでその格好なんだ?」
俺の隣を歩く優乃は学生服に着替えずに、メイド服を着たままであった。
「戒めです。自分への戒めなのです」
「戒めって……」
冗談で言っているのかと思ったけど、肩を落とし、どんより歩いているので案外真面目にそんな発言をしている雰囲気がある。
落ち込んでいるのも無理はないのかもしれない。
初バイトで優乃はやらかしが多かった。
言葉使いはもちろん、注文を間違えたり、皿を割ったり、お客さんとぶつかったり。
初めてのバイトはそんなものだろうと思う。かくいう俺も初めて働いた時はもっと酷かったし。
「うう……。わたしはやはり社会不適合者なのでしょうか……。こんなことでは高校デビューなんて夢のまた夢」
落ち込んでいるな。
容姿以外のことだから、とことん暗い雰囲気を醸し出している。
なにか気の利いた言葉を送ってあげたいが、安い言葉は逆効果。
同じ職場で働いた立場だが、全く同じ立場ではない。
そんな俺が気を使った声をかけても意味はないだろう。
どうすれば彼女の暗い雰囲気を緩和させららるか悩んでいると、道端に一筋の光が差した。
自動販売機だ。
俺は自動販売機の前で立ち止まると、優乃も立ち止まってくれる。
学生服であるスラックスの尻ポケットから長財布を取り出して、1000円札を入れたらコーラを押した。
ガランと音を立てて落ちてくるコーラを取り出し口から取り出して、優乃の頬に引っ付けた。
「ひゃ!」
まともな悲鳴を出して、可愛い反応を示した。そんな反応をしてくれた彼女へ笑いながら言ってやる。
「お疲れ様」
「や、えと……」
「初バイトの労い」
「で、でも……」
受け取るのを躊躇している様子なので、俺はまだ光っている自動販売機のコーラのボタンを押した。
ガコンともう1本コーラが出てきた。
「2本もいらないからさ」
「ええっと……」
「ええい。先輩命令だ。受け取れ」
「は、はい」
コーラ1本でなにを偉そうなことを言っているのだろうかと思われるかもしれないが、2本飲むのは普通にきつい。
ようやく受け取ってくれたコーラを彼女は見つめていた。
俺は自動販売機の取り出し口より、もう1本のコーラを取り出して歩き出す。
「寄り道して行こうぜ」
「あ、は、はい」
いつもはスルーする、住宅街にある本当に小さな公園。
鉄棒とシーソーしかない児童公園。遊んでいる子を見たこともない公園のベンチに優乃と腰を下ろした。
「ほんじゃ改めてお疲れ」
「あ、お、お疲れ様です……」
コンっとペットボトル同士をぶつけて乾杯を交わしてペットボトルの蓋を開ける。
プシュッと炭酸が抜ける音がして、甘い匂いが俺の鼻通る。
「あの……京太くん。今日は、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」
ゴクゴクとコーラを飲んでいると、本日何回目かもわからない謝罪がくる。
バレない程度のゲップをしてから声をかける。
「失敗しない奴は行動しない奴だ」
「え……?」
いきなりの言葉に優乃はこちらに瞳を向ける。
「優乃の中で陽キャってのがどんなイメージなのかは知らないけどさ」
前置きをしてから彼女へと語りかける。
「昔、仲の良かった周りの連中は周りから陽キャとかリア充とか言われて良い気になってる奴が多かった。でも、なにか行動をしている奴は少なかったな」
思い出すように。
「これが欲しい、あれが欲しいって言っている割にバイトはしない。こうなりたい、ああなりたいって言ってる割にそのスキルの勉強はしない。そのくせ、失敗した奴のことは馬鹿にして、文句ばっかり言って、言い訳ばっかり」
愚痴っぽくなってしまうが。
「群れて無駄に時間を浪費して、遊んでばっかりで。ただ、なんとなく誰かといることが陽キャだとかリア充とかって思ってる」
動き出した口は止まらない。
「あいつらは行動に移さないから失敗しない。その上で運良く周りからチヤホヤされてしまったから、自分は人間として上だと勘違いしてる。それがキラキラで青春だって勘違いしてる」
語りすぎてしまった。
頭を冷やすように月を見上げた。
綺麗な月はなんだか俺達を優しい光で包んでくれている。
「高校デビューしたい。そのためにお金が必要。だからバイトをする。優乃はちゃんと行動に移した。その結果失敗してしまったけどさ」
月から視線を優乃に移す。
そこには月よりも美しい1人の女性が座っていた。
「そんな奴等よりずっと優乃の方がキラキラ輝いてるよ」
本心からの言葉を放った後に、俺は何て恥ずかしいことを言っているのか理解して、誤魔化すようにコーラをガブッと飲んだ。
「わたしの方が……」
「ま、まぁ、あれだよ。うん。失敗しても気にすんな。俺がフォローするし、大丈夫」
恥ずかしくなり、回らない呂律をなんとか回して言ってのけると、優乃はギュッとメイド服を掴んだ。
「失敗しない奴は行動しない奴だ」
俺の言葉を繰り返し言ってのけると、つぶらな瞳でこちらを見てくる。
「そうですよね……。そうですよね! わたしはキラキラ輝いていますよね」
あ、そっちの方が響いたんだ。失敗しても大丈夫の方だと思ったわ。
「というか、わたし美少女属性とメイド属性の他に新たなる属性を手に入れましたよね」
「属性?」
「いやですねぇ京太くん。さっき、『先輩命令』って言ったのをお忘れですか? つまりわたしは京太くんの後輩。結果、わたしは後輩属性を手に入れたのです」
なんか元気になったっぽい。
「でひゅ。というか、とういうか!? 陽キャが行動しなくて、わたしが行動しているってことは、わたしは陽キャを超えている? てか? カフェで働くとかほぼ神では? でふ、でふふ、こんな見た目でカフェとか神越え女神越えエデンでは?」
「いきなりアクセル全開だな。おい」
まぁ元気になったのなら良かったけど、持っているコーラを振るのはあほなのかな?
「でひゅ。エデン優乃とか胸熱、熱盛り」
謎の呪文を呟きながら、興奮してコーラをシェイクしまくる。
「でひゅでひゅ」
「あ」
優乃はバリクソにシェイクされたコーラを開けた。
ブシュウウウウ!
「キャっ!」
メントスコーラ並に激しいコーラのシャワーを優乃のメイド服は、びしょびしょになった。
「うう……」
「そりゃそうなるわな」
クスクス笑いながら優乃を見る。
全体がコーラまみれになり、ところどころに泡がついてる。
「調子に乗った罰ってこった。あはは」
言いながら残りのコーラを飲むと優乃こちらを睨んでくる。
「おいおい。自業自得だろ?」
「道連れです!」
ガバッと俺に抱きついてくる。
彼女の柔らかい感触と、女の子特有の甘い匂いと、コーラの匂いが混ざり合って、なんとも言えない感情が渦巻いた。
「ちょ!」
「メイドが冥土へ道連れですよ! ご主人様」
「やめっ。コーラ臭い」
「糖類、炭酸、カラメル色素、酸味料、香料およびカフェイン入りのメイドです!」
「成分に詳しいなっ!」
メイドらしいと言えばメイドらしいけど、なんて思っていると抱き付いている優乃の体が少しだけ震えているのがわかった。
「優乃、寒いの……」
「ありがとうございます」
こちらの言葉を遮り、礼の言葉を重ねてくる。
「京太くんには感謝しております。あなたがいなければわたしは……わたしは……」
言われて思うのはそれはこちらの台詞だと言う思い。
優乃がいなければ俺の高校生活は転落したまま、ずっと暗いままだっただろう。
優乃が脅して、高校デビューしろって言ってきたから。
でも、まだ俺達はなにも成せていない。だから礼を言われるのは、礼を言うのはまだ早すぎる。
だけど成そうとしている。転落した暗い場所からやりなおそうと這い上がろうとしている。
行動している。
優乃がいなければやりなおそうとは思わなかったかもしれない。
優乃が側にいる。だから、今の俺がいる。
あなたがいなければ、というセリフは本当にこちらのセリフだ。
トクン。
感謝の念を抱いていると、それは唐突に変わった。
彼女の甘い香りでも、コーラの甘い香りでもない、独特の甘い雰囲気を感じて俺の心臓は跳ねてしまう。心臓の鼓動は早いが、どこか心地良い。
比べるのは優乃に失礼に値するが、綾香とはこんな空気になったことがない。
これが本当の恋。
ってことなのかもしれない。
感謝の念は本当の恋へと変わった。
「優乃。お前はメイドで後輩属性なんだよな?」
「はい」
「じゃあ命令。もう少しだけこうしてくれ」
「あなたの命令なら仕方ありません」
ギュッと優乃は俺を優しく包んでくれた。
命令なんて好きじゃないけど、今は優乃との密着を、心地の良い心臓の鼓動を、本当の恋を楽しみたかった。
27
あなたにおすすめの小説
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
幼馴染に告白したら、交際契約書にサインを求められた件。クーリングオフは可能らしいけど、そんなつもりはない。
久野真一
青春
羽多野幸久(はたのゆきひさ)は成績そこそこだけど、運動などそれ以外全般が優秀な高校二年生。
そんな彼が最近考えるのは想い人の、湯川雅(ゆかわみやび)。異常な頭の良さで「博士」のあだ名で呼ばれる才媛。
彼はある日、勇気を出して雅に告白したのだが―
「交際してくれるなら、この契約書にサインして欲しいの」とずれた返事がかえってきたのだった。
幸久は呆れつつも契約書を読むのだが、そこに書かれていたのは予想と少し違った、想いの籠もった、
ある意味ラブレターのような代物で―
彼女を想い続けた男の子と頭がいいけどどこかずれた思考を持つ彼女の、ちょっと変な、でもほっとする恋模様をお届けします。
全三話構成です。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません
竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
学校一の美人から恋人にならないと迷惑系Vtuberになると脅された。俺を切り捨てた幼馴染を確実に見返せるけど……迷惑系Vtuberて何それ?
宇多田真紀
青春
学校一の美人、姫川菜乃。
栗色でゆるふわな髪に整った目鼻立ち、声質は少し強いのに優し気な雰囲気の女子だ。
その彼女に脅された。
「恋人にならないと、迷惑系Vtuberになるわよ?」
今日は、大好きな幼馴染みから彼氏ができたと知らされて、心底落ち込んでいた。
でもこれで、確実に幼馴染みを見返すことができる!
しかしだ。迷惑系Vtuberってなんだ??
訳が分からない……。それ、俺困るの?
友達の妹が、入浴してる。
つきのはい
恋愛
「交換してみない?」
冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。
それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。
鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。
冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。
そんなラブコメディです。
静かに過ごしたい冬馬君が学園のマドンナに好かれてしまった件について
おとら@ 書籍発売中
青春
この物語は、とある理由から目立ちたくないぼっちの少年の成長物語である
そんなある日、少年は不良に絡まれている女子を助けてしまったが……。
なんと、彼女は学園のマドンナだった……!
こうして平穏に過ごしたい少年の生活は一変することになる。
彼女を避けていたが、度々遭遇してしまう。
そんな中、少年は次第に彼女に惹かれていく……。
そして助けられた少女もまた……。
二人の青春、そして成長物語をご覧ください。
※中盤から甘々にご注意を。
※性描写ありは保険です。
他サイトにも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる