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第37話 ラッキースケベパニック(枚方京太視点)
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「将来の夢か……」
先程の話を振り返り、俺──枚方京太は呟いてしまう。
優乃にも言ったが、俺には夢なんて大そうなものはない。ただ毎日をなんとなく生きてきた。
夢なんてなんでも良いと思うんだ。例えば、『部活で1番になる』とかでも立派な夢になるだろう。
でも、そんなことすらも思い浮かばない。
しかし、そんな奴等ばっかりだと知っているので焦りもしなかった。
周りもただなんとなく時間を浪費しているだけ。ダラダラと生きている。
周りがそうだから自分もそれで良いと思っていた。
でも、優乃は違う。彼女には誰かに公表できる夢がある。
今日、それを聞いて、周りがダラダラ生きてるから良いと思っていた自分が恥ずかしい。
「どっちが陽キャなんだか……。優乃の方がよっぽど陽キャじゃねぇかよ」
誰もいない部屋で独り言を放ちながら、トイレを拝借しようと思い優乃の部屋を出た。
「え……!?」
「!?」
優乃の部屋を出ると、目の前に生まれた姿のままの彼女が現れた。
風呂上がりのまだ湿り気がある長い髪は、艶やかで美しくキラキラ光っている。
まだ火照っているのか、頬が赤い。
高校生離れしたスタイル抜群の身体はエロいというより芸術と思える。
芸術は爆発だ。
ま、爆発しそうなのは俺の息子なんですけどね。
とか、言ってる場合じゃねぇ!
「きょ、京太くん!?」
優乃は酷く驚いた様子だったが、それはこちらも同じ。
お互いに、あわあわしながらも、優乃がなにかを呟いている。
結果。
優乃は堂々と手を腰に持っていき、1流モデルみたいなポージングをとった。
「なんで身体を強調してんだよ!」
「あ、間違えました。これじゃないです」
「むしろ正解だよっ!」
自分でも何を言っているのかわからない。
「きゃああ。きょーたさんのえっち」
「優乃!? 隠しきれてないから! 見えてるよ!」
「ふっ」
「なんでドヤ顔なんだよ!! てか、なんで服着てないんだよ!」
「風呂上がりは裸で部屋まで行くのが我がルーティン」
「ありがとうございます!!」
「ありがとうございます?」
「あ、いや……」
「というか京太くん。いつまで見るつもりです?」
「!?」
言われて思ってしまう。
この状況。確かに俺がこの場を離れるべきだ。
「ご、ごめん!」
そう言って優乃の部屋に入ると、「はぁぁぁ」と腰が抜けた。
「優乃の身体……。エロすぎるだろ……」
「あのぉ」
「うわあ!!」
ガチャリと部屋に入ってくる優乃。
「なんで入ってくるんだよ!」
「着替え、ここにあるので」
「そうだよな! ここ優乃の部屋だもんな!! ごめん! おしっこしてくりゅゅ!」
逃げるように部屋を出た。
最後にチラッと優乃の裸を脳裏に焼き付ける辺り、自分がいかにむっつりなのかを自覚してトイレへ走った。
「やはりむっつりでしたか」
そんな優乃の声が背中から聞こえた気がした。
先程の話を振り返り、俺──枚方京太は呟いてしまう。
優乃にも言ったが、俺には夢なんて大そうなものはない。ただ毎日をなんとなく生きてきた。
夢なんてなんでも良いと思うんだ。例えば、『部活で1番になる』とかでも立派な夢になるだろう。
でも、そんなことすらも思い浮かばない。
しかし、そんな奴等ばっかりだと知っているので焦りもしなかった。
周りもただなんとなく時間を浪費しているだけ。ダラダラと生きている。
周りがそうだから自分もそれで良いと思っていた。
でも、優乃は違う。彼女には誰かに公表できる夢がある。
今日、それを聞いて、周りがダラダラ生きてるから良いと思っていた自分が恥ずかしい。
「どっちが陽キャなんだか……。優乃の方がよっぽど陽キャじゃねぇかよ」
誰もいない部屋で独り言を放ちながら、トイレを拝借しようと思い優乃の部屋を出た。
「え……!?」
「!?」
優乃の部屋を出ると、目の前に生まれた姿のままの彼女が現れた。
風呂上がりのまだ湿り気がある長い髪は、艶やかで美しくキラキラ光っている。
まだ火照っているのか、頬が赤い。
高校生離れしたスタイル抜群の身体はエロいというより芸術と思える。
芸術は爆発だ。
ま、爆発しそうなのは俺の息子なんですけどね。
とか、言ってる場合じゃねぇ!
「きょ、京太くん!?」
優乃は酷く驚いた様子だったが、それはこちらも同じ。
お互いに、あわあわしながらも、優乃がなにかを呟いている。
結果。
優乃は堂々と手を腰に持っていき、1流モデルみたいなポージングをとった。
「なんで身体を強調してんだよ!」
「あ、間違えました。これじゃないです」
「むしろ正解だよっ!」
自分でも何を言っているのかわからない。
「きゃああ。きょーたさんのえっち」
「優乃!? 隠しきれてないから! 見えてるよ!」
「ふっ」
「なんでドヤ顔なんだよ!! てか、なんで服着てないんだよ!」
「風呂上がりは裸で部屋まで行くのが我がルーティン」
「ありがとうございます!!」
「ありがとうございます?」
「あ、いや……」
「というか京太くん。いつまで見るつもりです?」
「!?」
言われて思ってしまう。
この状況。確かに俺がこの場を離れるべきだ。
「ご、ごめん!」
そう言って優乃の部屋に入ると、「はぁぁぁ」と腰が抜けた。
「優乃の身体……。エロすぎるだろ……」
「あのぉ」
「うわあ!!」
ガチャリと部屋に入ってくる優乃。
「なんで入ってくるんだよ!」
「着替え、ここにあるので」
「そうだよな! ここ優乃の部屋だもんな!! ごめん! おしっこしてくりゅゅ!」
逃げるように部屋を出た。
最後にチラッと優乃の裸を脳裏に焼き付ける辺り、自分がいかにむっつりなのかを自覚してトイレへ走った。
「やはりむっつりでしたか」
そんな優乃の声が背中から聞こえた気がした。
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