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ヒロインちゃんが掻き回す日々
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セルゲイ先生イベントの数日後、ヒロインちゃんは攻略者達を付け回し…
コホン。攻略者達の周りに頻繁に現れるようになった。
普段は心穏やかな私の友人も我慢の限界の様で、怒りを隠せないようです。
最近の女子会は専らピリピリしてます。
「もーーー!!!!何なの!!あの令嬢!!いつもいつもザック様の周りを彷徨いて!!」
普段のフワフワがトゲトゲになってますわ、リゼルさん。
「本当よ~!レイド様に猫なで声で近づいて来るのよ~?発情期の猫の様ですわ~」
その表現はどうなんでしょう?セリーナさん。
「まぁまぁ、2人とも落ち着きましょう?」
マリアさんはいつも通り、落ち着いています。
「マリアさん!なんでそんなに落ち着いてるのです!マリアさんだって、あの方がセルゲイ先生の周りを彷徨いているのよ!」
「マリアさんは不快に思いませんの~?自分の婚約者に女性がまとわりついてますのよ~?」
「あぁ…えっと、セルゲイ先生はいつもの事なので、私からは、何とも…」
セルゲイ先生の話になると、いつもこうやって少し寂しい顔して笑うの。本当に健気なマリアさん!
「マリアさん…」
「あ、すみません。ちょっとしんみりしてしまいましたね。
そうだ!この前、新しい茶葉を頂いたんです。良かったら召し上がりませんか?きっと気分も落ち着きますよ。」
マリアさん!!気が使えるとても良い子!!!!
「どうぞ、レイラ様。お口に合えば良いのですが。」
紅茶が大好きなマリアさんは、執事顔負けの紅茶を煎れてくれるのです。
めちゃくちゃ美味しいです。
実の所、私もヒロインちゃんにはヤキモキしていたので、紅茶のおかげで気持ちが落ち着いた。
「はぁ。ホッとする味ですね。ありがとうございます。マリアさん。」
「それは良かったです。リゼルさんもセリーナさんもどうぞ。」
「ありがとうございます。…んー!美味しいですねー!」
「まぁ~!口当たりが良いですわね~。私のお家でも出して貰おうかしら~。」
なんとかいつものお2人に戻りましたね。
グッジョブです!マリアさん!
「それにしても、彼女は何がしたいんでしょうかー?他の男性には目もくれず、ザック様だけでなく、アルク殿下にレイド様、セルゲイ先生にまで。」
「そうね~。私はヒロインよ!なんて意味不明な事叫んでいるし~。」
「ヒロイン…ヒロインって物語の女主人公の事をそう呼ぶそうですが、それが彼女と言う事でしょうか?でも、物語ってどういう事でしょうか?」
おぉう。マリアさん、意外と鋭いですね。
「そうですねー。んー。彼女の考えてる事はさっぱり分かりませんわ。」
「そうね~。とにかく、レイド様や他の殿方のにまとわりつくのをやめて欲しいわね~。」
「いくら注意しても無理ですもんねー。聞く耳持ってくれませんもの。」
「「はぁ…」」
彼女達の婚約者の周りに彼女が現れる様に、アルク様の周りにも彼女は現れるのです。
瞬間移動でもしてるのかな?ってくらい絶対現れるのです。怖っ。
その度にアルク様はあしらっている様ですが、強制力が働いたらどうしようかと、私はハラハラする毎日です。
乙女達の悩みはまだまだ続きそうです。
はぁ…。
コホン。攻略者達の周りに頻繁に現れるようになった。
普段は心穏やかな私の友人も我慢の限界の様で、怒りを隠せないようです。
最近の女子会は専らピリピリしてます。
「もーーー!!!!何なの!!あの令嬢!!いつもいつもザック様の周りを彷徨いて!!」
普段のフワフワがトゲトゲになってますわ、リゼルさん。
「本当よ~!レイド様に猫なで声で近づいて来るのよ~?発情期の猫の様ですわ~」
その表現はどうなんでしょう?セリーナさん。
「まぁまぁ、2人とも落ち着きましょう?」
マリアさんはいつも通り、落ち着いています。
「マリアさん!なんでそんなに落ち着いてるのです!マリアさんだって、あの方がセルゲイ先生の周りを彷徨いているのよ!」
「マリアさんは不快に思いませんの~?自分の婚約者に女性がまとわりついてますのよ~?」
「あぁ…えっと、セルゲイ先生はいつもの事なので、私からは、何とも…」
セルゲイ先生の話になると、いつもこうやって少し寂しい顔して笑うの。本当に健気なマリアさん!
「マリアさん…」
「あ、すみません。ちょっとしんみりしてしまいましたね。
そうだ!この前、新しい茶葉を頂いたんです。良かったら召し上がりませんか?きっと気分も落ち着きますよ。」
マリアさん!!気が使えるとても良い子!!!!
「どうぞ、レイラ様。お口に合えば良いのですが。」
紅茶が大好きなマリアさんは、執事顔負けの紅茶を煎れてくれるのです。
めちゃくちゃ美味しいです。
実の所、私もヒロインちゃんにはヤキモキしていたので、紅茶のおかげで気持ちが落ち着いた。
「はぁ。ホッとする味ですね。ありがとうございます。マリアさん。」
「それは良かったです。リゼルさんもセリーナさんもどうぞ。」
「ありがとうございます。…んー!美味しいですねー!」
「まぁ~!口当たりが良いですわね~。私のお家でも出して貰おうかしら~。」
なんとかいつものお2人に戻りましたね。
グッジョブです!マリアさん!
「それにしても、彼女は何がしたいんでしょうかー?他の男性には目もくれず、ザック様だけでなく、アルク殿下にレイド様、セルゲイ先生にまで。」
「そうね~。私はヒロインよ!なんて意味不明な事叫んでいるし~。」
「ヒロイン…ヒロインって物語の女主人公の事をそう呼ぶそうですが、それが彼女と言う事でしょうか?でも、物語ってどういう事でしょうか?」
おぉう。マリアさん、意外と鋭いですね。
「そうですねー。んー。彼女の考えてる事はさっぱり分かりませんわ。」
「そうね~。とにかく、レイド様や他の殿方のにまとわりつくのをやめて欲しいわね~。」
「いくら注意しても無理ですもんねー。聞く耳持ってくれませんもの。」
「「はぁ…」」
彼女達の婚約者の周りに彼女が現れる様に、アルク様の周りにも彼女は現れるのです。
瞬間移動でもしてるのかな?ってくらい絶対現れるのです。怖っ。
その度にアルク様はあしらっている様ですが、強制力が働いたらどうしようかと、私はハラハラする毎日です。
乙女達の悩みはまだまだ続きそうです。
はぁ…。
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