『反省だけなら猿でもできるので、王子は王家を追放されました。』

しおしお

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第3章-1:舞踏会の幕開けと輝く夜

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第3章-1:舞踏会の幕開けと輝く夜

王立学園の中央大広間。

そこは、日常では考えられぬほどの煌びやかさに包まれていた。

赤と金を基調とした絢爛な装飾。

天井から吊り下げられたクリスタルのシャンデリアが、無数の光を放ち、床に敷かれた緋毛氈は足音すら吸い込むような静寂を湛えていた。

舞踏会。

それは貴族社会において、単なる社交の場にとどまらない。

立場を示し、未来を占い、そして時には人生そのものが変わる“運命の場”である。


「殿下、お支度が整いました」

控え室の扉が開き、侍従が声をかけた。

エルマー・フォン・アインヘリヤルは、深紅の礼服を身に纏い、鏡の前に立っていた。

金色の刺繍が施された衣装は、王家の威厳を示すもの。

しかし、彼の瞳にはいつもの余裕はなかった。


「……大丈夫ですか、殿下?」

側近が小声で問いかける。

エルマーは微笑を浮かべた。

「ふん、心配性め。俺がこんなことで揺らぐと思うか?」

「いえ。ただ……本当にやるおつもりなら、それなりの覚悟を」

「当然だ。俺の未来は、俺が決める」


そう言い切って、エルマーは立ち上がる。

扉の向こうには、人生最大の舞台が待っている。


* * *

開宴の鐘が三度、ホール中に響いた。

それは、舞踏会の正式な始まりを告げる合図。

招待客たちは一斉に動きを止め、中央の階段へと視線を向けた。


そして、登場したのは――

第二王子、エルマー・フォン・アインヘリヤル。


整った顔立ち、真っ直ぐな背筋。

堂々と階段を降りてくるその姿は、誰もが認める“王子”そのものだった。

周囲からため息が漏れる。

「やはりお美しいわ」「さすが王子……」


しかし、エルマーの内心は静かに燃えていた。

この場で、自分の意思を貫く。

それは、すべてを敵に回す覚悟が必要な決断。

それでも――彼は自分で立つことを選んだのだ。


* * *

そのころ、別の控え室。

クレア・ミゴール――いや、ラファール王国第二王女、クレハ・アルフェリア・ラファールは、鏡の前で静かに立っていた。

彼女のドレスは、深紅。

ラファール王家の正統な後継者しか着ることを許されない色。

その装いは、ただの華やかさではない。

“これは、戦の衣”――そう語っているかのようだった。


「姫……お美しい」

侍女が息を呑む。

クレハは微笑み、そっと頷いた。

「ありがとう。でも、これはただの飾りではありません」

「……殿下は、気づかれるでしょうか」

「どうでしょう。けれど、遅かれ早かれ分かりますわ」


軽くスカートを持ち上げて一礼し、クレハは扉の方を向いた。

「参りましょう。あの方の“自由”に、わたくしの“誇り”で応えなければ」


* * *

クレハが姿を現した瞬間、会場の空気が変わった。

そのあまりの美しさ、そして圧倒的な存在感に、誰もが息を呑む。


「誰……あの方?」

「クレア様、じゃない……?」

「いや、あれは……まるで、王女のような……」


エルマーの視線も、自然と彼女に引き寄せられた。


美しい。

その一言に尽きる。

だが、それ以上に感じたのは――

「……気品。いや、“格”が違う……」


彼は、そのとき初めて違和感に気づいた。

何かが引っかかる。

“クレア”のはずだ。

けれど、あの立ち居振る舞い、装い、そして周囲の空気さえ支配するあの存在感――

まるで、王族そのもの。


(……まさか、そんなはずが)

胸の奥に小さな疑念が芽生える。

だが、時は無情にも流れ、司会者の声が会場に響いた。


「皆様、本日はようこそお集まりくださいました。本舞踏会は、第二王子殿下のご婚約発表を兼ねて開催されております」


その瞬間、全員の視線がエルマーへと向けられる。

――そして、クレハへも。


いよいよ、運命の瞬間が近づいていた。



第3章-2:王子の突然の宣言と滑稽なる求婚

シャンデリアの輝きが、王立学園の大広間を照らす。

司会者が王子の登壇を促し、注目が集まる中、エルマー王子は一歩、前に出た。

深紅の礼装に身を包んだ彼の姿は、まさに舞台の主役そのもの。


「皆の者、本日はよく集まってくれた」

堂々とした声。

「今宵の舞踏会には、ひとつの発表が予定されていた。
――私、エルマー・フォン・アインヘリヤルの婚約についてだ」


会場がざわめく。

周囲は当然、ラファール王国の王女との縁談が発表されると思っている。

だが、エルマーは鼻で笑った。


「だが、だいたい会ったこともない相手との婚約など、馬鹿げていると私は思う」

「この時代に、形ばかりの政略結婚に意味があるか? 君たちは、どう思う?」


ざわめきが広がる中、エルマーは一人の少女を指さす。

「クレア。君はどう思う?」


選ばれたのは、学園随一の才媛と称されるクレア・ミゴール。

薄紫のドレスに身を包んだ彼女は、視線を受けても落ち着いていた。


「ええ、そう思いますわ。ですが、政略結婚とは、そういうものでは?」


「君は確か、ラファール王国からの留学生だったな」

「はい、そうですわ」

「では、クレハ姫のことは知っているか? どんな女性だ?」

「……私の口から申し上げるのは、何とも……」


「フフ、わかっているさ。どうせ、鼻持ちならぬ高慢ちきなわがままな女に違いない」


「……さあ?」


エルマーは笑いながら手を差し出す。

「いっそ、君と婚約したいが……どうだろう?」


「……私?」

「そうだ、クレア。君こそ私の婚約者に相応しい」

「……しかし、難しいですわ」

「なぜだ? 私に何か不満でも? 私はこの国の第二王子だぞ?」


クレアは静かに目を伏せる。

その唇には、微笑とも嘲笑ともとれるものが浮かんでいた。


「不満は――浅慮で滑稽なおところ……」

心の中で呟きながら、彼女は一歩前に出る。


「やはり、難しいですわ。だって……たった今、鼻持ちならぬ高慢ちきなわがままな女だと婚約破棄されたばかりですから」


エルマーの笑顔が凍りつく。

「……え?」


「申し訳ありません。身分を偽っておりました」

クレアは、その場で一礼した。

「私、クレア・ミゴールと名乗って留学しておりましたが、本名は――クレハ・アルフェリア・ラファールと申します」


「たった今、殿下に婚約を破棄された、ラファール王国第二王女でございます」


エルマーの顔が蒼白になる。

「……はひ?」


会場全体が凍りついた。


クレハは背筋を伸ばし、堂々と続けた。

「本日、殿下が婚約破棄を宣言された相手……それが、私ですわ」


会場に広がる絶句と動揺の波。

婚約破棄を高らかに宣言した王子の言葉が、最も侮辱していた相手こそが、実際の婚約者本人だったのだと。


クレハの微笑みは、美しくも冷たく輝いていた。

第3章-3:暴かれた真実と王子の狼狽

――ざわざわ……ざわざわ……!

舞踏会の大広間は、まるで蜂の巣をつついたかのような騒ぎとなっていた。

「え、今なんて……?」

「クレア嬢が……クレハ王女!? あのクレハ姫!?」

「ってことは、殿下が侮辱した相手って、まさに本人……?」

「えっ、どうすんの、これ……」


一瞬で、会場の空気は修羅場の様相を呈していた。

エルマー王子はその中心で、まるで雷に打たれたように固まっている。

「ク、クレア……じゃない、クレハ? え? 本当に……?」

「はい。繰り返しますが、私はラファール王国第二王女、クレハ・アルフェリア・ラファールでございます」


クレハは深く一礼した。

その立ち居振る舞いは完璧で、まさに王女の名にふさわしい。

しかし、その美しさが、今のエルマーには恐ろしく思えた。


「ま……待ってくれ! 話が違う! なんで、そんなことを黙ってたんだ!」

「申し訳ありません。殿下のお人柄を見極めるため、あえて身分を隠しておりました」

「そ、それは騙していたということか!?」

「違います。私の素性を確かめずに勝手な判断で侮辱され、婚約破棄を宣言なさったのは殿下です」


エルマーは言葉を失った。

周囲の視線が痛い。

憧れの王子、学園のアイドル的存在だったはずの自分が、今や“自爆王子”として祭り上げられている。


「ま、待ってくれ、クレア……じゃなくて、クレハ! その、今の話は取り消せないか!?」

「残念ですが、すでに“鼻持ちならぬ高慢ちきなわがままな女”と評された時点で、私から婚約を望む理由はありません」

「うっ……!」


エルマーは言葉を詰まらせた。

だが、ここで引き下がるわけにはいかない。

もともと自分が“自由な婚約”を主張したのだ。

ならば、今ここで、誤解を解くのもまた“自由”のはずだ。


「……だったら、俺はこう言おう」

エルマーは深く息を吸った。

「俺は、クレハ姫……じゃない、“クレア”に恋をした。身分なんて関係ない。
君の才知に、優しさに、勇気に……惹かれたんだ」


会場が静まり返る。

それは告白だった。

誰もが見守る中、エルマーは手を差し出す。


「だから、もう一度、俺と婚約してくれないか?」


クレハは一瞬だけ目を見開き、そして微笑んだ。

「……仮に、わたくしが“クレア・ミゴール”であったなら、お受けしていたかもしれませんわ」

「……え?」

「でも、今のわたくしは“クレハ・アルフェリア・ラファール”――そして、今夜は“殿下に婚約破棄された王女”ですもの」


彼女は、静かに背を向ける。

「では、失礼いたしますわ」


そのまま舞踏会を後にするクレハ。

エルマーは、彼女の背を呆然と見送るしかなかった。

手を伸ばすことも、言葉を投げかけることもできず――

彼は、ただ立ち尽くしていた。



第3章-4:去りゆく王女と残されたもの

舞踏会の熱気は、まるで最高潮を過ぎた花火のように、静まり返っていた。

豪奢な会場の中、クレハの退場と共に、空気は一転して張り詰めたものへと変わる。


「いまの……本当なのか?」

「王女様だったの? あのクレア嬢が……?」

「殿下……さすがにあれは……」


誰もが口には出さずとも、思っていることは同じだった。

第二王子・エルマーが、この国とラファール王国を繋ぐはずだった“黄金の縁”を、自らの口で断ち切ってしまったのだと。


エルマー自身も、何も言えなかった。

ただ、壇上に立ち尽くし、クレハの消えた扉の方を見つめていた。


頭では理解している。

自分がやってしまったことの重大さを。

だが、心は追いつかない。


「……滑稽だな」

自嘲気味に笑い、エルマーは力なく階段を降りる。

会場の空気はどこまでも重く、誰も彼に声をかけようとはしなかった。

かつては王子の名を呼び、微笑みを向けてきた貴族の令嬢たちも、今は目を伏せ、視線を避ける。


リヒトだけが、会場の端から近づいてきた。

「……なあ、エルマー」

「なんだよ……“見事な自爆だった”とでも言いたいのか?」

「いや。……まさか、そこまでとは思ってなかったよ」


リヒトはため息をつき、続けた。

「でもまあ……あれは、たしかに君らしいな」

「……どういう意味だ」

「ちゃんと自分の意思で選んだんだろ? それが結果として失敗だったとしても、そこだけは評価する」

「…………」


エルマーは口を閉じた。

自分の信じた“自由な選択”が、いかに無知で、浅はかだったか。

だが同時に、あの瞬間の言葉だけは、嘘ではなかった。


「……俺は、確かにクレアに惹かれていた」

「そうだな。だからこそ、あの王女様も“クレア”として見てほしかったんじゃないか」

「…………」


エルマーは深く息を吐いた。

「……俺、何をしたらいい?」

リヒトは肩をすくめる。

「知らん。けど、今さら取り戻そうとしても、王女様はもう許してくれないと思う」

「……だよな」


視線の先、クレハが去った扉の前には、まだ余韻のような気配が残っていた。


――あの気高く、美しい後ろ姿を、どうしてもっと早く見抜けなかったのか。


そう思っても、もう遅い。


王子は舞踏会の中心から滑稽に滑り落ち、名誉と誇りをその場に置き去りにして、ただ一人、夜の静けさに立ち尽くしていた。


夜は、まだ終わらない。

だが、ひとつの物語は、確かに終わりを迎えていた。


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