無自覚愛されキャラの天使は今日も気づかずあの子を堕とす

なかの豹吏

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一度目の『その日』

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 クラスメイト達が居なくなった教室で、たった一人空を待つ真尋。

 窓もカーテンも閉まり、真尋が立ち上がり入り口に向かえば、教室は今日の役目を終える。 だが、その気は無いようだ。 空の鞄なら、勇に預けるという手段もあった。 

 それでは意味が無い。
 会って、少しでも彼を知りたい。

 その想いが、この教室から出るという選択肢を真尋から奪った。  もし、今日空が戻って来なくても、納得のいくだけ待っていたかったし、何故か “会える” 、という不確かな筈のものが、確信になっていたから。



 ――――廊下ではこちらも一人、帰らない真尋を案じている光昭が、窓側の壁に背中を預けて立っていた。

 無言で床を見つめ、どれ程の時間が経ったのだろう。 

 ふと何かに気づき、小さく呟く―――


「中で待ってる、また明日ね」


 そう言って役目を終えるように、自分の足音だけが響く廊下を歩いて行った。



 ――――空が出て行った後の保健室では、物憂げな顔の朋世と、焦燥感を滲ませた愛里がドアを開け、目を合わせる。



 ――――屋上には、あてもなく風に吹かれる海弥が、儚げな瞳をなびく髪に隠されていた。




 そして、教室では――――


 近づいて来る空に、静かに立ち上がる真尋。

 朝、必ず合わせる当たり前の顔で空を見つめ、言葉を交わし出す。

「鞄、忘れてるよ」

 向かい合った空は、ゆっくりと瞬きをして、

「迷惑かけて、ごめん」

 待たせてしまった事、今日一日の事、空が言った意味、真尋が捉えた意味は二人の中に仕舞われる。

 自分を見つめる目は、普段の空だとわかったが、その表情は初めてのものだった。

「良かった」

 そう言った真尋の言葉を、空は理解出来なかった。

 待って、会えて良かった。
 また一つ、知らなかった顔を知る事が出来たから。

 そして、真尋は言葉を紡ぐ。


「初めて会った時ね、あんまり綺麗で、可愛くて、本当に天使だと思ってた」


 微かに笑みを浮かべながら話す真尋を、空は天使と言われた瞳で見上げている。


「今でもそう思う時があるけど、少しずつ自分の気持ちを知って、それは変わっていったよ」 


 後ろの入り口だけ開いた、風も入って来ない静かな教室で、独白のような言葉は続いていく。


「変えてもらった事もたくさんあって、気にしていた身長も、空くんは一緒に歩くだけで背筋を伸ばしてくれた。 膨らんでいく想いが、諦めたくない自分を支えて、最近はちょっと気が強くなったみたい」


 嬉しそうに話す真尋は、下がり目を細めて微笑み、


「出会えて良かった、これからも……傍に居たい」


 言葉を閉じ、屈託のない笑顔を見せる真尋。

 その少女に見とれていた空には、自分を “天使” と言った彼女が “女神” に見えたのかも知れない。

 だが、その少女を今日、構えていても呑み込まれた弱い自分は、きっと傷つけてしまっただろう。

 空は、締め付けられるような思いに瞳を曇らせる。


 目は晒さなかった、ちゃんと話さないといけないと思ったから。


「こんなに人を傷つけてしまう天使、いないよね」


 瞳と同じ声色で話し始めた空を、真尋は見つめている。


「母さんを亡くしてから今日まで、たくさんの人に助けられて、自分も努力してきたつもりだけど……まだ、足りなかった」


 一人でここまで生きてきたんじゃない、救われてきたし、それに甘えるだけでもなかった筈だ。 だが、なりたい自分になれるのは―――まだ先。


「天使だなんて……とんでもない。 今より酷かった頃は、父さんや勇に随分と苦労をかけてしまったし、母親といる子を見て、勝手に自分の方が幸せだった……なんて……比べる事じゃない、恥ずかしい強がりを胸で叫んでいたよ」


 酷くささくれた、振り返りたくない過去を吐露する空。

 耳を塞ぎたくなる言葉を、真尋は聞き逃す事なく受け止める。 何故自分は待っていたのか、それは――― “知る為” 。


 そして 、“最後まで傍に居られる存在” になりたいからだ。

 だから、目を背けない。
 “今日” から逃げたら、その資格を放棄したも同然だ。


「意地汚く、みっともない息子じゃ母さんに合わせる顔がない。 そう思って、毎年この日に臨んできたのに………今年も、自信を持っては会えないみたいだ」


 最後は顔を背け、弱い語気で呟く空。
 真尋も、目を伏せる空を切ない面持ちで見つめている。

 だが、空は視線を戻し、真っ直ぐ真尋を見据えて言った。


「でも、諦めた訳じゃないよ。 今年がだめでも、次は、その次はもっと……自慢の息子になって会いに行く」

「……うん」


 精一杯明るい声で話す空に涙腺が緩む真尋だったが、珍しく悪戯な表情をした空は、

「でも、僕の傍はお勧め出来ないよ」

「ど、どうして?」

 諦めて欲しい、そう遠回しに言われているようで、不安な声を出す真尋。

「自分勝手は母さんが居た時から中々治らないから。 今もね……ひどい事を考えちゃった」

「今って………今?」
「そうだよ」

 教室には勿論二人きり、 “考えた事” ……と言われれば、自分の事しかない。 しかし、それは “ひどい事” だと空は言う。 
 それなら、聞かない方がいいのかも知れない。 だが真尋が思ったのは、それを言われても諦めない自分なら、やめた方がいいと言われた “傍” に近づけるんじゃないか、そう思った。

「言って」

 少し構えた様子で真尋が言うと、

「少なからず真尋ちゃんが気にする事だから、これ以上傷つけたくないな」

 それは、言われると “傷つく” らしい。
 だからといって、ここまで言われて聞かずには終われない。 それに、真尋は逃げたいんじゃなくて、近づきたいのだから。

「さっきも言ったけど、最近気が強くなったの。 そしたらね、欲張りにもなったから」


 顔を引き締め、身勝手な天使に気持ちをぶつける。


「どんな事を言われても諦めないし、いつかきっと――――空くんのに居るからっ……!」


 “告白” というか、 “宣言” なのか。 強くなった乙女は、空を怯ませる程の勢いを持っていた。

 真っ赤な顔で自分を見る真尋の瞳には、さっき浮かべた涙なのか、それとも今なのかは判断出来ないが、が目の端に浮かび、とにかく意思は固い、それはひしひしと伝わって来る。

 空は微かに笑みを零し、今度は自分も表情を引き締めた。

「じゃあ言うけど、いいの?」

「うん……!」

 空は一歩真尋に近づき、背の高い真尋を見上げる角度が上がる。


 そして―――


「最後に立っている母さんを見上げたのは、このぐらいだったな……」


 見上げる空の顔は、クラスメイトを見る目ではなく、母を見上げている子供の目だった。

 勿論真尋が望むのは、 “母” ではなく彼女、 “恋人” だ。 それでも、堪らなくなった真尋は、



 ――――空を抱きしめた。




 憐れみ、愛しさ、母性、どんな感情からなのか、一つに決められない混じり合った想いで、真尋にはなれる筈のない “母” に代わって抱きしめる。


「ごめん」

 包まれた胸の中で懺悔する天使。




「………罪悪感なんて、感じる必要ないよ」




 子を抱くには少し強過ぎる抱擁。 そして、真尋は囁く。




「私が、したくてしてるから……」




 慈しむような柔らかい声に空が抱きしめ返すと、真尋はどうしても母ではなく、彼を好きな女の子に戻ってしまう。


 だから―――





でもいい。 “空くん” を………抱きしめたいの」




 やっぱり自分には、彼は――― “空くん” だ。
 ただ、一年に一度、『この日』だけは………。



 いつか、自慢の息子となった空と、一番近くに居られる自分になるまで。





 抱きしめ合う二人に、その場所を譲れない声が聞こえる。


「もう私、限界かな」
「……甘ったれ」


 いつから居たのか、腕組みをした愛里と、不貞腐れた顔の海弥が教室の入り口に立っていた。


「……遠慮、してくれます……?」

 現実に引き戻された真尋は、控え目な声で呟く。

「愛里ちゃん……海弥?」

 背中を向けていた空は、真尋から離れて振り向く。


 待っていた真尋とは別で、探していた二人は空に近づき、照れ笑いをした愛里が―――


「抱きしめるから、逃げんなよ」


 前回は、だったが、今回は少しニュアンスが違うらしい。
 それも、今回はを取らずに抱きしめた。


「私は……言わないから。 みせる」


 そう言ってゆっくりと離れ、空と拳一つの距離で見つめ合う。 頬を染めた絶世の美少女は、

「……キス、する?」
「しないっ!」

 間髪入れず声を荒げたのは真尋だった。

「なによ、気を遣って待っててあげたのに……」

 流し目で真尋に不満を伝え空から離れると、入れ代わるように―――


「さっきは……ごめん。 受け止められなくて……」


『笑って』。 そう言った空を、空に思えなかった海弥が俯く。

「いや――」
「でもッ! あれは空が悪いからな!!」

 この女子達は、碌に話もさせてくれないらしい。

「あたしも、悪いけど……」

 鋭い目つきで怒ったと思ったら、別人のようにその瞳を和らげる海弥。


「……今度は、突き飛ばしたりしないから」


 約束を破ったあの日、思わず抱きしめた空を海弥は突き飛ばしたのだった。


「だから………おいで」


「「――ッ!!?」」


 両手を広げて、海弥は笑った。
 それに戦慄したのは、 “本物の母” を見ている真尋と愛里。


「……最終兵器……」
「うぅ……」


 二人の反応も仕方ない。 
 手を広げて笑う海弥に、空は言葉も無く、引き込まれるように抱き合ったのだから。


「ホントに、甘ったれだな……」


 この日に関しては、確かに最終兵器なのかも知れない。 だが、逆にあまり似過ぎているのも諸刃の剣な気もする真尋と愛里だった。


 そして、現在ただ一人の “最後まで傍に居られる者” が空を迎えに来て、この場を締める号令をかける。


「いくぞ、空」
「……勇」
「もう高校生、だったか?」


 今朝の事を引き合いに出され、羞恥に顔を染める空。





 五人が教室を出て、校門が近づいてくると―――


「ラスボスが……」

 愛里が呟く。

 校門のに立っているのは、白いブラウスに黒のタイトスカートを履き、白衣を肩に掛けた愛里曰く “ラスボス” 、朋世だ。


「澄田先生……」


 校門の手前で立ち止まった空が呟くと、

「灰垣くん。 今はいいけど、を超えたら、ちゃんと呼んで欲しいな」

 気恥ずかしそうに空が校門をくぐると、朋世は優しく微笑んだ。


「甘えん坊の空くん」


 蕩けるような甘い声で胸に空の顔を埋めると、三名の女子から悲鳴が上がる。


「……ボリュームが……」
「か、加藤さん、私達には未来があるよっ!………多分」
「……絶望」


 流石にあまり目に付くのは不味いと思ったのか二人はすぐに離れ、朋世は紅潮した顔で微笑みながら、

「行ってらっしゃい」
「はい、朋世さん」

 ルールを破りがちな二人は、笑顔で挨拶を交わし終える。


「親父さんが待ってる、行くぞ」

「……ああ」


 勇に促され、二人は歩き出す。

 三人のクラスメイトと一人の保健医はそれを見送り、


「来年は―――私も行くからっ!」


 真尋が二人の背中に声を届かせると、他の三人も負けじと叫ぼうとする―――が……


「まだ無理だろ、俺が何年かかったと思ってんだ?」


 振り返った勇の声は意外と通るもので、三人の追撃を抑え、四人に衝撃を与えた。



 一年に一度、来年もやって来る『この日』に向けて、恋する乙女達はしのぎを削るのだろう。


 そして空もまた、胸を張って会いに行ける自分になれるように、成長していくに違いない。


 それをきっと―――



 ―――――母も望んでいるだろうから。



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