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第一章 死に損ないの覚醒から〜
第二話 魔力の実と異世界
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「う、うぅん…」
随分とハッキリとしたうねり声を上げて目を覚まし、あたりを見回す。
「見ないとこだな。ここはどこだろう。」
見たところ病院とあまり変わらない…って!普通に喋れてる!?いつのまに!?
でもよく考えてみると今の状況に驚きを隠せないでいるがそれもそうだと思った。
多分昨日だと思うけど、これまでにあった頭痛や空腹、喉の渇きがまるでウソのように消えている。
「それにしても、此処はどこなんだ?一体、どうなってる。どうしてこんなとこに…」
俺が状況の整理を追いついていけないで色々考え事をしていると、いきなりガラッ と横の扉が開いた。
「うおっ!」
突然のことで少し驚いて、とっさに声が出てしまった。
扉から出てきたのは赤髪で身長の高い、モデル体系のすらりとした綺麗なお姉さんだった。
が、とても驚いた様な顔をしてこちらをみているが…
綺麗な人は何をしても綺麗ってこの事だな。
すると、お姉さんは俺を見るなりいきなり大声でこう言い放った。
「少年!まさか本当に生きてたなんて!」
……………は?
いきなり何言ってんだこの人。
当たり前じゃないか。この通りピンピンしてるぜ!
しかし、なぜだろう。変わった服装をしてる。きっとコスプレの趣味がある人なんだろうな。
そのお姉さんの服装はいかにも異世界モノのラノベによくある様な騎士の鎧を着て、手には兜を、腰には剣をぶら下げていた。
玉に傷とはこのことを言うんだろう。
「えっとー…それってつまり、俺死んでナイトいけなかったんですか?」
騎士だけに。
………1秒もたたないうちに真冬のような寒気がきたのは言うまでもない。
「いやいやそういうわけではなくてな…
まぁそうか。キミはまだ何も知らなかったんだね。」
「はい。もう何のことだかサッパリ…」
「そうだな。まずキミに教えておかないといけないことがあるから少しそこで待っててくれ。」
そう言い、お姉さんは席を外しその場から離れていった。
とにかく今のうちに覚えてることは全て整理しとこう。
俺の名前は水俣條
15歳だ。ここまでは大丈夫だ。問題ない。
いつも通り学校に行って 三盛や 桃木たちと一緒にいて…
ダメだ!思い出せない。
ちなみに三盛と桃木は学校で俺がいつも一緒にいるグループみたいなものだ。まぁ変わらないのは全員が根暗だと言うことだけかな。
要するに陰キャという訳だ。
楊キャが普段遊びに使っている時間を俺らはゲームやラノベに注いでいる。
一方で楊キャはよくわからないノリでケラケラ笑ったり、たまに俺たちを馬鹿にする。
しかし、そんな罵詈雑言に口答えが出来るほど、俺たちは器用じゃないのだ。
おかげで溜まっていくストレスをラノベ読んで解消できるんだが。
俺が最後に覚えているのは学校の帰り道、三盛と桃木も別れて下校していた時だ。
それ以上のことを思い出そうとすると頭が痛くなる。
それから少しして、お姉さんは帰ってきた。一人の男性を連れて。
◯●◯●◯●◯●◯●
色々と質問され、答え、色々と質問し、答えてもらった結果、
どうやら綺麗なお姉さんはリン アストレアさん。
男性の方はバーン ヴェンレーンさん
というらしい。
しかも二人は異世界から来たとか何とかで二人のコスプレの内容も何となく理解できる。
それと、俺が異世界転生、転移モノを読んでたからなのか、胸の高まりや高揚感が抑えきれなかった。
その異世界には魔力と言うものがあり、
俺が昨日食べた赤紫色の果実は通常【魔力の実】とも言われ、
一つ食べただけでも絶大な魔力が手に入り
一つ食べただけでたちまちお腹を満たし、たちまち喉を潤すと言われている。
しかし、俺はそれを3つも食べてしまったんだからどうなったものかわかったものじゃない。
バーンさんが言うには、今こうして喋っていることが魔力の実のおかげだという。
話を変えて、リンさんは見た目によらず
結構ワイルドな人で異世界の森に何泊か野宿したことがあるそうだ。
俺には絶対に無理だな。と思いつつ今話してるバーンさんの言葉に耳を貸した。
「さっきも言った様にキミの体は半分以上人間じゃない。」
「その証拠に、あの赤紫色の果実【魔力の実】を3個以上食べても死なないという異例がある。さて、ここまでで何か僕に質問とかはないかい?」
「あの、魔力の実が具体的に何なのかはわかりましたけど、3個以上食べてしまうと普通はどうなるんですか?」
「先ほども言った通り、魔力の実という物は異世界に充満する魔力を一気に取り込んでそれを凝縮して作られた種からまた実を作るという何とも贅沢な一品でな。魔力の実一つに異世界中の魔力が眠っているとでも思ってくれ。さて條くん。それを一気に体に取り込んでしまうと人はどうなる?」
「大きな力に飲み込まれて正気を失っていく…ですかね。」
「初めてにしては常識的な間違いだな。そもそも魔力の実とは膨大な魔力に対してそれ相応の人間の器が必要になる。つまり…」
うーん。難しいけどわからないことではないな。
多分俺の頭が良いと言うワケではないだろう。只バーンさんの説明がわかりやすいのだ
「つまり?」
「ははっ。君ももう何となく気がついているだろう?自分で言ってみなよ。」
バーンさんが少し笑って答える。
しかし…答えろと言われたが全体的な答えが未だわからない。膨大な魔力に対してそれ相応の人間の器…か…
取り敢えず、一番最初に思いついたことを言ってみよう…
「人間の器…つまり人間の身体をその魔力にあった体にする。と言うことですか?」
「少し違うな。魔力の実は人間の体を作り替えるのさ。体の貧弱な人が絶大な魔力を手にしてしまうとその身の丈に似合わぬ魔力が制御できなくなるんだよ。簡単に言うと人体の強化かな。」
ここで新たな疑問が俺の中で生まれてくる。
「でもバーンさん。人間の体を作り替えるのはわかりましたけど作り替えてしまえば魔力の実を3つ食べても問題ないのでは?」
「実はこの話にはまだ続きがあるんだよ。それを今から君に話す。」
「簡単に言おう。魔力の実は二つ食べても死ぬんだ。」
んー?ドユコト?いきなり言われてもねぇ。話の変わり目にはなんかないとわかりずらいな…
「それはどういう…」
「魔力の実はね。一つ食べただけでも例えばスラム街の貧民が騎士団団長になれるくらいの力を持っている。
そんな規格外な力にはちゃんとしたマイナス効果がある。この世にメリットしかない、何てないからね。」
「つまり、作り替えすぎては体が持たない。と言うことですね。」
俺もあそこまでバーンさんの話を聞いてわからない馬鹿ではない。
「正解だ。まぁ、魔力の実の場合はその一つでも体が限界までいくんだけどね。」
バーンさんってこう、物事を難しく話すな…
「まだバーンさんに聞きたいことは沢山あるので今からなるべく簡単におねがいします。」
まぁ俺の脳もオーバーヒートしそうだったからすいません…バーンさん。我儘を聞いてくれ…
「ごめんごめん。簡単な話。
魔力の実を2つ食べた人間は1日以上しか生きれないんだ。
3つ以上食べると 即死」かな。」
「即死…ですか。」
バーンさんの言葉に思わず冷や汗をかく。
が、同時に疑問に驚くこともあった。
「で、でも!俺は3つ以上食べたんですよね!?生きてるじゃないですか!」
「だから最初に言っただろう。君の身体は半分人間じゃないって」
「はい。そうですけど…一体もう半分は何なんですか?」
「それは、化物だよ。確かに僕も、この島の近くで人体実験をしている所があるっては聞いたことあるけどその中でさしずめ君はサンプルNo.1の人魚だろうな。」
「ちょっと!ちょっと待ってくださいよ!化物?人魚?何ですかそれ!何言ってるんですか!?」
バーンさんから出てくる言葉に驚きのあまり怒りまで湧いてくる。
「まぁ驚くのも無理はないさ。しかし、これが現実だ。受け入れないと何も始まらない。」
俺は何回か深呼吸をして心を落ち着かせる。
「どうぞ話を続けて下さい。」
「うん。続けるよ。まず君の中に眠る人魚の事だがら人魚の能力は再生、不老不死 このどちらかだろう。」
「つまり、その化物のおかげで俺は今生きているって事ですか?」
なんか嫌なんだけどな、化物に生かされてるって
「そうだね。君は化物に感謝しないといけないじゃないか。」
バーンさんはヘラヘラして言った。その言葉には流石に俺もイラッと来る。
「ふざけないでください!」
僕が怒鳴るとバーンさんは驚いた様な顔を見せると…一瞬で鬼の形相に顔を変えて見せた。
「ふざけてなんかない!キミはいまはもう死んでいるんだ!それをずっと化物の力が身を守ってくれてるんだ!わかった?それに今もその化物はキミの体を治している!救われてるんだ!素直に感謝しなよ!」
冗談半分で言ってるのかと思ったら意外と本気で言ってたのか。
「すいません。取り乱しました。続けて下さい。」
俺が一回深呼吸してからバーンさんに言うと、バーンさんはほっとした感じで
「すまない。僕も悪かったよ。それじゃあ話を変えるね。
実際今のところきみの身体は死に続け、再生し続けている。」
なんだろう。もう驚かない。
「あれ?おかしいな。驚くと思ったんだが…」
「いや、もう慣れですよ慣れ。」
バーンさんのキョトンとした表情に苦笑いで答える。
「つまり、もう君が生き返ることはない。きみの再生は魔力の実の破壊から常時君を守っている為、怪我などに手が回せないんだ。だから人間として死ねる。人間として生活できる。君たちの世界の言葉を借りるとプラマイ0だね。」
「じゃあ、魔力の実3個分の力を持った常人というワケですね?」
「そうだね。」
うん。十分チートだな。
長くなりそうなので割愛
◯●◯●◯●◯●◯●
「ここが本題!君には、異世界に行って欲しいんだ!」
「へ?」
何言ってんのこの人………?
「実はね…僕たちの世界では他の星に行ったりそこで違法に何かを作るというのは絶対にダメなんだ。君がもし残ってしまうとこの星に魔力反応が起こっちゃって調査という形でこの星に来た僕らが目をつけられてしまうからね。お願いだよ。人助けだと思って」
やはりそれが本音だったか。しかし、生活異世界に行くのは陰キャ兼オタクの俺には願ってもない事だ。
「わかりました。いきます。」
興奮を抑えてなんとか冷静になって言えた俺。(即答だったが)三盛と桃木になんと言えば良いだろう
「おおおっありがとう!ありがとう!早くリンにも伝えないと!」
確かに、そういえばリンさんはどこ行ったんだろう。
「バーンさん。リンさんは何処へ…」
「リンなら先に異世界に戻ってるよ。一応調査という形で来てるワケだから報告にね。」
腐っても年上なんだな、と改めて思った。
「それで、異世界にはもう行くかい?それともまだここに留まっておくかい?」
「はい。まだここに留まっておきます。友人達に別れの挨拶をしたいので!」
俺が三盛達に何て言って別れようか考えてた時
「いや、それは無理だな」
バーンさんからまたもや爆弾発言が投下された。
「多分キミはもうここでは死んだことになってるよ。
人体実験という秘密機関にこの世界の政府が関わっていないとでも?キミのことも絶対に隠蔽されてるだろう」
「それではもう一度聞くね。
キミは異世界に今すぐ行くかい?
それともまだここに留まっておくかい?」
こうなったら言う事は一つだ。
「俺は異世界に……いきます。」
「じゃあこれを渡しておこう。」
「あ、ありがとうございます」
そう言って手渡しされたのは小さいのにかなり重い袋と名刺?みたいなやつか?
「よし、渡すものも渡したし、教える事は全て教えたし、いってらっしゃい!かな?」
バーンさんが俺の足元に手をかざしたかと思うと、そこが青白くひかり、そのまま少しの間意識を失った。
side.バーン
「リンの名刺、渡して良かったのかな。」
随分とハッキリとしたうねり声を上げて目を覚まし、あたりを見回す。
「見ないとこだな。ここはどこだろう。」
見たところ病院とあまり変わらない…って!普通に喋れてる!?いつのまに!?
でもよく考えてみると今の状況に驚きを隠せないでいるがそれもそうだと思った。
多分昨日だと思うけど、これまでにあった頭痛や空腹、喉の渇きがまるでウソのように消えている。
「それにしても、此処はどこなんだ?一体、どうなってる。どうしてこんなとこに…」
俺が状況の整理を追いついていけないで色々考え事をしていると、いきなりガラッ と横の扉が開いた。
「うおっ!」
突然のことで少し驚いて、とっさに声が出てしまった。
扉から出てきたのは赤髪で身長の高い、モデル体系のすらりとした綺麗なお姉さんだった。
が、とても驚いた様な顔をしてこちらをみているが…
綺麗な人は何をしても綺麗ってこの事だな。
すると、お姉さんは俺を見るなりいきなり大声でこう言い放った。
「少年!まさか本当に生きてたなんて!」
……………は?
いきなり何言ってんだこの人。
当たり前じゃないか。この通りピンピンしてるぜ!
しかし、なぜだろう。変わった服装をしてる。きっとコスプレの趣味がある人なんだろうな。
そのお姉さんの服装はいかにも異世界モノのラノベによくある様な騎士の鎧を着て、手には兜を、腰には剣をぶら下げていた。
玉に傷とはこのことを言うんだろう。
「えっとー…それってつまり、俺死んでナイトいけなかったんですか?」
騎士だけに。
………1秒もたたないうちに真冬のような寒気がきたのは言うまでもない。
「いやいやそういうわけではなくてな…
まぁそうか。キミはまだ何も知らなかったんだね。」
「はい。もう何のことだかサッパリ…」
「そうだな。まずキミに教えておかないといけないことがあるから少しそこで待っててくれ。」
そう言い、お姉さんは席を外しその場から離れていった。
とにかく今のうちに覚えてることは全て整理しとこう。
俺の名前は水俣條
15歳だ。ここまでは大丈夫だ。問題ない。
いつも通り学校に行って 三盛や 桃木たちと一緒にいて…
ダメだ!思い出せない。
ちなみに三盛と桃木は学校で俺がいつも一緒にいるグループみたいなものだ。まぁ変わらないのは全員が根暗だと言うことだけかな。
要するに陰キャという訳だ。
楊キャが普段遊びに使っている時間を俺らはゲームやラノベに注いでいる。
一方で楊キャはよくわからないノリでケラケラ笑ったり、たまに俺たちを馬鹿にする。
しかし、そんな罵詈雑言に口答えが出来るほど、俺たちは器用じゃないのだ。
おかげで溜まっていくストレスをラノベ読んで解消できるんだが。
俺が最後に覚えているのは学校の帰り道、三盛と桃木も別れて下校していた時だ。
それ以上のことを思い出そうとすると頭が痛くなる。
それから少しして、お姉さんは帰ってきた。一人の男性を連れて。
◯●◯●◯●◯●◯●
色々と質問され、答え、色々と質問し、答えてもらった結果、
どうやら綺麗なお姉さんはリン アストレアさん。
男性の方はバーン ヴェンレーンさん
というらしい。
しかも二人は異世界から来たとか何とかで二人のコスプレの内容も何となく理解できる。
それと、俺が異世界転生、転移モノを読んでたからなのか、胸の高まりや高揚感が抑えきれなかった。
その異世界には魔力と言うものがあり、
俺が昨日食べた赤紫色の果実は通常【魔力の実】とも言われ、
一つ食べただけでも絶大な魔力が手に入り
一つ食べただけでたちまちお腹を満たし、たちまち喉を潤すと言われている。
しかし、俺はそれを3つも食べてしまったんだからどうなったものかわかったものじゃない。
バーンさんが言うには、今こうして喋っていることが魔力の実のおかげだという。
話を変えて、リンさんは見た目によらず
結構ワイルドな人で異世界の森に何泊か野宿したことがあるそうだ。
俺には絶対に無理だな。と思いつつ今話してるバーンさんの言葉に耳を貸した。
「さっきも言った様にキミの体は半分以上人間じゃない。」
「その証拠に、あの赤紫色の果実【魔力の実】を3個以上食べても死なないという異例がある。さて、ここまでで何か僕に質問とかはないかい?」
「あの、魔力の実が具体的に何なのかはわかりましたけど、3個以上食べてしまうと普通はどうなるんですか?」
「先ほども言った通り、魔力の実という物は異世界に充満する魔力を一気に取り込んでそれを凝縮して作られた種からまた実を作るという何とも贅沢な一品でな。魔力の実一つに異世界中の魔力が眠っているとでも思ってくれ。さて條くん。それを一気に体に取り込んでしまうと人はどうなる?」
「大きな力に飲み込まれて正気を失っていく…ですかね。」
「初めてにしては常識的な間違いだな。そもそも魔力の実とは膨大な魔力に対してそれ相応の人間の器が必要になる。つまり…」
うーん。難しいけどわからないことではないな。
多分俺の頭が良いと言うワケではないだろう。只バーンさんの説明がわかりやすいのだ
「つまり?」
「ははっ。君ももう何となく気がついているだろう?自分で言ってみなよ。」
バーンさんが少し笑って答える。
しかし…答えろと言われたが全体的な答えが未だわからない。膨大な魔力に対してそれ相応の人間の器…か…
取り敢えず、一番最初に思いついたことを言ってみよう…
「人間の器…つまり人間の身体をその魔力にあった体にする。と言うことですか?」
「少し違うな。魔力の実は人間の体を作り替えるのさ。体の貧弱な人が絶大な魔力を手にしてしまうとその身の丈に似合わぬ魔力が制御できなくなるんだよ。簡単に言うと人体の強化かな。」
ここで新たな疑問が俺の中で生まれてくる。
「でもバーンさん。人間の体を作り替えるのはわかりましたけど作り替えてしまえば魔力の実を3つ食べても問題ないのでは?」
「実はこの話にはまだ続きがあるんだよ。それを今から君に話す。」
「簡単に言おう。魔力の実は二つ食べても死ぬんだ。」
んー?ドユコト?いきなり言われてもねぇ。話の変わり目にはなんかないとわかりずらいな…
「それはどういう…」
「魔力の実はね。一つ食べただけでも例えばスラム街の貧民が騎士団団長になれるくらいの力を持っている。
そんな規格外な力にはちゃんとしたマイナス効果がある。この世にメリットしかない、何てないからね。」
「つまり、作り替えすぎては体が持たない。と言うことですね。」
俺もあそこまでバーンさんの話を聞いてわからない馬鹿ではない。
「正解だ。まぁ、魔力の実の場合はその一つでも体が限界までいくんだけどね。」
バーンさんってこう、物事を難しく話すな…
「まだバーンさんに聞きたいことは沢山あるので今からなるべく簡単におねがいします。」
まぁ俺の脳もオーバーヒートしそうだったからすいません…バーンさん。我儘を聞いてくれ…
「ごめんごめん。簡単な話。
魔力の実を2つ食べた人間は1日以上しか生きれないんだ。
3つ以上食べると 即死」かな。」
「即死…ですか。」
バーンさんの言葉に思わず冷や汗をかく。
が、同時に疑問に驚くこともあった。
「で、でも!俺は3つ以上食べたんですよね!?生きてるじゃないですか!」
「だから最初に言っただろう。君の身体は半分人間じゃないって」
「はい。そうですけど…一体もう半分は何なんですか?」
「それは、化物だよ。確かに僕も、この島の近くで人体実験をしている所があるっては聞いたことあるけどその中でさしずめ君はサンプルNo.1の人魚だろうな。」
「ちょっと!ちょっと待ってくださいよ!化物?人魚?何ですかそれ!何言ってるんですか!?」
バーンさんから出てくる言葉に驚きのあまり怒りまで湧いてくる。
「まぁ驚くのも無理はないさ。しかし、これが現実だ。受け入れないと何も始まらない。」
俺は何回か深呼吸をして心を落ち着かせる。
「どうぞ話を続けて下さい。」
「うん。続けるよ。まず君の中に眠る人魚の事だがら人魚の能力は再生、不老不死 このどちらかだろう。」
「つまり、その化物のおかげで俺は今生きているって事ですか?」
なんか嫌なんだけどな、化物に生かされてるって
「そうだね。君は化物に感謝しないといけないじゃないか。」
バーンさんはヘラヘラして言った。その言葉には流石に俺もイラッと来る。
「ふざけないでください!」
僕が怒鳴るとバーンさんは驚いた様な顔を見せると…一瞬で鬼の形相に顔を変えて見せた。
「ふざけてなんかない!キミはいまはもう死んでいるんだ!それをずっと化物の力が身を守ってくれてるんだ!わかった?それに今もその化物はキミの体を治している!救われてるんだ!素直に感謝しなよ!」
冗談半分で言ってるのかと思ったら意外と本気で言ってたのか。
「すいません。取り乱しました。続けて下さい。」
俺が一回深呼吸してからバーンさんに言うと、バーンさんはほっとした感じで
「すまない。僕も悪かったよ。それじゃあ話を変えるね。
実際今のところきみの身体は死に続け、再生し続けている。」
なんだろう。もう驚かない。
「あれ?おかしいな。驚くと思ったんだが…」
「いや、もう慣れですよ慣れ。」
バーンさんのキョトンとした表情に苦笑いで答える。
「つまり、もう君が生き返ることはない。きみの再生は魔力の実の破壊から常時君を守っている為、怪我などに手が回せないんだ。だから人間として死ねる。人間として生活できる。君たちの世界の言葉を借りるとプラマイ0だね。」
「じゃあ、魔力の実3個分の力を持った常人というワケですね?」
「そうだね。」
うん。十分チートだな。
長くなりそうなので割愛
◯●◯●◯●◯●◯●
「ここが本題!君には、異世界に行って欲しいんだ!」
「へ?」
何言ってんのこの人………?
「実はね…僕たちの世界では他の星に行ったりそこで違法に何かを作るというのは絶対にダメなんだ。君がもし残ってしまうとこの星に魔力反応が起こっちゃって調査という形でこの星に来た僕らが目をつけられてしまうからね。お願いだよ。人助けだと思って」
やはりそれが本音だったか。しかし、生活異世界に行くのは陰キャ兼オタクの俺には願ってもない事だ。
「わかりました。いきます。」
興奮を抑えてなんとか冷静になって言えた俺。(即答だったが)三盛と桃木になんと言えば良いだろう
「おおおっありがとう!ありがとう!早くリンにも伝えないと!」
確かに、そういえばリンさんはどこ行ったんだろう。
「バーンさん。リンさんは何処へ…」
「リンなら先に異世界に戻ってるよ。一応調査という形で来てるワケだから報告にね。」
腐っても年上なんだな、と改めて思った。
「それで、異世界にはもう行くかい?それともまだここに留まっておくかい?」
「はい。まだここに留まっておきます。友人達に別れの挨拶をしたいので!」
俺が三盛達に何て言って別れようか考えてた時
「いや、それは無理だな」
バーンさんからまたもや爆弾発言が投下された。
「多分キミはもうここでは死んだことになってるよ。
人体実験という秘密機関にこの世界の政府が関わっていないとでも?キミのことも絶対に隠蔽されてるだろう」
「それではもう一度聞くね。
キミは異世界に今すぐ行くかい?
それともまだここに留まっておくかい?」
こうなったら言う事は一つだ。
「俺は異世界に……いきます。」
「じゃあこれを渡しておこう。」
「あ、ありがとうございます」
そう言って手渡しされたのは小さいのにかなり重い袋と名刺?みたいなやつか?
「よし、渡すものも渡したし、教える事は全て教えたし、いってらっしゃい!かな?」
バーンさんが俺の足元に手をかざしたかと思うと、そこが青白くひかり、そのまま少しの間意識を失った。
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