王子様が居ないので、私が王子様になりました。

由紀

文字の大きさ
82 / 124
二章~親交会・対立~

閑話ー王子様(仮)日記ー

しおりを挟む

○月△日〈銀条彼方〉

今日は嫌な事があったので、詳しく書く事にする。

全く何だよ!園原の奴!いつもスカして嫌みな奴なのに…「ああ、美しい兄様と一緒に話し合いなんて…」って、ブラコンかよ!確かにお姫さまみたいだったけどさ。

いけない…シャーペンの芯が折れた。もう一回っと。

その上、あの偽物王子様に尻尾振ってえええええええええ!僕には「はあ?王子様ですか?笑笑笑」って、馬鹿にするくせに! 

それに宇津井も宇津井だよ。将来僕の秘書になる癖に、フォローぐらいしろよ全く! 
ほんっとに嫌な奴
嫌な奴
嫌な奴
嫌な奴
いやなやつ!!

分かってるよ、理事長の子ぐらいじゃ叶わないって。 何だよあの人達?!

冬宮さんは王様オーラ出し過ぎで話しずらい、と殴り書く。秋道寺さんは、相手によって態度違う…感じ悪い。それに、園原の兄君は正に優等生的な笑顔で絡みづらいし…。

うーん…えーっと、後は親衛隊隊長とかだっけ?無駄に顔が良い人ばかりだったな。

あと、フード被った人が怖かったし、執事が居た気がする。お父様に頼んで、僕も執事をつけて貰おうかな?勿論忠実で優しい執事を!節に。

それと、会ってない高等部親交会メンバーは、警視総監子息の守山さん?やっぱり正義感溢れる優しい人かな?だったらいいなー。
桜川さんってどうだろう?美少年って噂だけど…うん、見たい。

それと…今日怖かった事。月宮さんとすれ違った。
初等部の時優しい人だったのに、何か雰囲気変わってたな。真面目で穏やかな人だったのに、何かそつは無いけど冷たい雰囲気だった。

冬宮さんは王様って感じだけど、月宮さんは皇帝って感じかな?

一度、両腕を伸ばし伸びをする。
よし、明日こそ春宮さんと勝負するぞ!僕が王子様なんだから!

というか、あんな綺麗な人間いる訳ないし。絶対人形でしょ?うん?いや、アンドロイド…はっそうか!アンドロイドなんだよ!体の何処かにスイッチがあるはず。…よーし、暴いてみせるぞ~! 





○月△日〈宇津井誠〉


はあ。不味い。どうするか…。本当に今日は目眩がした。色々あったな…。あいつ本当に馬鹿だったんだな。ちょっと顔が良くと金持ちって事で、甘やかされてきたらしい。

成績なんて、学年50位ぐらいだろ?上の下って所だし、運動神経もそこそこだったな。

その程度でどうやって三大家の春宮御曹子に勝負を挑むんだよ?てゆーか止めてくれ、本気にされたら潰されるぞ?お前の家ごと。まあ、されないだろうけど。優しそうな人だし。

なんだっけ?Dクラスの生徒の命を救い、学年首席で、親衛隊隊長があの園原様だろ?それに、スタイルも良く綺麗な声もしている。更に、失礼な後輩にも丁寧に接する。

え…勝てる所が見つからないぞ。彼方。マジで止めろ。春宮様はともかく、その周囲から反感買うぞ?特に冬宮様とか、園原様とか、秋道寺様とか。

うっ嫌だな本気で。理事長に補佐を頼まれていなければ、放置している所だが。

大翔も手伝えよ?何だよお前…自分だけ春宮様に媚売るなよ!そうだったな…お前はいつもそうだ。年上に可愛がられるタイプなんだよな。

嫌だな…彼方と居ても全く良い事無い気がしてきた。安易に成績上位になんて、ならなければ良かったな。あ、というか適当な他のSクラス生徒に引っ付けば良かった、彼方よりマシだっただろうな。

ああ、何事も無く高等部に上がれますように。
将来は公務員になれますように。
彼方と離れられますように。





○月△日〈園原大翔〉

ああ、今日は本当に良い日だった。尊敬する美しい兄様にお会い出来て…。

それに、春宮様に言葉を掛けられてしまった!勿論一言一句覚えてる。畏れ多くて復唱など出来ないけれど。

兄様がお慕いする方の写真を拝見して、勝手に憧れていたけれど…本当に素晴らしい方だった。

兄様よりも美しい方が居るなんて信じられないけれど、居たんだ!天の使いなのかな?精霊とか?
…いや、違う。王子様なんだった。兄様がお姫様で、それを魔の手から救う王子様!

私は是非とも、王子様の側近でお願いします!

大翔はうっとりと想像の世界に身を寄せる。一人部屋なので、誰にも邪魔はされない。園原家という大家に生まれたが、美景という越えられない兄の存在で増長せずに真面目に育った大翔。

しっかり残念なブラコンになったが、それは兄の前では隠していた。現在は、中等部の春宮様親衛隊をこっそり纏めているのだ。
そしてブラコン+春宮千里の大ファンである。

ふんふーん。今度は、春宮様のお好きだと噂のモンブランを差し入れさせて頂きましょう。


しおりを挟む
感想 14

あなたにおすすめの小説

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』

透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。 「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」 そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが! 突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!? 気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態! けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で―― 「なんて可憐な子なんだ……!」 ……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!? これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!? ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆

子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました

もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!

女の子がほとんど産まれない国に転生しました。

さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。 100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳 そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。 当面は2日に1話更新予定!

旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハーレム異世界ラブコメ〜

ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉 転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!? のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました…… イケメン山盛りの逆ハーレムです 前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります 小説家になろう、カクヨムに転載しています

異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?

すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。 一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。 「俺とデートしない?」 「僕と一緒にいようよ。」 「俺だけがお前を守れる。」 (なんでそんなことを私にばっかり言うの!?) そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。 「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」 「・・・・へ!?」 『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!? ※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。 ※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。 ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。

我儘令嬢なんて無理だったので小心者令嬢になったらみんなに甘やかされました。

たぬきち25番
恋愛
「ここはどこですか?私はだれですか?」目を覚ましたら全く知らない場所にいました。 しかも以前の私は、かなり我儘令嬢だったそうです。 そんなマイナスからのスタートですが、文句はいえません。 ずっと冷たかった周りの目が、なんだか最近優しい気がします。 というか、甘やかされてません? これって、どういうことでしょう? ※後日談は激甘です。  激甘が苦手な方は後日談以外をお楽しみ下さい。 ※小説家になろう様にも公開させて頂いております。  ただあちらは、マルチエンディングではございませんので、その関係でこちらとは、内容が大幅に異なります。ご了承下さい。  タイトルも違います。タイトル:異世界、訳アリ令嬢の恋の行方は?!~あの時、もしあなたを選ばなければ~

処理中です...