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二章~親交会・対立~
閑話ー王子様(仮)日記ー
しおりを挟む○月△日〈銀条彼方〉
今日は嫌な事があったので、詳しく書く事にする。
全く何だよ!園原の奴!いつもスカして嫌みな奴なのに…「ああ、美しい兄様と一緒に話し合いなんて…」って、ブラコンかよ!確かにお姫さまみたいだったけどさ。
いけない…シャーペンの芯が折れた。もう一回っと。
その上、あの偽物王子様に尻尾振ってえええええええええ!僕には「はあ?王子様ですか?笑笑笑」って、馬鹿にするくせに!
それに宇津井も宇津井だよ。将来僕の秘書になる癖に、フォローぐらいしろよ全く!
ほんっとに嫌な奴
嫌な奴
嫌な奴
嫌な奴
いやなやつ!!
分かってるよ、理事長の子ぐらいじゃ叶わないって。 何だよあの人達?!
冬宮さんは王様オーラ出し過ぎで話しずらい、と殴り書く。秋道寺さんは、相手によって態度違う…感じ悪い。それに、園原の兄君は正に優等生的な笑顔で絡みづらいし…。
うーん…えーっと、後は親衛隊隊長とかだっけ?無駄に顔が良い人ばかりだったな。
あと、フード被った人が怖かったし、執事が居た気がする。お父様に頼んで、僕も執事をつけて貰おうかな?勿論忠実で優しい執事を!節に。
それと、会ってない高等部親交会メンバーは、警視総監子息の守山さん?やっぱり正義感溢れる優しい人かな?だったらいいなー。
桜川さんってどうだろう?美少年って噂だけど…うん、見たい。
それと…今日怖かった事。月宮さんとすれ違った。
初等部の時優しい人だったのに、何か雰囲気変わってたな。真面目で穏やかな人だったのに、何かそつは無いけど冷たい雰囲気だった。
冬宮さんは王様って感じだけど、月宮さんは皇帝って感じかな?
一度、両腕を伸ばし伸びをする。
よし、明日こそ春宮さんと勝負するぞ!僕が王子様なんだから!
というか、あんな綺麗な人間いる訳ないし。絶対人形でしょ?うん?いや、アンドロイド…はっそうか!アンドロイドなんだよ!体の何処かにスイッチがあるはず。…よーし、暴いてみせるぞ~!
*
○月△日〈宇津井誠〉
はあ。不味い。どうするか…。本当に今日は目眩がした。色々あったな…。あいつ本当に馬鹿だったんだな。ちょっと顔が良くと金持ちって事で、甘やかされてきたらしい。
成績なんて、学年50位ぐらいだろ?上の下って所だし、運動神経もそこそこだったな。
その程度でどうやって三大家の春宮御曹子に勝負を挑むんだよ?てゆーか止めてくれ、本気にされたら潰されるぞ?お前の家ごと。まあ、されないだろうけど。優しそうな人だし。
なんだっけ?Dクラスの生徒の命を救い、学年首席で、親衛隊隊長があの園原様だろ?それに、スタイルも良く綺麗な声もしている。更に、失礼な後輩にも丁寧に接する。
え…勝てる所が見つからないぞ。彼方。マジで止めろ。春宮様はともかく、その周囲から反感買うぞ?特に冬宮様とか、園原様とか、秋道寺様とか。
うっ嫌だな本気で。理事長に補佐を頼まれていなければ、放置している所だが。
大翔も手伝えよ?何だよお前…自分だけ春宮様に媚売るなよ!そうだったな…お前はいつもそうだ。年上に可愛がられるタイプなんだよな。
嫌だな…彼方と居ても全く良い事無い気がしてきた。安易に成績上位になんて、ならなければ良かったな。あ、というか適当な他のSクラス生徒に引っ付けば良かった、彼方よりマシだっただろうな。
ああ、何事も無く高等部に上がれますように。
将来は公務員になれますように。
彼方と離れられますように。
*
○月△日〈園原大翔〉
ああ、今日は本当に良い日だった。尊敬する美しい兄様にお会い出来て…。
それに、春宮様に言葉を掛けられてしまった!勿論一言一句覚えてる。畏れ多くて復唱など出来ないけれど。
兄様がお慕いする方の写真を拝見して、勝手に憧れていたけれど…本当に素晴らしい方だった。
兄様よりも美しい方が居るなんて信じられないけれど、居たんだ!天の使いなのかな?精霊とか?
…いや、違う。王子様なんだった。兄様がお姫様で、それを魔の手から救う王子様!
私は是非とも、王子様の側近でお願いします!
大翔はうっとりと想像の世界に身を寄せる。一人部屋なので、誰にも邪魔はされない。園原家という大家に生まれたが、美景という越えられない兄の存在で増長せずに真面目に育った大翔。
しっかり残念なブラコンになったが、それは兄の前では隠していた。現在は、中等部の春宮様親衛隊をこっそり纏めているのだ。
そしてブラコン+春宮千里の大ファンである。
ふんふーん。今度は、春宮様のお好きだと噂のモンブランを差し入れさせて頂きましょう。
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