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王道学園
会計×書記 時々庶務
しおりを挟む「いい子に出来たご褒美あげようねぇ」
そのまま俺の口を塞いでいた手を頬に滑らせてなぞるように顔を引き寄せられる
どんどんと近くなっていく顔に必死で抵抗しようととりあえず肩のあたりにぽすって顔を埋めてみる
「あーあ、残念」
くすりと笑って残念じゃなさそうな声色でそう言う
とりあえずの対策でキスは回避出来たがここからどう抜け出すかが問題
いや、ほんとに勘違いしてた
腐男子ってノンケだったりすることが多いし現に俺の腐男子仲間もそうだったから完全に気抜いてたしお仲間かなとか思ってたけど
そっちタイプとか俺もう人生終わっちゃう感じ?
こんなとこ親衛隊に見られたら確実に終わるしいまこの状況も不味いし、大パニックだよ
「ねぇ?今からどうしたい?」
なんて耳元で囁いてくるから
思わず赤面してしまうのも仕方ないと思う
そうだよ、不可抗力であるに違いない、、
なけなしの知能指数2くらいの最後の抵抗として首を横に振るというしか出来ない俺の顎を掴みクイッといとも簡単に目線を合わせられる形となってしまった
もう駄目だと目をギュッとつぶる
ん?あ れ ?
そーっと伺うように目をあけると震えている身体がみえる
そして目があった瞬間
「ぶっっ!!!あっはっはっはっは!」
盛大に笑い始めた庶務さんを見て亜然としていたが徐々に殺意が湧いた
「おっ前そんなんじゃ簡単に喰われるねぇ、
というかもうすでに喰われてたりしたりしてぇ」
「俺はノンケです!」
「そっか、なるほど。で、腐男子なんだ」
「は……いやいやそうじゃないです!」
「くっくっくっ、じゃあいいんだねぇ?」
?
「会計と書記のこと追いかけてた俺のこと見てたんじゃないの?であの2人がどうなのか知りたい、ねぇそうでしょ?」
もしそうじゃなかったらちょっとくらい味見してもいいよね?なんて言葉も囁いてきた
いやいやいやそりゃ是非とも知りたいですけどそんなことスゥーっと目を細めて意地悪そうな顔で言われてもそれとこれとは別と言いますかもしそうだと言ってもそのネタと引き換えにナニをされるかわからない
そんな悪魔の様な取引をしたあかつきには
俺の大事な何かが失われてしまうかも知れない
再び恐怖が蘇り下を向いて震えていると
「やっぱりそうだったのか、今日は逃したしちょうどいいか
うーん何処がいいだろうねぇ
寮だとあれだし人目の少ない場所だと、、
あ、あそこにいこうか、よしいくよ」
うん、俺の人生終わったね
せめてもの救いが相手の顔が整いすぎてるくらいに綺麗だってことだろうね
あーやるなら俺じゃなくて受けの子にしてやってください
そしてそれを観察しますから
応援ありがとうございます!
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