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第二章
89.豆柴樹
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「え?!学祭再び??」
「うん。役員は一部入れ替えて再開するんだって」
季節は秋になり、なななんと!聖上との学祭の話が再び決まったらしい。
「学長は?反対してたんだろ?」
「それが、理事長がゴーサインを出したらしくてね」
「おぉ…トップが。でもさ、前回は理事長なんも言わなかったん?」
「その辺りはよく分からないんだけど、みぃが言うには学園長の独断だったみたいだね」
「へ~…まぁ、いいけどさ———一部役員入れ替えって、あいつら?」
「当然でしょ。樹の前にノコノコ出てくるなんて許さないよ」
「お、おう」
「でも…小鳥遊君が参加してまた狙われたりしない?」
「あずきさんっ…!」
小鳥遊君が心配…と、心から言ってくれたあずきさんが女神に見える。いい子だよなぁ。
「その懸念がね…先方としては、樹さえ良ければ是非参加して欲しいって言われてるし、みぃも獅子雄も他の委員たちも会いたがってる。樹ってば、いつの間に色んな人と交流持ってたの?皆の話聞いてると完全にマスコット化してたよ?」
「マスコットいうなし!———俺、行けるよ!せっかく皆と友達になれたし、仕事だってもうすぐ終わりそうだったしさ。やり遂げたいんだ」
「樹……俺は、樹と一緒にイベントを作り上げるの嬉しいしやりたいけど…無理してない?大丈夫?」
「おう!それに、今度は変な小細工なしでいけるんだろ?なら、より安心じゃん」
「変なこざ…まぁそうだけど。そっか。樹がそう言ってくれるなら俺は一緒にやりたい」
「「俺も!」」
「へへへー」
「なんだかよく分からないけど、彼氏さんたちが守ってくれるなら大丈夫そうだね?」
「ぐほぉ!———ゲホッ、げふ、あ、あずきさぁん?彼氏って…」
「うふふ」
「あずきさぁん!」
「うふふふ。小鳥遊君、学祭準備頑張ってね?」
「う、うん」
(((華麗に躱したな……)))
「樹、頑張れよー。俺も楽しみにしてっからさ。お前ならやれるな!」
「おう!ありがとな、山田!俺、頑張るわ!!」
(((山田とあずきさんの絶妙な連係プレイ…樹(ちゃん)のおバカっぷりが愛しい)))
「樹くぅぅ~~~~ん♡」
「樹、久しぶりだな」
「美鈴、大我久しぶり!元気そうだな!また一緒にやれて嬉しい。頑張ろうな!」
「うん、うん!!僕も嬉しい!」
「あぁ、俺もだ。頑張ろうな———美鈴、危ないだろう」
美鈴に抱きつかれてよろめいた俺を大我が支えてくれて事なきを得た。
「ご、ごめん……嬉しくってつい。樹君、大丈夫?」
「おう。大我もありがとな。俺、今さ、筋トレして鍛えてんだ!だからそのうちぶつかっても大我みたいにドーン!と構えられるようになるからさ!それまでは気を付けてもらえればいいぜ。そのうち美鈴も姫抱っこしてやるな!」
「え!筋トレしてるの?———そ、そっか。姫抱っこ楽しみにしてるね!」
「おうよ!あ、大我あとでトレーニング方法教えて?俺も大我みたいに男らしくズドーンと立てるようになりたい」
「あ、あぁ。分かった」
「「「獅子尾、分かる、分かるぞ、その困惑」」」
雅紀たちが遠巻きにして何か言ってたけど、どういう意味だ?まぁ、いいけど。
俺は今まで筋トレとかした事がなくて、ムキムキマンになると決めたはいいがどうすれば効率的にトレーニングできるのかと悩んでいたけど、一気に師匠が出来た。
恋人の中では志木が1番イイ体してんだけど、話を聞くとストリートで鍛えたのがイチバンの理由じゃね?無理ゲーじゃね?って思ってたんだよな!もちろん、それなりに教えられる知識と技量はあるんだけどな!
そして、意外だったのが、雅紀も志木ほどではないまでも、それなりに教えられるって事だ。
細マッチョだけど、俺からすると羨ましい厚みだよなって思ってたんだよ。
なんだよ、宅トレしてたのかよ!裏切り者!って思わず言ってしまった。
なのに、なんで蕩ける笑顔でキスしてくるんだ?き、気持ち良すぎてそのままいたしてしまったじゃないか……くそぅ。
「樹は、ここの筋力が弱いから重点的に鍛えようか。大きい筋肉だし、さらに美味しそうなお尻になるよ」
って言われながらケツをやらしく揉まれまくった。エロトレーナーめっっ!!
勝は運動部所属でもあるし、元々弓道をやっていたから体幹がパネェ。
姿勢もいいし、すげぇ綺麗な筋肉の付き方してんだよ。羨ましい。
たまに、見惚れてしまって、気づいた勝がニヤッて笑うんだけど…その笑顔にすらときめく俺は、重症です。
真剣になると普段のバカさは鳴りを潜めて、ぐっと男らしく、頼りがいのある雰囲気になるし実際に頼れる男だ。
しみじみ思うよな、俺の恋人達ってスペックたけぇって。
そいで、なんで俺なんだろう?って思う。
だけど、今さら俺はこいつらを手放せないって思うから、あいつらが惚れ続けてくれるよう、日々努力あるのみだ。
そういえば、こないだ志木が「樹ちゃん、英語の勉強強化しようか」って笑顔で言われたな。なんでも俺は勘でやってるのが分かるから、基礎からしっかりやり直した方がいいと。将来的に会話する時に、めちゃくちゃ役に立つよって。
俺、日本から出るつもりないから、将来的に使うもなにもねぇけどな。だけど、色んなスキルはあった方がいいから、勉強に専念できる学生のうちにやっておいて損はないし、志木自身がネットで英会話の勉強始めたって聞いて俺も自己投資しないとなと改めて思った。
「おぉー!小鳥遊!久しぶりだなぁ!」
「え?マジ?小鳥遊来たん?おぉ!相変わらず元気そうだな」
「わぁ!小鳥遊君だぁ!また一緒に頑張ろうねぇ」
会議室に入ったら色んな奴らが嬉しそうに話しかけて来てくれて嬉しくてニコニコ顔が戻らない。
「おぅ、チビ助。変わらず元気そうじゃねぇか」
「チビ言うなし!相変わらず嫌味なくらいイケメンだな。ムカつくんだよ!高身長・高学歴・顔面偏差値高値野郎が!」
「お前、それただ褒めてるだけだぜ?相変わらず豆柴みたいなツラしてんな。キャンキャン吠えても可愛いだけだぜ」
「うるせぇなー。って、おい!抱きつくな!重い!———ふぐっ」
「あー…チビ助の匂いがする。久々で癒される……」
「……青野、樹が困ってる。離してやれ」
「へいへい。忠番犬は相変わらずだな」
「ぶはっ!苦しかった。大我、さんきゅー。窒息死する所だったぜ。青野、お前俺を殺す気かよ!がっつり抱きこまれすぎて息しづらかったぞ!」
「懐に入れるとちょーーーど良いすっぽり具合なんだよなぁ」
皆と話してたら、青野が来てわしゃわしゃ頭を好き勝手に撫で繰り回されて、若干目が回った所で抱きこまれた。こいつ、前から俺を犬扱いして抱っこしたり匂い嗅いだり(犬吸いとか言われた)してくる。身長が大我くらいあってデカい。
大我とは違って細マッチョなんだけど身長があるから抱き疲れると結構重い。
ほんで、聖上には極少数しか生息しないヤンキーちっくな奴だ。
青野に言ったとおり、腹が立つほど高スペックすぎな野郎だ。
「うん。役員は一部入れ替えて再開するんだって」
季節は秋になり、なななんと!聖上との学祭の話が再び決まったらしい。
「学長は?反対してたんだろ?」
「それが、理事長がゴーサインを出したらしくてね」
「おぉ…トップが。でもさ、前回は理事長なんも言わなかったん?」
「その辺りはよく分からないんだけど、みぃが言うには学園長の独断だったみたいだね」
「へ~…まぁ、いいけどさ———一部役員入れ替えって、あいつら?」
「当然でしょ。樹の前にノコノコ出てくるなんて許さないよ」
「お、おう」
「でも…小鳥遊君が参加してまた狙われたりしない?」
「あずきさんっ…!」
小鳥遊君が心配…と、心から言ってくれたあずきさんが女神に見える。いい子だよなぁ。
「その懸念がね…先方としては、樹さえ良ければ是非参加して欲しいって言われてるし、みぃも獅子雄も他の委員たちも会いたがってる。樹ってば、いつの間に色んな人と交流持ってたの?皆の話聞いてると完全にマスコット化してたよ?」
「マスコットいうなし!———俺、行けるよ!せっかく皆と友達になれたし、仕事だってもうすぐ終わりそうだったしさ。やり遂げたいんだ」
「樹……俺は、樹と一緒にイベントを作り上げるの嬉しいしやりたいけど…無理してない?大丈夫?」
「おう!それに、今度は変な小細工なしでいけるんだろ?なら、より安心じゃん」
「変なこざ…まぁそうだけど。そっか。樹がそう言ってくれるなら俺は一緒にやりたい」
「「俺も!」」
「へへへー」
「なんだかよく分からないけど、彼氏さんたちが守ってくれるなら大丈夫そうだね?」
「ぐほぉ!———ゲホッ、げふ、あ、あずきさぁん?彼氏って…」
「うふふ」
「あずきさぁん!」
「うふふふ。小鳥遊君、学祭準備頑張ってね?」
「う、うん」
(((華麗に躱したな……)))
「樹、頑張れよー。俺も楽しみにしてっからさ。お前ならやれるな!」
「おう!ありがとな、山田!俺、頑張るわ!!」
(((山田とあずきさんの絶妙な連係プレイ…樹(ちゃん)のおバカっぷりが愛しい)))
「樹くぅぅ~~~~ん♡」
「樹、久しぶりだな」
「美鈴、大我久しぶり!元気そうだな!また一緒にやれて嬉しい。頑張ろうな!」
「うん、うん!!僕も嬉しい!」
「あぁ、俺もだ。頑張ろうな———美鈴、危ないだろう」
美鈴に抱きつかれてよろめいた俺を大我が支えてくれて事なきを得た。
「ご、ごめん……嬉しくってつい。樹君、大丈夫?」
「おう。大我もありがとな。俺、今さ、筋トレして鍛えてんだ!だからそのうちぶつかっても大我みたいにドーン!と構えられるようになるからさ!それまでは気を付けてもらえればいいぜ。そのうち美鈴も姫抱っこしてやるな!」
「え!筋トレしてるの?———そ、そっか。姫抱っこ楽しみにしてるね!」
「おうよ!あ、大我あとでトレーニング方法教えて?俺も大我みたいに男らしくズドーンと立てるようになりたい」
「あ、あぁ。分かった」
「「「獅子尾、分かる、分かるぞ、その困惑」」」
雅紀たちが遠巻きにして何か言ってたけど、どういう意味だ?まぁ、いいけど。
俺は今まで筋トレとかした事がなくて、ムキムキマンになると決めたはいいがどうすれば効率的にトレーニングできるのかと悩んでいたけど、一気に師匠が出来た。
恋人の中では志木が1番イイ体してんだけど、話を聞くとストリートで鍛えたのがイチバンの理由じゃね?無理ゲーじゃね?って思ってたんだよな!もちろん、それなりに教えられる知識と技量はあるんだけどな!
そして、意外だったのが、雅紀も志木ほどではないまでも、それなりに教えられるって事だ。
細マッチョだけど、俺からすると羨ましい厚みだよなって思ってたんだよ。
なんだよ、宅トレしてたのかよ!裏切り者!って思わず言ってしまった。
なのに、なんで蕩ける笑顔でキスしてくるんだ?き、気持ち良すぎてそのままいたしてしまったじゃないか……くそぅ。
「樹は、ここの筋力が弱いから重点的に鍛えようか。大きい筋肉だし、さらに美味しそうなお尻になるよ」
って言われながらケツをやらしく揉まれまくった。エロトレーナーめっっ!!
勝は運動部所属でもあるし、元々弓道をやっていたから体幹がパネェ。
姿勢もいいし、すげぇ綺麗な筋肉の付き方してんだよ。羨ましい。
たまに、見惚れてしまって、気づいた勝がニヤッて笑うんだけど…その笑顔にすらときめく俺は、重症です。
真剣になると普段のバカさは鳴りを潜めて、ぐっと男らしく、頼りがいのある雰囲気になるし実際に頼れる男だ。
しみじみ思うよな、俺の恋人達ってスペックたけぇって。
そいで、なんで俺なんだろう?って思う。
だけど、今さら俺はこいつらを手放せないって思うから、あいつらが惚れ続けてくれるよう、日々努力あるのみだ。
そういえば、こないだ志木が「樹ちゃん、英語の勉強強化しようか」って笑顔で言われたな。なんでも俺は勘でやってるのが分かるから、基礎からしっかりやり直した方がいいと。将来的に会話する時に、めちゃくちゃ役に立つよって。
俺、日本から出るつもりないから、将来的に使うもなにもねぇけどな。だけど、色んなスキルはあった方がいいから、勉強に専念できる学生のうちにやっておいて損はないし、志木自身がネットで英会話の勉強始めたって聞いて俺も自己投資しないとなと改めて思った。
「おぉー!小鳥遊!久しぶりだなぁ!」
「え?マジ?小鳥遊来たん?おぉ!相変わらず元気そうだな」
「わぁ!小鳥遊君だぁ!また一緒に頑張ろうねぇ」
会議室に入ったら色んな奴らが嬉しそうに話しかけて来てくれて嬉しくてニコニコ顔が戻らない。
「おぅ、チビ助。変わらず元気そうじゃねぇか」
「チビ言うなし!相変わらず嫌味なくらいイケメンだな。ムカつくんだよ!高身長・高学歴・顔面偏差値高値野郎が!」
「お前、それただ褒めてるだけだぜ?相変わらず豆柴みたいなツラしてんな。キャンキャン吠えても可愛いだけだぜ」
「うるせぇなー。って、おい!抱きつくな!重い!———ふぐっ」
「あー…チビ助の匂いがする。久々で癒される……」
「……青野、樹が困ってる。離してやれ」
「へいへい。忠番犬は相変わらずだな」
「ぶはっ!苦しかった。大我、さんきゅー。窒息死する所だったぜ。青野、お前俺を殺す気かよ!がっつり抱きこまれすぎて息しづらかったぞ!」
「懐に入れるとちょーーーど良いすっぽり具合なんだよなぁ」
皆と話してたら、青野が来てわしゃわしゃ頭を好き勝手に撫で繰り回されて、若干目が回った所で抱きこまれた。こいつ、前から俺を犬扱いして抱っこしたり匂い嗅いだり(犬吸いとか言われた)してくる。身長が大我くらいあってデカい。
大我とは違って細マッチョなんだけど身長があるから抱き疲れると結構重い。
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