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第1章―出会い
どこからともなく現れる奴
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「次は樫川~樫川~」
車掌のアナウンスとともに電車が徐々に速度を落とし始めた。
智也は田舎特有のボックスシート席から立ち上がり、ドアまで進む。
田舎なので普段は乗客が少ないのだが、今日は県内有数の進学率を誇る高校の入学式とあって、新入生が押し寿司のように電車の中に詰め込まれている。そのせいで暑苦しい。智也は春にも関わらず、額に少し汗を滲ませていた。
ドアが開いた瞬間、その押し込まれた新入生たちが一斉に飛び出た。智也もその波に埋もれながら改札へと向かう。
「これ…みんな新入生なんだな。よくこんな小さな電車に乗ってたものだ…」
ざっと目で数えて百人はいるだろうか。イヤホンをつけて歩いている人もいれば、友達同士でテレビの話題を語り合いながら歩いている人もいる。
智也には友達がいない。いや、友達はいるのだが、同じ高校に入学する人はわずか1人だ。しかしその1人も、智也は友達とは思っていない。友達と言うより、親戚に近いのだ。血は全く繋がっていないが、幼い頃から家族ぐるみで関係があったためそういう関係になっている。ちなみに女子である。
定期区間の印刷されたICカードをタッチし改札を出ると、目の前には無数の張り紙や、案内板を持った教員らしき人物が多く立っていた。雲一つない青空の下にずっと立っているのは辛いだろうな、と思いながらも、智也はそれらに特に構うことなく先へ進んだ。特に案内なんて無くてもこの人波に乗っていればいずれ着くだろう。
周りに田圃や畑しかない田園地帯をひたすら突き進む。彼の住む地域よりはまだ発展しているが、基本的に最寄り駅から学校までの道のりには小さな商店街が一つあるくらいで、若者が喜ぶ店は何一つない。しかもその商店街も、廃れ気味で、シャッター街と化している。
何もすることなく、そんな田園風景を見渡しながら歩いていると、
「おーい!智也!やっと見つけたぁ~!」
声の大きさからして約10メートル後方だろうか、智也は自分を呼ぶ声を感じ取った。
―もしかしてさっきの穂花さん???
期待に胸を膨らませながら智也は瞬時に首を回転させ、後ろに振り返った。
…が、智也の目に入ってきたのは美少女ではなく…期待はずれの女。
飛び切りの笑顔と弾けそうな山二つ。しかしそれらを打ち消す太い手に巨大顔。
「なんだ、春花か…」
若葉春花―それが、先ほど言った智也の幼なじみである。
彼女を一言で表せば、誰もがこう答えるであろう。
そう、『悲女(ひめ)』と。
彼女の全てが悲しいことに『悲女』という言葉で片付けられる。
まずは顔だ。悲しいことに、『ブス』という言葉がこの世に数多存在する言葉の中で最も端的に表している。いや、ブスだから何だという事ではないが、とにかくブスなのだ。それがまず一つ目の『悲しい女―悲女』と言われる所以である。
さらに、彼女はなぜか、自分のことを可愛いと思っている。本当になぜか、そう思っている。彼女の家族も、彼女の友達も、決して可愛いと思ってもいないし言ったこともないのであるが、彼女は彼女の中で、独自の概念を持っている。
それが二つ目にして最大の『悲女』の所以である。
呆れる智也に春香はプクーッと頬を膨らませる。…そういうのは穂花さんにやってもらいたかったな。
「なんだ、春花か…って何よ!この可愛い私が走って会いに来てやったのよ!?感謝しなさい!…って今、変なこと考えていたでしょ?私のことについて何考えていたの?あっ、もしかして私の裸姿とか妄想してた?もー、そういうのは自分の部屋でコソコソする時だけにしなさいね?」
キャー!そんなこと妄想していません!彼が考えていたのはあなたの悲しい現実です!裸とか考えていません!
「フッ…残念だな、お前の裸はもう見飽きている。旅行で何年同じ部屋で寝ていると思っているんだ。風呂だって一緒に入ることもあるし。今更お前なんかをオカズにするか…」
智也と春花の家は親しいため、昔から毎年夏に二家族合同で旅行をしている。さすがに就寝時は家族単位で部屋が分かれているのだが…なぜか春花は抜け出して鶴ヶ島家の部屋に遊びに来る。そしてそのまましれっと智也の布団に忍び込んできて、そのまま朝が明けてしまう。お風呂も、智也が妹の結衣と部屋備え付けの湯船に浸かっている時に春花が全裸で乱入してくる。
だからもう、春花の裸は見飽きているのだ。
「それもそうね」と春花は何故か納得したような顔で言う。
「いや、そこは反論しろよ!?」
智也の言葉に春花は顔を真っ赤にし、体をクネクネし始めた。カオアカヘビとかいう種類の蛇なのか?
「もう私とあなたは夫婦並みってことでしょ?親同士で仲がいいんだから、結婚なんてものも楽に出来ると思うんだけど!」
「あーはいはい、そうですねー。……で、そろそろ行かないと遅れるぞ。」
智也は春花の言葉を無視し、腕にはめた時計を確認して足を学校へと向けた。
そんな智也に顔を膨らませて抵抗するも、春花もそれについて行く。
…しかし。
「お前、本当に走るの遅いよな…」
智也と春花が同時に走り出してから数秒。本当に数秒。
気づけば春花は智也の視界から薄らいでいた。
いや、見えることには見えるのだが、風景の霞に溶け込むような薄さ。
この道は別に曲がり角でもなく、さきほど言ったとおり田舎道である。一般的に田舎を想像して頭に浮かぶような道だ。
それに、智也の足はそんなに速くない。50メートル走ではクラスの平均レベル。
要するに、春花は走るのがとてつもなく遅いのだ。
「まってぇ~」
顔に似合わない非常にかわいらしい声を上げながら、必死についてくる。
これがラノベのヒロインのような―そう、先ほどの穂花のような可愛い子だったら、「よし、俺が背負ってあげようではないか。お嬢さん、ほら、俺の背中という車に、体を預けてくれ」とか言ってあげるところだが、幼馴染な上、怪物のような顔の女子高生にそこまでしてあげる心意気は智也は持ち合わせていない。差別かもしれないが、男子高校生なんて皆そんな生物だ。
智也が走るのを少し遅くしても、それでもどんどん離れていく。
もしかして歩いた方がいいんじゃないかと思った彼は、彼女のところまで行き、ともに歩いていくことにした。予想通り、歩いた方が速かった。走るより歩く方が速いとかどんな生物だよおい。蛇はもっと移動速度は速いはずだぞ。
そうしていること2・3分、ようやく校門に着いた。しかしゆっくりしていられない。あと5分でクラスに集合しないといけないのだ。
2人は学校中に貼り巡らされている案内板を頼りに、昇降口に掲げられているクラス一覧表を見つけ、自分の名前を探し始めた。
「えっと…俺の名は…」
掲示板の上の方から徐々に目線を下げていき、一クラスを見終わったらまた次のクラスの張り紙に目を遣る。
この学校は進学校で、少数精鋭のクラス配置となっている。一クラス約20人という少なさで、男女比率もほとんど同等。しかしそんなクラスが一学年に15クラス程あり、自分の名前を探すのにも一苦労だ。
「あっ、あった!私の名前!」
先に名前を見つけたのは春花であった。基本的に天然の彼女だが、こういう時の頭の回転だけはとてつもなく早い。
「お前、こういうのだけは見つけるの早いよな」
智也が皮肉じみたことを言うと春花は再びプクーッと頬を膨らませた。フグかこいつは。毒とか持っているんじゃねぇか?
「うっさい!こういうのだけとは余計!私もこの学校に入学できるくらいの頭は持っているんだから!」
「…中学の時の定期テストは毎回学年ビリ決だったのにな。尊敬するわ…」
彼女は中学入学当初から毎回定期テストは最下位であった。中学校には赤点はなく、義務教育であったため卒業できないことは無かったが、さすがに教師たちの目からは危ぶまれていた。
しかしそれでも彼女はこの県内有数の進学校に入れるほどにまで勉強して偏差値を上げたというのは完全なる事実だ。智也にとっても、そのことは尊敬の域に達している。
「智也と一緒の高校に入りたくてメッチャ勉強したの!それくらい察してよ!…あ、あった!智也の名前!」
「はいはい、それは何度も聞いたよ。…あ、本当だ。というか一緒のクラスじゃねぇか」
春花の指さす先を見ると、確かに智也の名前があった。しかもそのクラスの最後の欄には、春花の名前もしっかりと書かれている。本当に同じクラスのようだ。
「またお前と一緒かよ…」
智也はため息をついた。
それに反して、彼女はこの上なく輝かしい顔で掲示板の二人の名前を凝視している。
実際、2人は不思議なことに小学一年生以来違うクラスになったことがない。毎年毎年、クラス替えをしても、必ず彼女が同じ教室の椅子に座っている。
奇跡と言うべきか、不運と言うべきか…真相は神様くらいにしかわからないだろう。あと、クラス分けをしている先生も。
「…さぁて、行くぞ」
智也は足下に置いていた鞄を手に取り、肩に掛けた。この鞄は学校指定のもので、制服と一緒に買ったやや高価な鞄である。しかしその割には収納率があまりよくなく、生徒から色々と批判が殺到しているらしい。
というか、同じ鞄を生徒に持たせて学校側は何をしたいんだ?「同じ制服、同じ鞄…。グフフフ…いいねぇ、いいねぇ、僕は好きだよぉ」とかいう変態教師でもいるのか?キッモ。
「あ、ちょっと待ってよぉ」
春花は相変わらず可愛らしい声で智也を追いかけていく。
顔と一部の性格さえよければ好きになっていたかもしれないんだけどな、と思う智也であった。
車掌のアナウンスとともに電車が徐々に速度を落とし始めた。
智也は田舎特有のボックスシート席から立ち上がり、ドアまで進む。
田舎なので普段は乗客が少ないのだが、今日は県内有数の進学率を誇る高校の入学式とあって、新入生が押し寿司のように電車の中に詰め込まれている。そのせいで暑苦しい。智也は春にも関わらず、額に少し汗を滲ませていた。
ドアが開いた瞬間、その押し込まれた新入生たちが一斉に飛び出た。智也もその波に埋もれながら改札へと向かう。
「これ…みんな新入生なんだな。よくこんな小さな電車に乗ってたものだ…」
ざっと目で数えて百人はいるだろうか。イヤホンをつけて歩いている人もいれば、友達同士でテレビの話題を語り合いながら歩いている人もいる。
智也には友達がいない。いや、友達はいるのだが、同じ高校に入学する人はわずか1人だ。しかしその1人も、智也は友達とは思っていない。友達と言うより、親戚に近いのだ。血は全く繋がっていないが、幼い頃から家族ぐるみで関係があったためそういう関係になっている。ちなみに女子である。
定期区間の印刷されたICカードをタッチし改札を出ると、目の前には無数の張り紙や、案内板を持った教員らしき人物が多く立っていた。雲一つない青空の下にずっと立っているのは辛いだろうな、と思いながらも、智也はそれらに特に構うことなく先へ進んだ。特に案内なんて無くてもこの人波に乗っていればいずれ着くだろう。
周りに田圃や畑しかない田園地帯をひたすら突き進む。彼の住む地域よりはまだ発展しているが、基本的に最寄り駅から学校までの道のりには小さな商店街が一つあるくらいで、若者が喜ぶ店は何一つない。しかもその商店街も、廃れ気味で、シャッター街と化している。
何もすることなく、そんな田園風景を見渡しながら歩いていると、
「おーい!智也!やっと見つけたぁ~!」
声の大きさからして約10メートル後方だろうか、智也は自分を呼ぶ声を感じ取った。
―もしかしてさっきの穂花さん???
期待に胸を膨らませながら智也は瞬時に首を回転させ、後ろに振り返った。
…が、智也の目に入ってきたのは美少女ではなく…期待はずれの女。
飛び切りの笑顔と弾けそうな山二つ。しかしそれらを打ち消す太い手に巨大顔。
「なんだ、春花か…」
若葉春花―それが、先ほど言った智也の幼なじみである。
彼女を一言で表せば、誰もがこう答えるであろう。
そう、『悲女(ひめ)』と。
彼女の全てが悲しいことに『悲女』という言葉で片付けられる。
まずは顔だ。悲しいことに、『ブス』という言葉がこの世に数多存在する言葉の中で最も端的に表している。いや、ブスだから何だという事ではないが、とにかくブスなのだ。それがまず一つ目の『悲しい女―悲女』と言われる所以である。
さらに、彼女はなぜか、自分のことを可愛いと思っている。本当になぜか、そう思っている。彼女の家族も、彼女の友達も、決して可愛いと思ってもいないし言ったこともないのであるが、彼女は彼女の中で、独自の概念を持っている。
それが二つ目にして最大の『悲女』の所以である。
呆れる智也に春香はプクーッと頬を膨らませる。…そういうのは穂花さんにやってもらいたかったな。
「なんだ、春花か…って何よ!この可愛い私が走って会いに来てやったのよ!?感謝しなさい!…って今、変なこと考えていたでしょ?私のことについて何考えていたの?あっ、もしかして私の裸姿とか妄想してた?もー、そういうのは自分の部屋でコソコソする時だけにしなさいね?」
キャー!そんなこと妄想していません!彼が考えていたのはあなたの悲しい現実です!裸とか考えていません!
「フッ…残念だな、お前の裸はもう見飽きている。旅行で何年同じ部屋で寝ていると思っているんだ。風呂だって一緒に入ることもあるし。今更お前なんかをオカズにするか…」
智也と春花の家は親しいため、昔から毎年夏に二家族合同で旅行をしている。さすがに就寝時は家族単位で部屋が分かれているのだが…なぜか春花は抜け出して鶴ヶ島家の部屋に遊びに来る。そしてそのまましれっと智也の布団に忍び込んできて、そのまま朝が明けてしまう。お風呂も、智也が妹の結衣と部屋備え付けの湯船に浸かっている時に春花が全裸で乱入してくる。
だからもう、春花の裸は見飽きているのだ。
「それもそうね」と春花は何故か納得したような顔で言う。
「いや、そこは反論しろよ!?」
智也の言葉に春花は顔を真っ赤にし、体をクネクネし始めた。カオアカヘビとかいう種類の蛇なのか?
「もう私とあなたは夫婦並みってことでしょ?親同士で仲がいいんだから、結婚なんてものも楽に出来ると思うんだけど!」
「あーはいはい、そうですねー。……で、そろそろ行かないと遅れるぞ。」
智也は春花の言葉を無視し、腕にはめた時計を確認して足を学校へと向けた。
そんな智也に顔を膨らませて抵抗するも、春花もそれについて行く。
…しかし。
「お前、本当に走るの遅いよな…」
智也と春花が同時に走り出してから数秒。本当に数秒。
気づけば春花は智也の視界から薄らいでいた。
いや、見えることには見えるのだが、風景の霞に溶け込むような薄さ。
この道は別に曲がり角でもなく、さきほど言ったとおり田舎道である。一般的に田舎を想像して頭に浮かぶような道だ。
それに、智也の足はそんなに速くない。50メートル走ではクラスの平均レベル。
要するに、春花は走るのがとてつもなく遅いのだ。
「まってぇ~」
顔に似合わない非常にかわいらしい声を上げながら、必死についてくる。
これがラノベのヒロインのような―そう、先ほどの穂花のような可愛い子だったら、「よし、俺が背負ってあげようではないか。お嬢さん、ほら、俺の背中という車に、体を預けてくれ」とか言ってあげるところだが、幼馴染な上、怪物のような顔の女子高生にそこまでしてあげる心意気は智也は持ち合わせていない。差別かもしれないが、男子高校生なんて皆そんな生物だ。
智也が走るのを少し遅くしても、それでもどんどん離れていく。
もしかして歩いた方がいいんじゃないかと思った彼は、彼女のところまで行き、ともに歩いていくことにした。予想通り、歩いた方が速かった。走るより歩く方が速いとかどんな生物だよおい。蛇はもっと移動速度は速いはずだぞ。
そうしていること2・3分、ようやく校門に着いた。しかしゆっくりしていられない。あと5分でクラスに集合しないといけないのだ。
2人は学校中に貼り巡らされている案内板を頼りに、昇降口に掲げられているクラス一覧表を見つけ、自分の名前を探し始めた。
「えっと…俺の名は…」
掲示板の上の方から徐々に目線を下げていき、一クラスを見終わったらまた次のクラスの張り紙に目を遣る。
この学校は進学校で、少数精鋭のクラス配置となっている。一クラス約20人という少なさで、男女比率もほとんど同等。しかしそんなクラスが一学年に15クラス程あり、自分の名前を探すのにも一苦労だ。
「あっ、あった!私の名前!」
先に名前を見つけたのは春花であった。基本的に天然の彼女だが、こういう時の頭の回転だけはとてつもなく早い。
「お前、こういうのだけは見つけるの早いよな」
智也が皮肉じみたことを言うと春花は再びプクーッと頬を膨らませた。フグかこいつは。毒とか持っているんじゃねぇか?
「うっさい!こういうのだけとは余計!私もこの学校に入学できるくらいの頭は持っているんだから!」
「…中学の時の定期テストは毎回学年ビリ決だったのにな。尊敬するわ…」
彼女は中学入学当初から毎回定期テストは最下位であった。中学校には赤点はなく、義務教育であったため卒業できないことは無かったが、さすがに教師たちの目からは危ぶまれていた。
しかしそれでも彼女はこの県内有数の進学校に入れるほどにまで勉強して偏差値を上げたというのは完全なる事実だ。智也にとっても、そのことは尊敬の域に達している。
「智也と一緒の高校に入りたくてメッチャ勉強したの!それくらい察してよ!…あ、あった!智也の名前!」
「はいはい、それは何度も聞いたよ。…あ、本当だ。というか一緒のクラスじゃねぇか」
春花の指さす先を見ると、確かに智也の名前があった。しかもそのクラスの最後の欄には、春花の名前もしっかりと書かれている。本当に同じクラスのようだ。
「またお前と一緒かよ…」
智也はため息をついた。
それに反して、彼女はこの上なく輝かしい顔で掲示板の二人の名前を凝視している。
実際、2人は不思議なことに小学一年生以来違うクラスになったことがない。毎年毎年、クラス替えをしても、必ず彼女が同じ教室の椅子に座っている。
奇跡と言うべきか、不運と言うべきか…真相は神様くらいにしかわからないだろう。あと、クラス分けをしている先生も。
「…さぁて、行くぞ」
智也は足下に置いていた鞄を手に取り、肩に掛けた。この鞄は学校指定のもので、制服と一緒に買ったやや高価な鞄である。しかしその割には収納率があまりよくなく、生徒から色々と批判が殺到しているらしい。
というか、同じ鞄を生徒に持たせて学校側は何をしたいんだ?「同じ制服、同じ鞄…。グフフフ…いいねぇ、いいねぇ、僕は好きだよぉ」とかいう変態教師でもいるのか?キッモ。
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