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103 犯される、眺める※モブユン
しおりを挟む幾夜も――幾夜も――幾夜も。
初夜を迎えたのちもなお、幾夜も幾夜もユンファ様は、ジャスル様の部屋でその人とつがった。
俺はユンファ様の護衛に任命されたわけだが、そうそうジャスル様の部屋から出て来ないユンファ様では、ほとんどジャスル様の護衛として側にいる日々とそう変わりはない。
と、言いたいところだったが…――ジャスル様はやはり、ユンファ様にあれほどのことを言われてもなお、やはり俺とユンファ様との関係に、疑念があったのだろう。
「…どうだソンジュ、この可愛い蝶が、ワシの魔羅でこんなに乱れておる姿は…?」
「…っんぅ…う…っ♡ うぅ…、ぅ……」
立ったまま、後ろからユンファ様の両腕を掴んで引き、そうしてバチュバチュとその人を犯すジャスル様――見ていろ、と命じられた俺は、ユンファ様のその悲しげに歪んだ顔をただ冷ややかに凝視していた。
「…どう、と申されましても…何も感じませぬが……」
「……は、…ん…、…うぅ…、…」
俺がなかば八つ当たり、当て付けのようにそう答えると、――ユンファ様はきゅっと悲しげに眉を寄せ、がっくりとうなだれた。…しかしそんなユンファ様を、ジャスル様はやはり後ろから犯し続けた。
「…ほほほ、やはり堅物よなぁ。お前の逸物は、これくらいじゃピクリともせんか?」
「…ん、……ん、ん、ん……」
「…お疑いならご覧になられますか、我が君」
「よいよい、興が削がれるからの。」
「…………」
こうしてわざわざ俺を、ユンファ様との夜伽の時間に部屋へと入れ、わざわざ俺の目の前で、その人とつがい合ったジャスル様――これは何も一夜ばかりのことではなく、幾夜も幾夜も、そのような夜は幾夜も続いた。
俺の目の前…わざわざユンファ様に、俺の目を見ろと命じて、愛を誓わせ――「ジャスル様をお慕いしております、僕の全てはジャスル様のものです、こんなに愛してもらえて本当に幸せです、…」――悲しい薄紫色の瞳は、なぜか俺に懇願するように潤んでいた。
俺の目を見つめさせたまま、ユンファ様に卑猥なセリフを言わせ――「ジャスル様のおちんぽが一番きもちいいです、こんなにきもちいいおちんぽをもらえて幸せです、おまんこきもちいい…」――日を追うごとに、段々と光を失ってゆくその薄紫色の瞳は、日々虚ろになっていった。
俺の目を見つめさせたまま――「孕ませてください、旦那様の赤ちゃんを妊娠させてください、子壺にたくさん子種をください、…旦那様の赤ちゃんを産ませてもらえるなんて、僕は本当に幸せです、…」――そんな下劣なセリフを、笑わせながらユンファ様にしつこくしつこく言わせたジャスル様は、俺の目の前で、何度も何度もその人の子壺に精を注ぎ続けた。
そうしてわざわざ、わざわざそうした夜を俺たちに過ごさせたジャスルは――ユンファ様を後ろから犯しながら、俺への褒美だとその人に、俺のモノをしゃぶらせることもあった。
「……んっ…んん…、……」
「…………」
しかし…――俺の自身は、それで勃起することなど、一度たりともなかった。
…恋心がなければ、ソレが硬くなることはないと知っているユンファ様ばかりは、密かに落胆していたような気もするのだ。――彼は、もう俺には愛されていないと、もう俺の愛など自分には注がれていないのだと、決定的にそう示されたように感じたのだろう。
勃起しない俺に諦めて、四つん這いでうなだれたユンファ様は、後ろからジャスル様に突かれて「…ぁ…ぁ…ぁ…」と力なく喘ぎながらも――ぽと、ぽとぽと、と寝台に、いくつも涙を落としていた。
ただ――では、なぜ俺が勃起しなかったのか。
それは何も、ユンファ様のことをもう愛していないから、などという理由ではない。――それにもまさる、ジャスル・ヌン・モンスへの憎悪と嫉妬心が、俺の中に色濃くあったからだ。
「…悪いのぉソンジュ、正直疑っておったが…、この調子なら心配ないか…――ぐふふ、ソンジュよ…。このユンファの姿を眺めているお前の目、これが可哀想になるほど、あまりにも冷ややかだぞ。」
すると――幸か不幸か、さすがのジャスル様も、俺たちの関係性への疑念を晴らしたらしい。
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