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105 摘まれた胡蝶の末路※微モブユン
しおりを挟む半年ほど過ぎると――。
ユンファ様に飽き始めたジャスル様は、その人をただ抱くだけでは物足りなくなっていた。――どれほど美しい人であってもやはり飽きるジャスル様は、結局ただ一人を寵愛するような誠実性は欠片もないお人だ。
ただ、この度ばかりは何がなんでも、ユンファ様を孕ませなければならぬ。――なぜなら、彼が第一子をご懐妊なさらなければ、世にお披露目もできない…すなわちユンファ様が孕まぬ限りそれまでは、彼の存在がジャスル様の“勲章”になり得ないからだ。
するとジャスル様は、ユンファ様のお体を弄びはじめた。――惨たらしいことに、まるで玩具扱いである。
彼の乳首や蕾、自身に媚薬を塗り、たまらず触ってくれ、ナカを擦ってくれと懇願するその人を四つん這いにして、「浅ましい犬め、それエサをやるぞ、この馬鹿犬、喜べ」と楽しげにユンファ様を犯すジャスル様は、その人の尻を何度も叩いた。
あるときは、ユンファ様の頭がおかしくなるほど、媚薬入りの酒を飲ませ――体を縛り付けて椅子に座らせると、その人の乳首を、自身を、蕾を、複数の下男に嬲らせた。
蕾には張型を突っ込んで、ひたすらに抜き差しさせ――悶え、喘ぎ狂うユンファ様を眺めながら、ジャスル様自身は他の側室や、娼婦や男娼とつがった。
そして射精ばかりは、孕め、孕めとユンファ様のナカに何度も吐き出した。
あるいは側室全員を部屋に集め、その中にユンファ様を加えて楽しみ…――どうしたらよいのかわからずまごつくユンファ様を、「この馬鹿、もっと積極的に来なければ、他の側室にワシの子種を奪われるぞ。孕みたいならもっと自分から来んか」と罵り、他の側室たちにもくすくすと嘲笑される中、ユンファ様は涙目で必死にジャスル様に擦り寄った。
素肌の透ける浴衣で自分の部屋まで歩いて来い…――小水を目の前でしろ…――自分に愛を誓い、犯してくださいと懇願しながら、自らを慰めて見せろ…――裸同然の、踊り子の格好をしろ…――いやらしく自分を誘ってみせろ…――犬とつがえ…――浅ましく精をねだれ…――笑みを浮かべよ…――全身を舐めろ。
ユンファ様の顔にわざわざ射精し――ナカに出してもらえなかったのは、お前のせいだ、お前の努力不足だ。…もっと妊娠させてくれと必死でねだれ、笑顔でねだれ、懇願しろ。
そうした汚辱の日々は、何ヶ月も続いた――。
初夜から約一年…毎日、酷ければ朝も昼も、夜も毎日毎日ジャスル様に暴かれ、恥辱、汚辱の憂き目に合わされながらも殊勝に主人に従い続け――子壺を常に、ジャスル様の精で満たし続けていたユンファ様は。
ユンファ様は――それでも、子を孕むことはなかった。
俺とのあの一夜に、俺の子を孕むかもしれぬと言っていたその人だったが――先だってまで純潔であったユンファ様が、たった一夜で子を孕むほうが可能性の低いこと。
ましてやユンファ様は、やはり心からジャスル様を慕えるわけもなく――また、心からジャスル様に、服従できることもなかったようだ。
一年…その期間は毎月決まって、医師に懐妊したかどうかの検診を受けていたユンファ様は――一年経ってもなお、一度たりとも妊娠を認められなかった。
するとユンファ様は、当然ジャスル様に手ひどく責められた。
ジャスル様は、心から慕っているか、あるいは服従しているか、それによって蝶が孕むことを知っていたらしい。
口先ばかり自分を慕っている、慕っていると申しておきながら――態度でばかり何にでも従い、抵抗もせず、何をしても受け入れておきながら――その心根ではやはり、微塵もワシを主人とは認めておらんかったのだな。
この役立たずの蝶めが。――もうよいわ。
そう責められたユンファ様は――。
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