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120. 冒険者ギルド会議(3)

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「『鷹の爪』2位、『カワウソの牙』3位という事じゃな。
 そしたら、第4位『シルバーウルフ』!」

「ハッ!」

 冒険者ギルド本部長ブリジアの点呼に、やたらとゴツイ戦士風の男が、立ち上がり返事をする。

 話によると、『シルバーウルフ』は、元々、ブリジアが立ち上げた超老舗ギルド。この世界最古のギルドとも言われている。
 そして、ブリジアが引退した後、ブリジアの右腕で世界一の料理人である副団長だったガリクソンが、現在は団長を継いでいるとの事。

 因みに、『ウルフテパート』のフードコートの監修は、全て世界一の料理人ガリクソンによるもの。
 ついでに言うと、『漆黒の森』モフウフ王宮の料理長も兼ねてるとか。
 言わずと知れた、『犬の尻尾』の傘下冒険者パーティーでもある。

「第5位『犬の尻尾』」

『犬の尻尾』団長ガブリエルは、座ったまま、黙って手を挙げる。

「ウム。それでは、第6位『犬の尻尾Bチーム』」

「居るぜ!」

 3メートルはあろう牛耳族の大男が、座ったまま返事をする。
 この牛耳族の大男は、牛魔王といい。古くからのガブリエルの仲間である。
 現在、『漆黒の森』の騎士団長も兼ねてるとか。
 まあ、騎士団長と言っても、剣術はからっきしで、代わりにバトルアックスを得物にしてるらしい。

「第7位、『犬の尻尾Cチーム』」

「います」

『犬の肉球Cチーム』の団長は、どうやら、エロ大魔王ゴトウ・サイトとガブリエルが作ったと言われている、Gデーモン族の少女であるようだ。

「第8位、『犬の肉球』」

「ウム」

 シャンティーが返事をするかもと思っていたが、一応、名前だけの団長であるムネオが、威厳のある返事をする。
 やはり、元王様なので、このような会合に出席するのは慣れているのだろう。

「第9位、『フレシア』」

「ハイ」

 先程、ガブリエルに気落とされて尻餅をついてしまった新聖フレシア王国の王子は、しおらしく返事をする。
 ちょっと、ガブリエルとブリジアにビビっているのかもしれない。

「第10位、『プッシーキャット』」

「居るニャ!」

『プッシーキャット』の団長オッドアイのエリザベス・エロチックが、ふんぞり返って偉そうに返事をする。
 まあ、ニャンゴン城塞都市の不良あがりなので仕方が無い。

「全員、揃っておるようじゃな。それでは第1回目の冒険者ギルド会議を始めるとしよう!」

 こんな感じで、第1回目の冒険者ギルド会議が始まったのだった。
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