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好き。
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「こいつはすげえな…」
素っ裸のジュードが引き締まった肉体美を晒しながら、籠の中に出来上がった魔石を覗き込んでいる。
ジュードは強靭な筋肉を凝縮して纏ったような細マッチョだ。うらやましい。
「あっ、あん、セス…そんなに、しちゃ…あぁ…ッ、ダ、メ…っ」
背面座位で俺を貫きながら、うなじを舐め、乳首を抓り、イってばかりで濡れたままの股間を擽る器用なセスは、伸びやかな骨格に柔軟な筋肉と真っ白な肌を持つ。どちらもうっとり見とれてしまう肉体美だ。
服を着たままの二人に脱いでとごねたのは俺なので、見劣りして恥ずかしいが『彼シャツ』とおさらばして俺も生まれたままの姿である。
「そんなに甘えた声を出して…ダメ、ではなく、気持ちいい、と素直に言ってごらんなさい?もっとよくなりますから」
耳に直接、淫らな誘惑が吹き込まれ、俺の口から「ああ…」とため息が漏れた。
ジュードに与えられる快感は降り注ぐ流星雨みたいに全身をびしびし貫くけど、セスがくれるのは甘い毒のようだ。
仕込まれたところから全身にじわじわ広がって、いつの間にか骨まで溶けてしまいそう。
「ん、ンっ、あっ!ん…それ、いい、の…っ…あぁっ」
「ふふ…どれのことでしょう…?」
セスのいじわる。
焦らされ、優しく促され、とうとう俺は『手のひらで乳首を転がして』、なんておねだりをしてしまう。
ねだった通りにされると、恥ずかしいのに物凄く感じて、セスの上で乱れ狂って腰を振った。
「うまそうに咥えこんでるな」
俺とセスの結合部を撫でながら、ジュードがからかうように笑う。
ジュードはそのまま俺の昂り切った欲望を握りこみ、擦り上げ、先端の穴を親指でぐりぐりとほじった。
痛いような鋭い刺激に、俺の中からまだ知らなかった感覚がこみ上げてくる。セスも緩やかな愛撫をやめ、俺の腰骨を掴んで強い突き上げを始めた。後ろから抱きしめてくれていたセスの支えを失った俺は、必然的にジュードにしがみつく。
前後から襲う激しい刺激に、俺はがくがくと体をこわばらせた。
「ああぁあっ!なにこれこわいっ、いや、やだっ、あんっ、あッ、ああ!」
「ふ…っ、きつ…ソーヤ……ッ」
身体の奥にセスの精液が放たれると同時に、骨も内臓も体の中の物が全部すっぽ抜けたんじゃないかっていうくらい、俺からも何かが出ていった。
頭が真っ白になりながら、「よくできたな、いいこだ」と囁く低い声を聞く。
「私もソーヤの締め付けに耐えられませんでした…もっと長く繋がっていたかったのに」
「ん…っ、もぉ、ムリ…ぃ…」
セスが恐ろしいことを言いながら俺の中から抜け出ると、たっぷり中出しされて泡立った白濁がごぽ、と音を立てて溢れた。なんだか粗相しているみたいで背中がざわざわする。
「もったいないですが、一度きれいにしましょうか」とセスが言うと、いろんな体液でドロドロだった体もベッドもさらりと清潔感を取り戻した。魔法って便利。以前セスとした時も、きっとこうしてくれたんだろう。
「俺じゃこうはいかねえな」
そう言って笑うジュードの肌もさらさらしていた。魔法にも上手い下手があるらしい。
俺はジュードの素肌に抱きついたまま胸に頰をつけた。さらさらも良いけど、さっきまでのべたべたなのも良かったな。
「俺、ジュードの汗の匂い好きなのに…」
「!」
「?!」
二人とも驚いたような顔をしたので、心の声が出たことに気づく。
う、まあいっか。別に臭いとか言ったわけじゃないし。
と思ってたら、ジュードにぎゅうっと抱きしめられた。
骨まで溶けてしまったような俺はもうくにゃくにゃで、抱擁も、続くキスもされるがままだ。だって気持ちいいし。
素裸で触れて、混じり合うのって、こんなに幸せで心地良いものなんだ。
「…っん、ぅん……ジュード、すき…」
「っ、お前、な…」
ん?あれ?また声に出た?
え、でも好きかどうかなんて、考えてなかったのに。むしろ考えちゃいけないって、思うのに。
「あの、その、今の、はっ…んむ!ンッ、んん…」
何か言い訳する前に、さっきより深く口を塞がれた。思考が蕩けて、また心が丸裸になる。
好き。好きなの?
俺、ジュードが?
「ソーヤ、私は?」
俺の背中からシャツを着せかけて、セスが上から覗き込んでくる。確信犯の微笑みに、伝えてもいいんだと安堵がこみ上げる。勝手に口が動く。
「ん……セス、すき…」
ああぁああ、待って俺!ほんとに!
頭が理解できてないのに思っただけで言うのやめて!
「私も、こんなに大事に思うのは、あなただけですよ。ふふ…やっぱり帰すのやめましょうか」
はにかみセス、かわいい、じゃなくて、俺がもうはにかむどころじゃない。顔が熱い。耳まで熱い。
正気に戻って両手で顔を覆うと、ジュードがぽんぽんと子供にするように背中を撫でてくれた。
「俺も渡れるようにするか…門の補強と拡張、式をどこまで削れるかだな」
「過保護ですね。でも、賛成です」
ジュードが俺の後頭部にキスをしてから、セスの方へと押しやる。自分の手に顔を埋めたまま、今度はセスの優しい抱擁を受けた。
「ソーヤ、軽く何か食べましょうか。団長はああなるとどうしようもないので」
「え」
そっと顔を上げると、ジュードは素っ裸のまま机に向かって何かを書いていた。真剣な横顔や、乱れた髪をかきあげる仕草がかっこいい。
立ち上がったセスは机の端にジュードの分のゴブレットを置き、俺にも飲み物や差し入れを運んでくれた。
しかもまた膝の上に座らされ、お世話されてしまう。
「セス、俺、自分で……あむっ」
む、一口大のミートパイがおいしい。
食べさせられたパイをむぐむぐと頬張っていると、セスが微笑ましそうに見つめてくる。
なんか悔しいので、手近にあったクッキーを摘んでセスの口元に運んだ。
「ん…っ…!」
そうしたら、指ごと食まれた。
学習しろ、俺。セスに指は危険だと。
案の定、指や手にいたずらされてあわあわしていると、「私にもっと、ソーヤを食べさせてください」と笑うセスに押し倒され、身体中をはむはむされてしまった。
心の底まで丸裸になった俺が、セスからたっぷりの愛情と共に与えられるアレコレに逆らえるはずもなく。
ちーん、と、第二ラウンドの鐘が鳴った。
素っ裸のジュードが引き締まった肉体美を晒しながら、籠の中に出来上がった魔石を覗き込んでいる。
ジュードは強靭な筋肉を凝縮して纏ったような細マッチョだ。うらやましい。
「あっ、あん、セス…そんなに、しちゃ…あぁ…ッ、ダ、メ…っ」
背面座位で俺を貫きながら、うなじを舐め、乳首を抓り、イってばかりで濡れたままの股間を擽る器用なセスは、伸びやかな骨格に柔軟な筋肉と真っ白な肌を持つ。どちらもうっとり見とれてしまう肉体美だ。
服を着たままの二人に脱いでとごねたのは俺なので、見劣りして恥ずかしいが『彼シャツ』とおさらばして俺も生まれたままの姿である。
「そんなに甘えた声を出して…ダメ、ではなく、気持ちいい、と素直に言ってごらんなさい?もっとよくなりますから」
耳に直接、淫らな誘惑が吹き込まれ、俺の口から「ああ…」とため息が漏れた。
ジュードに与えられる快感は降り注ぐ流星雨みたいに全身をびしびし貫くけど、セスがくれるのは甘い毒のようだ。
仕込まれたところから全身にじわじわ広がって、いつの間にか骨まで溶けてしまいそう。
「ん、ンっ、あっ!ん…それ、いい、の…っ…あぁっ」
「ふふ…どれのことでしょう…?」
セスのいじわる。
焦らされ、優しく促され、とうとう俺は『手のひらで乳首を転がして』、なんておねだりをしてしまう。
ねだった通りにされると、恥ずかしいのに物凄く感じて、セスの上で乱れ狂って腰を振った。
「うまそうに咥えこんでるな」
俺とセスの結合部を撫でながら、ジュードがからかうように笑う。
ジュードはそのまま俺の昂り切った欲望を握りこみ、擦り上げ、先端の穴を親指でぐりぐりとほじった。
痛いような鋭い刺激に、俺の中からまだ知らなかった感覚がこみ上げてくる。セスも緩やかな愛撫をやめ、俺の腰骨を掴んで強い突き上げを始めた。後ろから抱きしめてくれていたセスの支えを失った俺は、必然的にジュードにしがみつく。
前後から襲う激しい刺激に、俺はがくがくと体をこわばらせた。
「ああぁあっ!なにこれこわいっ、いや、やだっ、あんっ、あッ、ああ!」
「ふ…っ、きつ…ソーヤ……ッ」
身体の奥にセスの精液が放たれると同時に、骨も内臓も体の中の物が全部すっぽ抜けたんじゃないかっていうくらい、俺からも何かが出ていった。
頭が真っ白になりながら、「よくできたな、いいこだ」と囁く低い声を聞く。
「私もソーヤの締め付けに耐えられませんでした…もっと長く繋がっていたかったのに」
「ん…っ、もぉ、ムリ…ぃ…」
セスが恐ろしいことを言いながら俺の中から抜け出ると、たっぷり中出しされて泡立った白濁がごぽ、と音を立てて溢れた。なんだか粗相しているみたいで背中がざわざわする。
「もったいないですが、一度きれいにしましょうか」とセスが言うと、いろんな体液でドロドロだった体もベッドもさらりと清潔感を取り戻した。魔法って便利。以前セスとした時も、きっとこうしてくれたんだろう。
「俺じゃこうはいかねえな」
そう言って笑うジュードの肌もさらさらしていた。魔法にも上手い下手があるらしい。
俺はジュードの素肌に抱きついたまま胸に頰をつけた。さらさらも良いけど、さっきまでのべたべたなのも良かったな。
「俺、ジュードの汗の匂い好きなのに…」
「!」
「?!」
二人とも驚いたような顔をしたので、心の声が出たことに気づく。
う、まあいっか。別に臭いとか言ったわけじゃないし。
と思ってたら、ジュードにぎゅうっと抱きしめられた。
骨まで溶けてしまったような俺はもうくにゃくにゃで、抱擁も、続くキスもされるがままだ。だって気持ちいいし。
素裸で触れて、混じり合うのって、こんなに幸せで心地良いものなんだ。
「…っん、ぅん……ジュード、すき…」
「っ、お前、な…」
ん?あれ?また声に出た?
え、でも好きかどうかなんて、考えてなかったのに。むしろ考えちゃいけないって、思うのに。
「あの、その、今の、はっ…んむ!ンッ、んん…」
何か言い訳する前に、さっきより深く口を塞がれた。思考が蕩けて、また心が丸裸になる。
好き。好きなの?
俺、ジュードが?
「ソーヤ、私は?」
俺の背中からシャツを着せかけて、セスが上から覗き込んでくる。確信犯の微笑みに、伝えてもいいんだと安堵がこみ上げる。勝手に口が動く。
「ん……セス、すき…」
ああぁああ、待って俺!ほんとに!
頭が理解できてないのに思っただけで言うのやめて!
「私も、こんなに大事に思うのは、あなただけですよ。ふふ…やっぱり帰すのやめましょうか」
はにかみセス、かわいい、じゃなくて、俺がもうはにかむどころじゃない。顔が熱い。耳まで熱い。
正気に戻って両手で顔を覆うと、ジュードがぽんぽんと子供にするように背中を撫でてくれた。
「俺も渡れるようにするか…門の補強と拡張、式をどこまで削れるかだな」
「過保護ですね。でも、賛成です」
ジュードが俺の後頭部にキスをしてから、セスの方へと押しやる。自分の手に顔を埋めたまま、今度はセスの優しい抱擁を受けた。
「ソーヤ、軽く何か食べましょうか。団長はああなるとどうしようもないので」
「え」
そっと顔を上げると、ジュードは素っ裸のまま机に向かって何かを書いていた。真剣な横顔や、乱れた髪をかきあげる仕草がかっこいい。
立ち上がったセスは机の端にジュードの分のゴブレットを置き、俺にも飲み物や差し入れを運んでくれた。
しかもまた膝の上に座らされ、お世話されてしまう。
「セス、俺、自分で……あむっ」
む、一口大のミートパイがおいしい。
食べさせられたパイをむぐむぐと頬張っていると、セスが微笑ましそうに見つめてくる。
なんか悔しいので、手近にあったクッキーを摘んでセスの口元に運んだ。
「ん…っ…!」
そうしたら、指ごと食まれた。
学習しろ、俺。セスに指は危険だと。
案の定、指や手にいたずらされてあわあわしていると、「私にもっと、ソーヤを食べさせてください」と笑うセスに押し倒され、身体中をはむはむされてしまった。
心の底まで丸裸になった俺が、セスからたっぷりの愛情と共に与えられるアレコレに逆らえるはずもなく。
ちーん、と、第二ラウンドの鐘が鳴った。
応援ありがとうございます!
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