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拾った専務と拾われた秘書1
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「前職がWEB系の企画営業だったので、それを活かせればと思います」
ここ1週間、私は就活に励んでて……
今日も、ハローワークへ相談に来ていた。
だけど問い合わせをした企業は、ちょうど募集を締め切った所のようで……
とりあえず仕事を始めなきゃ!と動き出したものの。
転職には厳しい4月。
新卒でも就活が難しいご時世に、そう簡単には決まらない。
聡はと言えば。
私の涙に狼狽えて以来、この1週間はそっとしておいてくれてるけど……
だからって、何時までもうやむやに出来る訳じゃない。
尽く、居場所を失くして。
それでも闇に溺れたくなくて、もがいてるのに……
どんどん、沈んでく気がした。
「はぁっ……」
建物内の隣接するフリースペースに座り込んだ私は、溜め息を吐き捨てて。
息継ぎように酸素を取り込むと。
「大丈夫ですか?」
突然、馴染みのある顔に声掛けられる。
この人は、大崎不動産の!
驚きながらも。
またしてもデリカシーのない介入に、怪訝な顔を返すと。
「顔色が悪かったんで、気になって」
相変わらず臆する事なく、とても優しい眼差しが向けられた。
今の私には、そんな優しさですら救いのようで……
「……いえ、平気です。
ありがとうございます」
素直に感謝が零れた。
顔色、悪かったんだ?
あの朝は涙目も見られたし、この人には弱ってるとこばっか見られちゃうな……
そう思った矢先。
「あの。
良かったら、俺の所に来ませんか?」
「……は?」
せっかく和んだ気分だったのに。
意味不明な言動で、途端に不快感が押し寄せて、露骨な反応をぶつけた。
そんな私を……
ワイルドなその人は、柔らかな笑顔で包み込む。
「すいませんっ。
さっき隣で、聞こえちゃって」
そうハローワークを指差して。
「仕事、探してるんですよね?
俺も今日、求人の申込に来てて」
そこまで続けると、スッと取り出した名刺を差し出してきた。
【大崎不動産
専務取締役 大崎慧剛】
名刺の記載内容に。
「え、専務っ?
しかも大崎って……」
ただの従業員だと思ってたから、思わず驚きの声が洩れた。
「ええ。
大崎不動産のバカ息子、おおさきけいごです」
その人、大崎さんは、私からのイメージに気付いたのか。
逆手に取って、やんちゃな笑顔で明るく答えた。
バカ息子だなんて……
大崎不動産と言えば、住んでるマンションのビルオーナーってだけじゃなく。
この数年、急成長を遂げたやり手の会社だ。
その業界では、まだまだ若い会社だけど。
確か、今の専務になってから業績が格段に伸びて……
今あちこちに業務拡大して、かなり儲かってるって噂だ。
その噂の専務だから、バカ息子なんて事は当然ない。
ただ……
そのワイルドな風貌から、少しチャラく見えて。
とても、やり手の専務とか御曹司には見えなかった。
それに。
「専務自ら、ハローワークの登録に?」
「まぁ、個人的な求人なんで。
募集してるのは、俺の秘書です。
どうですか?
やってみませんか?」
改めた問い掛けに。
ー「良かったら、俺の所に来ませんか?」ー
そう聞かれた事を思い出す。
「……どうして私に?」
「だから。
さっき隣で、あなたがWEB系の企画営業をしてたって聞こえて。
だったらヒアリング能力やコミュニケーション能力も高いだろうし、PCスキルはもちろん、その知識を活かしたアドバイスも貰えるかなって」
「別に大して、お役に立てるとは思えませんけど」
「けど俺、人を見る目だけは長けてるんで。
あなたの事を見かけるたびに、仕事出来そうな人だなって」
「出来るかどうかは……
ただ、責任感はあるつもりです。
でも秘書なんてやった事ないし……」
「じゃあ試しにやってみましょう!
もし無理だと思ったら、辞めてもらっても構わないんで。
とりあえず、そんな身構えなくても大丈夫です。
まぁ、俺の相棒みたいな感覚でいてくれたらいいんで!」
そう言いながら大崎さんは、またやんちゃな笑顔を覗かせる。
その笑顔に絆されて……
それに正直なところ。
この転職に厳しい時期に、その申し出はありがたかった。
「それにほら、通勤もかなり楽だし!」
引き受けようとしてた私に、もっともな押しの一手が言い添えられて。
思わず笑った私を……
大崎さんは優しく見つめた。
「でも、仕事とプライベートはきっちり分けてもらいますよ?」
「じゃあ、決まりって事?」
「はい、よろしくお願いします」
「ありがとう!
俺の方こそ、よろしく」
握手の手を差し出されて……
繋がった体温に、何故だか胸が騒めいた。
この時は、まさか自分がこの体温に……
慧剛に溺れるなんて、想像すらしてなかったのに。
◇
雇用手続きは、その日の内に行われ……
その夜は、業務説明と親睦を兼ねて、大崎専務と食事をする事になった。
「今後は、社外では堀内って呼ばせてもらうけど。
その名字好きじゃないし。
俺の方針なんで、社内では茉歩って呼ばせてもらうよ?」
「好きじゃないって……
けっこう子どもみたいなんですね?」
「だいぶね。
我儘だから、覚悟しといた方がいいよ?」
なんて、やんちゃな笑顔で荷の重そうな予告。
「とりあえず茉歩は、今日から俺専用の部下だから。
俺の言う事だけ聞いとけばいいよ。
けど、困った事とかがあったら何でも言ってくれ」
サラッと早速の名前呼び。
続いた、何気に横暴な言動。
だけど、頼りになるフォロー。
その一連の流れに、何だか戸惑う。
ちなみに、俺専用の部下というのは……
実のところ、大崎不動産に雇用された訳じゃないからだ。
専務が個人的に経営してる、派遣会社に雇用されてた。
ても表向きは、大崎不動産の社員らしく。
この雇用形態は、トップシークレットとして口止めされてる。
色んな事情があるんだろうけど……
今となれば、専務自らが求人に動いてた事に納得。
「ここのイタリアン、すごく美味しいですね。
仕事の延長線なのに、何だか役得です」
「なら良かった。
じゃあスイーツもどうぞっ。
まぁ、これからもちょくちょく来る事になると思うよ。
俺達の行動は、常に一緒になるだろうから。
よし俺は、プロフィテロール(積み上げたプチシュー)にしよーかな。
茉歩は?」
「あ、じゃあ……
ショコラセミフレッドで」
そうして。
運ばれたプチシューを嬉しそうに頬張る専務は、とても2コ上の29歳には見えなくて。
またしても子どもみたいだと思って、気持ちが綻んだ。
私がオーダーしたセミフレッドも、びっくりするくらい美味しくて。
テイクアウト出来たら、聡へのお土産に買って帰ろうと思ってすぐ。
今の状況に、ハッと我に返って……
胸が切り裂かれた。
「味見」
不意に、スプーンを持つ手が引かれて。
身体を乗り出した専務が、掬ったまま一時放置状態になってたセミフレッドを口に含んだ。
突然の出来事に、呆気に取られると。
「うまっ、濃厚!」
そんな事はお構いなしに、はしゃいでる専務。
「ほんとに、子どもみたい……
先が思いやられます」
「まぁそう言わずに、俺のもどーぞっ」
皮肉を気にもせず、プチシューの盛られたお皿を差し出して来た。
そうゆう問題じゃなくて、食べ方の問題なんだってば。
そう思いながらも……
頂いたプチシューは、サクサク感の残るバター風味のシュー生地に、クセがなくて溶け込むようなバニラカスタードが絶妙で。
「これ、美味しい……
ハマっちゃうかもっ、何個でもいけそう!」
思わずテンションが上がる。
「だろ?
よし、追加オーダーしよう」
なんて盛り上がって。
いつしか、胸の痛みは消えていた。
ここ1週間、私は就活に励んでて……
今日も、ハローワークへ相談に来ていた。
だけど問い合わせをした企業は、ちょうど募集を締め切った所のようで……
とりあえず仕事を始めなきゃ!と動き出したものの。
転職には厳しい4月。
新卒でも就活が難しいご時世に、そう簡単には決まらない。
聡はと言えば。
私の涙に狼狽えて以来、この1週間はそっとしておいてくれてるけど……
だからって、何時までもうやむやに出来る訳じゃない。
尽く、居場所を失くして。
それでも闇に溺れたくなくて、もがいてるのに……
どんどん、沈んでく気がした。
「はぁっ……」
建物内の隣接するフリースペースに座り込んだ私は、溜め息を吐き捨てて。
息継ぎように酸素を取り込むと。
「大丈夫ですか?」
突然、馴染みのある顔に声掛けられる。
この人は、大崎不動産の!
驚きながらも。
またしてもデリカシーのない介入に、怪訝な顔を返すと。
「顔色が悪かったんで、気になって」
相変わらず臆する事なく、とても優しい眼差しが向けられた。
今の私には、そんな優しさですら救いのようで……
「……いえ、平気です。
ありがとうございます」
素直に感謝が零れた。
顔色、悪かったんだ?
あの朝は涙目も見られたし、この人には弱ってるとこばっか見られちゃうな……
そう思った矢先。
「あの。
良かったら、俺の所に来ませんか?」
「……は?」
せっかく和んだ気分だったのに。
意味不明な言動で、途端に不快感が押し寄せて、露骨な反応をぶつけた。
そんな私を……
ワイルドなその人は、柔らかな笑顔で包み込む。
「すいませんっ。
さっき隣で、聞こえちゃって」
そうハローワークを指差して。
「仕事、探してるんですよね?
俺も今日、求人の申込に来てて」
そこまで続けると、スッと取り出した名刺を差し出してきた。
【大崎不動産
専務取締役 大崎慧剛】
名刺の記載内容に。
「え、専務っ?
しかも大崎って……」
ただの従業員だと思ってたから、思わず驚きの声が洩れた。
「ええ。
大崎不動産のバカ息子、おおさきけいごです」
その人、大崎さんは、私からのイメージに気付いたのか。
逆手に取って、やんちゃな笑顔で明るく答えた。
バカ息子だなんて……
大崎不動産と言えば、住んでるマンションのビルオーナーってだけじゃなく。
この数年、急成長を遂げたやり手の会社だ。
その業界では、まだまだ若い会社だけど。
確か、今の専務になってから業績が格段に伸びて……
今あちこちに業務拡大して、かなり儲かってるって噂だ。
その噂の専務だから、バカ息子なんて事は当然ない。
ただ……
そのワイルドな風貌から、少しチャラく見えて。
とても、やり手の専務とか御曹司には見えなかった。
それに。
「専務自ら、ハローワークの登録に?」
「まぁ、個人的な求人なんで。
募集してるのは、俺の秘書です。
どうですか?
やってみませんか?」
改めた問い掛けに。
ー「良かったら、俺の所に来ませんか?」ー
そう聞かれた事を思い出す。
「……どうして私に?」
「だから。
さっき隣で、あなたがWEB系の企画営業をしてたって聞こえて。
だったらヒアリング能力やコミュニケーション能力も高いだろうし、PCスキルはもちろん、その知識を活かしたアドバイスも貰えるかなって」
「別に大して、お役に立てるとは思えませんけど」
「けど俺、人を見る目だけは長けてるんで。
あなたの事を見かけるたびに、仕事出来そうな人だなって」
「出来るかどうかは……
ただ、責任感はあるつもりです。
でも秘書なんてやった事ないし……」
「じゃあ試しにやってみましょう!
もし無理だと思ったら、辞めてもらっても構わないんで。
とりあえず、そんな身構えなくても大丈夫です。
まぁ、俺の相棒みたいな感覚でいてくれたらいいんで!」
そう言いながら大崎さんは、またやんちゃな笑顔を覗かせる。
その笑顔に絆されて……
それに正直なところ。
この転職に厳しい時期に、その申し出はありがたかった。
「それにほら、通勤もかなり楽だし!」
引き受けようとしてた私に、もっともな押しの一手が言い添えられて。
思わず笑った私を……
大崎さんは優しく見つめた。
「でも、仕事とプライベートはきっちり分けてもらいますよ?」
「じゃあ、決まりって事?」
「はい、よろしくお願いします」
「ありがとう!
俺の方こそ、よろしく」
握手の手を差し出されて……
繋がった体温に、何故だか胸が騒めいた。
この時は、まさか自分がこの体温に……
慧剛に溺れるなんて、想像すらしてなかったのに。
◇
雇用手続きは、その日の内に行われ……
その夜は、業務説明と親睦を兼ねて、大崎専務と食事をする事になった。
「今後は、社外では堀内って呼ばせてもらうけど。
その名字好きじゃないし。
俺の方針なんで、社内では茉歩って呼ばせてもらうよ?」
「好きじゃないって……
けっこう子どもみたいなんですね?」
「だいぶね。
我儘だから、覚悟しといた方がいいよ?」
なんて、やんちゃな笑顔で荷の重そうな予告。
「とりあえず茉歩は、今日から俺専用の部下だから。
俺の言う事だけ聞いとけばいいよ。
けど、困った事とかがあったら何でも言ってくれ」
サラッと早速の名前呼び。
続いた、何気に横暴な言動。
だけど、頼りになるフォロー。
その一連の流れに、何だか戸惑う。
ちなみに、俺専用の部下というのは……
実のところ、大崎不動産に雇用された訳じゃないからだ。
専務が個人的に経営してる、派遣会社に雇用されてた。
ても表向きは、大崎不動産の社員らしく。
この雇用形態は、トップシークレットとして口止めされてる。
色んな事情があるんだろうけど……
今となれば、専務自らが求人に動いてた事に納得。
「ここのイタリアン、すごく美味しいですね。
仕事の延長線なのに、何だか役得です」
「なら良かった。
じゃあスイーツもどうぞっ。
まぁ、これからもちょくちょく来る事になると思うよ。
俺達の行動は、常に一緒になるだろうから。
よし俺は、プロフィテロール(積み上げたプチシュー)にしよーかな。
茉歩は?」
「あ、じゃあ……
ショコラセミフレッドで」
そうして。
運ばれたプチシューを嬉しそうに頬張る専務は、とても2コ上の29歳には見えなくて。
またしても子どもみたいだと思って、気持ちが綻んだ。
私がオーダーしたセミフレッドも、びっくりするくらい美味しくて。
テイクアウト出来たら、聡へのお土産に買って帰ろうと思ってすぐ。
今の状況に、ハッと我に返って……
胸が切り裂かれた。
「味見」
不意に、スプーンを持つ手が引かれて。
身体を乗り出した専務が、掬ったまま一時放置状態になってたセミフレッドを口に含んだ。
突然の出来事に、呆気に取られると。
「うまっ、濃厚!」
そんな事はお構いなしに、はしゃいでる専務。
「ほんとに、子どもみたい……
先が思いやられます」
「まぁそう言わずに、俺のもどーぞっ」
皮肉を気にもせず、プチシューの盛られたお皿を差し出して来た。
そうゆう問題じゃなくて、食べ方の問題なんだってば。
そう思いながらも……
頂いたプチシューは、サクサク感の残るバター風味のシュー生地に、クセがなくて溶け込むようなバニラカスタードが絶妙で。
「これ、美味しい……
ハマっちゃうかもっ、何個でもいけそう!」
思わずテンションが上がる。
「だろ?
よし、追加オーダーしよう」
なんて盛り上がって。
いつしか、胸の痛みは消えていた。
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